2021年08月31日(火) 更新
ですます調?である調?履歴書・ESの語尾で使うべき表現
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
就活生が悩みやすい自己PR
エントリーシートの中で悩む部分とはどういったものなのでしょうか?キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。
質問:エントリーシートを企業に提出する際に悩んだことと一番気を遣った部分、その理由を教えてください。(封筒、宛名、学歴、資格欄の書き方)
就活生の回答
エントリーシートを書く際に悩んだのが学生時代で頑張ったこと・力を入れたことの記入です。その理由は、提出するメーカーごとに内容を考える必要があったからです。似たような分野であれば使いまわすことが可能ですが、私は受けるメーカーがバラバラでした。自分の頑張ったことをメーカーのイメージへ繋げていく作業は困難を極めています。一番気を遣ったのは、語尾のチェックです。自分の場合「です」をよく使う癖があります。それではなかなか文章が伝わりにくいので、書いたものの語尾をチェックしてバリエーションを増やすのに気を遣いました。
※上記は就活生から取得したアンケート回答を基に、編集部で独自に加筆した代表的な学生の声の一例です。
自己PRは「である調」よりも「ですます調」の方が適している
調査方法:メールを配信して学生にアンケート
調査日時:2017年1月26日(木)~1月29日(日)
調査元: ポート株式会社
調査対象者:キャリアパーク会員の大学生・院生
有効回答数:438人
質問内容:「履歴書はですます調で書いている」
就活生を対象に438名から集計したアンケートによると、「履歴書はですます調で書いていますか?」という質問に対して、78.5%の人がYes、21.5%の人がNoと答えました。(2017年1月時点、キャリアパーク調べ)
就活で提出する書類はなるべく丁寧な表現を心がけたほうがいいですよね。履歴書で”ですます調”を用いている人は78.5%と、かなり多いことがアンケートでわかりました。ほかの表現としては、”である調”がありますが、実際のところ就活ではどちらのほうが正しいのでしょうか?
エントリーシート(ES)や履歴書の自己PRを書く際には、「ですます調」の文体と「である調」の文体だと、どちらがいいのでしょうか?まず語尾の種類を知っておきましょう。
語尾には、主に以下の二種類があります。
・「ですます調」の敬体
・「である調」の常体
結論から言うと、エントリーシート(ES)や履歴書の自己PRの文体には、常体の「である調」よりも敬体の「ですます調」の方が適しています。語尾としてどちらかが悪い訳ではありません。「ですます調」と「である調」の文体にはそれぞれの良さがあります。「である調」の語尾は簡潔で説得力を持っている面もありますが、それに対して「ですます調」の語尾は、柔らかく丁寧な印象を与えます。
自己PRは企業の採用担当者に向けて書くものなので丁寧に
ただ、エントリーシートにおける自己PRは、選考を受ける企業の採用担当者に向けて読んでいただく手紙のようなものです。そうした目的の為には、「である調」よりも「ですます調」の語尾が良い文体だと言えるでしょう。
間違った構成の自己PRでは、企業の選考を突破できない
自己PRはただ自分の強みを述べればいいのではなく、構成が重要になります。間違った構成では論理的な文章にならないため、自分の強みを理解してもらえず企業の選考を突破できません。
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「である調」は自己PRの文字数制限内で有効に活かせるメリットも
ただ、「である調」は「ですます調」と異なり、文字数を削減できるメリットもあります。エントリーシート(ES)等の自己PRには多くの場合、文字数に制限があります。自己PRは限られた文字数で、自分の長所を簡潔に伝える事が求められているので、そういった中においては「である調」の方が適しているときもあるでしょう。
「考えました」と「考えた」だけでも文字数に違いが出る
例えば「考える」という言葉一つにしても、「考えました」と「考えた」で、文字数に違いが出ます。自己PRを書く際に、余計な表現は少しでも削って可能な限り自己PRに費やしたいと考えるなら、「ですます調」よりも「である調」の文体は自己PRに費やせますので、「である調」の方が扱いやすいこともあるでしょう。
大学3年生のうちに、あなたが受けないほうがいい職業をチェックしよう
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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「ですます調」にしろ「である調」にしろ文書全体を統一する点に注意
ただ、エントリーシートや履歴書の自己PRを書く際、そもそも語尾を「ですます調」か「である調」どちらかに選んだら、文書全体をそれで統一するのが原則なので、その点に注意しましょう。もし、文章全体を敬語で統一したければ、「ですます調」を使用します。
・敬体(ですます調)…文体に敬語を含む
・常体(である調)…文体に敬語を含まない
という決まりがあります。
エントリーシートの自己PRは語尾よりも内容が大事!
エントリーシートや履歴書の自己PRは、「ですます調」にしろ「である調」にしろ内容をいかに充実させるかの方が肝要です。
エントリーシート(ES)や履歴書の自己PRの内容についてですが、
・自分のPRポイント
・それを裏付ける、具体的なエピソード
・その自己PRポイントを、今後どのように活かしたいか
以上のような構成でまとめると良いでしょう。
自己PRを書く際には単に、経験した事の説明ではなく、その経験によって、自分がどのように成長をしたのか、また経験が活きているかを、自己PRで表現出来ればベターです。志望動機等と関係付けられると、エントリーシート(ES)の完成度が高まります。主にエピソードを語る際に、文章が冗長になりがちなので、なるべく読み易さを考え、書いていきましょう。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
エントリーシートや自己PRは入社後を見据えた質問でもあります!
エントリーシートや自己PRで「自分らしさ」や「強み」を伝える目的は、入社後にあなたがどんな活躍をしてくれるかをイメージしてもらうためです。そのため、「入社後、自分にどんな活躍ができるか」を軸に伝えたいポイントをしっかりと整理し、明確化した上で簡潔に書いていきましょう。
エントリーシートの自己PRの語尾は、企業に向けた言葉である点を考えても「ですます調」が最適
面接と同様で、エントリーシート(ES)等の自己PRには「である調」よりも「ですます調」が向いています。ただ、「である調」の方が文字数を削減できるメリットもあるので、状況に合わせて適宜使い分けましょう。また、敬体を選んだ場合、丁寧さを心がけるあまり、過剰な敬語表現になりかねません。また、もしその敬語の表現が誤っていれば、マイナスの印象を与える恐れがあります。敬語を使用するならば、充分に調べ、正確に理解するようにしましょう。
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