2017年07月06日(木) 更新

志望動機で内定がとれるESの書き方のポイント

ESで企業が知りたいのは「人柄」と「熱意」

まず、企業が採用活動をするにあたり、知りたい項目をご紹介します。志望する企業に内定をもらうには、このポイントを押さえておく必要があるでしょう。

企業が知りたいポイントと学生がアピールするポイントはずれている

企業が採用基準として、知りたいポイントはリクルートが2014年に公表した就職白書によると、以下のとおりとなっています。

人柄・・・89.4%
その企業への熱意・・・78.3%
今後の可能性・・・69.9%
性格適性検査の結果・・・40.6%
能力適性検査の結果・・・34.9%
学部・学科/研究科・・・25.8%
大学・大学院で身につけた専門性・・・23.8%
アルバイト経験・・・23.1%
大学・大学院での成績・・・18.1%

それに対して、学生がアピールしているのが以下の内容となります。
・アルバイト経験
・人柄
・所属クラブ/サークル
・趣味/特技
・その企業への熱意

企業が見ている上位のポイント「人柄」と「熱意」は学生側も意識できているものの、今後の可能性や適性などは、上手にアピールできていません。その代わりに、あまり重要視されていない「所属クラブ/サークル活動」や「趣味/特技」などをアピールしている現状があります。

まずは、こういったズレを軌道修正していく必要があります。このポイントを踏まえたうえで、ESの志望動機の書き方を確認してみましょう。

ESの志望動機の書き方のポイント

では、ここからはESにおける志望動機の書き方のポイントをご紹介。このポイントに当てはめて作成することで、内定がとれる志望動機が書けるはずです。

志望動機はフレームワークに合った書き方を

内定につながるESの志望動機の書き方を紹介します。このフレームに沿った書き方をすると、説得力のある魅力的な志望動機を作成できるでしょう。

●成し遂げたいこと
将来の夢や志望企業で成し遂げたいこと、最終的な目標はなにか?
●キッカケ
その夢や目標を持ったキッカケはなんだったのか?
●企業選びのポイント
企業を選ぶうえで重要視していることは?
●取り組みたい仕事
具体的にやりたい仕事はなにか?
●同業比較
なぜ、その企業でないとダメなのか?

フレームワークのそれぞれの項目を解説

フレームワークで挙げた項目のそれぞれの詳細を解説していきましょう。

●成し遂げたいこと
まずは、「なぜ働くのか」というモチベーションの基となることを伝えましょう。社会に出て企業で成し遂げたいこと、最終的な目標を述べることで、高い意識の持ち主であることをアピールします。この成し遂げたいことを魅力的な書き方にするためには、どんな仕事をするのかを十分に把握しておく必要があります。あらかじめリサーチしておきましょう。

●キッカケ
なぜ、それを成し遂げたいと思ったのか、それにはなにかしらのキッカケがあったはずです。その仕事に対する熱意は、キッカケとなる体験があってこそ生まれるものでしょう。そのキッカケを語ることで、ストーリー性や説得力がある志望動機の書き方になります。思いが伝わるよう、深い経験に根ざして伝えることを意識しましょう。

●企業選びのポイント
最終的に成し遂げたい夢を叶えるために、どのようなポイントで企業を選んでいるのかをしっかり伝えましょう。その企業の特徴や掲げているミッションなどを深く掘り下げて調べ、自分が一致している部分を明確にアピールしてください。

●取り組みたい仕事
冒頭に成し遂げたいことを語りましたが、その最終的な目標を到達するための具体的な仕事内容をここで伝えましょう。そのためには、志望業界や職種の仕事について、十分に下調べする必要があります。さらに、ここでは取り組みたい仕事において、活かせる強みについてアピールができれば、より良い志望動機になるでしょう。

●同業比較
最後に、同業の他社と比較して、なぜその企業でなければいけないのかの明確な理由を語りましょう。そうすることで、企業側に熱意や深い考えを持っていることが伝わりやすくなります。とはいえ、同業と比べての志望理由は、深い業界研究が必要です。企業の強み・社風・社員についてアプローチするのが、わかりやすいかもしれません。

具体的なエピソードがない志望動機はNG!

業界研究や自己分析が十分でないときに起こりやすいのが、曖昧だったり、本気度が伝わらない志望動機。以下に、良くないESの志望動機の例を記載します。

●御社のグローバルな事業展開に強い魅力を感じております。
●御社の高い社会貢献度に大変魅力を感じております。
●御社の風通しの良い社風を大変魅力的に感じております。

これだけでは、具体的なエピソードなど深堀した内容がなく、HPをサラッと見ただけでも書ける志望動機です。これでは、熱意も成し遂げたい目標も伝わりません。フレームワークに沿った構成を作ることも重要ですが、その中身が曖昧にならないよう十分注意してください。

ESの志望動機例をピックアップ

では、実際にESに志望動機を書く際はどのような内容にすべきでしょうか。ここでは、あるスーパーへの志望を行う場合の例文をピックアップしてみました。

ESの志望動機例

私は、将来小売分野における青果物のバイヤーになりたいと考えています。そう考えたきっかけは、祖父母が地元の直売所でも評判になるほどの美味しい野菜を提供していたからす。日本各地には多くの農作物が生産されていますが、その土地の気候に応じた美味しい青果物はまだまだあるはずで、それらを多くのお客様に知ってほしいとの思いを強く持っています。貴社は20年も前から生産者と直接契約を結んで新鮮でみずみずしい青果物の提供を行っていると知り、同業他社に比べて生産者とお客様へのつながりをいち早く重視し、安全・安心をモットーに取り組むその姿勢をより深く学びながら活かしたいと思い、志望いたしました。

ESの志望動機で内定につなげるにはフレームワークと具体的な書き方が重要

志望動機は、ESのなかでも企業への熱意をもっとも伝えられる重要項目です。ここで志望企業へ本気度を伝えられなければ、内定につなげることはむずかしいでしょう。

熱意や魅力が伝わる志望動機は、ご紹介したフレームワークに沿って、具体的な書き方をするのがポイント。十分な業界研究、企業分析、自己分析を行ったうえで、志望動機を作成してください。

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