2019年01月08日(火) 更新
グループワークのコツ|基本的な流れやマイナス評価になる注意点をご紹介
グループワークはコツを知ることが大切
就活では書類選考や面接と複数の選考形式があり、グループワークもその中のひとつです。グループワークは面接ほど確実に実施されるわけではありませんが、選考の一環に採用する企業は比較的多いため、スムーズに攻略するには事前対策が必要です。しかし、グループワークは複数人でおこなう選考のため、自分ひとりでは念入りな対策をおこなうのが難しく、ぶっつけ本番で臨んでしまうという人も多いでしょう。
対策なしで臨むと本番でも実力を発揮することができず、不合格になるケースも少なくありません。グループワークはつまづきやすいポイントのため、苦手意識を感じる人も多いでしょうが、実はコツを知るだけでスムーズに攻略を目指しやすくなります。
グループワークの基本的な流れ
グループワークの攻略を目指すには、まずは基本的な流れから理解しておかなければなりません。本番で実力を発揮できない人の多くは、全体の流れが分かっておらず、何をしていいのか分からないままに、選考を進めてしまっていることが多いです。基本的な流れを理解することで、今何をすべきか、次に何をしなければならないのかが分かり、余裕を持って取り組みやすくなります。コツを知るために基本的な流れから把握して、根本的な理解を深めてグループワークの攻略を目指しましょう。
アイスブレイク
グループワークは、本格的に作業を開始する前にチーム内でアイスブレイクがおこなわれることが多いです。アイスブレイクは簡単に自己紹介をして、お互いにどのような人物かを知り合うことが大切で、少しでも距離を縮めることが大きな目的です。アイスブレイクで距離を縮めることができると、その後の作業や議論もスムーズに進めやすくなり、より有利な状態で選考を進められます。
反対にこの段階で距離を縮められていないと、遠慮が生まれたり、意思の疎通が上手くいかなくなったりして、失敗する可能性があることは理解しておきましょう。また、アイスブレイクの時点から評価しているという企業も多いため、導入の時点から見られている意識を持ち、自分から積極的に距離を縮めることが大切です。
役割決め
役割決めでは、誰がどの役割を担うかを決めます。グループワークでの役割は企業によって違いますが、リーダー(司会者)書記、タイムキーパー、発表者などが一般的です。企業によってはこれにアイデアマンが追加されたり、発表者はなしでチーム全員で発表することもあります。
役割の数や種類は違いますが、それぞれ個人の適性に合ったものを振り分けることが、作業をスムーズに進めるための秘訣です。また、場合によっては役割の数が少なく、何にも該当しない人が出るケースもあります。この場合でも、役割がないというのもいわば役目のひとつで、役割に縛られない自由な働きが期待されています。役割の有無に関係なく、全員が何らかの役目を果たし、グループとして機能することが重要です。
意見出し
役割を決めた後は、本格的にグループワークがスタートします。グループワークは最初から議論や作業に移らず、まずは意見出しをおこなって、議論の方向性を決めることが大切です。最終的なゴールを見定めないままに、闇雲に議論を進めても時間内に終了できない可能性が高いため、最初にある程度コースを限定し、方向性を決めなければなりません。
意見出しでは、とにかくひとつでも多くのアイデアを出すことが求められるため、多少突飛な意見になっても問題はないでしょう。チーム内で出た意見を集約し、全員の総意に近いものを選び取って議論の方向性を決めていきます。方向性を決める時点で完成の形はある程度決まっているため、意見出しの作業は非常に重要です。
議論と発表物作成
方向性を決めたところで、さらに本格的に議論を進めていきます。意見出しのように自由に考え発言する状態ではないため、決められた範囲内で議論を活性化させられるような発言をしなければなりません。また、グループワークでは最終的な発表で模造紙や簡単な資料を使うことも多いため、必要な場合はそれらの作成も並行しておこないます。
単に議論を進めてグループの意見をまとめるだけではなく、発表物も作成しなければならないため、グループディスカッションよりやることが多いです。議論の内容はもちろん、発表物自体も評価の対象として見られているため、工夫して作成する必要があります。制限時間終了までに議論と作業は終わらせなければならないため、テンポよく進めなければなりません。
発表
制限時間が終了すると、発表へと移ります。発表の形式は企業によって違い、面接官に向けて発表する場合や、同じくグループワークをおこなう別の学生に向けて発表することもあります。また、発表後には質疑応答の時間が設けられることも多く、それも含めて評価の対象であることを理解しておきましょう。
発表は事前に定めた発表者、あるいはチーム全員でおこなうなど、パターンが複数ありますが、どの場合でもチームで出た結論を正しく伝えられているかが重要視されています。議論の内容も面接官には見られているため、話し合って出た内容を漏らさずに伝えることができているかはチェックされやすいポイントです。
グループワークで高評価を得るコツ
グループワークで不合格になる人は多く、苦手意識を感じる人は少なくありませんが、上手に攻略するにはいくつかのコツがあります。グループワークは選考の中でもハードルになりやすいもののひとつですが、高評価を得るコツを知っているだけで、攻略は格段に簡単になります。コツは非常にシンプルで、少し意識を変えるだけですぐにでも実践が可能です。高評価を得るには何が必要か、どのような点を意識すべきかを知り、コツを踏まえてスムーズな攻略を目指しましょう。
チームで協力して作業をする
グループワークではチームで協力して作業をすることが大切であり、高評価を得るための大前提のポイントといえるでしょう。そもそもグループワークはチームでおこなうことを前提とした選考であり、他の面接とは違って集団の中での行動や振る舞いが見られています。チームで協力できないと、企業という集団に属した場合でも協力ができず、他の人に迷惑をかけかねないと思われ、評価を下げられてしまいます。
誰かに作業を押し付けたり、自分がやりたいように好き勝手に行動したりするのはNGです。チームで選考をおこなう意味を理解し、協力して作業をすることが高評価を獲得するには必要です。ひとりでやるよりも、協力して力を合わせたほうが、より高い成果も上げやすいことは理解しておきましょう。
自分に合った役割を全うする
グループワークではどの役割を担うかも重要で、必ず実力を発揮できる自分に合ったものを選びましょう。リーダーや発表者などは比較的目立ちやすいため、高評価を得るならこれらの役割にすべきと考える人も多いでしょうが、必ずしも評価されるとは限りません。役割は単に担うだけではなく、きちんと役目を全うすることが大切です。
どれだけ派手な役割を担っていても、きちんと役目を全うできていないとマイナスの評価になってしまいます。目立つからという理由で無理にリーダーや発表者を担って、失敗するケースは少なくありません。どの役割でも基本的な評価は同じのため、適材適所を考えて、自分に合った実力が発揮できるものと選びましょう。
結論より過程を見られる意識を持つ
グループワークは議論をして発表物の作成、発表という流れで進むことが一般的です。最終的なゴールが発表のため、結論を重視して考える人も多いでしょうが、実は過程が重要視されています。どのような結論に至るか、発表物を作成したかも大切ですが、結論を導くために何をしたかのほうが、評価の割合が大きいことは理解しておきましょう。
結論が素晴らしくても、そこに至るまでの過程でチームに貢献できていないと、高評価を獲得するのは難しいです。反対に上手く結論が出せない場合でも、過程が充実しているなら、評価を受けられる場合もあります。過程のひとつひとつは細部まで見られているため、常に見られている意識を持って臨むことが大切です。
グループワークの注意点
グループワークでは注意点もあり、コツと同様正しく理解しておくことが大切です。注意点が把握できていないと、ミスを連発して評価を大幅に下げてしまうことも少なくありません。グループワークを攻略するには、少しでも高い評価を獲得することはもちろん、そこからいかに評価を下げないかも重要です。高評価が獲得できても、減点がそれを上回ってしまっては意味がありません。余計なマイナスポイントを作らないためにも、注意点は正しく理解しておきましょう。
発言0はNG
グループワークは大きく議論と発表物の作成の2つで進みますが、基本的にはどちらにも参加することが大切です。特に議論への参加は重要であり、発言0は絶対にNGであることは覚えておきましょう。グループワークでは議論を進めるための発言のひとつひとつが、評価の対象として見られています。
発言が一度もないと評価するための材料が何もなく、面接官もどのような評価を下してよいのか困ってしまいます。点数のつけようがなく、全く評価されないため不合格になることがほとんどです。また、発言をしないことで、選考への取り組みの意欲が低いと思われ、マイナスの印象を与えることもあります。作業をメインに担当する場合でも、必ず一度は発言し、評価される材料を提示しておきましょう。
自分だけ目立とうとすると悪印象
グループワークでは協調性を発揮することが大切ですが、個人として評価されるにはある程度目立たなければなりません。しかし、自分だけ目立とうとするのは悪印象で、自分勝手な行動や言動が目立つと、評価を下げられやすいことは理解しておきましょう。目立って面接官の印象に残ることは大切ですが、それが悪目立ちでは意味がありません。
そもそもグループワークはチーム内での働き方を見られているため、無理に個人で目立つ必要はないと考えましょう。個人で目立とうとするよりも、チームに貢献して全体の力を高めて目立てるほうが評価されやすく、印象にも残りやすいです。自分よりもチームを優先することを意識して取り組みましょう。
コツを押さえてグループワークで好印象を与えよう
グループワークはつまづく人が多いだけに、苦手意識を持ちやすく、ハードルが高いと思われがちです。実際に他の選考と比べても苦手に感じる人は多いでしょうが、グループワークだけが特別に難易度が高いわけではありません。苦手意識を持つ人の多くは、上手な攻略方法を理解できていないだけの可能性が高く、コツを理解しているならそれほど怖いものではないでしょう。
グループワークはチームでおこなうことが最大の特徴で、いかに協力できるか、力を合わせていいものを完成させられるかが重要です。個人よりもチームの力が見られているため、協力することの重要性は正しく理解しておかなければなりません。上手に協力するコツを知り、評価されるポイントを意識して臨んで、グループワークをスムーズに攻略しましょう。
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