2018年08月01日(水) 更新

高卒におすすめの職業と仕事の探し方

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

高卒で職業を探すには

高卒で職業を探す方法としては、職業訓練校に通う、資格を取得する等が挙げられます。いずれも専門性を高めるための道であり、仕事に必要な知識やスキルを身に付けることができるでしょう。
仕事に必要とされる知識やスキルは、実際に働いてからでも身に付けることができます。しかし、働き始める前にある程度習得しておくことで、就職先を見つける際に有利になるとともに、働き始めた後もスムーズに業務に入ることができるでしょう。

職業訓練校に通う

高卒で職業を探す方法の一つとしては、職業訓練校に通うことが挙げられます。職業訓練校に通い然るべきスキルを身につけることで、それを活かした就職先を得ることができるのではないでしょうか。
職業訓練校は各自治体が主体となって運営されており、基本的には離職者を対象として職業訓練を行っている施設です。しかし、学卒者訓練という枠もあり、こちらは中学・高校卒業者が対象となるため、高卒でも受講することが可能です。
ただ、離職者訓練の場合は受講料が無料であるのに対し、学卒者訓練は有料です。かかる費用は入学金と受講料、およびテキスト代になりますので、予め用意しておく必要があるでしょう。
学卒者訓練は、1〜2年程度のカリキュラムが組まれています。

資格を取得する

関連資格を取得することで、高卒で職業を探す手助けになることが期待できます。資格は自分が持っているスキルや知識、能力を客観的に証明するものであり、面接等で「○○ができます」とアピールする際の説得力が高まります。
世の中には多種多様な資格が存在しますので、探せば自分が働きたい業種に関する資格が見つかるでしょう。それを就職に先じて取得しておくことで、業務に対する熱意と実務知識をアピールすることができます。
採用する側としても、関連資格を有している応募者は目にとまりやすく、「詳しく話を聞きたい」ということになるのではないでしょうか。もちろん、資格を持っていれば全てが上手くいくわけではありませんが、取得が難しい資格はそれだけで希少価値になります。
しかし、資格取得に熱を入れるあまり、本旨である就職活動をおろそかにしないよう気をつけましょう。

高卒で仕事をするメリット

それでは、引き続き高卒で仕事をするメリットを見ていきたいと思います。高卒で仕事をするメリットとしては、やはりいち早く社会に出られることが挙げられるでしょう。
若い内の時間は貴重であり、柔軟性も高いため、スポンジが水を吸収するかのごとく様々なことを吸収できると言われています。であるならば、社会にいち早く出ることによって仕事に関する知識や価値観を身につけやすく、ひいてはスキルアップにも励むことができるでしょう。
高卒で仕事をするメリットには、下記のようなものが挙げられます。

大卒より早く社会経験が積める

高卒で社会に出た場合、大卒より4年早く社会経験が積めることになります。若い頃の4年間は貴重なものであり、その4年で業務経験に大きな差がつくということもあるのではないでしょうか。
社会人としてキャリアを判断される際には、保有スキルや資格、実績と共に勤務経験が重視されることも多いものです。転職先の企業に応募する際にも「業務経験○年以上」と記載されていることが多く、業務経験が指定年数に満たなければ応募しても選考を通過するのは難しくなってしまうでしょう。
大卒より4年早く社会に出るということは、4年分の勤務経験を積むことになります。それが長期的な成否を分けるかどうかは定かではありませんが、少なくとも勤務経験が重視される業界ではアドバンテージになるのではないでしょうか。

時間に余裕ができる

大卒より4年早く社会に出ることで、いち早く業務に慣れることができ、時間の余裕に繋がります。時間の余裕を持つことができればスキルアップに励むこともできますし、資格取得のための勉強を行うこともできるでしょう。
業務をこなすことでいっぱいいっぱいになってしまうと、なかなか先の展望を持つことができず、それに向けて時間を割くことができません。目先だけを見ている分には良いのですが、長期的なスキルアップを図ることのできない人材は市場価値が下がり、いざ転職を考えた際にも色々と不利になってしまうのではないでしょうか。
通常業務をこなすだけではなく、時間の余裕を作り、将来のためにキャリアアップを図ることが大切です。何事も長期的展望を持つことによって、短期的に成し遂げなければならないことが定まるでしょう。

お金に余裕ができる

大卒より早く働き始めることで、お金に余裕を持つことができます。社会人になると一人暮らしをする人も多いため生活費もかかりますが、余ったお金は自分の自由に使うことが可能です。
趣味に費やしたり、自分に投資をしたり、また使いみちがない場合には貯金することもできるでしょう。若い内は貯金よりも自己投資にお金を使った方が良いと言われることも多いですが、いざという時のために最低限の生活費用を確保しておく必要はあるのではないでしょうか。
また、お金に余裕ができることで精神的な余裕を持つこともできます。精神的に余裕がある人は周囲から魅力的に映ることも多く、場合によっては人間関係の構築に寄与してくれるケースもあるでしょう。

高卒で高収入の仕事につく方法

独立する

高卒で高収入を得るためには、思い切って独立するのも一つの手です。会社に就職すると、高卒と大卒で生涯年収が違うことも珍しくはありませんが、独立したら学歴は関係なく、成功するも失敗するも自分の裁量と責任の範疇になるでしょう。
それだけに、稼ごうと思ったら天井知らずで稼げることになります。もちろん、そう上手くいくケースばかりではありませんが、自分の努力次第で好きなだけ稼げる世界は夢があり、モチベーションが上がる人も多いのではないでしょうか。
しかし、独立する場合は全てが自己責任になりますので、失敗した際の責任も自分で取ることになります。会社勤めをする場合は、自分のミスはある程度会社側がフォローしてくれますが、独立した場合はその限りではありません。
リスクとリターンのバランスをしっかりと見極め、自分のできる範囲で事業を行うことが大切です。

能力を身につける

希少価値の高い能力を身に付けることで、高収入の仕事を得ることができます。希少価値の高い能力とは、誰にもできないことができる能力や、世の中のニーズが高い能力のことです。
希少価値の高い能力を身につけることができれば、それを欲している企業と良い条件で雇用関係を結ぶことができるでしょう。希少価値の低い能力しか持っていない場合は自分の代わりはいくらでもいることになるため、交渉の場で優位に立つことができません。
しかし、希少価値の高い能力を身に付けておけばその限りではなく、こちらが優位に交渉を進めることができます。多少無茶な条件でも聞いてもらえる可能性もありますし、普通に就職する以上の給与を提示されることもあるでしょう。
希少価値の高い能力を身に付けることは、すなわち希少価値の高い人間になるということでもあります。

一つの業界で働き続ける

高収入の仕事を得るためには、一つの業界で働き続けるという手もあります。様々な業界に転職を繰り返していると、どうしても業界全体の知識を身につけることができず、結果的に中途半端な人材になってしまうのではないでしょうか。
しかし、一つの業界で長年働くことにより、スキル以外にも業界知識を身につけることができます。例えば、業界トップシェアの会社の人材構成を把握することができたり、業界ならではの慣習を肌で知ることもできるでしょう。
そのような深い知識は業界に長年身を置かないと身につけることは難しいのではないでしょうか。そのため、業界に対する深い知識を持っている人材は少なく、結果として希少価値が高くなることが期待できます。

高卒におすすめの職業一覧

①運行管理者(鉄道・船・飛行機)

5年以上の現場経験があれば肩書きとしては十分です。輸送管理者は、基本的に管理・監督などの業務を行います。そのため、細かい事務仕事が得意、という人にはおすすめです。
年収は大手の企業で500万円~800万円ほどになります。これだけ貰えれば、生活にかなりゆとりを持つことができるでしょう。

②行政サービスマネージャー

行政サービスマネージャーは1年~5年程度の経験で就けるのでおすすめです。市町村の行政サービスにおける手続きや支援、福祉、公共施設の運営のマネジメントなどがメインの業務です。資格が重要になる仕事ですが、しっかりとはたらけば高給を期待出来ます。ま平均年収は700万円ほどと、高くなっています。

③生保・損保(生保レディ)

高給取りのイメージがあると言われているのが、生保レディです。もちろん成績と歩合にもよりますが、実績を積んだ分だけ成長できる仕事だと言えます。大体の平均年収は500万円ほどと、他の仕事にくらべてパッとしないかもしれませんが、実力次第では20代でも1,000万円を超えます。一発大きく稼ぎたいと思っている人におすすめです。

④ガテン系の現場職

体力仕事ではありますが、職人と言われる現場工事もおすすめです。 同年代の中では給料のいい仕事であり、かつ高卒はもちろん中卒であっても受け入れてもらいやすい業界です。人工的にも不足している現状があり、すんなり仕事に就くことが可能でしょう。その反面、ケガをしやすく危険も少なくはない仕事なので注意が必要です。 ガテン系の仕事の平均年収は400万円ほどです。ショベルカーやモーターグレーダーなどの車両を運転できる免許を取得すれあば、給料に手当が上乗せされるので、本人の努力次第でどんどん給料を増やしていくことができるでしょう。

⑤起業

高卒におすすめの職業として、起業も挙げられます。厳密にいうと起業は職業ではありませんが、一つのワークスタイルとして検討する価値があるのではないでしょうか。
起業とは、自分で事業を起こすことであり、自営業や会社経営を行うことを指します。会社員とは異なり、多くの判断を自分の裁量で行うことになりますので、上手くすれば大きく稼ぐことができるでしょう。
また、起業した場合は収入の他に経費を計上できるのも大きな特徴です。事業に要した経費を計上することで所得を抑えることができ、ひいては納めるべき税金額を安くすることができます。
そのように、起業は会社員と比べ自由度が高くなりますが、その反面責任も大きくなります。

高卒で職業を探すなら職業訓練校に通おう!起業もおすすめ

最近は、大学を卒業しても高収入の仕事に就けるとは限りませんし、高卒でも高い収入の仕事に就くのは十分に可能です。
しかし、給料が高い仕事・給料のいい職業ばかりを目指すと、その分だけ努力が必要になります。地道に努力を続けるのが確実ではありますが、高卒でしかも早い段階で一発逆転を狙いたい方は、上記で挙げた内容を参考にしてみるといいでしょう。まずは、職業訓練校に通ったり、独学で資格取得を目指してください。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

視野を広げて将来の可能性を考えよう

近年では、高校を卒業し、大学に進学せずに起業する人や、大学を中退して起業する人なども増えています。起業だけではなく、自分の専門性を高めていくために、専門学校に通うのも手です。いろんな将来の可能性を考え、動き出すことが大切です。

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