2019年01月08日(火) 更新

面接のマナー|受付から退室までの流れや面接中のマナーもご紹介

面接のマナーは流れで覚える

面接をスムーズに攻略するには、マナーを身につけることが大切です。細部まで把握することで高評価を獲得しやすくなります。面接マナーは基本的なものから細かいものまであり、ひとつでも多く覚えておくと選考でも有利になりやすいでしょう。面接では基本的な受け答えができているだけではなく、マナーが守れているかも見られています。

質疑応答で評価が得られていても、マナー次第では印象が悪くなり、評価を下げられる危険性があることは理解しておきましょう。面接に関係するマナーは幅広くあるため、すべてを覚えるのは難しいですが、より簡単に覚えるには面接の流れに沿って考えるのがおすすめです。面接の一連の流れからマナーを把握して、上手に攻略を目指しましょう。

受付から退室までの面接マナー

面接は受付から退室までマナーが見られており、一部でもできていないと印象が悪くなりやすいです。面接のマナーは面接中だけ見られると考える人も多いでしょうが、面接前後でもチェックされていることは理解しなければなりません。就活はある一点を見て評価が決定するわけではなく、全体を見て総合的に評価を決定します。面接中はもちろん、面接に至るまでのプロセス、終わってからの行動なども見られていることを意識し、流れの中でマナーを理解しましょう。

受付

面接の評価は受付の段階から始まっており、ここでもマナーができているかが見られています。受付では元気よくハキハキと話し、来社の目的を簡潔に伝えることが大切です。「○時より面接のお約束を頂いておりました、○○大学の○○と申します」のように、来社の目的を自己紹介とともに伝えましょう。この時、面接を担当する人が誰なのかが分かっているなら、その人の名前を挙げても構いません。

その場合は「人事部の○○様に面会のお約束を頂いております」のように、部署と名前を告げて、アポを取っていることを伝えましょう。受付を通らずそのまま中に入るのはNGですが、受付で横柄な態度をとることも避けるべきです。受付での印象は後で面接官に伝えられることも多いため、企業に入った時点で面接は始まっていると考え、礼儀正しく振る舞いましょう。

控室

受付を通ると控室に通され、そこで面接会場に案内されるのを待ちます。控室では私語は厳禁です。他の人の迷惑にならないよう、静かに気持ちを落ち着けて待ちましょう。会場によっては他の学生がいる場合もありますが、私語は慎みましょう。企業で面接がおこなわれる場合は、控室の同フロアで社員が仕事をしていることも少なくありません。

話し声が聞こえると仕事の邪魔にもなりかねず、迷惑をかけてしまう可能性があります。また、静かに待っている場合でも、スマホをいじっているのは印象がよくないため注意が必要です。建物に入る前にスマホの電源を切り、カバンに入れておきましょう。面接に向けて気持ちを落ち着け、集中力を高めることが大切です。

入室

入室する際は、ノックをして入室許可を取ってから扉を開けましょう。いきなり扉を開けるのはマナー違反であり、ノックをしてもすぐに扉を開けるのはよくありません。ノックをし「失礼します」と言うと、中から「どうぞお入りください」と声がかかります。入室許可を確認してからでないと、マナー違反になることは覚えておきましょう。

また、ノックの回数は3回が基本ですが、グローバルスタンダードでは4回とされているため、国内企業なら3回、外資系は4回と使い分けるのもおすすめです。扉を開いた後は、もう一度「失礼します」とあいさつをして、中に進みます。椅子の横に立って次の指示を待ち、「どうぞお座りください」と促されてから「失礼します」といって座りましょう。

退室

予定していた質問がすべて終了すると、面接官から「本日は以上で終了です」という声がかかります。面接終了の合図で退室となりますが、まずは座った状態で「本日はありがとうございました」とお礼を述べましょう。面接後にお礼を述べているかどうかで印象は変わり、お礼も言わずにすぐに立ち去ってしまうと、印象が悪くなりやすいため注意が必要です。

お礼を言った後は立ち上がり、その場で「失礼します」と簡単にあいさつをして出口へ向かいます。出口でもう一度振り返り、再度「失礼します」とあいさつをして会場を後にしましょう。退室後は速やかに企業を出ることが大切です。用事もないのに長居していると企業に迷惑がかかるため、速やかに外に出ましょう。

面接中の基本マナー

面接はスタートから終了まで一連の流れのマナーを守らなければなりませんが、それだけではなく面接中のマナーを守ることも大切です。面接中は特にじっくり見られて評価されやすいため、マナーができていないと全体的な評価も下がりやすいです。基本的なマナーができているかを重要視する企業は多く、基本すらできていないと大幅にマイナス評価になることも少なくありません。評価を下げられないためにも、面接中の基本マナーを正しく理解しておきましょう。

正しい言葉遣いを心がける

面接中は正しい言葉遣いを心がけることが大切で、受け答えの際は丁寧に話すことを意識しましょう。流行り言葉や若者言葉など、カジュアルに聞こえるものはすべてNGであり、マイナスの印象を与えてしまいます。また、敬語がきちんとできていないと、雑な印象を与えてしまい、社会人になる自覚がないとも思われかねないため注意が必要です。

敬語は就職してからも必要であり、新入社員がつまづきやすいポイントでもあります。そのため、重要視してチェックする企業は多く、敬語が正しく使えていると、それだけで好印象を与えやすいでしょう。面接でスムーズに敬語が話せるように、早めに見直しておきましょう。

身だしなみを整える

身だしなみもマナーのひとつであり、面接というフォーマルな場所に合わせてきちんと整えなければなりません。面接時の身だしなみは、服装から髪型、髪色、持ち物、着こなしと全体が見られています。基本的にはスーツでの参加になりますが、ただスーツを着ていると好印象になるわけではなく、細部の着こなしにも注意しなければなりません。

細かいポイントは数多くありますが、「フォーマルであること」「清潔感があること」が大切です。企業が身だしなみを重要視するのは、TPOに合った着こなしができているかを判断するためです。面接や就活に合わせたフォーマルで清潔感のある着こなしが求められているため、着崩すことなく、正しい方法で正しいアイテムを着用しましょう。

簡潔な発言を心がける

面接は質疑応答の形式で進み、面接官からの質問に対して、どのように答えるかで評価が決定します。評価時には内容だけではなく、話す長さも見られています。面接では自分勝手にアピールしていいわけではなく、簡潔で分かりやすい発言をするのがマナーです。

素晴らしい内容でアピールできていても、簡潔でないとマナー違反になり、評価を下げられる場合もあるため注意しなければなりません。長々と話し過ぎてしまうと想定していた時間を超え、企業の計画が狂って迷惑をかけてしまうため、時間内にスムーズに終えるためにも簡潔な発言をしましょう。

面接で注意したい細かいマナー

面接では基本的なマナーの他にも、注意したい細かいマナーが存在します。基本的なマナーはできていることが大前提のため、守ってて当然と判断され、できていない場合のみ減点対象となることが多いです。しかし、細かいマナーの場合はできているとプラスに働くことも多く、面接をより有利に進めやすくなります。もちろん、細かいマナーも守れていないとマイナスに働く可能性はあるため、その点も含めて注意が必要です。細部のマナーまで把握し、面接への理解をさらに深めて高評価の獲得を目指しましょう。

表情や仕草に注意

面接では受け答えの内容だけではなく、話し方や言葉の選び方、さらには表情や仕草まで見られています。ポジティブな内容でアピールしていても、暗い表情をしているとマイナスの印象を与えてしまいます。アピール内容と現状に食い違いがあることで、嘘をついているとも思われかねないため注意が必要です。

面接では本当のことを伝えるのも最低限のマナーのため、嘘と疑われない発言をすることが大切です。また、貧乏ゆすりやキョロキョロと周囲を見渡すなどの仕草に注意が必要です。これらの仕草は注意力散漫に見えて悪印象を与えてしまいます。面接に集中していないように見えて失礼にもあたるため、仕草まで意識して臨むことが大切です。

端的過ぎる受け答えはNG

面接では簡潔な発言が求めるため、聞かれたことに対して端的に答えることが大切です。端的に答えることで面接時間が長引くのを防ぎ、かつ分かりやすいアピールができるため、高評価も獲得しやすいでしょう。しかし、簡潔さを意識するあまり、受け答えが端的になり過ぎるのはNGです。

端的過ぎる受け答えとは、簡単に言えばYESやNOだけで答えてしまうことです。例えば「弊社から内定が出た場合、就職する意思はありますか?」と問われた場合、「はい」または「いいえ」だけで答えるのは失礼です。結論から伝えて簡潔に述べることは大切ですが、その結論に至った理由を簡潔に説明しなければならないことは理解しておきましょう。

一方的に話すのもよくない

面接は、質問されたことに対して何を答えるかが重要です。しかし、自分を知ってもらうためとは言え、一方的に話すのはNGです。自分ばかりがしゃべってしまうと失礼にもなり、マナー違反です。面接は面接官とコミュニケーションをとることが大切であり、お互いに会話のキャッチボールを意識しなければなりません。

面接官と上手に会話ができているかも評価されているポイントのひとつであり、一方的に話すだけではマナー違反になるだけではなく、評価自体も下げられます。アピール内容を丸暗記して話すと、演説のように一方的に話すだけになりやすいため、その場に応じて言葉の選び方を変え、そのまま伝えないよう注意しましょう。

面接外でのマナーにも注意しよう

選考をスムーズに攻略するには、面接のマナーを正しく理解することが大切ですが、実は見られているのは面接中だけではありません。面接外のマナーができていないと、どれだけ面接で高評価を獲得しても、足を引っ張ってしまう危険性があるため注意しなければなりません。面接外でのマナーにも注意して、余計なところで評価を下げないようにしましょう。

時間厳守

時間を守ることは就活では必須のマナーであり、社会人としても重要なマナーです。時間を守れないと多くの人に迷惑がかかり、信用も大きく損なうため注意しなければなりません。やむを得ない事情でも遅刻してしまうと、それだけで評価は下げられ、選考で不利になることは理解しておきましょう。どうしても遅刻してしまう場合は、少しでも早く連絡して、遅刻する旨を伝えて丁寧に謝罪することが大切です。

連絡なしで遅刻、あるいはそのまま無断欠席すると、評価は最悪になってしまいます。また、時間厳守は遅刻しないだけではなく、予定していた時間より早く到着し過ぎないことも含まれます。集合時間よりも早く到着すると、企業でも準備ができておらず迷惑をかけるため、10〜15分前行動を意識しましょう。

忘れ物をしない

面接では何らかの持ち物が指定されることもあり、これを忘れてしまうのも失礼に当たります。企業から持ち物が指定されるのは、当然それらが必要になるからであり、忘れてしまうと細かい手続きがスムーズに進められなくなってしまいます。企業のスケジュールにも影響する可能性が高く、迷惑をかけてしまうことは理解しておきましょう。

面接時に必要なものは、企業によって、また面接の段階によって異なるため、事前に確認しておかなければなりません。面接の段階が進むと、卒業証明書や単位取得状況の証明書などの提出を求める企業も増えます。事前に把握しておかないと入手できないものが持ち物に指定されることもあるため、選考の情報はこまめにチェックしておきましょう。

電話やメールマナーにも注意

企業から面接に関係した連絡がくることもあり、電話やメールのマナーも評価の対象として見られています。電話はうるさくないところで出るようにし、会話の内容を聞き返さなくて済むようメモを取ることが大切です。また、一度で出られない場合は素早く折り返しの電話をすることが大切ですが、忙しい時間帯を避けるなど気をつけるべき点は細かくあります。

メールの場合も、電話と同様に素早く返信することが大切ですが、本文の内容や署名の付け方など、メール独自のマナーも存在するため注意が必要です。企業との連絡は、単に情報をやり取りするだけではなく、やり取り自体も評価の対象になっていることは忘れてはいけません。連絡時のマナーも知って、失礼のないよう振る舞うことが大切です。

マナーを守って面接を攻略しよう

面接時には守らなければならないマナーが数多く存在します。マナーができていないと当然悪印象ですが、反対にマナーがしっかりできていると好印象を与えられます。マナーを正しく守っているとそれだけで評価されやすく、面接を有利に進めることも可能です。面接のマナーは基本的なものから細かいものまで多様にあるため、しっかりチェックして身につけておくことが大切です。

面接のマナーを考える際は、面接のスタートから終了まで、一連の流れでイメージすると分かりやすいでしょう。また、面接外でもマナーが求められる部分はあるため、それも含めて考えることが大切です。最初から最後までマナーを守ることを意識し、細部まで油断なく進めて面接のスムーズな攻略を目指しましょう。

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