2020年06月30日(火) 更新

理系の就活の特徴|文系との違いや上手な進め方をご紹介

理系の就活は特徴的?

同じ学生でも理系と文系では大学で学ぶことは大きく異なり、就活での違いが出ることも少なくありません。一般的に就活と聞いてイメージされやすいのは文系の就活であり、理系の場合は少し勝手が違うことは理解しておきましょう。もちろん、それぞれ完全に違っているわけではなく、共通する部分もあります。

就活を攻略するには、そもそも就活とはどのようなものか、特徴を持っているかという基本的な理解を深めなければなりません。何に取り組んでいるのかよく分からない状態では、スムーズに攻略するのは難しいです。特徴的と言われることも多い理系の就活について理解し、上手な進め方をマスターしていきましょう。

理系と文系の就活の違いは?

理系の就活への理解を深めるには、まずは文系との違いを把握しなければなりません。一般的にイメージされやすい文系の就活とは何が違うのか、どのような点で理系は特徴的と言われるのかを把握することが大切です。理系と文系では就活にどのような違いがあるのか、またそれぞれで共通していることは何かを知り、就活への基本的な理解を深めましょう。

専門職に就職できる

理系と文系の就活の違いの大きなポイントは、専門職への就職の可否です。理系だと卒業する学部に応じた専門職への道が用意されており、研究や開発職で就職できます。しかし、文系の場合は基本的に専門職は存在せず、研究・開発などの職種には応募することすらできません。

理系だからといって、専門職に応募して必ず採用されるとは限りませんが、そもそも挑戦できるということ自体が文系との大きな違いといえるでしょう。専門職はその名の通り専門的な知識や技術が必要な仕事のため、大学時代にしっかりと学んだ人だけを対象に募集をおこなっています。もちろん、専門職の中には大卒での募集はなく、院卒以上でしか挑戦できないものもありますが、この場合もチャレンジできるのは理系だけに限られます。

推薦応募も多い

就活と言えば自分で志望先を見つけて、エントリーし選考を受ける自由応募が主流です。基本的にはほとんどの学生は自由応募で就活を進めますが、理系の場合は推薦応募による就職も多いです。これは専門職が多いことも関係しており、企業と大学の繋がりが密接な場合も多いからといえます。

推薦応募はいわば大学の代表で企業の選考を受けるシステムであり、大学と企業の間に繋がりがないと、推薦応募の枠すらありません。理系は特定の分野に限定する仕事が多いため、研究者同士の繋がりも近いものになりやすく、有名な大学だと推薦応募だけでも多くの枠を持っています。文系でも推薦応募は存在しますが枠は非常に狭いため、理系と比べると一般的な就活方法とはいえないでしょう。

基本は共通している

理系と文系では就活の進め方や進路などに違いがありますが、基本的な部分はほとんど同じです。理系だからといってすべての人が推薦応募を利用するとは限らず、多くの文系の学生同様に自由応募に限定して就活を進める人もいます。自由応募なら就活の進め方は全く同じで、志望先の企業を見つけてエントリーし、選考を受けて内定をもらうと就活は終了となります。

就活をスムーズに進めるためには、自己分析や業界・企業研究は必須であり、就活の軸を定めて効率的に活動を進めなければなりません。また、選考の対策も重要で、書類選考から面接、グループディスカッションなど、事前準備の内容も文系学生と同じです。細部の違いはあるものの、根本的な就活のやり方は同じで、共通部分が多いことは覚えておきましょう。

理系の就活の特徴

理系の就活についてさらに理解を深めるには、特徴を深堀りする必要があります。共通する部分は多いものの、細かい違いがあるように理系特有の就活事情もあります。それぞれに共通する就活の進め方や取り組み方ではなく、理系ならではのポイントに注目することで、さらに特徴を見極めることができるでしょう。

専門職は面接回数が少ない

理系ならではの就活なら、専門職への就職が挙げられます。専門職の選考は他の職種とは違っており、面接の回数は比較的少ないです。これは他の職種だと人柄や将来性を重視するのに対して、専門職の場合は仕事への適性や能力を重視して採用が決定する傾向にあるからです。

専門職で活躍するには能力が絶対に必要であり、大学での学習・研究の内容から判断します。人柄を見られることもありますが、文系職種ほど重視されるわけではないため、選考自体は比較的短時間で終了します。企業によって回数は違いますが、1〜2回で終わることがほとんどです。面接回数が少ないため、就職までのステップも早いですが、確実に評価される必要があるため、事前準備を徹底して臨まなければなりません。

選択肢が幅広い

選択肢が幅広いのも理系の就活の特徴でしょう。理系ならまず就活の方法から選ぶことができ、この時点で文系学生よりも選択肢が多いです。自由応募を選ぶ場合でも、専門職にチャレンジすることができ、さらに文系職種を受けることもできます。理系だからといって、必ずしも専門職を選ぶ必要はなく、一般的な総合職や営業職などを志望する人も数多くいます。

いわば理系学生は文系・理系両職種にまたがって就活ができるため、幅広い業界、企業を見ることが可能です。ただし、選択肢が広い分、就職先の選定に悩みやすいのも事実です。就活の方法や文系・理系どちらの職種を目指すべきか、またどの業界、企業を目指すかも決める必要があるため、迷いやすいことは頭に入れておきましょう。

研究との両立が大変

理系は卒業に向けての研究が非常に大変であり、学部によっては研究だけで精一杯になることも少なくありません。ただでさえハードな就活を研究と両立させるのは難しく、どちらも中途半端になって失敗することもあります。文系でも卒論はあるため、卒業に向けて大変な点は共通していますが、理系の場合は卒論と研究発表の両方をおこなうこともあります。

単純に考えてもやるべき作業が倍もあり、専門的な内容で難易度が高くなることも多いため、卒業までに苦労する人は少なくありません。内定を獲得するのも難しいですが、ただ卒業を決めるだけでもハードルが高いため、進め方次第では理系の就活は非常にハードになることは覚えておきましょう。

理系の就活はいつから始めるべき?

理系の就活を成功させるには、いつから始めるのかを考えることが大切です。就活を攻略するには事前の準備が必須であり、どれだけ念入りな準備ができたかによって、難易度が変わるといっても過言ではありません。きちんと準備をおこない、対策が必要な点は文系も理系も共通のため、事前準備は徹底しておこなうことを心がけましょう。理系の場合は特に就活と研究の両立が大変になることも多いため、就活の開始時期は意識しておかなければなりません。

早めの行動が基本

理系は研究と就活の両立を測らなければならないため、早めの行動が基本だと考えましょう。就活の準備に早すぎるということはなく、少しずつ進めておくことが大切です。自己分析や業界・企業研究など、基本的なことならいつからでも始めることはできます。

また、就活に専念できるよう、研究に力を入れて、早めに進めておくのも就活準備のひとつです。余裕を持って研究を進めることで、就活にも意識を向けやすく、よりスムーズに進められます。就活準備と並行して、研究もできるところまで進めておきましょう。

推薦応募ならさらに早めに行動しよう

推薦応募での就職を狙う場合は、さらに早く動き出さなければなりません。推薦応募は希望者が誰でももらえるわけではなく、学校の成績や生活態度を見て審査され、推薦がもらえるかどうかが決まります。直近の成績や態度だけよくても、それまでが悪いと推薦はもらえないため、入学時から推薦を意識して学業に取り組まなければなりません。

また、大学ごとにどの企業から推薦が来るかも異なり、推薦枠がある分野も異なります。いわば学科選び、研究の分野選びから就活は始まっているともいえるため、かなり早い時期から就職を意識する必要があることは覚えておきましょう。推薦をもらっても確実に就職できるとは限らないため、選考で合格できるよう通常通り対策をおこなうことも大切です。

理系ならではの特徴を踏まえて就活を進めよう

理系の就活は文系とは違った点もあり、特徴的な部分も多いです。スムーズに就活を進め研究と両立して就職を目指すには、理系ならではの特徴を踏まえて就活に取り組むことが大切です。理系は自由応募から推薦応募、文系職種から専門職と選択肢が多いですが、その分志望先を明確に絞るのが難しいです。

選択肢が多いゆえに、何を目指していいか分からず悩む人も少なくありません。まずは何がしたいかを明確にし、それに合わせて準備を進めることが大切です。就職のビジョンを明確にし、幅広い選択肢から絞り込んで理系の就活を攻略しましょう。

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