2019年10月25日(金) 更新

美大から大学院へ進学するメリットとデメリット

美大から大学院へ進むメリット①:本格的な学問に取り組める

美大から大学院へと進む最大のメリットは、教育の観点から見た美術系学問の環境が充実しているという点です。一般的な美大の4年間という修学期間は、本格的な美術系の学問や知識、技術を学ぶためには足りないというのが一般的です。そこから更に美術系の知識や技術を学ぶため大学院へと進むことで、更に充実した教育が受けられるという利点が発生します。

専門家としての道も開ける

美大を卒業した段階では、学位は授けられずあくまでも大学の所定の教育課程を修了したことが認められる状態に限られます。一方、大学院へと進学し所定の教育課程を全て完了させると、修士や博士課程への進出など、更に高度な美術系技術や知識を学ぶ環境へと進めるほか、大学院修了によって得られる修士という学位だけでも、将来的な美術系専門家としての道も開けるでしょう。

美大から大学院へ進むメリット②:将来的な留学にも有利

美大などを通じて美術系の教育課程に修学している学生の方には、より本格的な美術的知識や技術を学ぶべく、将来的には欧米各国の美術大学やアカデミーへの留学を検討している方も少なくありません。ただし、欧米各国の美術系大学への留学は非常に厳しく、採用数も少ない点などから難関と言われています。ただし、美大ではなく大学院へと進学することで、学校が独自に設けている留学枠などを活用した海外教育機関への留学が容易に行える可能性が生まれます。

大学院生は海外留学の選択肢が広がる

美大に在学中の学生は、あくまでも大学生という取り扱いです。一方、大学院へと進出した学生は大学院生という扱いになり、特に大学院やそこで学ぶ学生の存在を重視している欧米では、大きなアドバンテージとして活用できます。このため、美術的な知識や技術を更に学びたかったり、既に有している能力を研鑽したいのであれば、大学院へと進学した後、海外への留学という選択肢が容易に選べるというメリットを最大限に活かせるでしょう。

適職診断もできる自己分析マニュアル

自分にどんな職が向いているか考える際にやっておきたいのが、自己分析です。でもいざ始めようと思っても、何を参考にすればいいのか解らず、すぐに行動に移せないことがあります。そこでおすすめなのが「自己分析マニュアル」です。このマニュアルを使えば、質問に答えるだけで自分のパーソナリティタイプが診断できます。技術者タイプやクリエータータイプ、実務家タイプなどがありますが、あなたはどのタイプでしょうか?無料でダウンロードできるため、すでに自己分析が終わっているけどさらに深めたいという就活生にもおすすめです。

日本では大学院の存在は重視されていないのがデメリット

美大を卒業後、就職せずに敢えて大学院という進学を選ぶことで、いくつかのデメリットを被る恐れがあります。中でも、就職を実践する上でベストなタイミングである大学卒業という時期を逃してしまうというのが、最大のデメリットに当たります。実は、日本の社会では、理系文系を問わず大学院の存在はあまり重視されていないのが現状です。このため、美大卒業後、大学院という道を選ぶことで美大卒業後すぐに就職した場合と比べ、就職先が見つけづらかったり、希望通りの就職先に入れないというリスクが生まれます。

進学により多額の費用もかかる

美大は、様々な大学の学部の中でも、突出して学費が高い医学部や薬学部に次いで学費が高い学部の1つです。このため、美大を卒業するまでの段階で既に高額なコストをかけている上、その後、大学院へと進むのであれば、更に高額な就学費用が発生してしまいます。特に、私立系大学院に通学に掛かるコストは国公立系の大学院と比べても段違いに高くなるので、こうした点を事前に理解した上で進学するかどうか決めなくてはいけません。

美大から大学院への進学は本格的な学問に取り組め留学にも有利だが多額の費用がかかる

美大を卒業後、専門職や一般職への就職を希望する学生が多い中、更に美術的な知識や技術を研鑽する目的から、大学院への進学を選ぶケースが多く見られます。大学院は、美大など大学と比べ更に専門的な技術や知識が学べるほか、それを行う為の充実した環境も魅力です。また、欧米など海外への留学が容易に行えるという利点もある一方、大学院へと進むことで更にコストが掛かること、就職にベストなタイミングを逃してしまうというデメリットも享受しておかなくてはいけません。

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