2016年11月29日(火) 更新

出版会社へ就職を目指す人が知っておきたい業界の事情

出版会社へ就職できるのは500人に1人

出版会社への就職希望は、大手企業を中心に人気があります。就職倍率は、100倍以上なんてこともザラに存在する世界です。大手出版社を平均して見ると、合格率は0.22%。だいたい8000名ほどの学生が志望してくる中で、0.22%ということは、500名に1人の確率で内定者が出ているわけです。大手企業の話になってしまっていますが、出版社は、優秀な学生を選び放題なのです。

出版会社へ就職は高学歴であるほど有利

決して難易度の低い世界ではない出版業界でなぜ内定者がでるのか。出版会社は、業界の中でも特に、学歴や大学名が影響する可能性の高い業界だとも言われています。学歴や大学名がその人の本質や実績を全て表すわけではない事は業界側もわかっている事ですが、1つの指標として機能しているため、採用側はどうしても高学歴、有名大学などの名前を見てしまうと採りやすい傾向があるのは事実です。ですが、これはあくまで、1つの指標です。出版会社で働くという事は、自分が提供する側に立つという意識がなければ意味がありません。

出版会社の就職試験は「時事問題」と「クリエイティブ問題」に対策が必要

出版会社の就職試験は、難関だと言われています。まず、ESが他の企業よりも特殊であり、記入欄が多い事や全て手描きであり、ESの時点で挫折してしまう人も多くいます。次に、作文を書く事ケースもあります。いくつかのキーワードから作文を書く作業も新卒採用の枠に入っています。そして難関と言われているのが、筆記試験です。大きく分けて3つの筆記試験が出題されます。クリエイティブ、一般常識・時事問題、WEBテストです。一般常識は、対策をすればそれほど難関ではないようですが、時事問題やクリエイティブは対策してもしきれない部分が存在します。他の業界よりも準備を早めにしておく事がキーポイントです。

出版会社の仕事は業界の中でも激務であり売り上げも下がっている

出版会社は、華やかなイメージがあるように思われがちですが、実際はそうでないケースが多いとわかった上で就職することが大切です。出版会社は、業界のなかでも、仕事内容が厳しく、生半可な気持ちだと割に合わないと感じ続かない事も多々あります。勤務内容は会社によって異なりますが、共通して言える事は、どの出版会社も他の業界よりも激務だという事です。また、近年の出版業界の実績を見ての通り、若者の活字離れが加速していき出版業界の売り上げは下がっています。大手でも平均的に見れば下がっている事がわかります。将来性を考えながら目指す事も1つの条件だと考えられます。

出版会社の仕事内容は編集部の他にも総務や経理がある

華やかな印象も残る出版業界ですが、具体的に何を中心に仕事している職種なのか、出版ということはわかるけど何をしているのか具体的にわからないと言う方もいると思います。出版社は発行物を作るところから読者へ運ぶところまで全てに関わります。よって、内部には、編集部の他に総務や経理、営業などの部署もあります。出版会社だからといって、全ての社員が編集やライティングの作業をしているのではないのです。

出版業界の仕事として編集プロダクションもおすすめ

出版社への就職には、学歴や大学名が多少関わってくると紹介しましたが、そうでなくても倍率が高く、出版会社だけに絞る就職活動は危険です。出版に関われる業界は出版会社だけではありません。編集プロダクションがその1つです。基本的に版権をもたず、出版社や版社の下請けをしている企業です。仕事内容は出版会社とほとんど変わりません。下請けの会社ということと、ほとんどの編集プロダクションが編集部だけになることが特徴として上げられます。そして、出版社ほど入り口が狭くない、つまり学歴や大学名に自信がない人も目指しやすい企業でもあります。

出版会社に就職するには採用の難しさと業界の厳しさに対する覚悟が必要

出版会社への就職を考えている人は、少なくとも早めに準備をしていることが前提です。本が好き、雑誌をつくりたい。その思いは大切ですが、気持ちだけではやっていけないのが出版会社です。就職を本気で考えているのであれば、必ず今すぐに対策をしてください。また、どの出版会社も激務になる可能性が高いので就職後のギャップを少しでも少なくするために出版業界でのアルバイト、インターンシップの参加をお勧めします。そこで合わないと感じたらまた考え直す事ができます。あくまでも華やかな憧れを持ったまま入ってしまうと後悔してしまうケースがあるので慎重に選び抜き自分に合った就職を手にしてください。

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