2020年06月22日(月) 更新
不動産業界で内定を勝ち取る志望動機の書き方と例文4選
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
不動産業界の志望動機は下調べが必要
不動産業界を志望する時に、特に大切なことは業界に関する下調べを徹底的に行っておくことです。不動産業界において、下調べが大切な理由は大きく2つあります。
1つは、日常の学生生活の中で、不動産業界を意識した情報を手に入れることが難しいからです。当然のことではありますが、学生は日常的に生活している中で、不動産に関する知識を身に付ける機会は希薄です。せいぜい、大学生活を始めるに辺り、独り暮らしのマンションを借りる時に利用した程度の場合が多いのではないでしょうか。普段利用しない業界に関しては、興味を持つことが難しく、知識が薄いことは当たり前のことです。
2つ目の理由は、不動産業界が考えている以上に複雑な業界であるためです。日常的に関心を持つことが少ない業界でありますが、不動産に関する企業は街中で目にする機会が多くあります。そのため、簡単に不動産業界のことを考えがちな学生は大勢います。しかし、不動産業界における仕事内容は単純ではありません。そういった細かい仕事部分まで下調べを出来ているかどうかは、実際に選考を受ける過程で大きな差になることを覚えておきましょう。
不動産業界の流れを理解しておく
不動産業界での就職活動を考える場合、事前に不動産業界に関する下調べを行うことが必須です。では、どのような下調べを行う必要があるでしょうか。まず、下調べとして行うべきことは、不動産業界の全体の流れを理解しておくことです。不動産業界と言えば、家を売ったり、貸したりするような仕事をイメージしやすいです。しかし、これはあくまで不動産業界で行われている仕事の一部でしかありません。実際には、大きく分類して「建てる」、「販売する」、「貸す」、「管理する」という4つの段階があります。それぞれの段階ごとの仕事に特化している企業もあれば、全体の流れを一括して行っている企業もあります。不動産業界に所属している企業といえど、中身は全く違います。自分が選考を受ける可能性がある企業は、どの段階を行っているのか調べておきましょう。
職種の違いを把握しておく
不動産業界では、仕事の段階が4つあることを紹介しました。仕事の段階によって、仕事内容も違うため、職種も変わってきます。不動産業界に関する職種もいくつか紹介します。不動産販売は、そのまま不動産物件を販売する職種です。マンションや一戸建ての販売を行っている姿は、学生時でもイメージしやすいでしょう。次の職種は、デベロッパーです。これは、マンションやビル、商業施設を開発する仕事です。他には、不動産の購入を検討している顧客に客観的な立場からアドバイスを送るコンサルティングといった職種も不動産業界には存在しています。マンションやアパートを貸したい人と借りたい人の間に入り、その手数料で商売を行う不動産賃貸仲介といった職種もあります。これ以外にも、たくさんの職種が不動産業界にはあります。企業ごとに事業内容を把握し、職種にどのようなものがあるのか知っておきましょう。
不動産業界の志望動機で取り入れるべき内容
業界ごとに志望動機で重視することは異なります。不動産業界の志望動機を書くときに取り入れるべき内容も存在します。しっかりと志望動機のポイントを押さえておきましょう。また、志望動機を書く時には、ただポイントを押さえておくことが重要な訳ではありません。前提として、しっかりと読み手に理解してもらえるように簡潔にまとめることを心がけましょう。志望動機を履歴書やエントリーシートに書くときや、面接で伝えようとするときに、納得してもらうために冗長になりがちです。しかし、長くなれば伝わりやすくなるわけではありません。それよりも、簡潔に要点だけを押さえた志望動機を用意しておくことで、納得感を得やすくなります。選考では、常に企業の採用担当者の立場を意識してみましょう。
なぜ不動産業界で働きたいのか
志望動機で絶対に伝えなければならないことは、なぜ不動産業界で働きたいと考えているかの説明することです。志望動機内で、その業界で働きたい理由を説明することは普通のことのように思えます。しかし、履歴書やエントリーシートのような文章でまとめた時に、結局どんな理由なのか分かりにくい文章になってしまっているケースは散見されます。
主張の補足に集中するあまり、最も大切な主張がぶれてしまうことはよくあります。こういったことを防ぐためにも、まず志望動機として、なぜ不動産業界で働きたいと考えているのかの主張をはっきりさせましょう。
不動産業界でどんな仕事をしたいか
実際の仕事レベルでどのような仕事をしたいのかを志望動機に盛り込むことも大切なことです。不動産業界は、業界内でも企業ごとに業務内容が異なります。そのため、仕事としてどんなことをしながら働きたいのかをイメージ出来ていることをアピールすることは間違っていません。入社後にどのような部署に配属されて、どのような仕事をしたいのかを表現できている就活生は下調べを出来ていると判断され、高評価されるでしょう。漠然とした志望動機だけでなく、細かい具体的なイメージも持てるように準備しておきましょう。
やりたい仕事に適した自分のスキルをアピール
入社後にやりたい仕事を具体的に伝えることをした後に、アピールすることは、仕事に適したスキルを持っているということです。過去の経験からどのようなスキルを所持しており、いかに希望している仕事に役立てることが出来るのかということを志望動機に盛り込みましょう。これをすることで、採用に関する説得力が一層増します。志望動機の中で、やりたい仕事までアピールすることは誰にでも出来ます。しかし、自分の経験と照らし合わせて、自分のスキルをアピールすることが出来る学生は限られています。
アピールしたスキルがどう活かせるのか
自分が持っているスキルが、どれだけ仕事に活かすことが出来るのかを説明することが可能であれば、志望動機として完成度の高さは文句のつけどころがなくなります。企業としても、就職後に仕事のギャップを感じて企業を辞めてしまうようなことを避けなければいけません。面接で自分のスキルが仕事の中でどれほど有意義に活かすことが出来るのかを説明することが出来る学生であれば、就職後のギャップを最小限に留められると期待出来ます。
将来どうなりたいのか
仕事を通じて、将来どのような人間になりたいのかも志望動機で求められる内容になります。仕事は、自己実現の場でもあります。ただ、仕事をして給与をもらうという考え方では、就職後の成長に不安を覚えてしまいます。企業の採用担当者が抱く、このような不安を払拭するために、仕事を通じてどのような人間になりたいのかまでアピールしましょう。志望動機では、簡潔に分かりやすさが最優先で求められます。そして、簡潔さの中にどれだけ具体的な仕事のイメージを盛り込めるかに評価が左右されます。さらに、将来的にどのような人間になりたいのかまで盛り込むことが出来れば、誰もが納得できる志望動機になります。
志望動機作成ツールで、サクッと志望動機を完成させよう
志望動機を作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。
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不動産業界への志望動機例文
不動産業に関する思い出を志望動機に繋げた例文
私の生まれ故郷は、美しい山と豊かな水が流れる大自然に囲まれた町です。数年前に実家の両親が、御社が開発を手がけられた街へと超すことになり、私も足を運んだのですが、以前の町の自然風景をそのまま持ってきたかのような、自然と街並みの調和が見事に形になっている仕事に感動してしまいました。
それ以来、不動産業界に興味を持ち、自分も素晴らしい街並みを作る一端を担いたいと思い、御社を志望しました。
不動産業に興味をもったきっかけを志望動機にした例文
私が不動産業界に興味を持ったのは、両親が新しいマンションの購入を決めた時でした。緑に囲まれた住空間でゆっくりと時間の流れを楽しむ住まいを探していたのですが、なかなか希望する物件が見つかりませんでした。その時、いつか両親にここに住みたいと思わせる最高のマンションを建ててあげたいと思ったのです。
御社の会社説明会で御社が手がけたプロジェクトを拝見し、住まいと暮らしの在り方を提案したプランに、自分もこんな住まいで生活したいと思わせてくれました。それは両親への思いと同様です。御社の住まいに対する思いに共感し、是非御社で働きたいと思い、志望動機とさせて頂きます。
不動産業への憧れを志望動機にした例文
私は幼い頃から、不動産業界で働きたいと思っておりました。何故なら、昔から家というものに興味があり、自分の家だけでなく親戚・友人の家に遊びに行くのが大好きで、そこでどんな暮らしが起こっているのかに思いをめぐらすのが楽しみで仕方なかったのです。
将来、不動産業界に携わることで、多くの人の暮らしからはぐくまれる様々な時間を提供できるお手伝いをさせて頂きたいと考えるようになりました。
不動産業への考え方と仕事内容を志望動機にした例文
私は、住まいとは人が人生で多くの時間を過ごす場所だと考えています。だからこそ、安心して落ち着ける所でなければならないと思っています。そんな大切な住まいに関わる仕事は、やはり多くの人から信頼を求められ、責任も大きく、大きなやりがいにつながるものと思っております。
自分自身もこの「住まい」という大きなやりがいのある仕事を通して自分自身を成長させながら、お客様の喜ぶ体験のお手伝いが出来ればと思い、不動産業界で働きたいと思うようになりました。
事業内容に魅力を感じたという不動産事務の志望動機
古民家をニーズを捉えながら魅力あふれるシェアハウスに生まれ変わらせて急成長されている、御社の事業内容にとても惹かれて志望しました。前職の不動産会社の事務でも、契約書の作成や関係部署との調整が主な業務でしたので、即戦力になれると思います。
また、現在、宅地建物取引士の資格取得に向けて勉強しており、知識を業務に役立て、御社の成長に貢献できるように努力していきます。
活発に働ける環境に魅力を感じたという不動産事務の志望動機
これまで経理事務として3年間勤めてきました。3年間という短い機関ではありますが、経理事務を一生の仕事にしたい、と思うようになりました。御社に応募させていただいたのは、女性社員が活発にさまざまな業務を担当している職場だと感じたからです。女性社員が結婚・産休後も仕事を続けられる制度も充実しており、スキルを磨き続けて会社に貢献しながらも家庭とも両立して働けるのは御社しかないと確信したのです。
不動産会社の経理事務は未経験ですので新しいチャンレンジとなりますが、自分を成長させるチャンスだと思っています。1日も早く戦力になれるよう精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
不動産業界で有利な志望動機の作成ポイント
不動産業界は過去のエピソードを重視する
不動産業界では、信用や信頼が重視される傾向にあります。なぜなら、人が住む場所という生活の最も大切な基礎を扱う仕事を行うためです。そのため、就職活動においても、選考を受けている人物が信用や信頼に足る人物なのか採用担当者は判断しています。信用や信頼を判断するために用いることが出来るのは、その人が過去にどのようなことを行ってきたのかでしか分かりません。そのため、不動産業界では、過去のエピソードに重点を置いた質問をされることが多いです。過去のエピソードを質問された時に、大事なことは嘘偽りなく回答することです。嘘をつくような人は、何があっても信頼を置くことが出来ません。不動産業界の採用担当者は、嘘がないかどうか見抜く力に長けているので、正直にありのままの自分を話しましょう。
業界研究を盛り込む
業界研究を盛り込むことも、不動産業界の選考を受ける上で大切なことです。これは、不動産業界の仕事であらゆることを事前に調べることが大切であることからも分かります。不動産業界で扱う商品は、商品としての価格も高く、一度購入した後に返品出来ないものばかりです。そのため、実際に購入を検討している顧客に納得してもらうために、事前の下準備が何より大切になる仕事ばかりな業界であると言えます。このような業界の特性上、働く人材にもそういった下準備を徹底出来ることを求めています。業界研究は、就職活動のための事前準備にどれだけ余念がないのかを知るための、絶好の判断材料になります。不動産業界を希望する場合は、業界研究を徹底しましょう。
企業理念に共感した内容を取り入れる
不動産業界で取り扱う商品は、顧客の人生の中でも最も大切な買い物になる可能性は十分にあります。そういったことからも、企業の代表として顧客に恥じない仕事を行うことが求められるのが不動産業界にある企業の特徴です。企業の代表として仕事を行うために求められることは、企業理念に乗っ取り行動することです。企業の理念に準ずることが出来なければ、その企業の代表として仕事を任せることは難しくなってしまうでしょう。こういったことからも、不動産業界では企業理念に共感できる企業を選ぶことは重要になってきます。数ある不動産業界の中でも、しっかりと企業理念に共感できる企業の選考を優先して受けるようにしておきましょう。
不動産業界の志望動機は過去のエピソードと自分のスキルをセットにしアピールしよう
不動産と一口に言っても不動産仲介や賃貸、職種も営業職や不動産事務などさまざまです。不動産を扱う企業への志望動機は人それぞれ違いますが、志望動機には書き方のコツや、伝えるべき事は共通しています。 採用担当者を納得させるには、過去のエピソードと自分のスキルとセットにしてアピールしましょう。伝える内容のわかりやすさが、採用への鍵になります。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
コミュニケーション能力はどの職種でも求められる
記事内でも説明がありますが、不動産業界といっても幅広く様々な職種があり、複数のスキルを求められます。ですが、その中でも一貫して重要なことは、コミュニケーション能力です。初対面の相手や、社内外問わず多くの人物と関係し業務推進していくことを考えると、あらゆる業務の基盤と言えるのです。
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