2019年10月03日(木) 更新

履歴書の長所の書き方完全版|採用担当者が見るポイントや真面目・素直・明るい・几帳面など全9パターンの例文をご紹介

就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!

自己PRでアピールできる能力には、何があるでしょうか?キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:自己PRでアピールできる能力としては何が挙げられますか?また、それを効果的に伝える方法としてどのように伝えるのがいいと思いますか?

就活生の回答

私が自己PRでアピールできる部分は、分析する能力です。企業がどんな人材を求めているのかを、分析によって導き出すことに自信があります。効果的に伝える方法としては、「見栄を張ろう」「凄い経験を自慢しよう」など、的を外れた自己PRはしない方が良いと思います。企業が求める人材にマッチングしていると分かるような経験や強みを分析して、分かりやすく明確に伝えることが大切です。例えばメーカーならば、「チーム一丸となって苦労しながら、工夫を凝らして何かを成し遂げたエピソード」を盛り込むことが、分析の結果適していると考えられます。このように企業の情報を基に分析することで、自己PRの伝え方もわかるのです。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております

就活生が分析力を示すには企業の話題を取り上げて具体的に伝える

キャリアパーク会員の就活生を対象に「面接で「分析力」はどのようにアピールしたら良いと思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

就活生の回答

  • 実体験アピール
  • 具体的に細かく
  • 企業のことを分析して発表すればいいと思います。
  • 面接官を分析する
  • わかりません

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「面接で「分析力」はどのようにアピールしたら良いと思いますか?」

業務を遂行するにあたって、対象となる商品やできごとに対して分析する力を求められることは少なくありません。仕事にもすぐ活かせるこの分析力をどう面接でPRするのか就活生に伺ったところ、企業研究したことを取り上げたり、実体験で分析した経験を伝えるなどの意見が寄せられました。一方「どう伝えればいいのかがわからない」と、分析力のアピールについていまいち掴みきれていない人もいるようです。分析力を効果的にアピールするためには、どのようなポイントを押さえるべきなのでしょうか。

長所は絶好の自分をアピールできるチャンス

就活を行う際、エントリーシートや面接で、「あなたの長所はなんですか?」と問われる場合があります。長所は、自分をアピールする絶好の機会であるため、しっかりと採用担当者に伝えられるようにしておかなくてはいけません。

仕事に活かせる長所がおすすめ

長所を伝える場合、それはなんでもいいのかと言うと、決してそういうわけではありません。できれば仕事に直結する長所であれば、なお評価は高くなるでしょう。例えば、営業職であれば、ノルマが課せられる場合が多いですよね。その場合、ノルマ達成はもちろんノルマ+αとして向上心が長所の人や、初対面から相手の懐に入っていけるようなコミュニケーション能力を長所としている人は営業職に活かせることができるでしょう。

長所言い換えマニュアルも参考に

自分の短所しか思い浮かばないという人は、言い換える方法で長所に変えていきましょう。短所を長所に言い換えるとは、例えば「優柔不断」→「多角的に検討する」といった表現にすることです。短所と思う部分でも、ポジティブに受け取ることで長所になります。このような言い換えで長所を考えたいという人におすすめなのが「長所→短所言い換えマニュアル」です。例で挙げたような言い換え表現を100種類収録しています。無料でダウンロードできるため、自己分析をすでに終えたという就活生にもおすすめです。

履歴書に書かれる長所から採用担当者は「自分を理解しているか」を見る

履歴書から読み取れる長所からは、仕事に結び付けられるものかという点以外に、採用担当者は「自分を理解しているか」も見ているのです。そのため、自分の長所や短所を理解したうえで、仕事に結び付けられるものを履歴書に記載しなくてはいけません。

自己分析ができていないと志望動機や自己PRに十分な内容が書けない

長所や短所は、自己分析により見つけることができます。一般財団法人雇用開発センターの『2016年卒 大学生就職活動調査』によると、就活生が最も早くから取り組んでおけばよかったこと第1位は「自己分析」であることが分かっています。自己分析は、長所や短所を見つけるものだけでなく、業界・企業とのマッチングを図り、そのうえで必要な志望動機や自己PRを書くためにも重要なものです。

短所からも長所を考えることができる

自己分析で発見できる長所は、実は短所からも考えることができるのです。例えば、【作業が人より少し遅い】点が自分の短所だと思う人は、なぜ作業が遅いのか考えてみてください。提出物の記載ミスがないかや、不足がないか、必要事項の漏れがないかなど、慎重になっている可能性があります。つまり、【作業が人より少し遅い】という短所は、【作業をミスがないように慎重に進められる】という長所に変えることができるのです。経理などお金に関する部署や、取引先などに納品を担当するような失敗の許されない仕事では、特に必要な人材でしょう。その他、長所に言い換えることのできる短所についても見ていきましょう。

長所に言い換えられる短所一覧

・優柔不断→柔軟性があるor慎重
・諦めが早い→気持ちの切り替えができる
・周りの気にしすぎる→心配りができる
・能天気→前向き
・主体性がない→協調性の高い
・飽きやすい→たくさんのことに興味がある
・固い→真面目
・頑固→意思が固い
・しつこい→ねばり強い

長所をアピールする際の書き方①:重要性を述べる

履歴書や面接で自己PRをするときに、例えば自分の「分析力」を長所としてアピール際は、「分析力の重要性を述べる」というのがコツとなります。分析力を長所として自己PRでアピールする際に、その能力がなぜ大切なのか、どう業務に活かしていけるのかをアピールできなければ、面接官の心には響かないでしょう。「分析力がいかに大事か」という重要性を、履歴書や面接で企業の採用担当者へしっかりと伝えられなければなりません。

自分の長所が「良いもの」であると相手に納得させる

そこで、まずは分析力とはどういったものなのかを簡単に説明しなければなりません。そして、分析力がどのようなメリットを生み出すのか、長所として企業の採用担当者に受け入れられるように説明してみましょう。自分の長所として履歴書や面接でアピールする以上、分析力が「良いもの」であると企業の採用担当者に納得させるのが、第一歩となります。

長所をアピールする際の書き方②:具体例を混ぜる

履歴書や面接での自己PRで「自分には分析力があります」と言うだけでは長所として説得力がありません。本当に「分析力がある」という長所が備わっていることをアピールするには、自己PRの中に必ず「証拠」を示しましょう。分析があることで成功した事例や、残した結果・実績を、長所の裏付けとして企業の採用担当者へアピールしていきましょう。

具体的な数字や成績など他人からの評価を述べる

このとき自己PRで具体的な数字や成績、他人からの評価などを紹介すると、長所として客観性が出て、説得力も増すでしょう。自分の長所は、自分だけで評価していても説得力はありません。他人からも認めてもらっている点を、うまく履歴書や面接を通して採用担当者へ伝えるようにしましょう。そうすれば、長所がより伝わります。

長所をアピールする際の書き方③:自慢にならないようにする

長所は確かに自分をアピールする絶好のチャンスですが、上記で挙げた、他人からの評価や具体的な数字が自慢と捉えられるような書き方になってはいけません。あくまで、信憑性を持たせるものです。これを踏まえ、履歴書への書き方や面接での伝え方は考えるようにしましょう。

提案する姿勢でアピールする

目指す業種・職種の具体的な仕事手順を想像して、どの場面で長所を活かせるのかを自己PRに加えていきましょう。履歴書や面接などでアピールするときは、提案をする姿勢を忘れてはいけません。自己実現のために就職するのではなく、あくまで企業の役に立つのだという姿勢を示してみてください。

履歴書の長所を「分析力」とする場合の例文

【例文】

「私は、学生時代にサッカー部でリーグ優勝しました。優勝できたのは、もちろんチームの団結力や練習の成果です。しかし、私も自分の分析力を活かすことができればと思い、個人の動き方を見てのポジション変更を提案しました。変更したところ、より個人の能力が活かせるようになり、ボールの運びがスムーズになりました。そのため、少しでも私の分析力からの提案がチームをリーグ優勝に導くのに貢献できたのではないかと思います。」

「分析力」を長所にする際の注意点

分析力を長所にする場合には、より具体性が重要となってきます。自分が分析してみて何が分かったのか、その分かったことによりどのように行動し、結果はどうなったのかしっかりと一連の流れを説明しましょう。結果を明確にすることも、分析力を長所にする場合は大切です。

履歴書の長所を「真面目」とする場合の例文

【例文】

私の長所は、「真面目さ」だと思っております。大学時代は小学校から続けているため、吹奏楽部に所属しました。好きな部活を続けるために、講義がおろそかになってはいけないと思い、講義・部活ともに無遅刻無欠席を続け通しました。3年になり副部長を務め、更に部全体を把握する立場となりましたが、講義の無遅刻無欠席は続いています。

「真面目」とする場合の注意点

真面目さをアピールする場合、例となるものをアレもコレもと盛り込むのは辞めるようにしましょう。「授業も部活も無遅刻無欠席です。そして副部長も務めました」に引き続き、「後輩からも信頼されました。信頼のある後輩とはコミュニケーションも取りやすく~」と続けていくと、確かに真面目さからくる信頼ではありますが、何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。

履歴書の長所を「素直」とする場合の例文

【例文】

私には、「他人の意見を聞き入れ反映させる」という素直さがあります。パソコンスキルを上げるために、学校の同級生や先輩だけでなく、後輩にも指導をお願いしました。後輩の提案や指導にも、「そういうやり方があるのであれば、自分に向いているかもしれないので1度やってみよう」と、まずは聞き入れ全て実践します他人の意見を聞き入れ反映させるという考えが、自分自身の向上に繋がると思うからです。

「素直」とする場合の注意点

素直さを長所にするのであれば、まずはその内容を客観的に考えるようにしましょう。「素直さ=子供のような行動」となっている内容は、決して評価対象とは言えません。また、長所といえるエピソードなのかも重要です。客観的に見て精査する必要があります。

履歴書の長所を「明るい」とする場合の例文

【例文】

私の長所は雰囲気を変える、持ち前の明るさです。この長所はインターン時に、初対面の就活生とも早く打ち解けることができる武器になったと感じました。就活のライバルということもあり、シーンとしていた室内でしたが、持ち前の明るさで挨拶したところ、部屋が話しやすい雰囲気になり、会話が生まれました。初対面でもコミュニケーションをとるときに活かすことができる自分の明るさを、営業職でも実践したいと思っています。

「明るい」とする場合の注意点

「明るい」と長所にする場合、をありきたりなムードメーカーアピールにならないように注意してください。「友達からムードメーカと言われます」「アルバイト先でもムードメーカーになっています」とただ、評価されていることを述べるだけではなく、なぜ自分が明るい性格なのかや、明るい性格をどのように活かしたいのかを伝えることができるといいでしょう。

履歴書の長所が「几帳面」である場合の例文

【例文】

私の長所は几帳面なところです。飲食店のアルバイトでは、几帳面な性格から制服のクリーニングの頻度や、食品の賞味期限を細かくチェックしてしまっていました。しかし、その行動を見ていた店長から、「几帳面な君に任せていれば安心だ」と、1年後には、在庫管理を任されるようにしました。

「几帳面」である場合の注意点

「きっちりと仕事をする」イメージの几帳面な長所は、事務作業や営業だけでなく、多くの職種に活かせるものです。しかし、几帳面な性格を長所に書く場合、「融通の利かない頑固で真面目」な人だと捉えられないようにしなくてはいけません。几帳面と融通の利かない性格を区別するためには、例えば以下のポイントが上げられます。

几帳面さをアピールするポイント

・几帳面な性格がどのような役に立ったのか
→「在庫管理」という新たな仕事を任され自分の仕事の幅が広がった
→自分のできる業務をすることにより、店長の仕事の負担を減らすことができた

・なぜ(賞味期限のチェックなど)その行動をとったのか
→お店の信頼度を守る、衛生面のリスクを防ぐため

履歴書の長所が「好奇心」である場合の例文

【例文】

私の性格は、【好奇心の塊】ひとことで表すことができます。高校時代に見たフランス映画に興味を持ち、フランス留学をするために、留学に力を入れる○○大学を選びました。現地では語学だけでなく、文化にも惹かれフランス文学を徹底して学びましたが、日本と異なる海外の文化をもっと知りたいと思い、その後、ヨーロッパ方面だけでなく、ロシアやアメリカや、アフリカ方面など計10か国訪問し、現地ならではの文化を肌で感じることができました。

「好奇心」である場合の注意点

好奇心を長所に書く場合には、その性格から起こした行動を記載しなくては信憑性がありません。上記で例に挙げたように、なにも海外を数カ国渡ったというような大きなことでなくてはいけないわけではありません。しかし、「好奇心からこのような行動をとった」と、必ず相手に伝わる好奇心があってこその行動を示しましょう。

履歴書の長所が「笑顔」である場合の例文

【例文】

笑顔による具体例がない場合、この長所は信憑性がないものになってしまします。また、笑顔を長所にする場合は、履歴書に貼る証明写真も重要です。仏頂面の証明写真が貼っている場合には、長所に「笑顔」と書いても、疑われてしまう可能性があります。

「笑顔」である場合の注意点

笑顔による具体例がない場合、この長所は信憑性がないものになってしまします。また、笑顔を長所にする場合は、履歴書に貼る証明写真も重要です。仏頂面の証明写真が貼っている場合には、長所に「笑顔」と書いても、疑われてしまう可能性があります。

履歴書の長所が「おおらか」である場合の例文

【例文】

私の長所はおおらかな性格です。サークルでは、いろんなイベントを開催してきましたが、後輩の企画が失敗しても1度も責め立てたりすることはありませんでした。私は、怒ることが自分のため、相手のためになることだとは思っていません。それよりも、次に同じ失敗をしないためにはどうするべきかが大切だとだと考えるためです。

「おおらか」である場合の注意点

サービス業など人と関わる職業において、おおらかな性格は特に重宝されるものです。しかし、誰に何をされても何も言わないという内容から「おおらか」を長所にすると、人に興味がないと捉えられる可能性もありますので注意しましょう。

履歴書の長所が「協調性」である場合の例文

【例文】

私の長所は協調性です。ゼミで定期的におこなう議論では、まずは人の意見に耳を傾けることに徹します。そしてその意見が、自分と異なる考えである場合でもまずは受け止め、相手はなぜその意見なのか考えてから物事を伝えるようにしています。そうすることで、自分の考えを通すためのものだけでなく、相手の考え方や理解も深まり、全体が良い議論となります。

「協調性」である場合の注意点

協調性を長所する場合、「ゼミやアルバイトのみんなと仲良くできている」ということが、イコール協調性とはなりませんので注意しなくてはいけません。協調性を長所にするのであれば、自身の協調性があったからこそ全体で達成できたことや、全体が良くなったことを記載しなくてはいけません。

履歴書で長所を述べる時は重要性や具体例を混ぜ例文のように自慢にならないような書き方にする

履歴書やエントリーシート、面接で問われる長所についてご説明してきました。長所は自分を理解してこそ発見できるものであり、企業を理解してこそ、結び付けて書くことができるものです。長所がなかなか見つけられない場合は、短所から考えてみてもいいでしょう。履歴書やエントリーシートに記載するときは、決して自慢になるような書き方をせず、あくまで、企業とマッチした自分の長所をアピールするようにしましょう。

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