2019年01月30日(水) 更新

インターンシップ後に好印象を与えるお礼状の正しい書き方と参考例文【メールや封筒の疑問も解決】

インターンシップのお礼状は出すべき?

■調査方法:メールを配信して学生にアンケート
■調査実施日:2017/1/26~1/29
■投票数:438

就活生を対象に438名から集計したアンケートによると、「インターンシップのお礼状は出すべきだと思いますか?」という質問に対して、71.6%の人がYes、28.4%の人がNoと答えました。(2017年1月時点、キャリアパーク調べ) 多くの就活生がインターンシップを経験させてくれた企業にはお礼状を出すべきだと考えているのです。お礼状が必ずしも採用に影響するわけではありませんが、ビジネスマナーを身に付けるいい機会になるので、これを機に書いてみてはいかがでしょうか。それではお礼状の書き方について紹介していきます。

インターンシップ先にお礼状を送るのは必須のマナー

インターンシップ先でも多くの人にお世話になったでしょうから、インターンシップが終わったらきちんとお礼状を出すのがマナーです。お礼状を出しておけば、インターンシップの企業との今後の関係も円満なものになるでしょう。インターンシップ先に送るお礼状にはそうした役割もあることを覚えておいてください。

お礼状で感謝の気持ちを伝えて好印象を獲得する

インターンのお礼状の1番の目的は、就業体験をさせてくれたことへ感謝の気持ちを伝えることです。そして良い印象を担当者に残すことにもあります。インターン先が志望企業だった場合は、インターン後のお礼状は必ず送りましょう。もし、インターン先の企業が第一志望となった時には、出しておいたお礼状が思わぬ効果を発揮するかもしれません。ですので、インターンシップ後のお礼状は出さないよりは出しておいた方がいいでしょう。

お礼状によりインターンシップでつながった縁が将来活きることも

中には、印象が変わってインターンシップを経験させてもらった企業にはいかないと決断する人がいるかもしれません。それであってもお礼状はしっかり出しておくべきです。 もしかしたら将来、インターンシップ先の企業と何かしらの繋がりが生まれるかもしれません。就職先がインターンシップ先と同業界で、関係の深い業界であればなおさらです。そこでインターンシップでつながった縁が、役立つかもしれません。

インターンシップのお礼状には何が必要なのか

インターンシップのお礼状はメールではなく「手書き」

昨今はインターンシップのお礼をメールで済ませる学生も多いようですが、どちらかというと手書きのお礼状の方が感謝の気持ちは圧倒的に伝わります。どうしても時間に余裕がない場合を除いては、インターンシップのお礼状は手書きで書くことをオススメします。

お礼状を書くには「便せん」「黒ペン」「和封筒」が必要

インターン後にお礼状を送る際に用意するのは3点です。

お礼状作成で用意するもの

  • 便せん(縦書き・白無地・線入り)
  • 黒ペン(または筆ペン)
  • 和封筒(白無地・二重)

これらのインターンシップ後にお礼状を書く際に必要なもの3点は、文房具屋で手に入ります。

お礼状はボールペンか万年筆で書く

インターンシップ先へ宛てるお礼状を書く際のペンですが、基本的には履歴書を書く時と同じでかまいません。黒もしくはブルーブラックのボールペン、あるいは万年筆でお礼状を書くという認識です。

ペンで書く時の注意点

注意点としては、インクがお礼状ににじまないようにし、もし誤字脱字をしてしまったらお礼状そのものを書き直しましょう。

お礼状などのビジネスレターは「白無地」が無難

書き方の前にお礼状の種類です。お礼状は一般的に、「白無地の便箋」が好ましいですが、インターン先の企業のイメージに合わせて色が入っているものを選んでもいいでしょう。落ち着いた薄いパステルカラーくらいの色味にして、派手なビビットカラーは避けましょう。分からない場合は白の無地が無難です。

封筒の書き方は基本に忠実に

就活をしていれば、封筒で書類を送る経験は既に何度もしているかと思いますが、縦書き封筒のマナーを守った基本に忠実な書き方をおさらいしておきましょう。

封筒の表面の書き方

  • 会社住所、会社名の高さは揃えて、部署名、担当者名の高さを一文字分下げて書く
  • 住所は省略せず、都道府県名や丁目、番地もしっかり書く
  • 2行目に入るときは文頭を一文字下げる
  • 宛名は会社名、部署名、役職名、個人名を記入(フルネームがわかれば名前も書く)

封筒の裏面の書き方

  • 自分の住所も省略せず、都道府県名や丁目、番地などもしっかり書く
  • 住所は封筒の中心線よりも右寄りに名前は左寄りにかく
  • 名前の近くに学校名を記入する
  • 郵送する日付を漢数字で記入
  • 書類を入れたら最後にのり付けし、封入口に〆(しめ)と書く

これらの封筒の書き方はしっかり守るようにしましょう。また、慣れてきたからといっていきなり封筒にペンで書くのではなく、下書きしたり、封筒と同じサイズの用紙に試し書きしたりしてから書くようにしましょう。

折り方と封入の向きに注意

お礼状を封筒に入れる時には、折り方と入れる向きに気を付けなければなりません。 まず折り方ですが、とくに指定がなければ三つ折りがベストです。お礼状の書き出しが右上にくるようにし、下から1/3を上に向かって折りましょう。そして、残りの上の部分を下に折ります。先に下から折るのは、お礼状を開いた時に書き出しが最初に見えるようにするためですので、折る順番を間違えないようにしてください。封入する際は、お礼状の書き出しが右上にくる方向で入れましょう。 たかが、手紙の折り方・封入の仕方と思う人もいるかもしれませんが、ビジネスマナーですので、相手方に失礼のないようにしてください。

直筆で丁寧な文字は感謝の気持ちが伝わる

インターンシップのお礼状や封筒は、手書きで丁寧な文章を心掛けましょう。たとえ書き方が間違っていても、手書きで一生懸命にお礼状を書いたという事実が重要なのです。一生懸命お礼状を書くことで、相手にも感謝の気持ちが伝わるでしょう。インターンシップだからといって、お礼状の書き方やマナーを軽率に考えてはいけません。きちんと手書きのお礼状で感謝の気持ちを届けましょう。

企業によってはメールの場合も少なからずある

上記ではお礼状は手紙が良いと紹介しましたが、企業によってはメールで受け付けている場合があります。その際は難しいことは考えずに、素直にメールで送りましょう。メールで送るからといって、構成や内容が変わるわけではないので、一度下書きをして問題がないことを確認してから送信してください。

あなたのマナー力はどのくらい?

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お礼状を書くためのポイント

インターンのお礼状を書く際に必要な前提の知識について紹介してきました。文章マナーや封入の仕方などは、見逃してしまいやすいので気をつけましょう。ここからは、インターンのお礼状を書く際のポイントについてみていきます。採用担当者に良い印象を持ってもらうためにも、是非参考にしてください。

インターン中に日記やメモを残す

インターンシップには、1dayインターンとよばれるものがあれば、3ヶ月・6ヶ月などの長期インターンもあります。1日であれば、メモを残して、家に帰ってから内容をまとめてお礼状を作成すれば問題ありませんが、長期インターンではそうはいきません。長期インターンの場合は、学んだこと、その日感じたことを忘れないためにも、参加した日の日記をつけるようにしましょう。日記の内容は、自分だけのオリジナルのお礼状を作成するのに役立つ良い材料になりますので、箇条書き程度でも書き残しておくことをオススメします。

定型文やマニュアルに沿っているだけの文はあまり良くない

お礼とは感謝の気持ちを表すことです。感謝の気持ちが定型文やマニュアル通りの文章で伝わるでしょうか。伝わらないこともないですが、オリジナル性がある方がより強く採用担当者の心へと響かせられるでしょう。あなたが何を感じていたのかなどを書くと、自分の人間性を伝えることができますし、採用担当者はどんな気持ちで体験してくれていたのかを理解することができます。 他に参加していた就活生と少しでも差をつけるためにも、定型文は避けて、オリジナルを意識しましょう。

文章では「御社」ではなく「貴社」と書くのが常識

「御社」と「貴社」は意味が同じなので、就活でよく使い分けがわからなくなってしまう言葉です。一般常識ですので、間違うことがないように注意しましょう。

御社と貴社の使い分けの仕方

■御社は「話し言葉」です。面接などの口頭でやり取りをする際に使います。
■貴社は「書き言葉」です。履歴書やES(エントリーシート)に記入する際に使います。

インターンシップのお礼状の構成

インターンシップのお礼状書くために必要なものが揃ったら、次はお礼状の内容を考えましょう。やはりインターンシップで経験させてもらった出来事、起こったハプニングやエピソードなどを盛り込んで、明るい内容のお礼状にするのが望ましいでしょう。まずは、お礼状の中身に盛り込んでいく話のポイントを紹介していきます。

インターンを経て得たことや就職する決意などを書く

インターン先にお礼状を出す際に書くべき内容は以下の通りです。

インターンのお礼状に書くべき内容

  • 時間を割いてインターン経験をさせてもらったことに対するお礼
  • インターンを経て得たこと
  • インターン先への就職を希望する場合はその決意
  • 締めはインターンへのお礼の言葉

インターンシップのお礼状は長々と書く必要はありません。短い文章で気持ちを伝えましょう。

お礼状の全体構成は「宛名」「挨拶」「感想」「結び」「日付・署名」

次に、お礼状の全体の大枠を組み立てます。

お礼状の構成

  • 宛名(インターンシップ先の企業名・部署名・担当者名)
  • 最初の挨拶
  • お礼状のメインとなる感謝の言葉
  • インターンシップを通じての感想
  • 結び
  • 日付・署名

上記の書き方の流れで問題はないでしょう。これをもとに、お礼状の内容を肉付けしていくようなイメージで構成案を考えてみてください。その際には、インターンシップで過ごした時間を思い出す書き方が良いです。

インターンシップのお礼状【例文】

インターンシップ終了後に送るお礼状の例文から書き方を見ていきましょう。例文の書き方をそのまま真似するのではなく、インターンシップの中で経験したことを盛り込んで、例文の内容を臨機応変に書き換えて使ってみてください。そのするとより感謝の気持ちが伝わるお礼状になるでしょう。なお例文は横書きですが、基本的にお礼状や感謝状は縦書きで書きましょう。縦書きのときは文頭を1マスあけることを忘れずにしてください。また、縦書きの場合は改行する際に1行あける必要はありませんので注意しましょう。

インターンシップのお礼状の例文①

まずは数日間の短期インターンシップで使える参考例文です。

例文①

○○○○株式会社
人事部人事担当○○様

 謹啓

時下益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、○日間にわたり貴社で貴重な経験をさせて頂き、誠にありがとうございました。今までにない新しい経験と価値観に出会い、一皮むけたような達成感でいっぱいです。貴社のオンとオフを知れ、社員みなさんのキラキラした人間力には心の底から憧れました。

このような貴重な体験を与えて頂きました職場の皆様、そして有益なアドバイスをくださった○○様には心より感謝申し上げます。
末筆ながら貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

 敬白

平成○○年○○月○○日 ○○○○(名前)

インターンシップのお礼状の例文②

次に、数週間にわたるインターンシップで使える参考例文です。

例文②

○○○○株式会社
人事部人事担当○○様

 謹啓

このたびは2週間のインターンシップで大変貴重な体験をさせて頂きました。心の底から感謝申し上げます。ありがとうございました。未熟で何も分からない私に温かく指導して下さり、大変感謝しております。

実際の業務から分かったことは、私の想像していた以上に1つ1つに大きな責任が伴っているということです。お客様への影響はもちろん、社内のみなさま、そして自分自身にもこの業務1つが与える影響は大きいということを学びました。
仕事をただするのではなく、その1つの行動が何に繋がっているのかを考えることで、行動の1つ1つに意義と責任を感じました。貴社の活気に触れ、進歩的な価値観を目の当たりにし、とても意義深いインターンになりました。

お忙しい中貴重なお話を伺うことができ、就活を前に有意義な時間を過ごすことができました。貴社のご発展と○○様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。

 敬白

平成○○年○○月○○日 ○○○○(名前)

インターンシップのお礼状の例文③

最後に、数ヶ月にわたる長期インターンシップで使えるお礼状の参考例文を紹介します。

例文③

○○○○株式会社
△△部 ○○様

 謹啓

この度は6ヶ月にわたる長期インターンシップとして受け入れて下さり、本当にありがとうございました。

貴社は自分が志望している企業とはいえ、インターン初日は本当に不安だらけでした。「最後までやっていけるのか」「失敗して迷惑をかけたくない」など、怯えながら初日に挨拶をしたことを思い出しました。しかし、先輩方の丁寧なご指導とフォロー、そして的確なアドバイスのおかげで、不安だった気持ちが「次は成功させてやる」「こうすれば効率よくやれる」など、いつの間にか前向きな感情に変わっていました。自分で考えて、試行錯誤を繰り返す重要性を先輩方から吸収することができました。
インターン終盤で××の解決策について提案した案が採用された時、自分の成長と会社に必要とされていることを大いに感じることができ、今ではより一層貴社の皆様と日々の業務に励みたいと思っております。

お忙しい中、時間を割いて貴重な経験をさせて頂けたことに感謝するとともに、貴社の発展とますますのが活躍をお祈り申し上げます。

 敬白

平成○○年○月○日 ○○○○(名前)

お礼状作成における注意点

例文を確認したところで、インターンシップのお礼状作成で気をつけなければいけない点を見ていきます。せっかくのお礼状でも、ミスをしてしまうともったいないです。社会人として手紙やお礼状のマナーは必要になってきますので、インターンシップのお礼状作成の注意点を覚えておきましょう。

お礼状は間違えたら書き直す

インターン先に送るお礼状を書く際は、誤字脱字に気を付けましょう。もし、お礼状を書き間違えてしまった場合は修正テープなどで消すのではなく、新しい紙に書きなおしましょう。

よくある間違いに注意

よくある間違いとして、役職に様をつけて「部長様」などと表す人がいますが、これは間違いです。役職に「様」は不要です。

お礼状は遅くならないようにする

マナーの問題になりますが、インターンシップのお礼状終了後すぐに出しましょう。お礼状を出すのは早ければ早いほどいいです。インターン終了後すぐにお礼状を書いて、その日のうちに出すのが理想です。

どんなに遅くても1週間以内に届くように出す

様々な事情があってお礼状をすぐに出すことができない場合があります。その際は、どんなに遅くても1週間以内に企業に届くように出しましょう。距離にもよりますが、速達では約1日、通常便でも2日程度で届くケースが多いです。しかし、余裕を持たずに、すぐにお礼状作成に取り掛かりましょう。

インターンシップのお礼状はオリジナルのストーリーを交えて感謝の気持ちが伝わる書き方をしよう

お礼状の書き方は、社会人になってからも大切なスキルですので、しっかり身に付けておきましょう。 また、お礼状はその人の気持ちが顕著に表れるといわれています。ササっと書いたお礼状はそれだけのものにしかなりませんし、丁寧に書いたものはそれなりに気持ちが伝わります。封筒の書き方や縦書きといったルールを守り、丁寧なお礼状を出して人事の方に好印象を与えましょう。

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