2021年09月27日(月) 更新
【最終学歴の書き方】「卒業見込み」と「在学中」の違いとは|履歴書に使える記入方法
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
「卒業見込み」と「在学中」の使い分けができている学生の方が少ない!?
就活生の声
キャリアパーク会員の就活生を対象に「履歴書を書く際に「卒業見込」と「在学中」の使い分けをしていますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- している
- していません
- していない
- していない
- している
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「履歴書を書く際に「卒業見込」と「在学中」の使い分けをしていますか?」
※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。
履歴書の学歴欄に書く「卒業見込み」と「在学中」は、使い分けができている学生の方がどちらかというと少ないことがわかります。明確に違いを把握できている学生はそう多くないといえるでしょう。また、学歴欄には他にも「卒業予定」と微妙に違った書き方をする人もいますよね?本記事は履歴書の学歴欄で迷わないためにも、「卒業見込み」「卒業予定」「在学中」の違い、使いわけについて紹介します。
履歴書に「卒業見込み」「卒業予定」どちらも問題ない
皆さんが就活の際、履歴書やエントリーシートに記入する学歴欄。そのなかで「卒業見込み」や「卒業予定」と書かれることが多いかと思いますが、どちらの言葉を用いても意味は同じ「卒業をする」ことを表します。 では、「卒業見込み」と「卒業予定」、意味は同じ表現でもどちらの方が採用担当者の印象付けに効果的でしょうか。一部では「卒業見込み」の方が効果的だとの意見もありますが、実際はそうでもなく、言葉の意味からとらえても、どちらが優位というわけでもないとされます。この記事においては「卒業見込み」を中心に取り上げますが、「卒業予定」と置き換えて捉えても問題ありません。
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「卒業見込み」は卒業年の3月までに単位取得が見込めることを表す
卒業見込みとは読んで字のごとく、卒業に必要な単位をすべて取得して卒業できる前提であり、順当にいけば、卒業する年(通常は4年次)の段階で卒業が可能であることを意味します。そのため、まだ3年次であっても必要な単位が確保できると分かれば使用しても構いません。また、卒業見込みがハッキリしていれば4年次になった段階で「卒業見込証明書」の取得も可能です。
単位を落としても「卒業見込み」と書けるケースがある
3月までに卒業単位を取得できれば「卒業見込み」と書けますが、提出時点で単位に満たなくても掛けるケースがあります。該当するのは「4年前期の必修・選択単位を落としたが、後期まで取得できる内容だった場合」です。4年後期で単位取得のチャンスがある内容であれば「卒業見込み」と書いても問題ありません。しかし、1つでも単位を落としてしまえば卒業不可能になりますので「卒業見込み」と記入することはできません。
大学生の新卒就活では「卒業見込み」と記載する
「卒業見込み」との表記を履歴書に記入するのは、大学生や専門学校生の新卒就活が挙げられます。上記の通り、確実に卒業できる状況であれば記載できますので、記入時期が4年の前期であっても単位をクリアしていれば問題ありません。
「卒業見込み」の日付は卒業時期に合わせる
では、「卒業見込み」を履歴書の学歴欄に記入する際はどのような点に注意する必要があるでしょうか。特に一番注意しておきたいのが日付や年月の部分です。履歴書の提出時期が2017年時点で4年次の6月だった場合、最終学歴のところをつい以下のように記入する人もいるでしょう。
卒業見込みの誤った記入例
- H29.6(もしくは2017年6月)〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み
しかし、「卒業見込み」とあるように、年月のところは確実に卒業する時期を記入しなければなりません。前述の例でいけば2018年の3月で卒業になるので、以下の記入例が正解となります。
卒業見込みの正しい記入例
- H30.3(もしくは2018年3月)〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み
他の部分を完璧に書いても、年月の記入ミスで評価を落としてはいけませんので確認を忘れないようにしましょう
他の部分を完璧に書いても、年月の記入ミスで評価を落としてはいけませんので確認を忘れないようにしましょう
履歴書の学歴欄に書く「在学中」は学校に在籍していることを表す
大学生や専門学校生が履歴書の学歴欄に記入するものとして「在学中」といった表現が挙げられます。履歴書の学歴欄に書く「在学中」は、学生・生徒・児童として学校に籍を置いているという意味です。つまり現在進行形で学校で学んでいる人であるということですね。
就活用の履歴書には使用できない
就活の履歴書では、学歴欄の書き方にルールがあります。就活中の学生は、いわゆる「在学中」の状態ですが、履歴書では「卒業見込み」で記載しなければなりません。理由はとてもシンプルで、「在学中」と表記されてしまうと、いつ卒業するのかがわからなくなるからです。また、卒業年度以降も在学(留年)するのではないかと懸念を生じさせてしまうのも理由として挙げられるでしょう。
アルバイトの希望先へ履歴書を提出するときは「在学中」と記載
新卒就活では使えない表現である「在学中」は、どんなときに使用できるのでしょうか。それは、アルバイトへの就職希望が挙げられます。アルバイトの場合、理由がなければ卒業する年度をもって就職し、アルバイトを退職する可能性が高いでしょう。そのため「卒業見込み」と記入する必要がないのです。なお、卒業後にアルバイトとして働こうとしている場合であっても、卒業までの間は「在学中」、卒業後は「卒業」と記入しましょう。
「在学中」の日付は記入した年度に合わせる
では、最終学歴を「在学中」で表記する場合、年月日の部分はどう表記したらいいのでしょうか。上記で紹介した卒業見込みの場合、卒業する時期に合わせて記入するのがルールでしたが、「在学中」の場合は履歴書を記入した時期に合わせるのが基本です。例えば2017年5月にアルバイト希望の履歴書を提出した場合、以下の書き方にしましょう。
2017年5月にアルバイトの履歴書を提出した場合の記入例
- 2017年5月(もしくはH29.5)〇〇大学〇〇学部〇〇学科 在学中
「卒業見込み・在学中」の正しい履歴書への書き方
ここまで「在学中」や「卒業見込み」を記入する際のポイントについて紹介しました。続いては、履歴書の学歴欄に「卒業見込み・在学中」を記載するときの違いと適切な書き方についてみていきます。就活中やアルバイト探し中の学生のみなさんは、しっかりチェックしてくださいね。
大学生の新卒就活では「卒業見込み」と記載
大学生が就活で履歴書やエントリーシートの学歴欄を記載する際は、「在学中」ではなく「卒業見込み」を使います。具体的な書き方は以下のとおりです。
1995年生まれの履歴書の学歴欄の例
- 2014年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
- 2018年3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み
入学した年月と学校名・学部名・学科名を学歴欄の高校の下に記載。その下に、卒業見込みの年月を書いて、同じく学校名・学部名・学科名を書き、最後に「卒業見込み」と記載します。
アルバイトで履歴書を提出するときは「在学中」と記載
続いて「在学中」を用いる場合は、高校生や大学生がアルバイトの面接を受けるときです。アルバイト先に提出する履歴書の学歴欄には、「在学中」と記載しましょう。具体的には、このような書き方です。
2017年1月にアルバイト先に履歴書を提出した学歴欄の例
- 2016年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
- 2017年1月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 在学中
基本的な書き方の順序は卒業見込みと同様です。ただ、在学中の場合、「年・月」の欄は現在の年月を記載しましょう。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう
就活では、自分が適性のある業界を選ぶことが大切です。向いていない業界に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する業界と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの業界を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな業界に適性があるのか診断してみましょう。
「現在に至る」は職歴欄でしか書けない表現
では最後に、「在学中」と似たような表現の「現在に至る」について紹介します。「現在に至る」は読んで字のごとく、現在進行形で何をしているのかを表すことばです。しかし、この表記を学歴欄で記入するのはNGとなっており、その場合は「在学中」と記載しなければなりません。「現在に至る」を使うのは職歴欄のみで、以下の記入例が正しい使い方です。
平成29年3月現在も同じ企業に在籍している場合の記入例
- 平成27年4月 株式会社〇〇建設○○本店 入社
- 平成29年3月 現在に至る
大学生の場合提出時点でアルバイト勤務している場合のみ記入できる
大学生や専門学校生が「現在に至る」と書くことはできないのでしょうか。実際はそういったわけではなく、アルバイト勤務を続けている場合のみ記入が可能です。その場合は、以下の記入例となるでしょう。
アルバイト勤務の人が履歴書の職歴欄へ記入する際の例
- 平成28年5月 株式会社〇〇コーヒー 〇〇公園店 アルバイト入社
- 平成29年1月 現在に至る
履歴書の学歴欄は就活では「卒業見込み」、アルバイトでは「在学中」
卒業見込みと在学中の意味と正しい書き方について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
卒業見込みとは、留年の可能性がほとんどなく、順当にいけば卒業できる状態、在学中とは、学校に籍を置いているという意味でした。
履歴書の学歴欄の書き方には決まりがあります。卒業見込み(卒業見込)・卒業予定は一般的に就活で提出する履歴書やエントリーシートで用い、アルバイトの面接などでは「在学中」を使ってください。
就活で「在学中」を使うのは、言葉の意味としてはまちがってはいませんが、卒業見込みと書くのが一般的である以上、避けたほうがいいでしょう。それぞれの意味や使い方を把握して、正しく履歴書の学歴欄を記載してくださいね。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
小さなミスが就活は左右します
基本的な記載方法でミスをしてしまうのは、もったいないことです。調べればわかることであれば、すぐに対策してしまうべきではないでしょうか。
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