2019年12月19日(木) 更新

就活の自己PRでアルバイト経験を効果的に伝える方法【例文付き】

就活の自己PRにアルバイト経験は使いやすい

就活の自己PRを考える時に、学生時代の経験をベースにすると具体的に伝えやすいです。その中でも、アルバイト経験は題材として使いやすいのではないでしょうか。

自己PRはもともと、自身が入社した際にどのように活躍できるかと人間性について伝えるものです。そのため、社会活動のなかで初めて経験したことや、エピソードというのはアピール材料になります。

アルバイトも立派な社会活動のひとつですので、アピール材料としておすすめです。特に社会経験として、今後就職した際の活躍がイメージしやすいという点もあります。
自身がアルバイトの中で経験した中から、企業が求める人材とマッチするエピソードや、自身の強みを活かせた経験を探して自己PRに取り入れてみましょう。

自己PRではアルバイト経験ではなく得たスキルや学びが重要

スキルや学びから人事は考え方や人間性をみる

選考の場において、人事は自己PRの内容から、様々なものを読み取ります。アルバイト経験の中で得られたスキルや学びから、その人の考え方や人間性も見られていると思いましょう。

どんなことを考え、どのように行動した結果、自分のアピールポイントとなるまでになったのか、面接官は「協調性」や「継続力」といった題材より過程を重視します。

自己PRでアルバイト経験を記載するときの書き方

アルバイトを通して得たスキルや学びは1つに絞る

アルバイトを通して、多くのスキルや学びを得た人は珍しくないでしょう。

しかし、これらを就活でアピールする場合は、アピールポイントはひとつに絞りましょう。アピールポイントを複数出す場合、本当の強みや人柄が把握できず、印象に残りにくくなります。また、アレもコレも題材に出すと、自分の強みを理解できていないと自己分析不足と捉えられる場合もあります。

挫折や失敗も含めて記載する

アルバイト中に何かしらの挫折や失敗を経験することも、何も珍しいことではありません。自己PRを作成する際は、この挫折や失敗も含めて記載するのが良いでしょう。

友人に話す場合は、挫折や失敗は恥ずかしいことかもしれません。しかし、挫折や失敗から、反省して次に活かしたいことや、失敗から立ち直るために努力したことや学びが見えてくるものなのです。

もし自分が得られたスキルや学びに関わる、失敗談や挫折の経験があるのであれば、自己PRの際にエピソードとして盛り込んでいきましょう。それにより、面接官が知りたい人間性を伝えられます。

学びをどのように仕事に活かすか具体的に記載する

自己PRをする場合は、自身が得た学びをどのように仕事に活かしたいか、具体的に記載するようにしましょう。

アルバイト経験のなかで様々な学びを得られたのであれば、次は社会の中で、その学びをどのように活かすかが重要です。特に企業にとっては、アピールした学びの経験を、自社での就職でどのように活かしてくれるのかを知りたいと思っていることでしょう。

企業での活かし方を考える場合、企業の事業展開や企業研究も重要です。これらから得られた結果と照らし合わせて、自身が就職後どのように学びの経験を仕事に活かせるかをしっかり考えましょう。

就職後の具体的なイメージが浮かんでいるのであれば、自己PRの際にあわせて記載すると、人事も文章を見て就職後のイメージを固めやすいでしょう。

自己PRを記載するときは結論から述べる

構成はPR内容→課題→取り組み→今後の活かし方

自己PRを作成する際、構成内容はまずPRの結論から記載すると読みやすいでしょう。その後アピールしたい内容に気付いたきっかけや得るに至るまでの課題、それに対する取り組みについて、具体的なエピソードを交えて記載しましょう。

このように書くことで、課題や取り組みの内容が、結論に対して説得力のある内容となります。挫折や失敗の経験からの学びについても、ここで記載します。

エピソードの後に、更に企業でどのように活かしていきたいか記載すると、より具体的な就職後のイメージにつなげやすい自己PR文章が作成できるでしょう。

魅力的な自己PRにする

自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。

的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ自己PRジェネレーターを活用しましょう。自己PRジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。

アルバイト経験の自己PR例文

例文①

私は、いつどんな環境でも挨拶を大切にし、同じ環境で過ごす人に挨拶の素晴らしさを広げています。
学生時代のアルバイト経験を通して、挨拶が持つ本当の意味を知りました。高校生までの私は、挨拶は形式的に行うものであり、大きな意味があると思っていませんでした。しかし、大学生になりアルバイトを始めた時に最初に教わったことが挨拶の仕方でした。接客業のアルバイト先であったため、念入りに挨拶の作法を学ぶことになり、最初は戸惑いの連続でした。
そして、実際に店頭に立つようになった後も、挨拶についてだけはいつも注意深く指導されてしまっていました。このままでは、いつまで経っても注意され続けるということに危機感を持ち、書店に足を運びいくつか本を手に取り、自分なりに挨拶の勉強をしました。
そして、気づいたことが、挨拶は人と人との繋がりを意味するということと、挨拶という行為はいつでもどんなときでも全力で出来るということです。このことに気づいてからは、本当に目の前の人のことを思った挨拶を行うことが出来るようになりました。社会人になった後も、どんな時でも挨拶の大切さを忘れないようにしたいと考えています。

例文②

自分の役割を明確にして、全力で取り組むことができます。
これは、私が居酒屋でアルバイトしていた時に、SNSを活用したことで顧客の増加と売り上げに貢献したことに由来しています。私がアルバイトをしていたお店は、個人経営の居酒屋であり、集客に問題がありました。
そこで、店主があまりインターネットの知識がなく、SNSを十分に活用できていないことに着目し、私にWeb上での宣伝を一任してもらえるように頼み込みました。
そして、SNSごとのユーザーの特徴を分析し、ツイッターでは中年の方向けの情報を発信し、インスタグラムでは若い女性向けの情報を扱うなどのSNSごとの工夫を行いました。その結果、新規でSNSを見て来店してくださる顧客を増やすことに成功しました。この経験から、私は自分が出来る役割を適材適所発見し、そらに取り組むことの大切を学びました。入社後にも、企業全体や部署の中で自分が出来ることを模索し、全力で仕事に当たれるようになりたいと考えています。

例文③

私は、アルバイト経験を通じて、実践的なプログラミングスキルを磨いてきました。
将来的に、自分でサービスを作ることを夢見てきたため、早い段階からサービス作成に関われるような場を求めてアルバイト先を選択しました。そして、ただのアルバイトとして扱われずに、どうすれば社員の方たちと肩を並べて仕事を出来るようになるのかを工夫をし続けました。
そのなかで、私が抱えている課題は、自分の取り組んでいる作業部分に執着し過ぎるあまり、全体が見えなくなってしまうということでした。その後、取り組んでいるプロジェクトを常に俯瞰して見るような意識を心がけ、社員の方たちも気づかないような小さなことでも指摘出来るように努力しました。
結果、社員の方からの信頼を勝ち取ることが出来、実践的なことを任せてもらえるようになりました。入社後も、自分の目標を設定した上で、1つずつ課題を克服できるようにしたいと考えています。

自己PRでアルバイト経験を話す際は今後どう活かせるのか提示しよう

自己PRは、将来働きたい企業に対する自分の売り込みが目的です。アルバイト経験で自分が頑張っていたことを話す時間ではありません。この点を勘違いしてしまうと、採用担当者から評価されるような自己PRではなくなってしまうでしょう。企業の採用担当者に対して、自分が役立つ存在であることを示すために、アルバイト経験を基にアピールしているという意識を忘れないようにしましょう。そのため、自己PRでは、アルバイト経験を今後どのように活かすのかまで提示しましょう。

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