2017年11月22日(水) 更新

大学中退した場合の履歴書の書き方とマイナスの印象を与えないコツ

「大学中退」を最終学歴として書いてもOK?

履歴書での最終学歴の書き方を説明する前に、二つの疑問にお答えしておきましょう。それは「大学中退は学歴になるのか?」と「大学中退を履歴書に書くべきか?」という疑問です。大学中退者の場合、最終学歴はあくまでも「高校卒業」になります。
しかし、多くの採用担当者は「大学中退も学歴の一つ」と考えています。ですから、最終学歴ではなくても、「大学入学」と「大学中退」も、学歴として履歴書に書いたほうがいいでしょう。

履歴書に大学中退を記載しないとブランクを突っ込まれる

もし大学中退を省略し、「高校卒業」までしか書かないという書き方では、どうしても時間的ブランクが履歴書に生じます。そこを面接時に突っ込まれて、「実は大学を中退しまして」と説明すると、印象はかなり悪くなってしまいます。
またマイナスになることを恐れて、大学中退を隠したまま面接試験を受け、採用となったのちに大学中退というキャリアがバレた場合は、さらに問題が大きくなります。そうしたことを避けるためにも、大学中退という経歴は最終学歴として履歴書に書くべきなのです。

大学中退した場合の履歴書の書き方

大学中退した場合の履歴書の書き方について説明しましょう。
学歴欄の「大学入学」までは、通常と変わりません。「小学校卒業」「中学校卒業」から書き始めてもかまいませんが、「高校入学」から書き始めるのが一般的な履歴書の書き方です。
そして「高校卒業」の次の行に「○○大学××学部入学」とします。さらに次の行に「○○大学××学部 中途退学」と書きますが、この書き方には注意が必要です。

大学を中途退学した場合の書き方は三通りあるので注意

「○○大学××学部 中途退学」の書き方は三通りあります。
一つは中途退学の理由を書き添えない書き方です。あとの二つは中途退学の理由を書き添える書き方ですが、「中途退学」の前に理由を書き添える書き方と、「中途退学」として行を改めてその理由を付記する書き方があります。
前者の場合は「経済的事情により(進路志望変更により、など)中途退学」と書き、後者の場合は「中途退学」とした次の行に、「経済的事情による」などと書くことになります。
中には「理由は『一身上の都合により』でいい」という考え方もありますが、担当者に「何か重大な問題でもあったのでは」と勘繰られないために、ある程度具体的な理由を書いたほうが、マイナスになりにくいでしょう。なお「中退」と略さずに「中途退学」とするのが、履歴書の書き方の鉄則です。

中退後に職歴がある人はそこを強くアピール

履歴書の「中退」がマイナスの情報であることはまちがいありません。しかし、履歴書の書き方によってその印象を弱め、プラスに転じることも可能なのです。そのための書き方のコツを紹介します。

中退後に職歴がある人は、職歴を強くアピールすることによって、マイナスイメージを払拭することができます。ですから、職歴欄だけでなく、「長所」や「自己PR」さらには「志望動機欄」などを最大限に活用して、「仕事のキャリアと身に着けたスキル、仕事から得た人間力」をアピールしましょう。
職務経歴書を提出する場合は、それを充実させるのも有効なアピール方法です。

職歴が無くても大学中退後に学んだことを宣伝する

職歴がない場合でも、中退後に何をしてそこから何を学んだかをアピールすると、プラスの評価を得ることが可能です。たとえば「資格を取るために勉強中」と書く場合も、「中退後、アルバイトで出会った人から、その資格の存在と魅力を教えてもらった」という書き方をすると、説得力が増すはずです。

履歴書における「大学中退」の書き方として中退後の経験をアピールすることが重要

履歴書の大学中退の書き方は理由づけが大事です。大学を中退した場合の履歴書の書き方と、中退のマイナスイメージを払拭する方法についてご紹介しました。
もっとも大事なのは、つじつまがあう、嘘のない履歴書にすることです。大学に入学したのも立派な学歴なのですから、それはしっかり表記したほうがいいですし、マイナスになるのではと、中退を隠すのはNGです。胸を張って面接に臨むための、魅力的な履歴書を作してください。

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