2020年06月30日(火) 更新
【初任給20万円の一人暮らしガイド】目安にすべき家賃の平均・必要経費・自由に使えるお金を徹底紹介
目次
ひとり暮らしをする上で家賃以外で何に出費がかかっている?
キャリアパーク会員の就活生を対象に「家賃以外で一人暮らしの一番費用がかかるのは何だと思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
就活生の回答
- 食費
- 食費
- 交通費
- 光熱費
- 食費
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「家賃以外で一人暮らしの一番費用がかかるのは何だと思いますか?」
就活生の多くは、家賃以外の出費で一番何がかかるか共通の意見を持っていることが分かりました。
やはり「食費」という回答が多く目立ちました。他にも「光熱費」などは、生活していく上で決してかかせないものでしょう。
本ページでは、初任給の正しい使い方を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
初任給として使える額は?
まず月にいくらほど使えるか、使える資金について紹介します。厚生労働省が調査した「平成25年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、大卒者の初任給は平均で20万3千円でした。初任給20万円であれば、そこから所得税や住民税(入社1年間はないので対象外)、厚生年金、厚生年金保険料、社会保険料、介護保険料、その他(会社により財政貯蓄や労働組合費など)もろもろで大体3万円前後天引きされます。つまり手元に入る手取り給料としては17万円程となってきます。
初任給20万円の場合は約17万円が一人暮らしの資金
計算した結果、17万円が1ヶ月の一人暮らしに使える資金です。残業やインセンティブが加算される場合もありますが、大抵は入社1~3ヶ月は研修期間となり定時帰りで残業なし、仕事もまだ現場には立てずインセンティブも付かない場合も多いですので、余りプラスαの収入を期待せず一人暮らし計画を立てるのが良いでしょう。
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一人暮らしの家賃や公共料金は?
初任給20万円であればこの約17万円の資金で一人暮らしをやりくりしていかなくてはなりません。さて一人暮らしで絶対に払わなくてはならない費用ですが、まず家賃と公共料金の計算をしましょう。
住居家賃の平均額は6万6千円弱
まずは家賃について確認しましょう。SUUMOが行った調査では、首都圏・東海・近畿エリア在住の20代の平均住居家賃は6万6千円前後でした。手取り17万円であることを考えると、かなり大きな出費となりますが、社会人寮での生活であれば、負担額も一気に減るでしょう。
公共料金1万円+予備として1万円で見積もる
続いては公共料金です。総務省統計局がおこなっている「家計調査報告(家計収支編)」によると、2015年度の公共料金は、1人暮らしであれば電気代が5,000円程度、ガス代3,000円程度、水道代が2,000円程度で約1万円程度の公共料金が発生していきます。このほか住まいや地域に応じた個別の公共費用が掛かる事もありますので、プラス1万円分、予備の公共料金として考えておきましょう。
ここまで計算すると、初任給の手取り17万円-家賃7万円-公共料金1万円-予備1万円で残り使える資金は約8万円程になってきます。
その他の必要経費とは?
初任給から必要経費が引かれて、ここまでの計算では使える資金が残り8万円となりました。これで終わりではなく、一人暮らしですと、これに加え食費や携帯料金などの生活上必須となる経費が発生します。
食費+携帯料金+日用の消耗品で約5万5千円
上記で紹介した調査によると、食費は外食や飲料費をすべて込みで平均4万円です。さらに、携帯料金が約8,000円ほど。インターネット+電話料金で約5,000円。洗顔料や歯ブラシなど日用の消耗品で約2,000円(女性であれば更に化粧品などで上乗せ)とここで約5万5千円分消費することになります。
月に自由に使えるお金は約2万円台
家賃や水道光熱費8万円と、食費など込みの5万5千円が差し引かれました。そうすると、1ヶ月に自由に使えるお金は約2万5千円程度となるでしょう。しかし、実際は他にもクリーニング費用、日常雑貨の購入、散髪料金、テレビを使用すればNHK受信料など生活する上で避けられない出費が多々あるため、節約しなければ入社段階では貯金に回すのは難しいかもしれません。
初任給から一人暮らしの家賃などを計算すると約2万5千円程度使える
初任給から計算する一人暮らしの家賃と生活費をみてきました。これはあくまで例ですので、個々の費用は人によって差はでてきますし、家賃補助などをしてくれる会社であればその分余裕は出てきます。
ただし、上手くやりくりをしても一人暮らしであれば最低でも月10万円程度か掛かりますので、下手に浪費すると新入社員であれば破綻する可能性も考えられます。
いくら給料が入るといってもあまり軽率に考えず、仕事が軌道に乗るまでは貯金も用意した上で、一人暮らしを開始するのが良いでしょう。
参考資料:大卒初任給の年次推移についてご紹介
最後に、簡単に大卒初任給の年次推移についてご紹介します。厚生労働省の賃金構造基本統計調査データによると、1968年月給3万円台〜90年代以降の「20万円前後」という数値からは大きな変化がないことがわかりますね。今後の見立てを行なうのは難しいですし、また、企業によっても異なりますが、就活生はだいたい20万円前後と想定して生活のイメージを立てておくのがいいでしょう。
参考:厚生労働省の賃金構造基本統計調査(作成=編集部)
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