2022年12月19日(月) 更新
【就活】人物重視の面接を企業がおこなう理由と求めている人物像~選考で重視されるポイントとアピールのコツを紹介~
目次
「人物重視」の面接では素直さや価値観などの人間力を見られている
就活生の回答
キャリアパーク会員の就活生を対象に「「人物重視」の面接というのはどこを見られていると思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- 素直さ
- 人間性
- 受け答え方
- 清潔さ、第一印象、個性
- その人の価値観
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「「人物重視」の面接というのはどこを見られていると思いますか?」
このアンケート結果から見てみると、「人物重視」の面接の際に面接官は、素直さや受け答え、第一印象や価値観などの人間性を見ていると答えた就活生が少なくないことがわかりました。
では、企業が人物重視の面接を行う意図とは、どのようなことなのでしょう。そんな人物重視の採用で、押さえておきたいアピールポイントなどをご紹介していきます。
人物重視の採用とは
就活をしていて、人物重視とは何で、なにを必要としているのか、その答えは漠然とし過ぎていてよくわからないものです。この人物重視という言葉は、人間力と言い換えられることもあります。具体的には以下のような力が求められるでしょう。
人物重視で求められる力
- 相手が期待していることに応える力
- より多くの人たちと関わり、対話・協力することができる力
- 自ら進んで課題を見つけ取り組み解決する力
離職率を抑える採用方法として期待ができる
人物重視の面接での採用は、離職されるリスクを抑えることができる可能性があります。厚生労働省の新規大卒者離職状況によると、平成25年度の就職者数が412,636人に対して、3年以内の離職者が131,763人となっています。その離職率は約30%となっており、10人中3人が3年以内に離職しているのです。 その要因となる会社を辞めた主な理由(※厚生労働省調査)がこちらです。
会社を辞めた理由TOP3
1位:労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった
2位:人間関係がよくなかった
3位:仕事が自分に合わない
第1位の理由に関しては実際に働いてみないと分からないという一面もありますが、2位と3位に関しては面接である程度把握することができます。学歴だけで採用されているわけではなく、人物重視ということで、企業側は「この人ならウチでもやっていける」と思ってくれているので、就職してからも上手くいくケースが多いでしょう。
採用担当者が選考で重視したポイント
また、厚生労働省が若年者の採用状況より、企業が採用選考で重要視したポイントを発表しました。
以上の内容をみてみると、どれも人物重視の面接で大事になり、学歴だけでは判断できないポイントです。学歴は第8位となっているので、近年の面接の傾向は人物重視に傾いてきているといえるでしょう。 そして、裏返すと就活生がアピールすべきポイントにもなるので、上記の3つは自分の言葉でしっかり伝えると良いです。
人物重視の採用で押さえておきたいアピールポイント
人物重視の面接採用で押さえておきたいアピールポイントとして、学生であればサークルやアルバイトなどの出来事を盛り込めば具体的性が出てきます。キャリア転職においても、前職で経験した自分一人での成果よりも、他人を巻き込んだ成功事例を挙げた方が良いでしょう。 また、自分は知らない人とでも分け隔てなく話せる、交流を持てるという点をアピールするのも内定への近道でしょう。
具体的にはどうやって書けばいいの?
例えば、「自らサークルをつくり、職業も立場も違う人たちをまとめて活動の指揮を執っていた。」また、それによってどういった結果を出したか。こういった具体例が伝えられれば就活で有利になるでしょう。
人物重視の採用を行う理由と企業が求めている人物像
ここまでで、人物重視の面接がどういうものなのか理解していただけたかと思います。ここからは、就活生が気になるであろう人物重視の採用をおこなう理由と企業が求めている人物像について紹介します。企業によって、人物重視の面接をおこなう理由は様々なようです。
①:協調性のある人を求めている
まず、どこの企業も協調性のある人を求めているでしょう。たとえ1日パソコンと向かい合うような職業であっても、コミュニケーションは必須です。個人事業ではなく団体で仕事をしている以上、意見の交換やアドバイス、協力してプロジェクトを達成するなど、コミュニケーション能力はいつ何時でも必要とされます。 しかし、そのような状況でも周りと交ざらずに個人プレーにはしってしまうと、全体としてうまくいくものもうまくいきません。社員全員と、1つのビジョンに向かって協力しながら業務に取り組んでいく姿勢が重要とされているのです。
②:「勉強ができる=仕事ができる」ではない
国・社・数・理・英ができるからといって、必ずしも仕事ができるということにはつながりません。テストの点数が良くても、仕事ができない人はできないですし、社会常識のない人だっています。もちろん、勉強ができて仕事もできるという人はいるでしょう。しかし全員がそうではないのです。そのため、企業側は学歴では測れない部分を知りたいのです。 情報サイトDIAMOND onlineがこのことに関する面白い記事を公開しているので、是非読んでみて下さい。
③:熱意や真摯さを感じたい
仕事に対して熱意のある人とそうでない人、どちらを採用したいと思うでしょうか。十中八九、前者の方を採用とする人が多いでしょう。学歴だけでハネるのではなく、実際に会って面接をしないことには熱意や真摯さは分かりません。
熱意の伝え方が分からない
まず、前提として「熱意=頑張ります・人一倍やる気はあります」ではありません。就活の面接における熱意とは、「入社したら何をして、何を成し遂げたいか」です。ビジョンをしっかり持っておきましょう。
④:会社の雰囲気や社風に合っているかどうかを見極める
上記で紹介した、会社を辞めた理由の2位と3位に関わってきますが、自社の雰囲気や社風に合っているかどうかを見極めている場合もあります。自社の厳しい(ゆるい)環境の中でやっていけるのか、求めることをやり遂げられるのかなどは人物重視の面接でなければ分かりません。あらかじめ擦り合わせができていれば早期退職は防げますし、就活生が理想とのギャップに戸惑ってしまうことも少なくなるでしょう。
⑤:より多くの就活生を面接して採用したいという理由もある
最後に、これは完全に企業都合ですが、より多くの就活生を面接して、そこから採用したいという狙いもあります。学歴優先で、たとえば“学歴フィルター”といって「MARCH(※大学群)以上の大学卒業見込み者」などと設定しまうと、それに満たない大学の就活生は応募できなくなってしまいます。その中にも優秀な人材はいますので、発掘するという意味でも「人物重視の採用をおこないます」としているのでしょう。より多くの就活生が応募しやすい環境作りがおこなわれているともいえます。
人物重視の面接で気を付けるべきこと
人物重視といわれるくらいですので、面接中に気を付けるべきことは多くあります。どんな形であれ、面接を受ける就活生であれば知っておくべき注意点になります。以下で紹介しますので、参考にしてください。
人物重視の面接での注意点
- 背筋は伸ばして、姿勢良く
- ゆっくり、ハキハキしゃべる
- 常に面接官の顔全体を見る(よそ見をしない)
- 嘘はつかない
- 素直で謙虚な振る舞いをする
人物重視の採用を掲げる企業の実情とは
実は、企業が人物重視の採用をおこなう最も根本的な理由として、コンプライアンス遵守が挙げられます。コンプライアンスとは、簡単にいうと、企業が法令や規則を守ることです。最近ではSNS等のインターネットが普及したことで、社員の不祥事、情報漏洩などに大変シビアになっています。
人物重視を掲げる以上しっかりとした人物調査がある
コンプライアンスとは本来法令遵守ですが、近年では企業の社会的責任とより広義で捉えられています。法律やルールを守れるのは最低条件としたうえで、さらに、社会に対して企業イメージをより良くしてくれる人を採用するために、人物重視の採用をおこなう会社が多くなっています。会社としては、今後そういった点を守り通せるかが重要です。就活で嘘をついて面接などを受けていると、しっかりとした人物調査をおこなう企業であれば、採用側にばれてしまいますし、採用を勝ち取ることはできないでしょう。
人物調査ってほんとにあるの?
人物調査はおおやけにはしていませんが、おこなう企業はたしかにあります!
主にSNS(Twitter,Facebook,Instagramなど)が中心です。テレビ局のアナウンサーがホステスとしてアルバイトをしていたことが判明し、内定取り消しを言い渡される騒動がありました。
最終面接前にすべき対策
最終面接で内定を勝ち取るためには、失敗するケースを事前に把握して対策を講じることも大切です。最終面接で意識したいことや内定を獲得するコツをおさえ、他の就活生に差をつけましょう。そこで活用したいのが「最終面接マニュアル」です。事前に面接官視点や最終面接で重視されているポイントを把握し、内定を獲得しましょう。無料でダウンロードできるため、最終面接を控えた就活生におすすめです。
就活で人物重視の面接をおこなう理由は自社とのマッチングを図るため!しっかり自分像をアピールしよう
人物重視の採用を勝ち抜くためには、より具体的に多くの人を巻き込んでおこなった事例を紹介できるかがカギになります。その際、会話を意識し、簡潔に話し、質問を待つくらいのスタンスの方がうまくいくでしょう。そして、就活で人物重視の採用をおこなう理由は嘘をつかない人間かを問うためでもあるので、飾らず、自分らしく就活に臨んでください。
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