2021年08月31日(火) 更新

エントリーシートでNGな言葉遣い2つ【書類選考突破にはマナー対策を】

エントリーシートの言葉遣いであなたのイメージが決まる

企業側は、エントリーシートから、志望者がどのような人物なのかをイメージして選考します。そのため、エントリーシートで会ってみたいと思わせるようなアピールをすることが必要になるのです。それには、内容もしっかりとしたものを作成しなければなりませんが、「言葉遣い」も重要になります。言葉遣いから受ける印象が強く残るためです。

就活生はエントリシート内での言葉遣いを特に気を付けている

就活生の回答

キャリアパーク会員の就活生を対象に「エントリーシートで使ってはいけないと思う言葉遣いには何があると思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • 話し言葉
  • 若者言葉
  • 相手の企業を指すときに御社ではなく、文章では貴社と書くこと

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「エントリーシートで使ってはいけないと思う言葉遣いには何があると思いますか?」

就活生は、エントリーシートで使ってはいけないと思う言葉遣いを自分なりに把握しているということがわかりました。「話し言葉」や「若者言葉」など、つい使ってしまいそうな言葉遣いを回答している就活生もいます。

エントリーシートは企業に提出するものであるため、注意しなければいけません。ではさっそく、エントリーシートでNGな言葉遣いについて紹介していきます。

エントリーシート(ES)でNGな言葉遣い①話し言葉

エントリーシートでやってはいけない言葉遣いひとつめは『話し言葉』です。ビジネス文章では話し言葉を使わないのがマナー。エントリーシートも企業に提出する大切な書類ですので、話し言葉はふさわしくありません。

接続詞の「なんで」「だから」「でも」などは、ついつい文章でも使ってしまう話し言葉の代表的な例です。書き言葉にすると「なんで」「だから」は「つまり」「したがって」に、「でも」は「しかし」「だが」になります。

書いているときは無意識に使ってしまうので、なかなか気付きにくいものです。エントリーシートを書き終えたら、話し言葉が混ざっていないか必ず確認するようにしましょう。不安であれば、他の人に確認をお願いすると確実にミスを見つけられますよ。

就活でよく使う「御社」は文章上でNG

エントリーシート上では志望する企業について書くことが多いと思います。その際「御社」と表現しているかたも多いでしょう。

実は「御社」は口語、つまり話し言葉で、文章においては文語である「貴社」が正解です。間違えやすいポイントですが、このミスだけで常識がないと思われる可能性もあるのです。注意しましょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか診断してみましょう。

使いなれた略語に注意

『略語の使用』も、やってはいけない言葉遣いです。

これは特にエントリーシートでエピソードを書く際に起こりやすいミスです。例えば「バイト」「学祭」などは、言い慣れていてそのまま文章に使いたくなってしまいますが、エントリーシートで表記するときには「アルバイト」「学園祭」など正式名称で記載するのがマナーです。

使い慣れている言葉は略語と意識していない可能性もありますので、怪しいなと思ったら辞書で調べる癖を付けましょう。

「ら抜き」言葉に注意

「ら抜き」言葉とは、文字どおり、本来は「ら」を入れなければならないものです。例えば、「見られる」を「見れる」としたり、「食べられる」を「食べる」とする言葉です。話し言葉では昔から使用されていますが、新聞など書き言葉としては正しいとされていません。

とはいえ、動詞によってはら抜き言葉でも構わないという解釈もあり、日本語の乱れと言えないケースも考えられます。いずれにせよ、エントリーシートでは、ら抜き言葉を避けるようにしましょう。人によっては正しい日本語と感じることがなく、使い方によっても不適切の可能性があります。

「見られる」「食べられる」のような「ら」の入った動詞を使用する場合は、十分注意してください。

エントリーシート(ES) でNGな言葉遣い②ですます調・である調の混在

もうひとつのエントリーシートでやってはいけない言葉遣いは『ですます調・である調の混在』です。

これは作文の基本的なルールなので、いくら良い内容を書けたとしてもこれができていないだけで落とされてしまう可能性が高くなってしまいます。

中には、同じ文章内の表記は「ですます調」「である調」のどちらかに統一されているのに、志望動機では「ですます調」で自己PRでは「である調」になってしまっているなど、設問ごとの語尾がバラバラになってしまっているという勿体ないミスをしてしまう人も。パーツごとに確認するだけなく、エントリーシート全体を通して違和感がないかを確認しましょう。

エントリーシートでは「ですます調」と「である調」どちらが好印象か

先に結論を言うと、どちらの言葉遣いでも良いでしょう。エントリーシート内で統一されていればどちらの表記でも面接官はあまり気にしません。

「である調」だと自信がある印象に、「ですます調」では丁寧な印象になるという違いがあります。それぞれのメリットがありますので、書きたい内容や与えたい印象、自分のキャラクター等を考慮してどちらかを選びましょう。

文字数制限で使い分けてもOK

エントリーシートに文字数の制限がある場合、「ですます調」と「である調」を使い分けても問題がありません。「である調」の方が文字数的には余裕ができる可能性が高いので、上手に使い分けてください。

注意ポイントは、「ですます調」と「である調」どちらを使用するにせよ、エントリーシート内で表記を統一させることです。表記がバラバラである場合、違和感のある文章になり、いい加減な印象を与えてしまうでしょう。

それなりに長めの文章の場合、表記が統一されていないことに気づかない可能性がありますので、ご注意ください。もちろん短めの文章でも、完成後、必ずチェックするようにしましょう。エントリーシートに限らず、履歴書も同様です。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう

就活では、自分が適性のある業界を選ぶことが大切です。向いていない業界に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する業界と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの業界を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな業界に適性があるのか診断してみましょう。

言葉遣いだけじゃない!エントリーシート(ES)のNGな書き方

エントリーシートを書く上では上で挙げた言葉遣いの他にも、やってはいけないことがあります。そのポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。

エントリーシートのNGな書き方①空白が目立つ

例えば200字記入されるのが想定の欄に50文字程度しか書かないと、空白が目立ち、面接官は「熱意がない人だな」という印象を受けるでしょう。

少ない文字数で無理矢理空白を埋めようとすると不自然に文字が大きくなってしまったりして、逆に目立ってしまう可能性も。内容を充実するのはもちろん、表現を変えるなどして空白がないように注意しましょう。

また、Web上のエントリーシートにおいても空白が多いのは良しとされません。最低文字数が指定されていなかったとしても、文字数制限に対して8割は満たすというのが面接官に好印象を与える目安です。文字数はいつも意識するようしましょう。

エントリーシートのNGな書き方②羅列しただけ

伝えたいことがたくさんある場合、『貴社には○○と××と△△という点で魅力を感じました。また、□□という点でも~』といったように、要素を羅列しただけになりがちです。この文章は一見問題ないように見えますが、要素がたくさん入っているだけで、どうして魅力を感じたのかが伝わらない文章になってしまっています。

つまりこれは、熱意が伝わりづらいやってはいけない表現です。覚えておきましょう。

エントリーシートのNGな書き方③抽象的な表現

エントリーシートは、あなたがどんな経験をしてどんな考えを持っているのかを伝えるツールです。それなのに具体性に欠けていたり、模範解答的な一般論そのままの表現が並んでいた場合、面接官はどう思うでしょうか。書き手の人物像が見えないので不合格にしてしまう可能性が高いことは想像に難くないでしょう。

また「いろいろ」「さまざま」等の表現も要注意。これらはとても便利な言葉ですが、具体性に欠けるため面接官からの評価は低いです。あなたを知らない人が読んでも、しっかりとパーソナリティが見える内容を意識しましょう。

エントリーシートのNGな書き方④「特になし」

エントリーシート内で書くことがない、埋めようがないと感じる項目もあります。空白が目立つこともNGですが、「特になし」「未定」などにすることも避けてください。これらの記載は、相手にやる気を感じられない、とりあえず文字を埋めた、などの印象を与える可能性が高いでしょう。

例えば、志望動機はもっとも注力するところで、時間をかけて作成するものです。企業側も選考する際に無視することはありません。その志望動機を「考えるのがめんどくさい」「明確に言えることがないから」という理由で特になしとしてしまえば、選考に通ることは極めて難しいです。どう考えても作成できない部分はあるかもしれませんが、「特になし」「未定」などは避けてください。

エントリーシート(ES)はやってはいけない言葉遣いと表現を意識して書こう

エントリーシートでやってはいけない言葉遣いは、基本的に文章を書く上のルール通りです。普段ブログやTwitterなどで口語表現に慣れてしまっている人は、もう一度作文のルールを思い出してください。

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