2020年06月30日(火) 更新

最終学歴の履歴書への書き方|大学院や在学中の記載法も紹介

最終学歴とは最も高い教育機関の卒業歴を指す

最終学歴とは、これまでに卒業した学校の中で、最も高い学歴をいいます。したがって、学歴欄の最後に記入したものが専門学校なのか、大学の学部卒なのかによって「最終学歴」が決まるわけではありません。

英会話学校や資格スクールは学歴に含まれない

英会話学校や資格スクール、職業訓練校などは学歴に含まれないため、最終学歴としても記載できません。また、語学学校も日本での扱いは「各種学校」に当たるので、卒業しても、中学、高校、大学が最終学歴となります。

履歴書は基本的なルールやマナーを守る

履歴書を作成する際は、誤字脱字に気を付けること以外にも基本的なルールやマナーを守る必要があります。履歴書には細かいルールや書き方が存在するため、きちんと守られているか作成前後にチェックすることが大切です。そこでぜひ活用したいのが「履歴書作成マニュアル」です。無料でGETできるので、履歴書の書き方に悩んでいる就活生におすすめです。実際に履歴書を作成する際のお手本としても、持っておいて損はありません。

間違えやすい最終学歴の記載パターン

最終学歴の判断が難しい場合の記載について説明します。5つのパターンをピックアップしますので、参考にしてください。

①大学院修了後に学部に所属した場合

大学院を修了した後で、大学の学部で学び直しても、最終学歴は大学院の(修士なり博士なり)の修了であって、○○大学××学部卒にはなりません。先程も説明しましたが、履歴書の最後に「○○大学××学部卒業」と書いたとしても、「最終学歴」は別のものだと考えましょう。

②大学卒業後に専門学校に在籍した場合

大学卒業後に、何か資格を取ろうと思って専門学校に進んだ場合の記載内容です。この場合、専門学校卒ではなく大卒が最終学歴です。

③高専と専門学校どちらも卒業した場合

高等専門学校(高専)と民間の専門学校にどちらも進学し、卒業した場合の最終学歴はどちらを優先すればいいのでしょうか。これらの学校はどちらもほぼ同じ扱いとされています。そのため、直近で卒業した学校名を記入すれば問題ありません。

④大学院博士課程に通う人が単位全取得も博士号が取れなかった場合

大学院の博士課程に進学して単位をすべて取得したものの、博士号を取得できなかった場合はどのように表記すればいいのでしょうか。博士課程の修了ができなかった場合、「単位取得退学」や「単位取得修了」と明記しましょう。「退学」とはありますが、中退のように単位を取らなかったわけではありませんのでちゃんと評価されます。ただし、最終学歴は修士課程修了となりますので、誤って博士課程修了とは記入しないでください。

⑤海外留学により現地の学校で卒業した場合

大学在学中、海外留学により現地の大学で卒業した場合は最終学歴をどう記入すればいいのでしょうか。本来、海外の大学は英会話学校などと同様に「各種学校」として扱われるため除外しなければなりません。 しかし、本来取得すべき大学の学位を海外で取得したことが証明されれば、最終学歴として正式に扱われます。つまり、短期留学や語学留学で在籍しただけでは最終学歴に該当しませんので、誤って短期在籍した海外の大学を最終学歴としないように注意しましょう。

大学中退時の最終学歴の記載方法

最終学歴が最後ではなく、最も高い学歴であることは説明しました。それでは、高校卒業した後に「東京大学」に入学し、卒業せず中退した場合、中退した学校の学歴は最終学歴として認められるのでしょうか。

高校卒業後に大学を中退したら最終学歴は「高卒」

高校卒業後に大学を中退した場合、最終学歴は高校卒業です。最終学歴とは、あくまで卒業したり修了して得られるステータスのため、事情は何であれ中退した場合は学歴として認められません。 企業によってはWEB履歴書の中に「大学中退」といった学歴が選べるところがありますので、そのようなケースに限っては大学中退を最終学歴と名乗っても差し支えありません。

中退が最終学歴として認められないからといっても、履歴書に書いてはいけないというわけではありません。履歴書に中退を書くことは、面接官に空白期間を説明したことにもなりますし、「東京大学 ○○学部 ○○学科 中退」と記入していると東京大学に合格するレベルの知識を兼ね備えているとの証明につながるケースも考えられます。

履歴書内の最終学歴の書き方

履歴書内の最終学歴の書き方についても確かめましょう。高校卒業が最終学歴の人と、大学院修了が最終学歴の人とでは記入量も大きく異なります。どの学歴から記入するのか、学校名などはどう表記すればいいのかなどをこの機会に改めて紹介します。

就活中の大学生は中学校・転職者は高校から記入する

最終学歴以前の学歴はどこから記入すればいいのでしょう。大学生や大学院生は職歴などが一切存在しないため、学歴は中学校から記入してください。一方で、転職者の場合は職歴の記入などでスペースを確保する必要も考えられるため、大卒者であれば高校から学歴名を記入しましょう。高卒者の場合は、中学校から記入しても構いません。

学校名や学部名は略称ではなく正式名称で記載する

最終学歴までを記入しようとするとき、ついうっかり略称で表記することがあります。しかし、履歴書に書くプロフィールはすべて正式な名称で記入しなければなりません。例えば、高校の場合、記入の仕方における良い例と悪い例は以下の通りとなります。

高校名を記入する際の正しい記入例

✖ ○○商業高校 卒業
✖ ○○商業高等学校 卒業
〇 □□県立○○商業高等学校 卒業

このように、公立校であれば「○○市立」「○○県立」、私立校であれば「私立」と学校名の前に必ず書く必要があります。一方大学は学校名だけではなく、学部と学科両方を明記しなければなりません。以下が記入例です。

大学名を記入する際の正しい記入例

○○大学 政治経済教養学部 政治行政学科 入学

大学名を記入する際、国立校であれば「国立」と記入する必要はありませんが、私立校の場合は「私立」と記入しなければなりません。

大学が最終学歴の場合は「卒業」「卒業見込み」と表記

`大学を最終学歴とする場合、転職者など既に卒業している人は「卒業」と記入しましょう。では、新卒者のようにまだ在籍している場合はどう記入すればいいのでしょうか。既に卒業に必要な単位を取得している方は「卒業見込み」と記入してください。 また、卒業できる単位を取得できていないからと、卒業する予定の年月に「在学中」と記入する方がいますが、これでは留年すると自ら宣言するようなものです。卒業単位に達していなくても、「卒業見込み」か「卒業予定」と必ず記入しましょう。

大学院か専門学校が最終学歴の場合「修了」「修了見込み」と表記

高校や大学が最終学歴となる場合、「卒業」や「卒業見込み」と記載するのが基本ですが、大学院や専門学校が最終学歴となる場合は「修了」「修了見込み」と記入しましょう。例えば、高校、大学、大学院を学歴とする人は以下のような書き方となります。

正しい学歴の記入方法

○○県立○○高等学校 卒業
○○大学○○学部○○学科 卒業
○○大学 大学院 政治研究科 政治行政学 修了

最終学歴を記載する際は最も高い教育機関の卒業歴を記載する

最終学歴は卒業した学校の中で最も高い学歴をいいます。履歴書に書く場合は、大学卒業後に専門学校に行った場合、大卒が最終学歴となります。また、大学院卒の人が改めて別の大学に入りなおした場合は、大学院の修士課程修了が最終学歴になります。中退した場合は、卒業した学校のみが最終学歴となるため注意してください。

なお、語学学校や各種学校は学歴には含まれないので、海外の大学へ留学して卒業した場合であっても高卒が最終学歴になりますが、大学の卒業証明書があれば企業は大卒と同等とみなしてくれます。正しい学歴を提示して、企業へのアピールにつなげましょう

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