2019年12月12日(木) 更新
人気企業ランキングと採用人数の関係は?知っておくべき就職知識
目次
人気企業ランキング:文系理系ともに商社が上位を占める
独自に調べた、人気企業ランキングを紹介します。
上位は文系、理系とも商社が占め、文系は金融、理系はメーカーが人気企業となっています。その年によって人気企業は変化がありますが、商社の人気は衰えることなく、学生にとって格別の就職先です。
人気企業ランキングの上位にある企業ばかりが注目されますが、新卒生にとって、ランキングはあくまで参考であって、意中の企業がランキング上位にあれば、ちょっと心配になる程度で、あくまで参考に過ぎません。
最終目標は、自分の志望する企業に就職することであって、自分の志望する企業のランキングを上げることではないですよね。
2016年度卒 文系男子人気企業ランキング
10位 みずほフィナンシャルグループ
9位 三菱UFJ信託銀行
8位 豊田通商
7位 丸紅
6位 三菱東京UFJ銀行
5位 東京海上日動火災保険
4位 住友商事
3位 三菱商事
2位 伊藤忠商事
1位 三井物産
2016年度卒 理系男子人気企業ランキング
10位 サントリーグループ
9位 東海旅客鉄道(JR東海)
8位 東日本旅客鉄道(JR東日本)
7位 丸紅
6位 日立製作所
5位 東芝
4位 伊藤忠商事
3位 住友商事
2位 三井物産
1位 三菱商事
採用人数計画は入社する年の2年前の秋以降に立てられている
企業が新卒採用人数計画を立てるのはいつごろかというと、従来は前々年の秋以降に決めています。つまり、2016年春に入社する就活生の採用計画は、2014年秋以降になります。
企業は新卒生が入社する2年後の業績見通し、やどの事業を拡大・縮小するのかなどを考慮し、採用人数を決定します。何人を新卒で採用するかといった人数の事だけではありません。採用する人材の要件を明確にし、「積極性のある活発な人材」といった抽象的なイメージだけでなく、「TOEICのスコアや、入社1年以内に単独で海外出張できる」など、できるだけ具体的な要件を設定します。
例えば、海外部門を強化するなら留学経験者や、語学力のある人の採用人数を増やし、新製品の開発を強化するなら技術職の採用を増やすことになります。
業績が好調な業種は採用意欲が旺盛になり人気企業ランキングに反映される
製造業では自動車・部品、電気機器、機械、精密機器、化学、繊維など、非製造業では建設、陸運、海運などが業績を伸ばしていて、上場企業の15年3月期の連結経常利益は7年ぶりの最高益でした。
また、16年3月期は製造業では電気機器、繊維など、非製造業では小売業、陸運などが経常増益となる見通しです。好調な業種の中には、採用意欲が旺盛になる企業は多くあります。
こうした業績なども、人気企業ランキングに反映されるのです。
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人気企業ランキングの順位よりも業績から採用人数を予想しよう
人気企業ランキングは採用人数は、関係していると言えるでしょう。
就職活動をする新卒生にとっては、採用人数が就活の成否を左右します。新卒採用計画調査では、計画人数は前年比14.6%増となっています。この数字だけを見ると、今後も「売り手市場」で就活は楽になっているようにも思えます。
ただ、採用計画人数は前年の秋に決まるため、2015年3月期の決算発表の結果は反映されていません。15年3月期の業績と16年3月期の見通しによって、採用人数は上下する可能性はあります。
前の期に業績が良く、次の期も業績が上向くという企業は、計画以上に採用人数を確保しようとします。これからの就活では、計画よりも増える可能性のある企業、つまり16年3月期の業績が増えると予想している企業に注目するのもいいでしょう。
人気企業ランキングや採用人数の増減に振り回されないように注意!
ただ忘れないでほしいのは、人気企業ランキングや採用人数の増減に過剰反応はしない方がいいということ。さすがに人気企業ランキングを見て、上位だから受けてみようとか、下位だからやめておこうと判断する新卒生はいないと思います。
人気企業ランキングや採用人数がどうであれ、企業は優秀な人材なら採用するという点においては何も変わりません。企業はこれまで何度も繰り返された氷河期によって、厳選採用をする習慣がついています。
それは逆に、どんなに人気ランキングが低くても、採用人数が多くても基準に達しなければ、企業としては採用しないことを意味します。新卒生は、企業に採用されるレベルに到達する。これが先決です。
採用人数は人気企業ランキングに反映される!ただし重要なのは企業の求める人材であること!
人気企業ランキングは、毎年いくつもの調査会社やマスコミから発表されていますが、ランキング下位の企業に人が集まらないわけではありません。
しかし、「欲しい人材が十分に採れない」、あるいは「採ってみたが物足りない」「せっかく採用したのに数年以内で離職してしまった」といった声が、多くの企業から聞かれます。そのミスマッチの原因としては、企業の求める人材の変化、大学生の増加と質の変化が挙げられます。
企業は、コスト削減への圧迫から、即戦力となりうるような優秀な人材を求める一方、大学生はゆとり教育世代で、基礎学力の不足が指摘されたり、少子化で学生数を確保したい大学側が、推薦入試やAO入試などを幅広く認めたり、企業が期待するような人材を提供できていないのが現状です。
人気企業ランキングや新卒採用人数の増減に関係なく、企業に求められる人材になること、それが大切ではないでしょうか。
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