2020年06月22日(月) 更新
【ES】入社後にやりたいことを魅力的に書くコツと例文
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
ESで「入社後にやりたいこと」は何を書けば良い?
過程を含めた将来像
入社後と言えば、未来の話を書かなければなりません。まずは、過程を含めた将来像を思い浮かべながら、考えていきましょう。「入社後にやりたいこと」は志望動機にもなります。「入社後にやりたいこと」を書くためには、企業研究が欠かせません。企業のベクトルと自分の将来像を上手くリンクさせながら、構築していくといいでしょう。例えば、メーカーで商品開発をやりたいといったケースを例にしてみましょう。通常、右も左もわからない新入社員に、いきなり商品開発をさせてくれる企業は稀でしょう。最初は、営業職などを経験して、現場のニーズを捉えられるような人材になることを目標に働くことになります。「入社後のやりたいこと」には、それに向けた過程も含めた将来像をイメージしてください。
長期的な目標
入社後すぐにできるような、こじんまりとした目標だけを書くのは避けたいところです。もちろん、将来像をイメージしながら、過程を含めて「入社後にやりたいこと」を書く場合、小さなことも不可欠です。しかし、是非、長期的な目標を立ててください。終身雇用が崩壊したと言われて久しいかもしれませんが、まだまだ日本の多くの企業は長期的な視野で採用活動を行っています。一部には、そうではない企業もありますが、大多数は新卒一括採用が根強く、その企業の将来を担うような可能性のある人材を求めます。全員が経営に参画できるような立場になれるわけではありませんが、将来、同期の中から社長が誕生したり、役員になるケースはあるでしょう。
企業の仕事を理解した行動
個人的にやりたいことなどが、企業の仕事と乖離した目標も避けたいところです。そのためにも、やはり業界研究や企業研究などを行い、企業の仕事を理解した行動が必要になります。
例えば、若いうちから必ず海外勤務をさせられるような企業で考えてみましょう。20代のうちから、海外に赴任する企業です。英語圏とは限りません。一度も訪れたことのない国で生活をしながら、仕事に従事することになります。拙い英語でも、ジェスチャーなどを駆使してその国やその企業の海外支社に打ち解けなければなりません。学生時代から、様々な国を訪れたり、社会人に混じって何かの活動に力を入れていると、この企業で海外に赴任したとしてもやり遂げられるかもしれません。
企業にどう貢献できるのかを書く
単純に自分がやりたいことではなく、それが企業の利益などにどのように結び付くかという視点から書きましょう。「入社後やりたいこと」がその企業にとって、どのように利益につながり、どう貢献に結び付くかがポイントです。
専門商社を例に取った場合は、どうでしょう。商社はメーカーと違って、基本的に自社で製品を作るわけではありません。日用品の専門商社であれば、様々なメーカーの日用品を小売店に届ける仲介的な役割を担います。そうすると、多くのメーカーや多くの小売店とのコミュニケーションが欠かせません。将来、その企業で迅速な顧客ニーズにこたえられるようになりたいとした場合はどうでしょう。上記のような、コミュニケーション能力の中でも、スピード感や信頼関係構築に長けた能力が必要かもしれません。「入社後にやりたいこと」が企業にどう貢献できるかアピールしたいところです。
「入社後にやりたいこと」のNG回答
やりたいことだけ書く
自分の「やりたいこと」を連綿と綴るだけも避けたいところです。履歴書やエントリーシートなどの就職活動の書類は、よく「ラブレター」に例えられます。自分の思いを認める方法は同じかもしれませんが、そもそも目的が違います。あくまでも相手に気持ちを伝えるという比喩に過ぎません。この場合は、なぜその仕事をその企業で「入社後にやりたい」のか、その理由が必要になります。ただ、やりたいことを書いても、読み手や聞き手は、なぜそれがやりたいのか気になります。何となくの思い付きなのか、しっかりと考えて書いたのか、相手には伝わります。理由を明確に記載することで、次に面接に進んだときに面接官はもっと掘り下げて理由を聞きたくなることでしょう。戦略感の乏しいような書き方は控えましょう。
企業を褒めるだけの内容
企業におもねり過ぎて、企業を褒めただけの内容になっていないか注意しましょう。「入社後にやりたいこと」を考えたり、実際に書く上で、企業研究は欠かせません。その際に、企業理念や社是、あるいは社長や人事部のメッセージにも目を通すと思います。それも必要なことなのですが、「業界ナンバー1」とか「世界一の技術力」などの企業の称賛、またよくあるのが「人がいいから」など人物を必要以上にただ褒めるのは止めましょう。企業研究で得た情報にどんなに感銘を受けても、それに始終しては回答になりません。それらはすでに前提条件なので、言わずもがなでしょう。褒められて、うれしくない企業や人はいないとは思います。ただ、ここはあくまでも就職活動の場です。ビジネスの視点を必ず入れなければなりません。
企業理念に反した行動
「やりたいこと」が企業の理念に反していないか確認しましょう。企業理念はホームページに記載されています。例えば、「誠実な行動」が企業理念の一部に掲げられていた場合はどうでしょう。書類や面接で嘘の記載や、口八丁に話を盛り過ぎて、誠実さが感じられなければ、おそらく選考は進まないでしょう。「チームワーク」を前面に押し出した企業理念の場合はどうでしょうか。部活やサークルの話を書いている中で、大会の実績や個人の活躍ばかりがフューチャーされていたら、チームとして働けるのか疑問に思うかもしれません。企業理念に反した行動ではなく、企業理念を押さえて、それに即した自分なりの根拠となるエピソードを探りましょう。もっとも、無い袖は振れませんので、ミスマッチを避けるためにも、企業に合わせ過ぎないことは長い目で見ると賢明な選択です。
願望だけを書く
「絵に描いた餅」に終わりそうな、現実的でない願望を書かないようにしましょう。「下町ロケット」というドラマ化もされた人気の小説がありました。下町の工場が作った部品がロケットの部品となり、宇宙へ羽ばたくロマンのあるストーリーです。実際にモデルになった企業もあります。例えば、その企業が夢や目標として、金科玉条としているなら話は別ですが、そうではない場合は注意が必要です。現実的に、その企業で「入社後にやれること」を書きましょう。「机上の空論」で終わらないように、ここでも企業研究は不可欠となるでしょう。その企業に応じて、「入社後にやれる」ことは違います。説明会などを利用して質問するのも一つです。「入社後にやりたい」夢や目標が見当違いの企業に入社してしまったら、やはりミスマッチを招きます。
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「入社後にやりたいこと」を書くコツ
PREP法を意識する
まずエントリーシートに入社後やりたいこと・入社後に取り組みたいことを書く文の構成は、論理的書き方のPREP法に沿ったものがよいです。PREP法は結論から先に書く書き方です。こちも以下に、入社後に取り組みたいこと・入社後やってみたいことの例文をご紹介します。
「私は業界でも名高い御社の○○部署で□□の業務を行い一流の△△マンになりたいです。(結論)、高校時代より○○業務には関心を持っており(理由)、大学では○○業務に通じる技術を学んでおりより一層関心を持ちました。(具体的な裏づけ)、ですので御社の□□業務を経験し一流の△△マンになりたいです(再度結論)」
構成をしっかりと組み立てる
エントリーシートのポイントとしては、会社全体の話ではなく、どの仕事、どの業務をしてどうなりたいか、またそれに対しての理由、裏づけをしっかりと書くことです。そう書くことで、あなたがなぜ志望してきたか、どうなりたいか、入社後に取り組みたいことが見えてくるので話も進めやすくなり、採用にも結びつき易くなってきます。マニュアル通りのビジョンは、人事担当者に見透かされてしまいますので注意が必要です。
履歴書の作成方法を確認しよう
履歴書を作成するのが初めてという就活生は多く、どのような点に気を付ければいいのか把握できていない人も多いのではないでしょうか。履歴書には細かいルールや書き方が存在するため、きちんと守られているか作成前後にチェックすることが大切です。
そこでぜひ活用したいのが「履歴書作成マニュアル」です。無料でダウンロードできるので、履歴書の書き方に悩んでいる就活生におすすめです。実際に履歴書を作成する際のお手本としても、持っておいて損はありません。
「入社後にやりたいこと」の例文
航空企業の客室乗務員を例に取ってみましょう。
1回のフライトに込められた情熱を、汲み取れるような乗務員として「〇〇航空がいい」という顧客を増やしていきたいです。飛行機を安全・安心に飛ばして、快適な空の旅を提供しりためには、多大な労力を要します。様々な部署との連携の先に、客室乗務員としての役割があります。チーム力を活かして、世界一の飛行機を飛ばすという結束力がある貴社において、客室乗務員として、お客様の先を読む行動を常に意識して、世界一選ばれる航空企業を目指したいです。
長期的な目標
長期的な視野に立った目標も入れるといいでしょう。エントリーシートの設問でも、5年後や10年後のビジョンを問う設問も少なくありません。過去には、40年後の未来に実現したいことを書かせて、そこから逆算して、実現するためには、何が必要かを聞いてくるような難しい質問もありました。一般には、5年後・10年後のビジョンを書かせることが多いと思います。企業にも中長期計画を策定して事業に取り組みます。これからさらに海外への進出を活発に行う企業であれば、長期的な目標にそのような視点を入れてもいいかもしれません。長期的な目標が海外での活躍であれば、語学力も必須となるでしょう。仮に現時点で、英語が堪能でなくても、独学でもいいし、TOEICに挑戦し始めたりと英語に対してどのような努力をしているかという事実が必要になってくるでしょう。
過程を含めた将来像
いきなり「御社で社長を目指す」という学生はなかなかいないかもしれませんが、将来像は過程を含めて考えていきましょう。ある小売業界のエントリーシートで、将来実現したいことを書かせる項目がありました。学生は、将来その企業の博物館を完成させたいと記載していました。そこには、なぜ博物館なのか、なぜその企業なのかといった理由がしっかり書かれていました。さらにそのためには、入社後にどのようなキャリアプランを歩みたいのかまで、考え抜いてエントリーシートを完成させました。一見すると、突飛な発想かもしれませんが、理由や根拠がきちんとあれば問題はありません。将来像を考える場合は、そこに至るまでの過程を含めましょう。
「入社後やりたいこと」は企業理念を理解した上で過程も書こう
自分が経営者や雇う側になった場合、エントリーシートの「入社後やってみたいこと」に、どういった内容を書いてくる学生を雇いたくなるか、この点を想像して書くとより良い書き方が見えてくるでしょう。入社後のイメージを大きくふくらませて、エントリーシートを作成してください。
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キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
質問には具体的に回答することが大切
この質問項目に限りませんが、「具体的に記載する」ということが重要です。入社後にやりたい職種や、イメージなどで止まるのではなく、自分自身がどのような点で貢献できるのかなどについても記載が欲しいところです。
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