2019年01月07日(月) 更新

面接で質問はありますかと聞かれた場合の対処法|OK・NG例をご紹介

面接官の「質問はありますか?」に困る人は多い

面接では面接官から質問され、学生が答えるというのが一般的な形式です。しかし、面接の最後に「質問はありますか?」と逆質問を求められることも多く、これにどのように答えるべきか分からず悩む人は少なくありません。逆質問も評価の対象として見られており、何を聞くかによって与える印象や評価は違ってくるため注意が必要です。

事前に質問内容を考えておくことが大切でしょう。逆質問は業界、企業問わずに求められることが多く、面接でも頻出の質問のひとつといえます。「質問はありますか?」と言われても困らないように、何を聞くべきか、反対に聞くべきでないことは何かを正しく把握しておきましょう。

面接官が「質問はありますか?」と聞く理由

逆質問に上手に答えるには、まずはなぜ面接官がそれを求めるのかを知ることが大切です。面接では他にも様々な質問がされますが、そのどれにも明確な意図があります。質問のひとつひとつにはチェックされているポイントがあり、逆質問でもそれは同様です。逆質問で企業が何を見ているのかを知ることが、上手に質問を返す秘訣ともいえます。「質問はありますか?」は評価の対象であり、企業は意図を持って聞いていることは理解しておきましょう。

学生の疑問点をなくすため

面接官が「質問はありますか?」と聞くのは、学生の疑問点をなくすためです。逆質問は学生が自由に質問し、疑問を解決できる貴重なチャンスです。疑問を解決するための機会を与えることで、少しでも就職への不安をなくし、納得して入社を決めてほしいと考える企業は少なくありません。

企業や就職についての情報は細かく開示されているものの、ネットで見られる情報だけでは不十分なことも多く、分からないことが多いために不安を抱える学生もいます。情報が不十分=本当に信用できる企業が分からないと判断し、内定が出ても就職を躊躇ってしまう人もいるでしょう。逆質問は学生のために用意された機会でもあるため、上手に活用して就職への不安を少しでも取り除いておくことが大切です。

コミュニケーション能力を見るため

コミュニケーション能力を見ることも、面接官が逆質問をする理由のひとつです。コミュニケーション能力は聞く方と聞かれる方、両方の立場から見てこそ正しく判断できるもので、面接官から一方的に質問するだけでは不十分と考える企業は多いです。質問に対して的確な答えを述べられることもコミュニケーション能力ですが、反対にその場における有効な質問ができるかどうかも能力として見られています。

質問に対して答えるだけなら実は簡単で、それほど高い能力をは必要としません。しかし、自分から相手に質問を投げかけ、本当に得たい情報を得るのは非常に難しく、高いコミュニケーション能力が必要です。逆質問が上手にできる=コミュニケーション能力が高いと判断されるともいえるでしょう。

志望度の高さを測るため

志望度の高さを測ることも、逆質問が求められる理由のひとつです。質問したいことがあるということは、それだけ企業について知りたいことがあると言え、興味関心の高さをあらわしています。反対に質問がない、あるいはあっても興味関心が感じられない間に合わせの内容だと志望度が低いと判断され、マイナス評価にもなりかねないため注意が必要です。

本当に志望度が高いなら、聞きたいことは多いはずです。就逆質問は知りたいことを知れるだけではなく、上手に活用することで、高評価を獲得することも可能です。情報を得つつ、面接を有利に進めるためにも、逆質問で志望度の高さをアピールするのは非常に重要です。

面接での逆質問のOK例

逆質問に上手に答えて高評価を獲得するには、何を聞くかを事前に考えておくことが大切です。評価は質問内容によって決定するため、高評価が得られる質問とはどのようなものなのかを知っておく必要があります。もちろん、まずは自分が知りたいことを基本とし、その上で評価されやすい質問を選ぶことが大切です。欲しい情報を確実に得て、さらに高評価の獲得も目指し、面接を少しでも有利に進めましょう。

調べても分からないこと

面接に臨む前には念入りに業界・企業研究をおこないますが、どれだけ調べても分からないことはあります。実際にその業界や企業に身を置き、長く働いていないと分からないこともあるため、調べて分からないことなら逆質問で聞いても問題ありません。入念に調べた上で分からなかったと伝えることで、企業への志望度の高さも伝わり、より好印象を与えやすいでしょう。

また、どれだけ調べても分からなかったことなら、簡単に得られる情報ではないため価値も高いです。他では知れない情報を持っていることで、ライバルとの差別化もしやすく、今後の就活に役立つ可能性もあるでしょう。業界や企業への理解もさらに深められるため、就活をスムーズに進めやすくなるおすすめの質問といえます。

面接で疑問に思ったこと

面接では面接官が一方的に質問し、学生がそれに答えるだけという形式で進むことは少なく、多くの場合で会話のキャッチボールをします。面接官と会話をする中で分からないことが出てきた場合、これを逆質問で聞くのはOKです。会話の内容にさかのぼって疑問点を聞くことで、面接に真面目に取り組んでいる印象を与えることができ、評価にも繋がりやすいでしょう。

また、そこから会話を深堀りして、面接官との距離をさらに縮められる可能性もあります。面接官との会話では、何気ない内容でも実は重要な情報が眠っていることが多く、細部まで意識しておくことが大切です。上手に会話ができると、コミュニケーション能力も評価してもらいやすく、面接も有利に進めやすいでしょう。

企業で活躍するために必要なこと

企業で活躍するために必要なことも、逆質問で聞くのはおすすめです。どのような能力や人柄、あるいは資格などが必要なのかを聞くことで、仕事に求められるものが分かり、自身との相性も判断しやすくなります。加えて、企業での活躍を見越して必要なものを聞くことで、仕事に対する意欲も高いと判断され、好印象を与えやすくなります。

新卒は成長力重視で採用が決定する傾向にあるため、仕事への意欲や成長意欲の高さをアピールするのは大切なことです。面接時点で能力が備わっていなくても、入社に向けて努力する姿勢を提示できると、将来性を買ってもらえ評価にも繋がります。本当に仕事で活躍できるか不安な人にもおすすめの質問であり、自分に合った仕事か確認するためにも聞いておきましょう。

長期的な事業展開や展望

逆質問では企業への興味関心や就職意欲の高さをアピールすることが大切なため、長期的な事業展開や展望を聞くのもおすすめです。長期的な目線を持って企業について質問することで、企業への興味関心の高さはもちろん、長く活躍しようという意志も伝わり、就職意欲の高さもアピールできます。

企業によってはホームページで長期的な経営ビジョンを公開していることもありますが、それだけでは分からないことも多いため、細かく調べた上で聞いてみましょう。また、長期的な事業展開や展望を聞いておくことで、企業の将来性も判断できます。自分がやりたい仕事が、今後長期間にわたって実現できそうかの判断基準にもなるため、長く働くことを考えるなら聞いておきたい質問といえるでしょう。

1日の仕事の流れ

1日の仕事の流れについて聞くのもおすすめです。仕事への理解を深めたい人は特に聞いておきましょう。人によって仕事の流れは異なり、部署によっても大きく違いますが、ある程度共通している部分はあります。流れを知ることで、どのように働くのか、入社後の姿がイメージしやすく、本当に自分に合った企業なのかも判断しやすいでしょう。

また、仕事の流れを聞くことで、仕事について細部まで知りたいと思っていると判断され、意欲の高さも評価してもらえます。1日の流れを聞くことで、さらに詳細な部分にポイントを絞って次の質問にも繋げやすいため、ひとつの質問を深堀りしたい人にもおすすめです。少しでも疑問点があるなら積極的に聞いておきましょう。

面接での逆質問のNG例

逆質問の中には、マイナスの印象を与えてしまうものもあります。NGな逆質問をしてしまうと、大幅に評価を下げられることもあり、それが原因で不合格にもなりかねないため注意しなければなりません。最後の最後で評価を下げてしまうと、マイナスの印象が残りやすくなってしまいます。NGな質問を知り、マイナスのポイントを避けて上手に逆質問をしましょう。

給料・待遇について

給料や待遇について逆質問で聞くのはNGです。仕事をする上で条件は非常に重要なポイントですが、これらに関する質問をしてしまうと、条件だけで仕事を選んでいる印象を与えてしまいます。好条件の企業なら、他でもいいと思われてしまい、志望度が低いとも思われかねないため注意しなければなりません。

実際に志望先の企業を探す際は、条件を優先して選定しても構いませんが、逆質問をする場合は別の質問を用意しておきましょう。また、仕事の条件については、募集要項や企業のホームページに詳しく掲載されています。

調べてすぐに分かること

逆質問では、調べてすぐに分かることもNGです。簡単なことを聞いてしまうと、業界・企業研究ができていない印象を与えてしまい、志望度が低いと思われてしまいます。また、自分で調べず何でも人に聞こうとする姿勢から、受け身で他力本願に思われてしまい、これも印象がよくありません。

念入りに調べた結果分からないことなら聞いても問題ありませんが、調べもせずに分からないからといって聞くのはNGであることは理解しておきましょう。逆質問は疑問を解決できる貴重な場のため、簡単に分かることに機会を使ってしまうのは非常にもったいないです。悪印象を与えてしまうだけではなく、有益な情報を得るチャンスを逃すというマイナスもあるため、最低限の業界・企業研究をしてから逆質問の内容を考えましょう。

逆質問は3つを目安に用意する

逆質問は、何を聞くか事前に考えておくことが大切です。少なくとも3つ程度は候補を作っておきましょう。質問を複数用意しておくと、どのようなシーンでも対応しやすく、より好印象も与えやすくなります。3つと考えると多く感じる人もいるでしょうが、本当に就職したい企業なら、3つでおさまらないことも多く、反対に数を減らすほうが難しいことも少なくありません。多すぎる場合は絞り、少ない場合は質問を考えて、3つ程度になるよう数を調整しておきましょう。

1つだと志望度が低く感じられる

逆質問をしないのは、志望度が感じられないためNGです。必ず何かは聞きましょう。質問1つでは志望度が低く感じられるため、少なくとも2つ以上は聞くことを心がけましょう。企業によっては2つ目の質問をした後にも、「何か質問はありますか?」と聞かれることがあるため、3つは考えておくといいでしょう。

企業によって質問できる数は異なりますが、3つが限度になっている場合が多いです。少なくとも3つあると安心のため、志望度の高さをアピールするためにも、必ず複数候補は用意しておきましょう。

集団面接だと被る場合もある

逆質問が求められるのは個人面接だけとは限らず、集団面接で聞かれることもあります。集団面接の場合は、用意していた質問が他の学生と被る可能性があるため、個人面接以上に多くの候補を持っておくことが大切です。学生が多いだけに、質問は1人1個と限定されることも多いですが、その分被って質問できなくなる危険性も高いことは理解しておきましょう。

前の人と同じ内容を連続して聞くと、話を聞いていないと思われてしまいます。用意している質問が少ないと、他の人と被ってその場で焦って考え、NGな質問をしてしまう可能性もあるため注意が必要です。本番で焦らないためにも、集団面接前には特に余裕を持って逆質問を考えておきましょう。

面接官の「質問はありますか?」に上手に答えよう

面接の質問は答えるのが難しいものも多くあり、「質問はありますか?」というのも、ハードルが高い質問のひとつでしょう。逆質問は単に質問を返すだけではなく、何を聞くかにも注意を払わなければなりません。質問なしではマイナスの印象を与えてしまいますが、質問しても内容が悪いと評価を下げられてしまいます。

適切な内容で質問し、有益な情報を得ながら評価を獲得することが、面接を上手に攻略する秘訣です。逆質問は最後に聞かれることが多いだけに油断しがちで、失敗もしやすいため注意しなければなりません。上手に答えるためにも、事前に複数の候補を用意しておき、その場に合った適切な内容で質問して逆質問もスムーズに攻略しましょう。

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