2016年11月29日(火) 更新

失業保険の給付日数の計算方法【自己都合・会社都合】

失業保険受給には雇用保険加入が条件

基本的に企業に雇用された場合、雇用保険への加入が義務付けられていることになりますので、この雇用保険に加入することで初めて失業保険の給付対象となることが出来ると言えます。そのため、雇用保険に加入できない自営業者などに関しては、給付日数以前の問題として失業保険自体、適用されないと言うことになります。

失業保険の給付日数計算には加入年数が関わる

会社を退職した場合に支給される失業保険ですが、この失業保険の給付日数というのはどのようにして計算されるのでしょうか。
雇用保険に加入できるサラリーマンの場合は、2年間で12ヶ月以上の雇用保険加入月数があれば、失業保険の給付条件を満たすことになります。それ以下の加入月数の場合は、失業保険の給付条件を満たしていないため、給付日数もゼロになります。12ヶ月以上の場合は年数に応じて給付日数が増える計算がなされます。

自己都合/会社都合によって給付日数の計算方法が違う

雇用保険の加入年数により、失業時の給付日数が計算されます。また、失業保険の給付日数は、自己都合退職の場合と会社都合退職の場合でその給付日数計算が大きく異なるため、退職する際の退職の仕方も大きく影響をしてきます。

自己都合退職の給付日数は雇用保険の加入年数で計算される

自己都合退職の場合、基本的には失業保険の給付日数の区分けは雇用保険の加入年数が10年未満・10年以上20年未満・20年以上の3つに区分けされることになります。

◆自己都合退職の給付日数
加入期間:給付日数
10年未満: 90日
10年以上20年未満: 120日
20年以上: 150日

自己都合退職の場合、給付日数はこのように計算されます。

会社都合退職の場合はさらに年齢も計算に関わる

会社都合退職の場合は、加入期間だけでなく、30歳未満・30歳以上35歳未満・35歳以上45歳未満・45歳以上60歳未満・60歳以上で区分けがされており、どの場合でも自己都合退職よりも給付日数が長くなっています。

◆会社都合退職の給付日数
【30歳未満】
1年未満:90日
1年以上5年未満:90日
5年以上10年未満:120日
10年以上20年未満:180日

【30歳以上35歳未満】
1年未満:90日
1年以上5年未満:90日
5年以上10年未満:180日
10年以上20年未満:210日
20年以上:240日

【35歳以上45歳未満】
1年未満:90日
1年以上5年未満:90日
5年以上10年未満:180日
10年以上20年未満:240日
20年以上:270日

【45歳以上60歳未満】
1年未満:90日
1年以上5年未満:180日
5年以上10年未満:240日
10年以上20年未満:270日
20年以上:330日

【60歳以上】
1年未満:90日
1年以上5年未満:150日
5年以上10年未満:180日
10年以上20年未満:210日
20年以上:240日

年齢による給付日数の差は再就職の難しさを反映している

これは年齢による再就職が難しいことなどを加味して決められているため、年齢が若ければそれだけ再就職が楽になるため、給付日数も短めに設定されています。30歳未満の場合は雇用保険の加入年数が20年を超えることは無いため、最大でも180日が給付日数の限度となっています。

退職の際には失業保険の加入期間をしっかりと確認

上記の計算方法にご紹介しましたように、加入期間によって、給付日数は大きく変わっています。1日違うだけで、失業保険の受給が大幅にカットされることも考えられますので、退職する際にはきちんと年数を確認することも重要だと言えます。

失業保険の給付日数は雇用保険の加入期間と年齢から計算できる

失業保険の給付日数の計算方法をご紹介しました。失業保険の給付日数は、自己都合退職か、会社都合退職かによって計算が異なり、自己都合の場合は、加入期間で、会社都合の場合は、さらに年齢も加味して計算されます。失業保険の給付日数を正しく把握し、期間内に仕事を見つけられるよう専念しましょう。

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