2020年06月25日(木) 更新
【なくならない仕事で働き続けたい方必見】AI・機械化によってなくなる仕事と将来にわたって続く仕事をご紹介
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
将来なくなる仕事・なくならない仕事は出てくるのか
約半数の仕事がAIやロボットに取って代わられる可能性がある
近年、ロボットの活用やAI(人工知能)の登場など、技術革新が続いています。その影響で、これまで人間によって支えられてきた仕事が、ロボットやAIに取って代わられる可能性が高まっているのです。
野村総合研究所が2015年におこなった調査によると、10~20年後にAIやロボットが中心となって行う可能性があるとされた仕事が、全体の約半数にあたる49%であったことが明らかになりました。工場などではロボット生産が定着しつつありますが、上記の数字はそれ以外の仕事でも機械化・自動化が進むことを示す結果といえます。将来性の高い仕事とは一体何であるのか、就活段階で考えることが必要です。
学生が思う「なくならない仕事」はIT関連
■調査方法:twitterを使用して学生にアンケート
■調査実施日:2017/1/11
■投票数:158
Twitterを利用しフォロワーである学生に「将来性のある仕事は何か?」というアンケートを実施しました。結果、IT関連の仕事に将来性があると考える学生が全体の56%となり、過半数を越えました。そのあとに金融が23%、不動産11%、飲食10%と続いています。
AI(人工知能)の社会進出により、人間の仕事が奪われていくことも話題にあがる昨今、非労働集約的な業界への人気が高いといえるでしょう。それでは、果たしてどのような仕事がなくなるのでしょうか。
機械化や自動化の進行によって今後なくなる可能性がある仕事
今後なくなる可能性がある仕事①:ライン作業
今後、「人の手を必要とせず仕事がなくなるだろう」と予想されている仕事が、組み立てなどのライン作業員です。これらの仕事が将来なくなると予想される理由は、ロボットやシステムで代わりがきくことが挙げられます。特にライン作業員などは既にロボットの導入が始まっているため、将来の仕事としてはなくなる可能性が高いでしょう。
今後なくなる可能性がある仕事②:会計事務員
会計事務員も、仕事としてなくなる可能性があるでしょう。東洋経済オンラインによると、日本では2000年からの5年間で、事務用機器操作員が5割、会計事務員や商品販売外交員がそれぞれ1割減少しました。特に、実数ベースでは最大の減少となった会計事務員だと、実に約31万人分がコンピュータによる自動化や効率化で減少してしまいました。今後も効率化が進めば、事務系職員はますますコンピュータなどに仕事を奪われるかもしれません。
今後なくなる可能性がある仕事③:記者・ライター
意外なところと思われるかもしれませんが、記者やライターも今後は人間の手を必要としなくなるかもしれません。キャリコネ調査部の記事によると、米国内の放送局や新聞社の協同組合であるAP通信が、「ロボット記者」を導入しました。IT技術により企業決算記事の自動作成が可能になったことで、四半期で300本出ていた記事を4400本にまで増加したのです。
日本でも同様の動きがあり、JX通信社が、AIなどを活用して記事の作成に取り掛かれるシステム「Vingow」を開発し、すでに運用が始まっています。情報発信を、記者やライターに頼らずにおこなう流れが生まれつつあるのです。
今後なくなる可能性がある仕事④:ドライバー
ロボットカー(自動運転車)の話題を目にする機会も多くなりました。もちろんロボットカーがあれば、ドライバーの仕事は失われてしまいます。運転手を雇うことをせず、1日中自動車を走らせることが可能ですので、コスト面以外にもさまざまなメリットが考えられるでしょう。
各企業が日夜ロボットカーの研究を進めていますが、ドライバーの職を奪うためにしているのではありません。居眠り運転やブレーキの踏み間違えなどによる交通事故を防ぐために研究されています。人間はどんなに集中していても、ミスを起こしてしまうものですが、ロボットであれば失敗することはありません。悲惨な事件を防ぐために、AIを搭載したロボットカーが必要不可欠なのです。
今後なくなる可能性がある仕事⑤:銀行員
頭の良い人はたくさんいますが、AIやロボットは、人間よりも脳が優れているものです。そのため銀行員の仕事は、長期的には人間が担う必要性もありません。例えば、銀行員の窓口業務は、人工知能やロボットで十分です。預金や振り込みなどは、今でもATMで手軽にできます。どうしても人が必要な窓口業務も、近いうちにロボットが担うことになるでしょう。
融資する企業の分析や予測は、人間以上にAIの方が適切な判断をしてくれます。信託においても、AIによって最適な運用プランを実現することは可能です。計算スピードや分析能力・客観的判断力では、人間が人工知能に勝てるとは言えませんので、銀行員の仕事が失われていく見立てがあるのです。
機械化や自動化が進んでもなくならない仕事
なくならない仕事①:IT業界
上記の通り、ロボット化やAIの導入によってなくなる可能性の高い仕事も出ている中、無くならない仕事もあるといわれています。1つ目は、先程の学生アンケートでも過半数を超えたIT業界です。ロボットの製作やプログラミングに欠かせないエンジニアはまだまだ需要があるため、その分野で関連事業を展開する企業は、大いに成長が見込まれています。
なくならない仕事②:介護職員・医療関係者
野村総合研究所によると、専門的な知識が必要な医師や看護師などの医療関係者のほか、介護職員や作業療法士など、専門知識と肉体労働を伴う職種は、今後もロボットなどに置き換えられないと考えられています。特に介護職員や作業療法士などは、待遇の悪さなどから慢性的な人手不足の状況が続いているため、仕事自体はなくならず将来も存在する可能性が高いでしょう。ただし、人員を確保するためには待遇や労働環境の改善が必須です。
なくならない仕事③:教員・学者
教員、学者もなくならない仕事のひとつとして挙げられます。先程紹介した野村総合研究所の調査によると、特に歴史や心理学など、状況や研究によって大きく変わる学問に携わる人はその傾向が強いでしょう。人工知能はあくまでパターン化した情報を提供するのが基本なので、例えば生徒1人ひとりの感情や考え方などを正確にとらえるのは難しいです。そのため、学習や教養に関する内容の研究・指導は人間によっておこなわれ続けるのではないかとみられます。
なくならない仕事④:サービス・接客業
サービス業や接客業もなくならない仕事とみられています。スーパーのレジ係などは、セルフレジや精算機の導入により、人間の手を使わなくなってきているケースが増えている状況です。しかし、接客対応や商品・サービスの準備、仕込み、品出しといった部分はまだまだ人間の手を必要とするとみられています。また、「おもてなし」を必要とする観光サービス業なども、ロボットや人工知能だけでは限界があるため、引き続き人手が求められるでしょう。
志望企業は大丈夫?企業の未来を見極めるには
人工知能の発達によってなくなる仕事、生き残る仕事をそれぞれ見てきましたが、あなたが実際に志望する企業はどうでしょうか。また、それは判断ができるものなのでしょうか。答えはイエス。できます。実は各企業は投資家に向けて現在の経営状況や財務状況、今後の事業展望などを説明するIR資料というものを用意しています。これをもって投資家はその会社が安全な会社か将来性がある会社かを判断しています。つまり、この資料が読めれば就活生であっても簡単に企業の健全性や将来性を判断できるのです。ただし、この資料は一見難しく何が書いてあるかがわかりづらい。そこでキャリアパークでは就活生でも簡単にIR資料が読める対策Bookをご用意しました。これを使えばあなたも企業の将来を判断できるようになります。就活生でここまで取り組む人は少ないですので、周りに大きく差をつけることができるでしょう。無料ですので、是非活用してみましょう。
将来なくならない仕事を探す際のコツ3つ
なくならない仕事を探すコツ①:多くの経験を積んでおく
ITや対人サービスの仕事は、今後もなくなる可能性が低いでしょう。しかし、将来の仕事選びで問題なのは、完璧に「なくならない仕事であるかどうか」を見抜くのが困難だという点です。将来なくならない仕事を見極めるには、どのような視点が必要なのでしょうか。
将来の仕事を選ぼうと思っても、未来は誰にも分からないため、臨機応変に対応できるよう、多くの経験を積むことが大切になってきます。例えば、流通の経験があると、ネット販売などでも活かせるでしょう。また、銀行や証券などでお金の流れに関する目を養っておけば、金融取引分野で活躍できるかもしれません。将来性のある仕事に就くためには、経験を積むことで選択肢を広めておくべきです。
なくならない仕事を探すコツ②:未来のニーズを見極める
今後の需要が伸びていくであろう職業を選択するには、ニーズを見極める力も重要です。例えば、近年では安全面やセキュリティ関連の仕事はニーズの高まりから、今後も伸びていくと予想されています。インターネットはもちろん、食品についても検査システムの構築や産地の明示化サービスをおこなうなど、安全性の向上に関わる仕事は今後も求められるでしょう。求められているニーズを見極めて将来の職業を選択すると、職選びに失敗する可能性は少なくなります。
なくならない仕事を探すコツ③:新しいサービスを見つける
将来、新しい仕事が出てくるかもしれません。なくならない仕事の多くは、常に新しいやり方を取り入れています。したがって、職業を選択するのではなく、自分で新しいサービスを探す姿勢も大切になるのです。現在はインターネットの普及により、世界中のニーズやトレンドを容易に掴める時代です。積極的にニーズを探し、新しいサービスを見つけましょう。
なくならない仕事を探すコツ④:より多くの情報を集める
今やパソコンやスマホで手軽に情報収集できる時代です。なくならない仕事を探すためには、それらのツールを使用しできるだけたくさんの情報を集めて、その中から判断するべきです。
そもそも情報量が少なければ、なくなる仕事なのか判断することができません。パソコンやスマホだけではなく、書籍で情報収集することも大切でしょう。ネット上にはない濃密な内容があり、より深くロボットや人工知能のこと、これからの未来について知ることができます。
その他にも、セミナーに参加したり、動画で座談会などを閲覧しても知識を蓄えることが可能です。未来はもちろん予測不能なのですが、しっかりと情報収集することにより、ある程度は予測できるでしょう。
将来なくならない仕事を決める手段
適職診断がおすすめ
未来でも残るもしくはなくなる将来の仕事や、職探しのコツを把握したら、将来なくならない仕事を決める手段が大切になります。おすすめなのが適職診断です。適職診断をすることで自分に合った職業が分かるだけでなく、新たな職種の発見にも繋がります。まだ将来就きたい仕事が決まっていない人は、ぜひ参考程度に診断してみてはいかがでしょうか。既に就きたい将来の仕事が決まっている人も、診断をすることで新しい選択肢を得られるきっかけになるでしょう。
自分のタイプを知ることで将来の仕事を考えられる
適職診断をしようと考えた方に、おすすめのサイトを2つ紹介します。
1つ目が「あなたの夢を探す!適職診断」です。こちらは就きたい将来の仕事が決まっているかいないかを、区別してから診断します。決まっている場合には分野を選択したうえで、適職かどうか判断してくれるでしょう。
2つ目はマイナビ転職の「ジョブリシャス診断」です。簡単な質問に3択で答えていくだけで、自分のジョブタイプを診断してもらえます。ディグラム診断とのコラボ診断なので、参考としてとても役に立つでしょう。結果画面もおもしろいイラストで構成されているため、堅苦しい診断が苦手という人でも、楽しんで挑戦できる診断です。
将来性の高い仕事は「IT・医療・サービス」。そして大手企業も
将来、ロボット化の進行やAI(人工知能)の積極的な導入に伴い、これまで人間の手でおこなっていた仕事が必要でなくなる可能性が出ています。なくなる可能性のある仕事として、「ライン作業員」や「記者・ライター」などが挙げられるでしょう。一方で、「IT・医療・サービス」に関しては今後も人間の手を借りることになるとみられます。また、それと同時に大手企業に入社し、安定性を求めるということも手の一つです。上記のようなITやサービスなどは、とりわけ競争も激しい世界なので、大手企業ならではの福利厚生や給与の高さを求めていくのも、魅力的でしょう。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
仮説構築能力・検証能力を見られている
「将来なくなる仕事」というテーマは、採用面接の場においても、議論されやすいものです。現在の社会状況をもとに、将来を予測する力はビジネスにおいてとても重要で、仮説構築能力・検証能力の両方をうかがうことができるテーマであるからです。
イマ就活生に大人気のサービス5選!!
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