2021年10月15日(金) 更新

ボランティア経験を自己PRで伝える際のポイント【例文5付き】

ボランティアの経験を自己PRする就活生の意見

就活生は、ボランティア経験をアピールする際、どのように自己PRするのでしょうか。キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:自己PRでアピールできる能力としては何が挙げられますか?また、それを効果的に伝える方法としてどのように伝えるのがいいと思いますか?

就活生の回答

私が自己PRするなら、率先して行動できるところをアピールします。地域のボランティア活動や、英語弁論大会の出場者募集があったとき、まっさきに手を挙げて参加していました。たとえ自分の苦手な分野でも、参加すれば何かしらの知識や経験を得ることができるはずなので、率先して行動していました。効果的に伝えるには、やはり具体例を示して話すのが大切なのではないでしょうか。実際に私も、地域ボランティアの件や英語弁論大会の件は、具体的に話しています。また、そこでどういった成果や知識が得られたか、などについても話すようにしています。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。

自己PRとしてボランティア経験を上手く伝えるのにはコツがいる

就活では、履歴書やエントリーシート、面接を通して、自己PRをしなければならない時があります。その中で、ボランティア活動の経験を話そうとする人も少なくありません。

しかし、その経験をうまく伝えるのにはコツが必要で、単純な内容になってしまうと評価が低くなってしまうリスクが考えられます。

自己PRの材料にするのが難しいテーマ

ボランティア活動は、人間性を良く伝えられるかもしれませんが、自己PRをするのが難しいテーマとされています。大規模な災害が発生するなどしたため、復興支援などを通じてボランティア活動が増えており、多くの就活生が同様のテーマで自己PRをする傾向にあります。

そのため、内容次第ではあなたの自己PRも埋没してしまいかねません。

ボランティア活動自体が評価につながるわけではない

履歴書やエントリーシート、面接の自己PRとして「ボランティアに参加してるといえば印象が良くなるだろう」と、実際には普段から活動していないにも関わらず、ボランティア活動を取り上げてアピールしようとする方もいます。

しかし、いくら周りの役に立つ行動であったとしても、ボランティア活動に取り組んだこと自体が評価につながるわけではありません。

間違った構成の自己PRでは、企業の選考を突破できない

自己PRはただ自分の強みを述べればいいのではなく、構成が重要になります。間違った構成では論理的な文章にならないため、自分の強みを理解してもらえず企業の選考を突破できません。

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ボランティア経験を通じて人柄をアピールするのが重要

ボランティア経験そのものが評価につながるわけではないと先程は紹介しましたが、採用担当者は活動内容そのものよりも、「ボランティアを通じて身につけたこと」など、あなた自身の人柄が判断できる部分を確かめようとしています。

そのため、ボランティア経験はあくまでも自己PRのための土台・基礎としてとらえ、あなた自身の魅力を伝えることに重きを置きましょう。

「自慢」ではなく人間性で成長した部分を伝える

自己PRでボランティア経験を伝える際、最も注意しなければならないのは、その経験を自慢話のようにしてしまうことです。例えば、以下のような内容が挙げられます。

ボランティア経験を自慢話にした例

私はボランティアとして海岸のゴミ拾いを実施しました。1年で軽トラック10台分のゴミを集めました。

上記の例文ではボランティア経験と実績しか伝えていません。人間性で成長した部分を伝えることを前提とした話の組み立てにする必要があります。

ボランティアへの熱が業務に支障が出ると思われないようにする

ボランティア活動に取り組んでいた人の中には、ボランティア精神は素晴らしいなどと自己PRに交えて伝えようとするケースが考えられます。

しかし、就活先の企業のほとんどは、営業活動で得られた利益をもとに給与を支払います。そのため、無償での奉仕が基本のボランティア精神ばかりを強調しすぎると、「利潤を追求する企業に就職するのは、あなたの理想とするボランティア精神に反しているのではないか」と指摘されかねません。

ボランティアでの経験を自己PRする際のポイント3つ

①取り組みの気持ちや学んだ内容がメイン

ボランティアでの経験を自己PRする際のポイント1つ目は、なぜボランティアに参加したのかというきっかけと、ボランティアを通して得た学びが説明できるかです。

単に「●●ボランティアに参加して有意義な時間を過ごしました」という内容だけでは、ただの報告になってしまい、自己PRとは言えません。自己PRのテーマとして取り上げるのですから、聞き手がPR内容を把握できる内容にしましょう。

なぜそのボランティアを選び参加したのか、そしてボランティアを通じて学んだことを伝えなければ、自己PRでボランティア経験を話している他の学生たちの中に埋もれてしまい、印象に残らない自己PRになりかねません。

ボランティアに参加した事実だけと思われないように、ボランティアの目的と学びは具体的に話すようにしてください。

②業務や社会でどのように活かすかを記載

ボランティアで身につけた術は、会社に入社しても役に立たないものであれば自己PRのテーマとして取り上げる必要はないでしょう。

ボランティアで学んだスキルを、社会人になってからも活かしたいと思って自己PRでアピールしたいのであれば、業務や社会でどのように活かすかまでを記載しなければなりません。ボランティア経験だけを記載してしまうと、自己PRとは言えません。

今後、業務でどのように活かせるか、社会人になってからどのように役立つのかを記載した方が、企業はあなたがどのように会社で働いてくれるのかをイメージしく、印象深くなります。どんなに人気のボランティアに参加したとしても、どのように活かせるかイメージが浮かばない人物は、経験値の高い採用担当者の心には響きにくいです。

③理想を語る場合はそれに伴うアクションも記載する

「ボランティア=無償で働く」というイメージは拭いきれません。よくボランティアの経験を通して、将来のビジョンを語る人がいます。

これは、ボランティア活動の目的だけに目がいってしまい、現状が見えていない人だと思われかねません。さらに、現状を分析する冷静な視点が欠けていると思われやすいので注意が必要です。

ボランティアの学びから理想を語る場合は、それに伴うアクションも共に記載するようにしましょう。

例えば、ボランティアを通して被災され、水不足の現状を知ったため、今後はICTを活用した配給システムを構築したい、というビジョンを掲げたとします。

この目標を達成するために、現在の配給の流れや、状況などを確認する。震災の頻度を調べ、回数の多い地域から着手していきたいなど、それまでのアクションも記載しましょう。

ボランティア経験を自己PRする際の例文

例文①

私の祖母が住んでいる地区は高齢化が進んだことで美化活動が難しくなり、景観が損なわれているとの話を家族から聞き、何か力になれることはないのかと考え、週に1回、地区清掃のボランティア活動をはじめました。

例文②

主に枯れ木の撤去や掃除などを行っていましたが、始めの2ヶ月ほどは1人で取り組んでいました、ただ、1人の力で取り組むには限界を感じたため、地域清掃のボランティア団体を立ち上げました。設立当初は家族や友人だけが参加する小規模なものでしたが、インターネットによる情報発信や地区を管轄する町役場の方などと連携を組んだことで一気に参加者数が増え、現在では毎回50人以上が地域の美化活動に参加するようになりました。また、参加者も増えたことから活動範囲を広げて、現在では○○町全域の美化活動に取り組んでいます。

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例文③

ボランティア活動を通じて得られたのは、1人で行動する事の難しさと、周りを巻き込みながら活動する時のエネルギーの強さです。私は、貴社で働く際にも、先輩社員や同僚、さらにはお客様を巻き込むような形で魅力的かつ人気を集める商品を提供したいと考えています。

例文④

高校1年生の時に参加した津波災害被災地のがれき撤去ボランティアをきっかけに、被災地への支援に努めています。当初は義援金の募集や海岸のゴミ・がれき収集が中心でしたが、大学入学後に住民の方から「会話する相手がいなくなって孤独なお年寄りが多い」との話を伺ったことをきっかけに、「ハード面」よりも「ソフト面」、「心の復興」が必要だと考えるようになりました。
そこで、現地のボランティア団体にお願いして、高齢者の方々のお宅を訪問してお話しをしたり、子どもたちとサッカーなどで交流するよう取り組んだ結果、「さみしい気持ちがだいぶ和らいだ」「子どもが活発に遊ぶようになった」とのお言葉をいただきました。
毎日を過ごすうえでいちばん大切な要素は「心の健康」だと考えています。貴所での勤務においても、6年間のボランティア経験で積み重ねてきた「対話力」をもとに、市民との密接な関係を築いて、1人1人が「心の健康」を維持・増進できるよう努めます。

例文⑤

私は自宅近くの小学校に通う児童に対する、集団登校の見守りボランティアを3年間取り組んでいました。参加した当初、30人以上いる児童を1人で見守る状況が続いており、車道への飛び出し事故などのリスクを抱えていました。この状況に危機感を抱き、ご近所の皆さんや保護者に協力をお願いして、児童の先頭と最後尾、そして車道側に見守り担当を各1人を配置させ、児童が車道に飛び出したり、車に巻き込まれる事故を防ぐよう心掛けました。
結果的に、3年間ずっと無事故で児童が登校できたのですが、この経験を通じて、問題やリスクを解決するにはどう対応すべきなのか、常に考えながら行動するようになりました。貴社への入社後も市場調査を通じて効果とリスクの両面を想定したうえで、お客様満足度を最大限に高めた商品の開発を目指したいと考えています。

ボランティア経験を自己PRする際は活動経験より学びや活かし方が大切

ボランティア経験を自己PRで伝える際のポイントを解説しました。ボランティア活動は非営利であり、営利活動をしている企業とは相反するものです。ビジネスとは違う一面があることを理解した上で、ボランティアを通して得た学びや社会での活かし方を一緒に伝えるようにしてください。

どのような目的の下に活動をして、何を学び、課題に取り組み、どのように活かしていきたいのかを述べるようにするとよいでしょう。

そして、ボランティアに参加したという経験だけを伝える場にならないように、ここで解説したポイントを参考に、効果的にアピールしてください。

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