2018年02月28日(水) 更新

HR techで実現する “一人ひとりが働きやすい社会”~リクルートマネジメントソリューションズHR Analytics & Technology Lab入江崇介さんインタビュー

<PR企画>

入江崇介 氏
2002年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻にて修士課程(学術)修了後、HRR(現リクルートマネジメントソリューションズ)入社。
アセスメント、トレーニング、組織開発の商品開発・研究に携わり、現在はマネジメント、リーダーシップ、イノベーションに関する研究や実態調査に従事する。

HR tech=人事領域×技術。リクルートマネジメントソリューションズがHR techで目指す社会像とは

――HR Analytics & Technology Labにおける、入江さんの具体的な仕事内容についてお聞かせください。
顧客の人事データ分析や、モバイルラーニングコンテンツの開発、顧客向けの従業員意識調査のツール開発などを行っています。他の部署と協力しながら進める業務が多いですね。

――そもそも、「HR tech」とはどのようなものを言うのでしょうか。
人事領域でテクノロジー、すなわち技術を使うものはすべてHR techになります。
たとえば、大学生のみなさんのなかには、Eラーニングになじみのある人も多いでしょう。このEラーニングには、対企業向けコンテンツもあるのですが、それもひとつのHR techです。
そのほか、従来タイムカードで勤怠状況を把握していたものをシステム化するという勤怠管理システムもHR techですし、人事データを入れる箱であるタレントマネジメントシステムもHR techになります。
つまりHR techは、実は昔からあるものなんですね。それが近年、AIやクラウド化といった技術の進歩により、特に注目されていると言えます。
たとえば、AIの活用により、人がこれまでやってきたことを自動化したり、人が行うよりも精度の高い予測をしたりできるようになりました。これを人事領域に活用することで、適性検査の精度が上がったり、人材の適正配置ができるようになったりしています。

――HR techが注目されている背景には、社会的な要請もあるように思います。
そうですね。もともとHR techは、人事業務の効率化のために始まったものですが、最近では働き方の多様化もあり、HR techの必要性がさらに増してきています。
たとえば、最近推進されているテレワーク。オフィス以外の場所で働く人たちが増えるなかで、従業員がどこでも研修が受けられたり、情報共有ができたりする必要が出てきています。
そこで、研修ツールとしてはEラーニングやモバイルラーニング、情報共有ツールとしてはSlackやSkypeといったオンライン会議ツールの重要性が高まってきているのが現状です。
このように、働き方の柔軟化を推進するための技術として、HR techが使われるようになってきていると言えます。

――リクルートマネジメントソリューションズにおける具体的なHR tech事業にはどのようなものがあるのでしょうか。
個人と組織の成長度を測る従業員意識調査である「HR Glass」のほか、企業のマネジャー向けのモバイルラーニングツールである「マネスタ」、人事データベースであるタレントマネジメントシステム、管理職の適性検査である「NMAT」などがあります。

――他社のHR techと比較すると、リクルートマネジメントソリューションズの強みはどこにあるのでしょうか。
当社は事業が生まれてから55年という歴史がありますし、また取引しているお客様数も多いため、データの蓄積の多さは強みのひとつです。たとえばNMATなどでは、どの人がどんな仕事に向いているかといったことを、そうしたデータから導き出しています。
さらに、当社は人事のコンサルティングをしているということもありこれまで培ってきた人・組織に対する深い理解があります。技術先行のHR techではなく、リアルな人事の課題に即したソリューションを提供できる強みがあります。

――そうしたHR tech事業を通じて、リクルートマネジメントソリューションズの目指すところを教えてください。
先ほども述べましたが、HR techの最初のステップは、人事業務の効率化や人事担当者の働きやすさの実現、人事施策の効果が高まることです。
これに対して私たちが見ているのは、その次のステップである、現場の人たちの働きやすさです。企業全体、社会全体が働きやすい環境になっていくために、有益なアウトプットをしていきたいと考えています。
昨今、働き方改革が話題になっていますが、私たちとしては流行に関係なく、一人ひとりが働きやすい社会をHR techで実現したいと思います。

――「働き方改革」とおっしゃいましたが、HR techによる働き方改革で実現したい社会の在り方について、詳しくお聞かせください。
働き方改革は、企業として成果が上がることが大前提です。
具体的には、生産性が上がること、個人が長く働けることが重要になります。さらに、労働時間が短縮されたり、従業員の定着度が上がったりするだけでなく、たとえば今、世の中にない商品を作る、消費者に喜んでもらえるサービスを提供するなど、よりよいアウトプットができる状態が理想だと考えます。

高齢化社会、働き方改革……リクルートマネジメントソリューションズで変化する社会に働きかける

――HR techなども発達し、リクルートマネジメントソリューションズのように働き方を変えようとする企業があるなか、今後、組織と個人の関係はどう変わっていくと思われますか?
今もそうなりつつありますが、企業と個人がより対等になっていくと思います。
たとえば、昔は会社のなかに従業員が含まれていましたが、最近では従業員が独立した個人であることが重要視されるようになってきていますよね。
企業と顧客の関係も同じことが言えるでしょう。企業が商品やサービスを売ってあげている、お客様が買ってあげているというのではなく、一緒に価値のあるものを生み出していくというパートナー関係になることが予想されます。

また、企業の寿命が短くなっている分、雇用の流動化も進展すると思います。これは決して悪いことではなく、社会全体として新陳代謝がよくなるということを意味します。ただし、そこでつぶれてしまった会社にいた人が行き場がない、という状態になると困りますよね。
したがって、働いている人が、ほかの会社に移っても、また世の中の産業構造が変わっても働ける力を身に付けなければなりません。そのために学ぶ環境として、企業が人を育てる場にならないといけなくなると思います。

さらに、個人の仕事の質も変わってくるでしょう。RPA(ロボティックプロセスオートメーション。ロボットによりホワイトカラー業務を中心とした業務が自動化されること)の登場によって業務が自動化されたり、AIによって単純な予測はより正確に行われたりするようになります。
一方、今ロボットやAIができないことは、「どういう課題を解決すればいいか」という課題設定です。そうした能力が人には求められてくるようになると思います。

――そのような社会の変化のなか、RMSで働くということにはどのような意義があるでしょうか。
今、若い人たちは社会や世の中についてよく考えている傾向にあると思います。高齢化社会やそれにともなう社会保障の問題について耳にしたり、多くの会社がつぶれていくのを目の当たりにしたりして、そうした社会の変化のなかで、自分たちはどう生きるか、働くかを考えている人が多いでしょう。
当社は、そうした自分の働き方について考える機会が豊富な会社ですし、「社会に対してこう働きかけていきたい」という自分のやりたいことに取り組みやすいと思います。
また、リクルートマネジメントソリューションズでは、育休をとったりテレワークをしたりできる環境にありますので、そうした多様な働き方をすることで、新しいアイディアが得られたり、お客様に対していいメッセージを送れたりするメリットもあります。自分で柔軟な働き方を実践していれば、お客様に提案するだけでなく、実践者として「自分は育休をとってこんないいことがありましたよ」などと説得力を持って語れるのは当社のいいところだと感じますね。

――リクルートマネジメントソリューションズで実現できる仕事や働き方の在り方はどのようなものでしょうか。
「何かものを売る」というよりも、組織を変えるなど、抽象度の高い仕事にたずさわれるのは魅力だと思います。
また、お客様としっかり向き合い、その企業にどうあってほしいかを考えたうえで、お客様と一緒に作ったサービスを提供するのが当社の特徴です。一方で短期で成果が出づらい仕事でもあります。自分なりの目標やビジョンを持っている人じゃないと、やりがいを感じづらい分、厳しいかもしれませんね。

――他社にないリクルートマネジメントソリューションズの強みは何でしょうか。
人材系の他の企業と比べると、ソリューションの手法が幅広い点が強みだと思います。
たとえば、課題を持ったひとつの企業様に対して、トレーニングも、制度設計も、組織開発も可能です。
そのような多くの武器をセットにし、お客様に合わせて自社で完結したソリューションを提供できるのは当社ならではだと思います。

――リクルートマネジメントソリューションズで求められる人物像について、どうお考えですか?
他者とコラボレーションできる人、チームワークを持って働くのが好きで得意な人が向いていると思います。
たとえば、当社には、研修プログラムなどのパッケージはありますが、それをお客様のどういった課題に対して提供するかは、いろいろな検討を重ねて決定する必要があります。そうした検討や決定は、自分一人で考えていても難しいものです。さまざまな立場の人と一緒に相談したりディスカッションしたりすることが必要になります。
また、仕事をしていくうえでわからないことが出てくることも多いと思うので、わからないことを素直にわからないと聞ける人も求められますね。

「従業員本人がやりたいこと」を徹底的に考えさせるリクルートマネジメントソリューションズの人材育成

――リクルートマネジメントソリューションズの従業員の方は、会社が言ったことを受動的にやるというのではなく、主体的に自分の考えを持って仕事をしているのが特徴だと感じます。そうした人材を育てる人材育成やマネジメントについても教えてください。
従業員には、上司が言ったことをやってほしいわけではありません。人材育成においては、何をしたいか、お客様とどう関わっていきたいかを本人が考えることが重要だと考えています。
仕事上の課題だけでなく、自分のキャリアについても考える機会を多く設けていますね。マネジメントの面で言うと、従業員が何をしたいのか、その従業員には何ができるのか、組織として何をすべきなのかの接点を見つけ、その接点が大きくなるようにすることを意識しています。
たとえば、本人のやりたいと思うことを広げていったり、できることの幅を広げるためにトレーニングしたり、組織の要望と従業員のやりたいことを結び付けられるようにコミュニケーションしたりといった具合です。

――そうした人材育成のなかでは、従業員のどういった点を評価しているのでしょうか。
売上金額はもちろんですが、さらに、お客様に対して実効性のあるサービスを提供できたかという点が重視されます。
たとえば、お客様にどのような変化があったかを共有するJ-1(実効性ナンバーワン)グランプリや、お客様に提供したサービスのプラクティスを共有するナレッジグランプリなどがあり、そうした場で、質の面を評価していますね。

――リクルートマネジメントソリューションズには、従業員が互いに成長し合える風土もあるのかなと感じました。
従業員同士が足を引っ張り合うことなく、互いを信じて仕事を任せ合える風土は魅力だと思いますね。私も、大事なプロジェクトを任せてもらえたときに、育ててもらえているなと感じました。
たとえば、新卒ですぐ全社プロジェクトに入れてもらえたり、新卒2~3年で従業員調査の開発プロジェクトのリーダーをやらせてもらえたりしたんです。そのなかで上司や先輩に気楽に相談できたのは、成長させてもらっていると思った瞬間です。

――リクルートマネジメントソリューションズで働くことで、どのようなスキルが伸びるでしょうか。
物事の理想像と現状を、リアリティを持って描き、ギャップを埋めていく思考が強化されると思います。
当社では、「今こういう問題があるからとりあえず手を打たなきゃ」というような、目の前の火消しをする仕事の仕方はしません。
さまざまな課題に対して、どうあるべきかというビジョンを描き、それに向かっていくための具体的な道を描くという力は、どの職種でも共通して身に付くと思います。

企業に働きかけることで大きな影響力を与えられるリクルートマネジメントソリューションズの仕事

――リクルートマネジメントソリューションズで働くなかで、どのようなときにやりがいを感じると思いますか?
リクルートグループ全体に言えることですが、働いている人が幸せになったり、企業が元気になったりする場面に立ち会えます。
さらに当社は、対企業で仕事を行うため、より多くの人に影響力を及ぼせる点で、大きなやりがいを感じられるでしょう。
また、若いころから裁量があり、責任のある仕事を任されるため、新卒の人は特にやりがいを感じると思います。
しかも、お客様の人事課題という抽象度の高い仕事にもたずさわれるのは、とてもチャレンジングでおもしろいことです。定型化された商品を売るのではなく、自分なりのアイディアや考えを形にできるのは魅力ですね。

――最後に、学生のみなさんにメッセージをお願いします。
私は学生時代、人が多くの時間を過ごす企業をよくすることで、人を元気にしたいと考えて、当社への入社を決めました。繰り返しにはなりますが、影響力の与え方として、対個人ではなく、多くの人が働く企業に対して働きかけられるのはいいチャンスだと思います。
また、会社の規模が比較的小さい分、会社のなかでの自分の発揮できる影響力が大きいのは魅力です。
そうして多くの人に働きかけ、日本企業やそこで働く人たちをよくしたいということに関心がある人とは、ぜひ一緒に仕事をしたいと思いますね。少しでも興味を持ったなら、当社の会社説明会に参加してみてください。

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