2019年08月22日(木) 更新

現代の社会課題をコンサルティングする創業100年企業の社員が見据える次なる未来とは

飾らない自分で臨んだ就職活動

実は僕、就職活動の時に活動した企業数はかなり絞っていました。もともと大学で児童福祉を学んでいたので、児童養護施設などへ実習には行きました。でも、子どもたちのそばで密接に仕事をするよりも、企業に勤めながら子どもたちのために何か役立てる仕事に就きたいと思い、民間企業に絞って就活を始めました。

そして出会ったジャクエツは、「人物重視選考」と謳っていました。面接を前に緊張する僕は、それを信じて「自分らしく答えればいい」と言い聞かせ、自分を飾らずに話そうと心がけながら面接に挑んだことを覚えています。筆記試験の自信はなかったのですが、面接では、面接官が私の目を見てしっかり話を聞いてくれました。人物重視は就活向けの嘘じゃない、ここは本当に人を見てくれる会社なんだ、と感じました。

学生のみなさんからすると、会社のホームページや説明会資料に書いてあることを意識しすぎて、自分をより良く見せようとしてしまうと思います。でも、それはあまりお勧めしない。そうやって自分を偽って入社した人は、現場に入ってきた時に続かない人が多いと感じます。せっかく就活を頑張って入った会社なのに、自分のことも会社のこともよく知らないまま辞めてしまうのは勿体ないと思います。だから、就活に限らず、いつも自分らしさを大切にして、本音トークで行く。それが僕のスタイルです。そして飾らない自分を人物重視で選んでくれた当時の面接官に、今でもとても感謝しています。

お客様にとって常にパートナーであり続ける

ジャクエツに新卒で入社して今年で12年目になります。入社以来ずっと営業で、今は横浜店の店長代理をしています。自分で営業もすれば、若手の指導もします。いわゆるプレイングマネージャーですね。

営業というと泥臭いイメージがあるかもしれませんが、本当に泥臭いです。でもそれは辛い仕事かというとそうではなくて、お客様のところに小まめに足を運ぶのは、信頼関係を築くために大事なこと。だから、店長代理といえども、未だに三輪車を持っていったりしています。

営業の仕事は、ただモノを売るだけじゃないんですよね。普通の営業は、クレヨンを売ってこいと言われたら、その文字通り普通に売るだけ。でもジャクエツの場合はもう一歩踏み込む営業をしている。僕たちの営業は、自分たちの商品や提案を通して、お客様の悩みを解決する仕事。そのためには、提案の前に、お客様にまず悩みを相談される存在にならなければいけないと思うんです。

お客様との距離が近くなると、ふとした会話の中で、「今度の運動会はどうしようか、良いアイデアない?」というような悩みがぽろっと出てきます。そういう瞬間を聞き逃さない。自分たちの商品で悩みを解決できるという自信があるからこそ、深い人間関係に入り込んで行くことができると思います。

ジャクエツとしては、新規に顧客を開拓することもありますが、まずは既存のお客様を大切にすることが重要だと思っています。ですから、できる限りはこまめに顔を出すようにしていますね。「お客様にとって常にパートナーであり続ける」これが僕の信念です。

「岩野くん、本当にうちのこと分かってるの?」お客様からのクレームが自分を変えるきっかけに

今でこそそんな風に考えられますが、若い時はそうではなかった。自分の都合で売る営業ばかりしていました。そんな自分を変えてくれた出来事があります。それは、まだ駆け出しの頃に担当したあるお客様からの一言でした。

元々は店長が担当するお得意様だったのですが、ラッキーなことに僕が担当することに。歴代の担当者が、常にお客様の期待に応え続けてきたこともあり、若手の僕は大きなプレッシャーを感じました。その重圧に負けじと、脇に分厚い商品カタログを抱えて、とにかく訪問しては闇雲に提案していました。

すると、ある日先生からこんな風に言われました。

「岩野くん。前任だったらこの商品は持ってこないよ。うちのことちゃんと分かってるの?」

グサッときました。若さを理由に、とにかく自分は頑張っているアピールをすれば、それでお客様は評価してくれるだろう。そんな自分の甘さが見透かされているようでした。

それ以来、お客様のホームページを調べたり、ビジョンは何か、どんな価値観を大切にしているのか、初めてきちんと考えるようになりました。

時には、先生とのコミュニケーションがうまく取れないこともあります。でもそこから逃げてはいけない。顔を合わせて会話をする。そうしていくうちに園の現状や先生の考え方、そして趣味や感性まで分かっていきます。ある時、青いキューブ型の遊具を提案しました。すると先生に「わかってきたね〜」と言われ、その商品を即決で購入してくださいました。認められたようですごく嬉しかったですね。

そこから徐々に信頼が生まれ、園の設計を含め、数億円単位の発注をいただけるまでになりました。厳しく言ってくれる相手だからこそ会いに行き、相手を理解する。先生の考えや目指すものがわからないのに、商品を提案することはできないですからね。

「未来を担う子どもたちのために」という目的が明確だからこそ、ブレずにやってこられた

ここまで信頼を置いていただけると、反対に不安になるときもあります。失敗はできない。お客様から相談を受けて、本当はその場で判断しないといけないのに「社に持ち帰ります」と言って回答を先送りしてしまったこともあります。

責任の大きさから追い込まれたこともありました。でもそんな時は「お客様から逃げるんじゃない。終わらない現場はないんだ。」と叱咤激励してくれる先輩や仲間がいます。

この仕事は、そもそも一人でやれるものではありません。デザイナーや設計士、現場監督など様々なプロフェッショナルがいて、その人たちにお客様の想いを伝えていく。ただのモノ売りではなく、お客様の悩みを解決し、ビジョンを実現するためのお手伝いをする存在になる、それが僕たちの仕事です。

正直、楽な仕事ではありません。悩んだり迷ったりすることもありますが、それでも前に進もうと思えるのはお客様と僕たちが「子どもたちのために」という同じ目的に向かっているからだと思います。

ジャクエツには「こども環境の未来をつくる」というビジョンがあります。未来を担う子どもたちの情操や感性が豊かになっていく場所をつくりたい。幼い時の感性が大人になっても影響していて、それは自分たちが収めた遊具や建物とリンクしている。それはすごくやりがいの感じられる仕事だと思います。

とはいえ、いつもそんな風にやりがいばかり感じられる訳ではありません。営業であれば、もちろん数字に追われ、結果が出ずに苦しむこともあります。自分の仕事が本当に社会の役に立っているのだろうかと、悩むこともあると思います。

そういった社会貢献といった大きな視点も大切ですが、まずは営業として目の前の仕事にどれだけ向き合えるかが大事。目の前のお客様に向き合っているうちに、業務全体の流れが見えてきて、その先にようやく社会への貢献が見えてくると思います。

待機児童問題をジャクエツならではの強みで解決する

今、日本の未来を担う子どもたちの周りでは、様々な社会問題が深刻化しています。
例えば、待機児童の問題。僕が担当する横浜エリアだけでなく全国的に課題となっていて、最近では、子どもを安心して預けられる場所を提供したいという思いから、企業自身が保育所を作りたいという要望も増えてきています。

こうした要望に対しても、僕たちは1からお手伝いができます。園環境づくりに必要なことはなんでもできるというフィールドを有しているジャクエツは、園の経営形態転換に伴うお手伝いや、保育室増設のためのリノベーションなど、国の方針や動きをしっかり捉えながら、お客様に寄り添ったご提案をしていきます。

僕は、建築や施工などを学んでいたわけではないので、こういった業務を進める中で分からないこともたくさんあります。ですが、営業社員は、お客様と専門スタッフとのパイプ役にもなるので、専門知識の勉強は欠かせません。建物や行政のことなど、学ぶことは多岐に渡りますが、ジャクエツの行動指針にもあるように、社歴が何年になろうとも「学び続ける」という姿勢を大切にしています。
さらに、全国70ヶ所にある営業店での実績を参考にしたご提案をするなど、広い社内ネットワークを活かすことができるのも、ジャクエツならではの強みかと思います。

こうしたフィールドで、これまでは幼稚園や保育園を中心にお取引をしていましたが、今では、ショッピングモール内や公共施設などの子どもたちが集まる空間もお取引先となってきています。そこに対して、いかに安心安全なあそび空間を提供できるかどうか。外あそびの時間減少やそれに伴った子どもの体力低下という問題がある中で、幼稚園や保育園以外でのあそび環境の質を高めるべく、会社として取り組んでいます。すでにいくつか実績も出ており、様々なノウハウを蓄積してきた当社だからこそできる事業だと思います。

また、ジャクエツには、様々な分野の専門家との強固なネットワークがあります。教育者・研究者・デザイナーや建築家といったジャンルの垣根を越えて、子どもの成長や可能性を研究する組織「プレイデザインラボ」を立ち上げ、より良い成長の場を提供するために活動をしています。

少子化が進む中で、教育の環境や質が問われている今、100年に渡る実績や安全性への信頼、総合力の高さがあるジャクエツだからこそできる、社会課題の解決法ですね。

凡事徹底を大切に、自分の成長を会社の発展に繋げていきたい

入社して11年が経ち、自分の成長から、チームの成長へと目線が上がってきたかもしれません。次は、会社の成長に自分がどう貢献できるかを考えています。
例えば、若手育成。今の店長代理というポジションは、営業数字とマネジメントの両方が求められる、ただ大変な役割と誤解されている節があります。でも僕自身は「店長と若手のつなぎ役」として、店長が思っていることを噛み砕いて若手に伝える、やりがいのある仕事だと思っています。

でも、それが結局相手に伝わらなければ意味がない。若手が、将来なりたいと思えるロールモデルに自分自身がまずなってみせる。「あれだけ頑張ったら、ちゃんと評価されるんだ」と思えて、一人一人の頑張りが報われるような会社にしていきたいです。

そのためには「早く実力をつけて、上に行かないとな」とも感じています。行動が伴わなければ、ただの生意気な人で終わってしまいますからね。大きなことを言ったとしても、結局できることは日々目の前の仕事にコツコツと取り組むこと。今起きたことに一生懸命になれるかどうかが勝負です。
僕は、一つ一つ丁寧に仕事をしていくのが全てだと思っています。ジャクエツが100年続いてきたのも、何か特別な秘訣があるわけではなく、凡事徹底してきたからこそだと思います。大きな未来を描いたとしても、結局は一歩一歩しか進めない。社是である「誠実」を忘れずに、次の100年も凡事徹底しながら、日々一生懸命頑張っていきたいと思います。

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