2019年02月12日(火) 更新

縁の下の力持ちを自己PRするポイント|例文もご紹介

縁の下の力持ちとは

縁の下の力持ちとは、誰も見ていないところで頑張れる、誰かを支えることができるなどを表した慣用句です。縁の下というのは、軒先ではなく舞台の縁と呼ばれる部分です。縁の下の力持ちは誰かを褒める際に使う言葉であり、自己PRの題材にしてアピールすることも可能です。慣用句を使ったアピールをすることで、より印象的に自分を伝えやすく、売り込みやすくもなるでしょう。ただし、アピール時にはポイントがあり、それを踏まえて伝えることが大切です。

縁の下の力持ちの人の特徴

縁の下の力持ちを自己PRの題材にするなら、まずは自分が本当にそう言えるのかを確かめなければなりません。評価されやすい題材だからといって、誰でもアピールできるわけではなく、きちんと身についていないのに使うと印象は悪くなります。どのような特徴を持っている人が該当するのかを知り、自分も当てはまるかを確認することが大切です。縁の下の力持ちの人の特徴は、大きく3つに分けられます。

見返りを求めない

縁の下の力持ちの人は、見返りを求めずに物事に取り組み、努力することができます。面倒なことや大変なことがあってもなかなか取り組まず、見返りがある場合のみ動くということもあるでしょう。損得勘定で動くことが大切な場合もありますが、それを抜きにして動くことが大事なときもあります。

特に、人間関係においては見返りを求めずに相手のために行動できることは大切です。縁の下の力持ちの人は、誰にも知られていなくても物事に取り組むことができ、知られていないことを気にもしません。誰かのためではなく、自分がやりたいからやる、自分のためにやると考えている人が多く、自分の正義に従って行動できる人が多いです。

人が嫌がることも進んでやる

人が嫌がることでも進んでやるのも、縁の下の力持ちの人の特徴のひとつです。嫌なことは誰でもやりたいくないのは当然ですが、嫌でもやらなければならないことはあります。できるだけやりたくないと考え、物事から遠ざかって誰かに任せてしまう人がいる一方で、誰もやらないなら自分がやるしかないと考え、取り組む人もいます。

後者に該当するのが縁の下の力持ちの人であり、誰にも知られていないとしても取り組めるでしょう。人が嫌がることには面倒なことや大変なことも多く、これをしっかりやり遂げられることで成長に繋がる場合も多いです。そのため、どれだけ大変なことでも乗り越えることができ、多くの経験を有していることから、豊かな経験を持っている人も多いでしょう。

責任感・継続力がある

責任感や継続力があることも、縁の下の力持ちの人の特徴です。縁の下の力持ちの人は、一度始めた物事を途中で投げ出すことなく、しっかりやり遂げるまできちんと向き合い続けます。これは自分がやめてしまうと他の人に迷惑がかかるから、やり始めたことを中途半端にするのはよくないからと考えていることが理由でしょう。

些細なことでも責任感を持って取り組むことができるため、物事に新規に向き合い長く続けられる人が多いです。ひとつのことをしっかり極めた結果、高い能力や知識を身につける人も多く、人間的に成熟していることも特徴でしょう。一見地味でも優れた能力、スキルを持っている人はおり、それも縁の下の力持ちの人が持つ特徴のひとつといえます。

縁の下の力持ちをアピールする方法

縁の下の力持ちは優れた特徴であり、社会に出てから役立つことも多いです。仕事に必要な存在になりやすく、影の功労者として評価されることもあるでしょう。しかし、単に縁の下の力持ちであると提示するだけで高評価が獲得できるわけではありません。これを題材にしアピールするなら、売り込み方を考える必要があります。縁の下の力持ちを上手にアピールするには、どのように伝えるべきなのか、ポイントを把握しておきましょう。

能力を発揮したシーンを提示

縁の下の力持ちであることをアピールするには、能力を発揮した具体的な根拠を提示しましょう。「縁の下の力持ちで、誰も見ていないところで努力ができる」と提示するだけなら誰でもできます。採用担当者もそれは理解しており、重要視しているのはそれが本当に身についているかどうかです。

口先だけのアピールで本当は身についていないと判断されると、嘘をついているとみなされ評価は大幅にマイナスになってしまいます。また、仮に本当だとしても、アピールに信ぴょう性がないと判断された場合は、同じく嘘をついているとも思われかねないため注意が必要です。信ぴょう性を高めるためにも、いつどのように発揮し、どのような結果を生んだのかを明確に伝えましょう。

身につけた過程の提示でもOK

能力を証明するためには、実際に発揮したシーンだけではなく、どのような過程で身につけることができたのかを提示するといいでしょう。過去の経験を提示して、その過程で縁の下の力持ちになった、あるいはその特徴を示す能力を身につけたとアピールすることでも、高評価は獲得できます。

ここでも重要になるのが信ぴょう性です。どのように身につけたかを、できるだけ具体的に述べましょう。また、縁の下の力持ちのアピールは、できる限り第三者の意見があったほうがいいです。縁の下の力持ちだと言ってもらえた、褒めてもらえたというエピソードがあると、本当に身についていることを証明しやすいでしょう。

仕事への活かし方に繋げる

縁の下の力持ちであることを証明したなら、それを仕事にどのように活かすかまで言及することが大切です。どれだけ優れた能力を持っていても、それが仕事で活かせないなら評価が下がってしまいます。企業は単に優秀な能力を持った人を採用したいわけではなく、自社で活躍し、利益に貢献できる人材を獲得したいと考えています。

仮に仕事で役立つ能力を持っていても、実際の仕事に関連づけて明確にアピールできていないと、魅力が半減してしまうことは理解しておきましょう。大切なのは自分を売り込むこと、採用メリットを詳細まで伝えることです。能力があることを伝えるだけで終わらず、最終的には仕事での活かし方に繋げて、企業で働き活躍する姿をイメージさせましょう。

縁の下の力持ちの自己PR例文

例文

  • 私は縁の下の力持ちです。誰かに見られていなくても自分でやるべきことを見つけ、努力出来ます。大学時代は、バスケットボール部でマネージャーをしておりました。マネージャーの仕事は試合の記録付けやスケジュール管理などでしたが、部員が目一杯活動できること、安全に練習、試合に取り組めることが大切だと考え行動しました。少しでもチームのためになるようにと、朝と晩、全員が帰った後にコートの清掃やボールの清掃を念入りに行い、常にプレイしやすい環境を整えることでチームをサポートしました。貴社でも誰かに言われる前に気づいて行動し、個人ではなく全体のための行動をすることで、チームの力を高め、利益に貢献したいと考えています。

例文では単に縁の下の力持ちであるとせず、誰かに見られていなくても自分でやるべきことを見つけ、努力できるとアピールされています。より具体的に述べることで能力をイメージしやすく、評価もされやすいでしょう。入社後の仕事での活かし方にも言及されているため、好印象を与えやすいアピールとなっています。

縁の下の力持ちでアピールする際の注意点

縁の下の力持ちは評価されやすく、自己PRの題材にするのはおすすめです。特徴に該当するなら、積極的に売り込むのをおすすめできる題材でもありますが、アピール時にはいくつか注意点もあります。縁の下の力持ちは必ずしも高評価を獲得できるわけではなく、アピールの仕方次第では魅力が半減することも多いです。また、場合によってはマイナスの印象を与えてしまうこともあります。注意点を正しく理解し、マイナスの印象を避けてアピールしましょう。

自己表現が苦手と思われる可能性がある

縁の下の力持ちは、目立たないところで努力することから地味なイメージを持たれることも多いです。アピール次第では、自己表現ができないから誰にも見られないところでしか努力できないと思われる場合もあるため、注意しなければなりません。誰かに見られなくても努力できることと、誰にも見られない環境でしか物事に取り組めないというのは別物です。

後者の場合は、単に自己表現が苦手で、自分を売り込めないから影で努力をしているとも思われかねないため注意しましょう。もちろん、影で努力ができること自体は評価の対象ですが魅力は半減します。自己表現ができることをアピールするためにも、努力の結果が第三者の影響を及ぼしたというエピソードを選ぶのがおすすめです。

自主性をカバーする

自主的に物事に取り組めることも大切で、誰かに押し付けられてやった努力では高評価の獲得は難しいです。目立たない損な役回りを押し付けられただけで、やりたくもないのに仕方なくやったという消極的な姿勢では、好印象になりづらいことは理解しておきましょう。縁の下の力持ちとは、単に目立たないところで物事に取り組むことではありません。

目立たない部分で努力をしつつも、誰かのためを思って物事に取り組む、自分の意思で努力をすることが求められます。どれだけ大変なことに取り組み、しっかりやり遂げたとしても、自主性がないとマイナス評価を受ける危険性もあります。自分から進んで取り組んだとアピールすることで、自主性の高さも評価されより高評価になりやすいでしょう。

縁の下の力持ちは仕事で評価される能力

縁の下の力持ちは仕事で評価されやすい能力で、社会人にとって必要な資質ともいえるでしょう。仕事はチームでおこなうのものです。チームで取り組む仕事は、指揮を執るリーダーの存在ばかりが目立ちやすいですが、当然全員がリーダーではチームは機能せず、目的を果たすことはできません。

指揮をとるリーダーがいて、それを支える人がいなければならず、チームの土台を支える影の功労者が必要です。縁の下の力持ちはチームにとって欠かせない人材であり、さらに大きく言えば、企業にとっても欠かせない人材と言えます。評価されやすい能力のため、アピールの方法を工夫し、より高い評価の獲得を目指しましょう。

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