2019年01月08日(火) 更新

コンサル業界の志望動機の書き方|求められる能力や例文もご紹介

コンサルの志望動機が書けない

コンサルは高いキャリアを積んでバリバリ仕事ができるイメージから、憧れを持つ学生は多いです。しかし、倍率が高いことに加えてもともとの就職のハードルも高く、選考を勝ち抜くのは簡単なことではありません。超難関のコンサルの選考を突破するには、アピール力の高い志望動機を作成しなければなりませんが、なかなかうまく書けずに悩む人は多いでしょう。

志望動機は単にコンサル業界、企業を志望した理由やきっかけを述べるだけではなく、それらのアピールを通じて自分を売り込まなければなりません。志望動機の書き方のポイントを知り、何を意識すべきかを把握することでスムーズに作成しやすくなります。ポイントを押さえて、コンサルの志望動機を上手に作成しましょう。

コンサルの志望動機の書き方

志望動機では仕事への熱意や理解度の高さを示すことが大切ですが、単に就職したいと述べるだけでアピールになるわけではありません。漠然としたアピールでは意欲の高さを伝えることはできず、場合によってはアピール不足と思われ、評価を下げられる可能性もあります。上手に伝えるには、志望動機の書き方を工夫することが大切です。同じ内容でも書き方次第で印象は変わるため、上手な書き方をマスターしておきましょう。

①業界を志望する理由

志望動機では、なぜコンサル業界を志望するのかを明確にすることが大切です。コンサルとして働きたいと考えたからには、業界を志望するきっかけになった理由があるはずと企業は考えます。根本的な理由が提示されていないと、本当にコンサルとして働きたいと思っているのかが疑問視され、志望度の高さも疑われかねません。

業界を志望する理由は、志望動機を支える大前提の部分であり、これを提示しておかないとアピール全体が上手くいかなくなる可能性も高いです。なぜ業界を志望したのかを簡潔に述べ、続くアピールへと繋げましょう。

②企業を志望する理由

志望動機では、企業を志望する理由を明らかにすることも大切です。なぜコンサル業界でもその企業なのかを明確に提示しましょう。他の企業ではなく、その企業だからこそ志望した理由を伝えることで、本当に就職意欲が高いことが伝わり、好印象を与えやすくなります。企業を志望する理由を明らかにできていないと、コンサル業界なら他の企業でもいいと思われてしまい、アピール力が半減してしまいます。

同業界内なら、仕事内容が似ているケースも多いため、他の企業と差別化できる理由は必ず提示しなければなりません。その企業だからこそ志望する理由を述べるには、志望企業ならではの特徴や独自の魅力、強みに言及するといいでしょう。他の企業にはないポイントを踏まえて志望動機を伝えることで、簡単に差別化を図りやすくなります。

③就職後のビジョン

志望動機では就職への意欲の高さを示すことが大切ですが、単にやる気をアピールするだけでは高評価が獲得できるわけではありません。高評価を獲得するには、やる気を念入りに伝えることはもちろん、就職後の活躍まで提示して、採用メリットの高さをアピールしておきましょう。

コンサル業界の場合は実力主義を採用する企業が多いため、活躍できるかどうかの判断はシビアにおこなわれることも多いです。就職後にどのように活躍できるかが提示されていないと、高評価を獲得するのは難しいです。具体的な活躍方法や就職後のビジョンを述べ、採用メリットをアピールしましょう。

コンサルで求められる能力

コンサルへの就職をより確実なものにするためには、業界でどのような能力が求められるかを知ることも大切です。企業によって求める人材像は違い、必要とされる能力、人柄が異なることは多いですが、業界全体で見ると求められる適性は共通しています。コンサルに必要な一般的な能力を事前に身につけておくことで、志望動機でもアピールがしやすくなり、採用メリットを提示しやすくなるでしょう。

論理的思考力

論理的思考力はコンサルに求められる能力であり、特に重要視されやすいです。論理的思考力は、仕事をスムーズかつ確実に成功させるために必要な能力のため、業界、企業を問わず社会人全体で求められる基礎能力と言えます。コンサルの場合、この基礎能力がかなり高いレベルで求められることは理解しておきましょう。

コンサルの基本的な仕事は、問題を見つけ、その解決案を提示し、問題の解消を目指すことです。問題の発見から解決案の提示、実際の問題解決のためのアプローチと、一連の仕事を進めるのに、筋道を立て順序よく考える能力は欠かすことができません。コンサルは徹底的に状況を客観視し、論理的に考えて行動しなければならない仕事であることは覚えてきましょう。

コミュニケーション能力

コンサルの仕事は人と関わることが多いため、コミュニケーション能力も必須です。コンサルは単に問題の解決案をクライアントに投げるだけではなく、そこから問題の解決を図るために、クライアントと二人三脚で解決案を実行します。つまり、解決案を考え、クライアントと一緒に実行する中で問題のスムーズな解決を図ることが役目であるため、クライアントとはかなり近い理距離で接することになります。

また、付き合いが長期的になることも多いため、適切な信頼関係を築くためにも、高いレベルでコミュニケーション能力は求められるでしょう。コンサルは信用がもっとも重要な仕事のため、クライアントからスムーズに信用を勝ち取るためにも、コミュニケーション能力をきちんと身につけておかなければなりません。

継続力

継続力も、コンサルで求められる能力のひとつです。コンサルの仕事は長期化することも多く、ひとつのプロジェクトに数年単位で関わるということも少なくありません。特に手掛ける案件が大きいほど、解決案を実行した際に効果が出るスピードもゆっくりになることが多く、長い目で見て問題の解決を目指す必要があります。

1日、2日で効果が出ることはほとんどないため、長期的な視点を持って辛抱強くクライアントと関わり続けなければなりません。加えて、提示した解決案が必ずしもうまく機能するとは限らないため、状況を見ながらトライアンドエラーで修正を図らなければならないことも多いです。ひとつの仕事を完結させるだけでかなりの能力を必要とするため、途中で投げ出さない継続力が求められます。

コンサルの志望動機例文

例文

  • 私は中小企業が抱える問題を解決することで、経済の更なる発展を目指し、多くの人々の幸せを勝ち取りたいと考えています。貴社は企業向けの戦略系コンサルタントの中でも、特に中小企業の活性化に強みがあり、実績やノウハウも充実しています。中小企業の成長を目指すには何が必要なのかを学びながら、自身でも改善の方法を考え、より多くの企業の成長の手助けをしたいと考えています。 大学時代は4年間スーパーでアルバイトをし、継続力を身につけました。貴社でも継続力を活かしてひとつの問題に粘り強く向き合い、クライアント様と長期的な関係を築いて問題の解決を目指したいと考えています。

例文では、中小企業が抱える問題を解決したいという志望理由が語られています。最初に業界を志望する理由を提示することで、根本的な志望度の高さが伝わり、好印象が与えられているでしょう。続くアピールでも、志望企業ならではの特徴を踏まえて伝えられており、その企業でなければならない理由がきちんと提示されています。大学時代に培ったものを活かし、企業でどのように活躍するか具体的に述べることで、就職後に活躍する姿もイメージしやすく、採用メリットをアピールできているでしょう。

コンサルの志望動機を考える際の注意点

コンサルの志望動機はアピール力を高められるポイントもありますが、一方でアピール力を下げてしまうマイナスのポイントもあります。注意点も正しく理解して印象を下げないようアピールを考えることが、志望動機で評価されるために大切です。いかに上手に作成できていても、マイナスの要素が含まれてしまうと、それだけで全体的な印象は悪くなります。注意点を把握し、志望動機を考える際には何に気をつけるべきかを意識して、さらに上手に作成しましょう。

どの分野で働きたいのかを明らかにする

コンサル業界は選択肢が幅広いことが特徴で、業界内でも数多くの分野に分けられています。志望動機ではどの分野で働きたいのかを明らかにすることが大切で、これが明確にされていないとアピール力が下がってしまうことは理解しておきましょう。コンサル=企業が抱える問題を解決する仕事とイメージする人もいるでしょうが、これは数ある分野のひとつにすぎません。

企業を支えるコンサルタントは、経営系、戦略系などと呼ばれることが多く、他にも公共事業にも介入するシンクタンク系や範囲を絞ったIT系などがあります。同じ業界でも分野が違うだけで携われる仕事も異なるため、自分が本当にやりたいことは何なのかを明確にして、志望先に合った分野を選びましょう。

成長だけを理由にしない

コンサルの仕事は難しいものが多く、高いハードルを達成することで自身をより大きく成長させることができます。コンサル=成長できる業界とイメージする人も多いでしょうが、成長することだけを目的に企業を志望するのは間違いです。成長意欲の高さをアピールすることは大切で、意欲が高いならそれだけ好印象にもなりやすいです。

しかし、最終的な目標が成長で終わってしまっている場合は別で、反対にマイナス評価にもなりかねません。企業が成長を求めるのは、自社で活躍し、利益に貢献してほしいと考えるからです。単に個人として成長しても、それが企業に利益を生むものでないなら、採用メリットは低いとみなされます。成長を理由にする場合は、必ず企業の利益にも言及し、関連性を持たせてアピールしなければなりません。

コンサルを目指す際は志望動機で意欲の高さを伝えよう

コンサルは人気の業界で、毎年多くの学生が志望しています。志望者が多いだけに高倍率になりやすく、就職のハードルは高いですが、工夫した志望動機を提示することで、他の学生と差別化を図ることは可能です。ライバルが多いからこそ、志望動機で差別化するのは重要なことで、いかに採用担当者の記憶に残れるかが勝負だと考えましょう。

志望動機では仕事への熱意の高さを伝える必要があり、アピールを通じてさらに業界、企業への就職意欲の高さへと繋げることが大切です。さらに企業でどのように活躍できるかにまで言及することで、採用メリットがアピールでき、より好印象に近づきます。志望動機は工夫して考え、熱意の高さを伝えて難関のコンサルへの就職を目指しましょう。

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