2020年06月26日(金) 更新

学生時代に頑張ったことの答え方【例文つき】

多くの就活生は実体験をもとにアピールしている

キャリアパーク会員の就活生を対象に「面接で"学生時代に頑張ったこと"を聞かれたら、どのように答えますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

就活生の回答

  • ボランティア活動のこと
  • アルバイト、リーダーシップコース
  • サークルでの活動で自分の行動と思いを答える。
  • 部活動の中から企業の求める人物像に合うもの
  • 大学での大学祭実行委員会で自分が工夫して頑張ったこと

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「面接で"学生時代に頑張ったこと"を聞かれたら、どのように答えますか?」

キャリアパークの調査で、就活生が面接でどんなことをアピールするのか、リアルな内容がわかりました。「ボランティア活動のこと」や「部活動の中から企業の求める人物像に合うもの」「大学での大学祭実行委員会で自分が工夫して頑張ったこと」など、自分だけの実体験エピソードでアピールする就活生が多いようです。
では、実際にはどのように回答すればいいのかを、この記事で確認していきましょう。

企業が「学生時代頑張ったこと」を聞く理由

企業は志望者から頑張ったことを聞くことで、志望者が何に情熱を持って取り組み、その中で経験した困難などをどのように乗り越えて、その結果何を得たのかを知りたがっています。これを通して志望者の人となりを知りたいのです。一緒に働くことになるかもしれない人の人柄は、採用の重要な判断材料となります。

「学生時代に頑張ったこと」を答えるときのコツ

「学生時代に頑張ったこと」を答えるときには、具体的なエピソードを添え、それに取り組んだ理由を述べるようにします。具体的なエピソードを添えた方が、「何を伝えたいのか」「どのような経緯で取り組んだのか」がはっきりするため、興味を持ってもらえる可能性が高くなるのです。
「学生時代頑張ったこと」から何を得たのかをしっかり伝えましょう。企業は知りたがっているのはこの点なのです。しっかり答えられるようにしておいてください。

効果的なガクチカの伝え方

学生時代に力を入れたことは、就活の中でも大切なアピール要素です。学生時代に力を入れたことを正しくアピールして、学生時代の経験やそれによって得た能力を伝えましょう。学生時代に力を入れたことを考えるときに活用したいのが『人気企業内定者の「ガクチカ」まとめ』です。作り方や例文18選を収録しています。無料でダウンロード出来るので、面接対策中の就活生にもおすすめです。

「学生時代頑張ったこと」の 回答パターン①:アルバイト・サークル・部活動

アルバイトを通して貢献したことをアピールする

アルバイトの経験を題材とするのであれば、ただの学生アルバイトでは経験できないことをアピールします。たとえば社員と同等の裁量で経営面にまで携わった経験や、商品企画のアイディアを出し、実際に商品化まで実現し、売り上げ管理まで担当したといった、普通のアルバイトでは経験できない内容を学生時代に頑張ったこととしてアピールするのです。

ひとつのことに特化した特性は面接官の興味を引く

サークル活動の経験を伝えたいときには、「サークルの幹部として皆を引っ張った」というエピソードではなく、「4年間通して、サークルで○○を極めました」というエピソードの方が、面接の際興味を引きやすいです。
たとえば、「学生の間はサークル活動で、けん玉のパフォーマーとしてのスキルを極めました。昨年はけん玉の世界大会で入賞することができました。」などのエピソードは、他の学生からは聞くことができません。面接官は「おっ」と興味を持ち、もっと聞きたいという気持ちになるでしょう。また、ひとつのことを極めることができるという特性をアピールすることもできます。

部活動はプレーヤとリーダーでアピールポイントが異なる

学生時代に頑張ったこととして部活動をあげる場合、プレーヤーとして活躍した経験または、リーダーとしてチームを率いて活躍したことをアピールするとよいでしょう。プレーヤーの場合は、成果をあげるまでの過程をアピールしていくことが大切です。どのようなPDCAを回していたかを、具体的に伝えましょう。リーダーの場合は、マネジメント力をアピールして、ビジネスでどのように役立てるかをアピールするとよいです。

回答例➀:アルバイト・サークル・部活動

回答例➀:アルバイト・サークル・部活動

私が学生時代に頑張ったことは、部活動の合唱です。中学時代から10年間続けたおかげで、歌唱力とともに継続する力を鍛えられました。合唱は、パート内やパート間で協調が必要となります。呼吸を合わせるための間合いの取り方を身につけるうちに、周りの人を見るという癖がつきました。そこから、相手が現在何を考えていて、どう行動したいのかや、何をしてもらいたいかなど、相手の思いを推し量り、それに合わせた行動がとれるようになり、人とのコミュニケーションもスムーズに取れるようになりました。

例文では、長年の合唱部の活動を通して、継続力が身についたこと、コミュニケーションの図り方を学んだ点が述べられています。継続力やコミュニケーション力は入社してからも必要とされるスキルなので、よいアピールの材料となっているのです。

「学生時代頑張ったこと」の 回答パターン②:留学・海外経験

目的が明確な海外経験で成長できた点を具体的に語る

学生の間に頑張ったことの答え方でつぎに多いのが、「海外留学」や「海外を放浪したエピソード」です。海外での経験を伝える際は、海外での体験や成長できた点を具体的に語る必要があります。
たとえば、「学校を作った、井戸を掘った」というエピソードはありきたりではありますが、プラス評価をもらうことはできます。また、同じ留学でも語学研修ではなく、専門的な学問をしに行ったという内容であれば就活の場でも評価されるでしょう。「イギリス文学を学ぶためにイギリスの大学に2年間留学した」や、「最先端の遺伝子研究を学ぶためにアメリカの研究所に研修に行った」などのエピソードは評価が高いです。

回答例②:海外留学

回答例②:海外留学

私が学生時代に頑張ったことは、留学です。子供の頃から英語に強い関心があり、小学校の頃から授業とは別に英語の勉強に取り組んでいました。高校生の頃はネイティブの英語に触れたいと思い、ホームステイでイギリスへ、大学ではアメリカに1年半留学をしてました。留学中は現地の学生に積極的に話しかけて、生の英語をたくさん肌で感じ取ることができました。そこから、国ごとの英語の違いを学ぶことができ、ネイティブの友人との会話も難なくできるようになりました。また、英語への興味はますます広がり、文学作品での表現方法を学ぶために原書を数多く読みました。その結果、TOEICで850点まで取れるようになりました。

例文は、幼いころから英語に興味を持っていたことをきっかけに留学した経験を述べています。留学でネイティブの友人らと会話したことで、英語への理解を深めたことが簡潔に伝えられており、その結果、TOEICで850点までとれたことがアピールされています。

「学生時代頑張ったこと」の 回答パターン③:学生インターン

ビジネスに反映できるようなインターン経験を具体的に話す

インターンは、採用試験の場面では高評価が得られます。インターンをアピールするときは、期間中に何を努力し何を学んだのかを伝えましょう。期間中に学んだことについて、相手が期待しているような返答ができないと逆に評価を下げてしまいます。具体的なエピソードを添えて語れると、インターン経験が活かされていると評価され、好印象を与えられるでしょう。

回答例③:学生インターン

回答例③:学生インターン

私が学生時代に頑張ったことは、食品製造会社でのインターンです。
食品と健康の関係をもっと明らかにしたい思いから食品関係の企業を志望しており、インターンに参加しました。製造部門の研修をしたのですが、これまで製造の知識は持ち合わせておらず、はじめは戸惑うことばかりでした。その中で、現場の社員のみなさんから懇切丁寧な指導をいただき、また休憩中にはいかに食の安全を意識して製造に当たることが大事なのかをフランクに話していただけました。そのおかげで、自分も食の安全を意識して研修に励むことができたのです。研修の最後に製造に関する改善案のプレゼンをしたのですが、常に食の安全を意識していた結果、注目すべき視点がよいというお褒めのお言葉をいただくことができました。

例文はインターンを通して、現場の社員の方とふれあい、そこから学んだものについて語っています。それが研修の最後のプレゼンで活かされたことを簡潔に伝えているのです。このように頑張った結果、成果に結びついたことをアピールしましょう

「学生時代頑張ったこと」の 回答パターン④:ゼミ・研究室

ゼミや研究室で頑張ったことをアピールする

多くの学生がゼミ・研究室に所属していることと思います。ゼミでは1~2年かけて研究をしますが、そこで頑張ったことは、良いアピールの材料となるでしょう。
どのようなことを専門的にゼミで学んだのか、その活動やゼミ内での役割などを切り口にアピールしてください。 就活では、ゼミを休まなかったことや、専門的な研究に励んだことなどもアピールの材料となります。

回答例④:ゼミ・研究室

回答例④:ゼミ・研究室

私が大学生活で頑張ったことは、研究室での活動です。応用微生物学研究室に所属していました。微生物の産生する酵素の有効活用についての研究をしておりましたが、まずは微生物を培養し酵素を抽出するところから始めなければならず、はじめのうちは慣れずに培養から抽出までがうまくいきませんでした。しかし、担当教授や先輩方の助言を受け、粘り強く作業を続けたところ、抽出までの作業を難なくこなせるようになり、その結果研究に没頭できるようになりました。細かなところまで観察することができ、これまでわからなかった酵素の作用を解明することができました。このような粘り強い精神を活かし、御社の業務のお役に立ちたいと思います。

例文では、研究室での研究がはじめうまく進まなかったが、粘り強く頑張って新たな発見まで結びついたことがアピールしています。このように失敗と思えることでも頑張って続けた結果を具体的事例とともに述べるとよいでしょう。

「学生時代頑張ったこと」の 回答パターン⑤:学業

学業は学生の本分

面接で「学生時代頑張ったこと」を聞かれたとき、学業について回答する学生も少なくありません。学業は学生の本分です。これをどう頑張ったかを伝えることは、本来の目的達成のために努力する姿のアピールとなるでしょう。学業に関してアピールする際は、それを修める目標やそれに向かう姿勢、どのような努力をしたのかを具体的なエピソードを交えて簡潔に回答してください。

回答例⑤:学業

回答例⑤:学業

私が学生時代に頑張ったことは「勉強」です。具体的には、復習を中心に授業の予習・復習をおこない、わからないことがあれば図書館で調べ、それでもわからないときに教授に質問しました。その際、自分で調べた結果をもとに自分が正しいと考える論理を説明し、どこがおかしいのか回答を求めるようにしました。結果、日々の講義等に対して常に向上心を持って取り組むことができ、「自分で解決する癖」を身につけることもできました。また、教授からはよく調べ上げて自分の考えをまとめている点を評価していただけました。

例文では、大学の講義に臨む姿勢がアピールされています。わからないことを他人に聞くのではなく、自分で解決しようとする癖がつき、自分の考えを整理して意見できるようになったことを、簡潔にまとめ、さらに教授に評価されたという成果を伝えているのです。このように、具体的事例と成果を簡潔にアピールしましょう。

学生時代に頑張ったことで得られた学びや成長を具体的に話そう

本ページでは、就活で学生時代に頑張ったことを聞かれた場合の答え方のパターンについてみてきました。アルバイト・サークル・留学・インターンといった経験は、学生時代に何かしら経験があるでしょう。また、ゼミ・研究室や普段の授業での学びも頑張った経験になります。自信を持って、堂々と自分の体験を話してください。
ありきたりな体験でも、面接官が重視するのは、トラブルや初めての体験であなたがどういう対応をし何を学んだかということです。エピソードのレア度ではなく、何を学んだのかをアピールするように心がけるとよいでしょう。

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