2019年05月17日(金) 更新
履歴書の学歴の正しい書き方|注意点や職歴の書き方についてもご紹介
履歴書の正しい学歴の書き方とは
履歴書には学歴・職歴といった基本的な事項があり、これらの書き方にも注意しなければなりません。そもそも履歴書には自身の履歴、過去の経験や経歴などの情報を正しく記載することが求められます。アピール部分である自己PRや志望動機といった項目に注目がいきがちですが、実は基本事項も重要であることは理解しておかなければなりません。特に学歴は自身の過去の情報を記すだけで簡単と思っている人が多く、思わぬところでミスをしやすい部分でもあります。基本的な項目で失敗しないためにも、正しい学歴の書き方をマスターしましょう。
履歴書の学歴の書き方の基本
履歴書を正しく完成させるには、まずは学歴欄の書き方の基本を知ることが大切です。書き方には細部まで気を付けなければならないポイントがありますが、それらを気にするのは基本ができてからで問題ありません。むしろ基本ができていないと、細部までこだわって作成しても高評価は得られず、マイナスの印象を与えてしまいます。基本的な書き方のルールやマナーは特に厳しく見られることもあるため、大前提の部分で間違えないよう基礎を固めましょう。
中学卒業から書くのが一般的
新卒の履歴書の場合、学歴は中学卒業時点から書くのが一般的です。企業から指定がない場合は、中学卒業から現在までの学歴を記載しましょう。企業から指定がある場合は、それに合わせて書くことが大切です。指定によっては、小学校から書く場合や、反対に高校から書く場合など、記載する内容が増えたり減ったりします。
作成時の条件は決めている企業もあるため、応募条件をきちんと確認することが大切です。また、義務教育の履歴を書く場合は卒業年のみ、その他の場合は入学年と卒業年を分けて書くことも覚えておきましょう。義務教育以降は、人によって入学と卒業のタイミングが違ってくることもあるため、それぞれを分けて記載しなければなりません。
西暦・和暦は統一
学歴を記載する際は、入学や卒業の年月を記載します。履歴書によっては、この時に元号から自身で記載するというケースもあるでしょう。元号の記載が必要な場合は、西暦と和暦、どちらを使っても問題ありません。また、学歴欄以外との表記を合わせることも大切です。
生年月日や資格の取得年月日などの項目とも、西暦、和暦を一致させなければなりません。項目ごとに表記の違いがあると統一感がなくなり、印象が悪くなってしまいます。履歴書では生年月日、学歴の順で書くことが多いため、生年月日の表記に合わせると間違いがなくていいでしょう。
留学・中退・休学なども記載する
学歴では入学、卒業の2つを書くことが多いですが、それだけではなく、留学・中退・休学があった場合は、これらも記載しなければなりません。留学の場合は、留学した年月と国、学校名まで記載します。ただし、1年に満たない短期留学の場合は、学歴に書く必要はありません。
中退は「中途退学」と表記し、いつ辞めたのかを正しく記載しましょう。その後別の学校に再入学している場合は、新しい学校への入学の履歴も記載が必要です。休学はどの期間休学していたのか、理由と合わせて記載します。病気が理由の場合は現在の状態を記し、仕事への影響の有無も簡単に述べておくといいでしょう。
履歴書の学歴の書き方の注意点
履歴書の学歴の書き方には注意点もあります。これが守れていないと評価を下げられる可能性があり、書類選考でも不利になるため注意しなければなりません。余計なところで評価を落とされて失敗しないためにも、注意点も正しく理解しておくことが大切です。
最終学歴は「卒業見込み」
学歴欄には、これまでに通ってきた学校の入学、卒業だけではなく、最終学歴まで記入します。つまり、現在どのような状態にあるかまでの記載が必要で、最終学歴は卒業予定の年月を記し、「卒業見込み」と書きます。就活中はまだ学生のため、学歴の表記は「在学中」でいいと考える人もいるでしょうが、これは新卒の就活においては間違いです。
企業は、該当年度で卒業することを前提に採用活動をおこなっています。在学中と書いてしまうと、卒業できないのではないかと企業に不信感を抱かれ、マイナスイメージが付く可能性もあるため注意が必要です。間違えないよう、「卒業見込み」と書くようにしましょう。
同上と省略しない
義務教育以降の学歴は、入学と卒業の両方を記入しなければなりません。そのため、学校名を何度も書かなければならないことを面倒に感じる人もいるでしょう。しかし、面倒だからといって「同上」のように省略表現を用いるのはNGです。学歴を省略するのはマナー違反であり、表記的には正しくてもマイナスの印象を与えてしまいます。
履歴書は公的な書類であり、省略表現を使用するのは極力避けなければなりません。全て正式名称で記載するのが基本です。省略の表記を用いること自体がマイナスになる場合もあります。学歴欄はまさに省略がマイナスになる項目のため、学校名が長くても略さず正しく書きましょう。
学部・学科・コースまで記載
大学の場合は、学校名だけではなく、学部や学科まで記載しなければなりません。例えば○○大学経済学部経済学コースなら、これら全てを省略せずに記載しましょう。詳細な専攻やコースについては省略しても構わない場合もありますが、基本的には全て記載するのが無難です。
学歴を細部まで提示することで、大学時代にどのような勉強をしたのかが分かりやすく、それが評価に繋がることもあります。また、記載内容を大幅に短くしてしまうと、そもそも自身の情報を正しく提示していないことから、アピールの意欲が欠けると判断されることも少なくありません。専攻やコース名があまりにも長くなる場合は別ですが、基本的には全て記載することを心がけましょう。
新卒の履歴書の職歴の書き方
履歴書は学歴欄だけではなく、職歴欄もセットになっていることがあります。項目として設定されている以上、職歴欄も記入しなければなりません。職歴欄はどのようにして記入していけばいいのでしょうか?
基本的には「特になし」でOK
新卒の場合は、基本的に「特になし」になると考えましょう。履歴書を空欄のまま提出するのはNGであり、職歴欄でもこれは同じです。空欄があると、マイナスの印象が付くため注意しなければなりません。「特になし」でも意欲がないとみなされることはありますが、職歴欄の場合は別です。職歴欄は基本的にはすでに社会人になった人に関係する項目で、学生で関係する人は少ないでしょう。そのため、「特になし」でも問題はなく、最後に「以上」と付けて学歴と同じ方法で締めくくることが大切です。
アルバイトは職歴に含まない
学生時代にアルバイトをしている人は多いでしょうが、これは原則職歴には含みません。職歴は正社員として働いた際の履歴であり、働いていた期間に関係なく、アルバイト経験は記載しないのが普通です。人によっては長年続けて、正社員同然の仕事を任されていたということあるでしょう。
しかし、任されていた仕事がどのようなものであったにしても、働いている区分はアルバイトであり、正社員ではありません。個人の詳細な仕事の状態まで見極めることは難しく、本当に正社員並みの仕事をしていたか判別もできないため、アルバイト歴は職歴には入れないのが一般的です。アルバイトの経験をアピールしたいなら、職歴以外の部分で伝えましょう。
一度社会人になっているなら記載する
職歴欄は新卒ではほとんどの人が「特になし」と記載しますが、一部例外の人はいます。それは一度社会に出て働いている人であり、社会人になってから大学に入学し、再度就活をしている人です。社会人経験があるなら、職歴欄にはその時の履歴を記しましょう。学歴と同じく、何年何月にどこに入社し、いつ退社したのかまで記載します。
一度社会人経験を挟んでいる場合は、学歴と前後して複雑になりますが、入学や卒業の年度から見て、面接官は事情を把握してくれます。社会人から大学に入学しているからといって、マイナスのイメージが付く可能性は低いです。履歴を隠すほうが経歴詐称にもなりかねないため、これまでの経歴は包み隠さず記載しましょう。
履歴書の学歴・職歴欄は正しい書き方をマスター
履歴書はアピール項目だけではなく、基本的な項目も含めて評価されています。基本的な項目では書き方が重視されており、間違った書き方をしているとそれだけで評価は下がります。特に学歴・職歴欄は注意が必要で、ここが間違っていると経歴詐称を疑われることも少なくありません。
故意に間違った情報を記載した場合に限らず、不注意によるミスでも同じマイナス評価を受ける可能性があることは理解しておきましょう。学歴・職歴欄は基本的な書き方さえ理解しているなら間違えずに済み、評価を下げることのない項目です。心がけ次第でマイナス評価は回避できるため、ここで間違えるのはもったいないといえます。正しい書き方をマスターし、基本を押さえて丁寧に履歴書を作成することが、就活攻略の近道と言えます。
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