2019年11月05日(火) 更新

~就活は面接マナーで差をつける~受付・入室・退室で絶対に抑えておきたい基本とポイント

就活にも転職にも使える面接マナー

面接のマナーは基本的に新卒も転職も同じですが、ちょっとしたことでほかの就活生と差ができてしまうことも。さらに転職面接では、新卒時には大目に見られていた服装や態度などをより厳しくチェックされているようです。面接前に最低限のマナーから差をつけるポイントをチェックしましょう。

家を出る前に服装の乱れや持ち物をチェック

まず家を出る前に、身だしなみのチェックや忘れ物がないか最終確認をしましょう。清潔感のある服装ですか?髪が長い人は束ねていますか?ヒゲや爪など細部の手入れも大切です。忘れ物はありませんか?履歴書や職務経歴書、筆記用具ほか、先方から持参するように言われたものがあれば、忘れ物がないか確認しましょう。

就活生持ち物リスト

  • 履歴書
  • エントリーシート
  • 筆記用具
  • 印鑑
  • 学生証
  • メモ帳
  • ハンカチ、ティッシュ

一般的な流れと面接マナー①:受付から待機中まで

受付は何分前に済ませればいいのか、コートやマフラーを脱ぐタイミングはいつなのか、細かい部分のマナーも実は見られている可能性があります。まずは受付から待機中のマナーについて紹介していきます。

受付は5~10分前に済ませる

転職面接は5分前程度、新卒面接は余裕を持って10分前くらいに受付を済ませておくと良いでしょう。面接に遅れるのはもちろんNG。電車遅延などやむを得ない理由で遅刻してしまう場合は、必ず採用担当者に連絡を入れるようにしましょう。また、早く着きすぎるのもマナー違反。会場の準備が整っていないなど先方に迷惑をかけてしまいます。

コートは入口で脱ぎ氏名と用件をはっきりと伝える

コートやマフラーは入口で脱いでおきます。また、受付をする前にトイレなどの用事も済ませておきましょう。受付では氏名と用件、誰に会いに来たのかをはっきりと伝えます。エントランスや受付でインターフォンを押して呼び出しをする場合、連打をせずに一回をしっかりと押すようにしましょう。

待機中は落ち着いて静かにする

しゃべったり歩き回ったりせずに、落ち着いて静かに待機します。待機中に携帯電話にメールや電話が来ても、対応をしないで置くのが無難です。待機の際も姿勢をただして座り、周りを観察できるくらい余裕を持っておくと、緊張も少しずつ和らぐでしょう。

一般的な流れと面接マナー②:入室までの手順

面接のマナーは始まる前からが大事。面接の順番となり、名前を呼ばれる筈です。それに対し「はい」と、明るくハッキリと答えましょう。そして、面接の部屋のドアが閉まっている場合は、軽くノックをします。その際、ガサツにドアを叩くのではなく、きちんとマナーを守って丁寧なノックを心がけましょう。

面接でのノックは3回が日本のビジネスマナーとして正しい

回数についてですが、面接の場合、一般的に3回~4回です。ノックのマナー、国際的な基準では、

・4回:正式の回数。礼儀が必要な場合や、初めて訪れた場所等。
・3回:家族や友人等、親しい間柄の場合。
(日本ではビジネスの場でも3回の傾向が多い)
・2回:御手洗の場合。

となっています。ただし、日本国内では4回だと多すぎると思われるリスクがありますので、3回がベストです。 また、ノックの後、中から「お入り下さい」等、応答を待つのがマナーですので、ここも忘れないようにしておきましょう。

相手から名前を呼ばれたら返事をして「失礼致します」

声を掛けられたら、「はい」と返事をして、ドアを開き、入室の前に「失礼致します」と丁寧に挨拶を述べてから、部屋へ入りましょう。その際、ドアは音を立てず、静かに閉めましょう。閉める際には、面接の担当者に背を向けないよう、気を付けてください。以上が入室までの手順とマナーです。

一般的な流れと面接マナー③:着席するまでの手順

次に、入室から着席までの手順です。入室してからも着席までにマナーがいくつかあります。面接官は細かいところまで見て、会社に合う人材か見極めようとしていますので、着席するまで、気を抜かず注意しておいてください。

入室してドアを閉めたら面接官の方へ挨拶と一礼を

入室してドアを閉めたら、面接官の方へ向き直り、「よろしくお願い致します」と挨拶し、一礼して下さい。 なお、こういった礼儀の基本は、挨拶が先で、動作が後です。いわゆる先言後礼(せんげんごれい)ですね。挨拶をしながらお辞儀をするよりも、そちらの方がマナーとして正式である、と頭に入れておきましょう。

着席を促されてから「はい、失礼致します」と答えて座る

一礼後、用意されてある椅子まで歩き、その椅子の横に立ちます。そして再度、「○○○○(フルネーム)です。本日はよろしくお願い致します」と述べ、お辞儀をして下さい。注意したいのは、その後、「おかけ下さい」と言われるまで、着席しないことです。入室の時と同じく、声を掛けられるまで待機しましょう。着席を指示されたら、「はい、失礼致します」と答え、静かに椅子に座ります。ここまでが、入室から着席までの手順とマナーです。

着席時の姿勢は背筋を伸ばして顎を引くと◎

着席する際、その姿勢にも気を付けましょう。椅子に対して、あまり深く腰掛けたり、逆に浅くても、好ましくありません。椅子の座面でいうと、奥から拳一つ分程のスペースを空け、腰掛けると良いでしょう。また、面接中、時間の経過と共に、姿勢が緩まないように気を付けます。間違っても背もたれに寄りかかってはいけません。背筋を伸ばし、顎を引いて、その姿勢を維持して下さい。
足の置き方についてですが、女性は膝とかかとを付け、真っ直ぐに下ろします。男性は、やや開いた状態で、こちらも真っ直ぐ下ろします。手に関しては、女性は手のひらを重ね、足の上に置きます。猫背にならない、丁度良い位置を探して下さい。男性は拳を軽く握り、両手とも、両足の腿辺りに置きます。

一般的な流れと面接マナー④:退室の手順

最後に退室になります。面接での受け答えで気が抜けてしまう受験者も多いですが、最後の最後まで油断大敵。きちんと流れとマナーをおさえておかないと、面接準備の苦労も水の泡になりかねません。最後まで気を抜かず、面接を乗り切りましょう!

面接が終了したら席を立ってイスの横で「失礼致します」

面接が終了すると、「以上で面接を終わります」等、言われる筈です。その言葉を受けたら、着席の姿勢のまま、「本日はありがとうございました」とお礼を述べ、お辞儀をして下さい。 そして椅子の横に立ち、「失礼致します」あるいは「どうぞ宜しくお願い致します」と言い、一礼します。

面接終了後も挨拶を忘れずに丁寧にドアを閉めて退出する

それから出口のドアまで歩き、再度面接官に向き直ってから、「失礼致します」と声を掛け、お辞儀をしてから出て行きます。もちろん、ドアは静かに開け閉めをしましょう。以上が、退室までの手順とマナーです。

「におい」「態度」「言葉遣い」など面接での注意点は多い

ここまで動作のマナー部分をとくに見てきましたが、以下のようなの部分でも他の就活生や転職活動者と差が生まれてしまう可能性があるので注意が必要です。

・清潔感
・におい
・言葉遣いや話し方の癖
・面接官の目を見ない
・話を聞かない

アパレル業など一部の業界以外は、特別指示がなければスーツでの面接が基本になります。スーツもしわがあったり、靴が汚れていたりする場合は印象がよくないですので、清潔感ある見た目で面接に行きましょう。見た目以外の清潔感としてにおいにも注意が必要です。ニンニクやキツイ香水の匂いはもちろん、医療関連はタバコのにおいが原因で面接に落ちてしまうこともあります。
話し方にクセがあったり、面接官と目を合わせず視線がさまよっていたりすると、面接官の印象はあまり良くありません。また、しっかりと話を聞く姿勢を持つことも大切です。面接官からの質問には適度に頷き最後までしっかり聞いてから答えます。集団面接でも他の人が発言しているときには頷きながら聞くようにしましょう。

面接において第一印象が与える影響は大きい

自己分析や業界・企業理解がどの程度できているかも、高評価を受けるために大切な要素です。今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。質問に答えることで、どのスキルが足りていないのかが一目でわかります。結果を参考にすることで、時間のない就活生も効率的に対策を進められます。無料でダウンロードできるので、気軽に試してみてくださいね。

面接での入室・退室の流れ・マナーは上記を参考にメリハリをつけた動作で!

ここでは、面接における受付・入室・退室の手順とマナー、一連の流れをご紹介してきましたが、いかがでしたか。面接など緊張した状態では、発言と動作を同時にやってしまいがちです。ただ、先述したように、礼儀の基本は、挨拶が先で、動作はその後です。面接では緊張しているので、挨拶と動作の手順が逆になってしまう等あるかもしれませんが、間違いを気にせず堂々とした態度でやり過ごせば相手に悪い印象を残すことはないでしょう。また姿勢や言葉遣いなどは、緊張が解けてくるといつものクセが出てきてしまうことが多いです。日常生活でもある程度マナーを意識して、面接マナーの練習を心がけてみてください。

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