英検は就職に有利なのか？アピールできるレベルと注意点

英検と他の試験はどう違う？

英検と他の英語の検定試験との違いを紹介します。英語の能力を図る試験には、様々な種類があります。
知名度の高いものとしては、英検、TOEIC、TOEFLでしょう。

これらの英語の検定では、それぞれ違う性質があります。英検一級となると、日常生活ではあまり使われない、マニアックな単語が出てくる場合もあります。

英検は特定の場面を想定せず総合的な能力が試される

TOEICは、ビジネスで使うような長文の問題などが多いため、仕事で使用する分には、TOEICの学習が役立つでしょう。

TOEFLは、世界で最も広く受け入れられている英語能力試験です。高得点を狙うための勉強は、アカデミックな場面や留学などの際に使えます。

最後にえいけんですが、英検は特定の場面を想定せずに総合的な能力を図る試験だといえます。

英検2級からは就職で有利になる

準2級の英語力を有する高校3年生は約40％

英検を就職する際の履歴書に記載する場合は、2級以上の資格を取得してからにしましょう。

英検を受験させる中学や高校は多いです。英検を持っている人の多くが、義務教育の頃に取得したのではないでしょうか？

日経新聞では、中学生で英検3級以上を持っている人が40％いることを文部科学省が発表していることを記載しています。

また、英ナビでは、高校生の4割が英検準2級以上の英語力を持っていると記載しています。

これより、英検3級と準2級を特別なスキルとしてのアピールは難しいと考えられます。

英検1級は合格者が数パーセントしかいない"超難関"

英検は、TOEICなどのように点数で出るのではなく、合格、不合格で判定されます。英検準2級までは高校までに受験を促されやすいですが、それ以降の級に関しては、受験者も減少します。

英検1級に合格できる人は、ほんの数パーセントで超難関と言われています。その分、1級を取得するとあなたの英語力は貴重なものだと思われる可能性が高く、就職活動において履歴書に書くと有利だと考えられます。

就活が本格化する前に勉強を始めるのが◎

英検1級を取る場合、帰国子女や英語専攻者でない限り、相当な勉強時間が必要です。毎日コツコツ勉強時間を確保しても、最低6カ月程度は確保した方がいいでしょう。就活が本格化してからの勉強では間に合わない恐れがありますのでできる限り早めに取り組むようにしましょう。

就活は、自己分析や企業研究、ES作成・面接対策など、他にやるべきことがたくさんあります。英語の勉強との両立は無理とは言い切れませんが、かなり厳しいものとなります。就活で忙しくなる前にある程度の勉強を進めておくのが無難ですよ。

就活で英語検定を活用したい場合の注意点

英検2級以上であれば、就活で有利になると紹介しました。しかし、ただ合格すればいいというわけではありません。もしも就活で英語検定の結果を活用したいならば、以下の点に注意しましょう。

注意点①：英検が就職に有利になるかは仕事内容による

英検を持っていることが就職に有利かどうかは、希望する仕事にもよります。

例えば、通訳、翻訳、航空、貿易関係の事務など英語が必要とされる仕事を志望すれば、有利となるでしょう。

上記以外に、林業やプラント業、商社で海外出向のある企業であらえば、英語のスキルは就職に有利となります。
しかし、ライターや保育士、調理師、配送業など、すぐには英検のスキルが発揮できない仕事の場合は、せっかくの取得も効果は薄いです。

注意点②：検定試験に合格してもレベルアップの努力は必須

英語が必須の職場に就職した場合は、英会話が流暢にでき、ビジネスにふさわしい英語が書け、来客時の通訳やメールなどで来た文章を翻訳できるような実践的な英語力が必要となります。

そのため、検定試験に合格しただけではなく更なるレベルアップをするよう日々努力し続けることが大切です。

就活で通用するか。あなたの実力を試してみましょう

就活で英検が有利になるかを解説してきましたが、今のあなたの実力を測りたいようであれば、就活力診断がおすすめです。80点以上なら合格ライン。そうでなければ弱点を早めに対策して潰してしまいましょう。

英検は2級以上の資格であれば就職で有利！職種や企業を調べて効果的にアピールしよう

英語の能力は、グルーバル化にむけて、持っていて無駄のないスキルです。

就職してすぐには必要でなくとも、出向や転勤、昇給などキャリアに沿って英語のスキルが必要となるケースはあります。英語のスキルを証明するためにも、分かりやすい英検やTOEICなどの資格やテストでの試験結果を持つことです。

仕事や企業によって、英検の効果はことなりますが、就職以外でも英検取得のために勉強した学びは活かすことはあるので、ぜひ興味ある人は資格取得を検討しましょう。