2019年11月28日(木) 更新

激務な仕事ランキング|就活生が知っておくべき企業の選び方とは

激務は残業時間の多さや身体的負担の大きい仕事

激務とは、どういったことを指すのかは人それぞれなところもあるでしょう。ここで紹介する激務は、残業時間の多さと身体的負担の大きい仕事という定義で、職種を紹介していきます。

残業時間が多い激務な仕事ランキングTOP10

dodaの「残業の多い職業・少ない職業は?全80業種、95職種別の残業時間調査!」をもとに、残業時間が多い激務な仕事ランキングTOP10ともに、業界についても解説します。

1位:広告代理店

激務な職種ランキングとして第1位に選ばれたのが、広告代理店の営業です。営業は、広告を依頼するクライアント、映像・コンテンツ制作者と折衝するため、両者板挟みの中で常に業務を勤めます。

配属される部署によっては、深夜残業も当たり前のようにおこなわれるのです。休日も少なく、高収入であっても厳しい環境である傾向にあります。

2017年には、大手広告代理店の電通社員が過労自殺した問題に対して、裁判所が違法残業と認め、電通に対し罰金命令を下しました。そのため、少しずつ改善がみられつつありますが、まだまだ激務である現状と、世間の認識はあります。

2位:新聞社

華やかな世界と同時に激務のイメージがあるのが、マスコミ業界です。
特に新聞記者は、情報を得るために、時間帯関係なく情報のあるところに走らなくてはいけません。情報は、早ければ早いほど視聴者など世間の注目を浴びます。情報を得るために、現場に張っていると体力的に負担になります。

3位:EC/ポータル/ASP

あまり聞きなれない職種かもしれません。インターネット業界におけるECとは、インターネットを通して商品取引を行う業種を指します。日本語では電子商取引と呼び、eコマースと呼ばれることもあります。身近なところで言えばネットショッピングもこの業種に含まれます。

ASPとはアプリケーションサービスプロバイダのことで、アプリケーションをインターネット上で提供する企業を指して呼びます。ASPがサーバにアプリケーションを構築し、ユーザーがそのサーバにアクセスすることでサービスを得られるようになります。ユーザーがアプリケーションを保有することなくサービスを利用できるのが特徴で、需要も伸びている業種です。

ポータルとは検索エンジンや特定ジャンルにおける情報を検索できるようになっているシステムで、ユーザーが利用したい情報を選んで得ることができるものです。さまざまな情報をインターネットで得ることが日常になった今では欠かせない業種であると言えます。

4位:コンビニエンスストア

24時間営業の業務形態であるコンビニエンスストアは、今や日本中に展開されています。一日中営業しているということは、24時間スタッフを常駐しておかなくてはなりません。

便利さの裏には人件費が押し寄せているのがコンビニエンスストアの現状です。大手コンビニエンスストアのフランチャイズとして展開している店舗は、本部のルールのもと運営をしなければならず、地域の特性と合わないまま店舗運営をして、人手が足りず、事業がうまくいかないという実例もありました。

一方で、24時間営業を取りやめ、深夜営業はしないとしている店舗も出てきています。コンビニエンスストア業界も、営業時間を短縮するなどして、労務環境の改善を行っている面もあります。

5位:建物管理/安全作業

施工管理の仕事内容は、一言で言うと「現場を完成させるための司令塔」です。現場で作業をする職人の管理から書類作成、予算管理、図面作成などの事務作業まで、幅広い業務を扱います。

扱う現場や設備により多少の差はあれど、現場を発注通りに完成させる点は同じです。そこには「現場の司令塔」ならではの大変さや責任が伴います。
時には現場の声を聞き、予算や、工期の調整を、自分の会社やお客さんに相談する必要もあります。

6位:コンサル/シンクタンク

シンクタンク一般企業に対してのシステム開発やビジネスコンサルティングです。シンクタンクの主な業務は、特定の課題に対して一定の回答をもたらすための、調査とデータ分析です。特定の課題は、政府または民間企業から与えられます。

シンクタンクの調査は比較的長期スパンで取り組むものが多く、マルチタスクな業務と言うよりはひとつのテーマに集中するような業務が多くなるでしょう。

シンクタンクでは、特定の課題を解決するための調査が主な業務となりますが、それに関わると判断できる研究はすべて業務の一貫とされます

7位:印刷関連会社

印刷関連会社は、拘束時間つまり残業時間が多いといわれます。印刷業界の仕事は、クライアントから依頼をうけた印刷物の企画、デザイン、印刷、納品をします。

印刷物といっても非常にたくさんの種類があります。パチンコ店の旗やイベントホールに設置するチラシなどあります。多くのクライアントは企業であり、制作物が多種であることからスケジュールも予定よりズレることがあり、残業に繋がるケースが多いようです。

8位:ディベロッパー

ディベロッパー開発事業者です。不動産デベロッパーは、大規模な宅地開発、リゾート開発、都市開発、都市再開発、交通網の整備などの企画、そして開発をおこなう企業です。

仕事内容は、事業を進めるあたってなくてはならない土地の確保、事業の企画、そして開発した例えばマンションであれば入居者を埋めること、商業施設であれば加入テナントを決めるといった営業があります。

9位:通信/ネットワーク機器メーカー

通信やネットワーク機器のメーカーも営業職や技術職がありますが、主な仕事内容としては、企業のネットワークに関する技術支援や、ITシステムの提案などです。具体的には、ITインフラに関して導入の提案から導入完了のマネジメント、ネットワークの設計・王地区、自社製品に対する問い合わせ対応などです。

いまや通信環境が乱れると仕事に大きな影響を与えるため、クライアントからの連絡には常に敏感にそして瞬時に対応が求められるため、身体的・体力的に負担を要する仕事としてランクインしています。

激務な業種希望者が企業研究で確認すべきこと

激務な仕事ですが、なくてはならない仕事でもあります。また、その仕事への憧れがあり、激務と分かっていても就きたいと考えているひともいるでしょう。その場合、企業研究でしっかりと調べておく必要があります。

労働環境が悪い場合改善に向けた取り組みがあるか

激務と分かっている仕事内容で、企業側がどれだけ従業員に負担にならないよう、労働環境へ目を向けているか着目して企業研究をしてみてください。

労働環境を改善する企業がある一方で、労働環境を改善しないままである企業も中にはあります。そのような企業に就職してしまえば、体を壊すの可能性もあります。

説明会やインターンシップで働く社員を見たり、一日のスケジュールを聞いたりするなどして労働環境についてみていくことをおすすめします。

激務に見合う給与があるか

給与が高ければ、やりがいにつながるという人も少なくありません。激務に見合う金額が給与として支給されると、働いて頑張った分の成果が出ている達成感が得られるのも事実です。激務だからこそ高給であり、高給だからこそ頑張ることができるように、お金と仕事は密接に関係しています。

激務な仕事だからこそ得られるものがある

就活生の約4分の1は「激務でもよい」と考えている

■調査方法:メールを配信して学生にアンケート
■調査実施日:2017/1/18
■投票数:1678

就活生を対象に1678名から集計したアンケートによると、「激務な企業には就職したくない?」という質問に対して、75.6%の人がYes、24.4%の人がNoと答えました。(2017年1月時点、キャリアパーク調べ)意外にも就活生の約4分の1は「激務な企業に就職してもいい」と考えているのです。

責任感と充実感が得られる

あえて激務な企業を就職先に選ぶ理由として、ファーストキャリアとして激務な企業を選ぶことで、後々のキャリアに活かせるスキルを身につけられると考えているからです。

激務であれば1人に任される仕事量が多くなるでしょう。仕事量が多くなる分、自分自身が活躍できる場を与えられているという充実感を得られます。また、仕事を通して成長できる機会が多いというのもその理由のひとつにあたるでしょう。

どんな職種でも激務に追われることがある

人はある程度の負荷がかからないと成長できません。激務な企業に身を置き、自己成長を図る最高の場として活用するビジネスマンは多いです。

また、福利厚生がしっかりしている企業もあるため、決して「激務な企業=悪い企業」とも限らないのです。もちろん、望んでいない超過業務を無理強いしたり、激務に見合った対価を与えない企業はこれには当てはまりません。

一方で、どんなに普段は自分のペースで業務に励める職業であっても、繁忙期に激務になります。「楽な仕事はそうそうない」との意識をもって仕事選びをしなければなりません。

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激務な仕事ランキングを参考に就活をすすめよう

一概に激務であるからと、志望している業界やなりたい職業を諦めることはおすすめしません。仕事は激務であっても、企業努力により改善に向けた取り組みを進めており、終業時間になったらPCの電源が落ちるようにするなどのノー残業デーをつくったり、クライアントの要望により休日出勤したのであれば、振り替え休日を推奨したりする企業もあります。

激務なところばかり着目するのではなく、改善努力や社風にも目を向けて就活を進めていきましょう。

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