2019年11月27日(水) 更新
【総合職】国家公務員採用試験の内容と日程
目次
総合職の国家公務員採用試験は難易度が高い!
総合職の国家公務員採用試験には、一般職と総合職があります。どちらも難易度が高いですが、総合職の方が難しいとされています。公務員試験の中でも、外交官、裁判所事務などに次いで難しいです。
国家公務員総合職に合格した人は、将来の官僚候補となります。応募条件は21~30歳となっており、ここでは大卒程度と院卒程度の試験について確認していきます。
まずは、申し込みから内定式までの日程を確認していきましょう。
試験までの日程を確認して計画を立てよう
まずは国家公務員採用の総合職の試験日程についてみていきます。これは、大卒も院卒も同じです。
4月 受験申込書の提出。基本的にインターネットで提出します。
5月 第一次試験
6月 第一次試験の合格発表。その後、一次試験合格者を対象とした合同説明会の開催。
7月 第二次試験
8月 最終合格発表。最終合格者のみ、官庁訪問を開始。縁のあった省庁から内々定を頂き、内定、採用です。
10月 内定式(上旬に行われることが多い)
毎年、国家公務員採用の総合職の試験は申し込みから内定式までこのような日程で進んでいきます。一次試験から二次試験まで2ヶ月しかなく、とてもハードな日程になることは予想がつくでしょう。試験までの時間を逆算して、勉強を進めていきましょう。
合同説明会には必ず参加しよう
総合職の一次試験合格発表の後、合格者を対象とした説明会が全省庁で行われます。これには必ず出席してください。この出席の有無が、後の国家公務員採用の合否に大きく関わってきます。公では自由参加となっていますが、合格のためには必ず出席した方がいいでしょう。また総合職であれば、ここで省庁関係の方と面識を持っておくことで、採用に有利に働くことがあります。
公務員を目指す人のための面接質問や志望動機を紹介
公務員を目指す就活生は、公務員と民間企業の社員の違いや仕組みなど、面接で質問される可能性のある項目について見直しておくことが大切です。そこで活用したいのが「公務員大研究Book」です。志望動機の書き方や例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。無料でダウンロードできるため、対策に不安が残るという就活生にもおすすめです。
【大卒程度】国家公務員採用一次試験には基礎と専門がある
国家公務員採用の総合職の試験科目は、一般職に比べて大変多くレベルも高いです。まず、大卒程度試験の一次試験について見ていきます。
・基礎能力試験
一般知能分野(文章理解、判断推理、資料解釈、数的推理)と一般知識分野(自然科学、人文科学、社会科学、時事問題)の二分野です。択一式の全問解答制です。
・専門試験
各試験区分に合わせた択一式の試験です。
試験区分には、法律、政治・国際、経済、工学、人間科学、数理科学・物理・地球科学、化学・生物・薬学、農業農村工学、農業科学・水産、森林・自然環境、教養があります。
二次試験では筆記・論文・面接がある
国家公務員採用の総合職の二次試験について、大卒程度試験の内容をご紹介します。
・専門試験
記述式の筆記試験です。
・政策論文試験
国家の政策の企画立案に必要な能力が備わっているか、判断力・思考力について判断される試験です。2時間です。
・人物試験
個人面接となっています。
そして、国家公務員採用の筆記試験配点方法は「標準点」が用いられます。これは、各試験科目の点数をそのまま用いず、平均点、標準偏差を用いて算出される点数です。なお配点比率も決まっており、筆記試験の中では、二次試験の専門試験が最も高い比率になっています。
院卒程度の一次試験は大卒と内容はほぼ変わらない
では、国家公務員採用の総合職の院卒程度の試験科目についてご説明します。
一次試験は大卒程度とほぼ変わりません。唯一、試験区分のみ異なります。
・院卒程度の試験区分
法務、行政、人間科学、工学、数理科学・物理・地球科学、化学・生物・薬学、農業科学・水産、農業農村工学、森林・自然環境
そして法務とそれ以外で、試験内容が若干変わります。
院卒程度の二次試験は大卒よりも難易度が高い
国家公務員採用の総合職の二次試験は、大卒程度よりも難易度が高くなります。やることはほとんど変わりませんが、中身やアプローチの方法が異なり、採用担当者が見るポイントも変わってきます。
・専門試験
記述式の筆記試験です。試験区分は一次試験と同じで、試験時間は行政が4時間、それ以外が3時間30分です。
・政策課題討議試験
6人1組でグループを作り、ディスカッションやプレゼンを行います。グループでのコミュニケーション能力や、個人のプレゼン能力のほか、国家の政策課題における判断力などについて審査されます。1時間30分程度です。
・人物試験
個別面接となっています。
【総合職】国家公務員採用試験は大卒・院卒とも一次・二次がある!事前に日程を確認しよう
国家公務員採用の総合職の試験について、大卒と院卒の違いを交えながら紹介しました。まずは、申し込みから内定式までの日程を確認しておきましょう。難易度も高いため、それを考慮して計画的に試験対策を行う必要があります。国家公務員といえば、国民を支える大事な役職ですから、選ばれし人だけが就くことのできるトップクラスの職業です。それだけに大変な苦労を伴いますが、国のために力になりたい方は、ぜひ国家公務員採用の総合職を目指してみてくださいね。
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