2020年06月23日(火) 更新

【エントリーシートの内容項目100】回答のコツと合わせて紹介

先輩がエントリーシートで気を付けていたことは?

企業の考えを意識して記載した人が多い

就活生の回答

  • 何を書けば良いのかわからない
  • 項目に合った内容の回答ができているか、企業に合った答えにするのに気をつかった
  • 企業がどんな答えを求めてるのか
  • 上手な文章が書けない、読み手
  • 正解の書き方がわからない

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「エントリーシートを企業に提出する際に悩んだことと一番気を遣った部分、その理由を教えてください。

就活生は、企業側を意識してエントリーシートを記載している人が多いとわかりました。

企業が、どのような考えを持ってエントリーシートの項目を設けているのかを考えるのは重要です。

企業側の意図をどう把握して、エントリーシートを書けば良いのでしょうか。まずは、エントリーシートの項目を見ていきましょう。

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エントリーシートの内容の傾向

項目は6つのタイプに分かれる

エントリーシートの項目は、基本的に6つのタイプに分かれます。内容としては、それぞれ「あなた自身についての項目」「学生時代に関する項目」「就活についての項目」「会社に入ってからの項目」「業界特有の項目」「その他の項目」になるでしょう。

企業としては、応募者のパーソナリティをできるだけ詳細に把握し、なるべく自社の採用基準に沿った人材を採用する必要があります。

そのため、エントリーシートでは詳細に項目を分け、多角的に応募者の人間性や特性を把握できるようにしている次第です。

これらの項目について、なるべく虚偽の事実は記載しないようにしましょう。相性が悪いのに無理やり合わせて入社しても、早期離職に繋がる可能性があります。

項目①:あなた自身についての内容

・自己PRしてください。
・長所はどういった点ですか。
・長所をさらに伸ばすために行っていることはありますか。
・短所を改善するために行っている事はありますか。
・他人には負けない自分の一番の強みは何ですか。その強みが活かされた、 過去3年以内のエピソードに触れて説明してください。
・チャレンジしている内容を教えてください。
・成功体験を教えてください。
・成功から学んだ事を教えてください。
・失敗体験を教えてください。
・失敗から学んだことは何ですか。
・困難に直面した経験を教えてください。
・困難をどのようにして乗り越えましたか。
・自身を「五七五七七」で表現してください。またその短歌についての解説をつけてください。
・自分を表す単語を5つ以内で書いてください。
・自分を自由に表現してください。
・波乱万丈なドラマについて教えてください。
・自身を最も表現している写真を添付し、アピールポイントを記入してください。
・「挑戦」や「創造」をした経験を具体的にお答えください。。
・重要なものを達成するためにとったリスクは。
・独自の革新的なアイデアで従来よりも良い結果を得た経験を述べてください。
・同時に複数のやらなければならないことが発生したとき、どのように対処しましたか。
・リーダーの役割を担った経験について具体的に説明してください。
・「これだけは!」と人に自慢できるものは。
・自分自身を新聞の見出し風に書きなさい。 
・あなたはどんな人ですか? 小学生にも老人にも分かるように説明してください。
・趣味について教えてください。
・将来の「夢」を教えてください。
・自分の適性・セールスポイントを教えてください。
・変革力を物語るようなエピソードを具体的に教えてください。
・あなたという人間の魅力が分かるような自分史。
・自分を一言で表現してください。またその理由を教えてください。
・最近一年間の、貴方の「喜怒哀楽」体験を具体的に書いてください。
・自覚している自分の特徴について簡潔に述べてください。

面接官の視点:自分をどの程度把握できているのか

「あなた自身の項目」について、面接官はどういった視点で見ているのかを考えてみましょう。当項目においての面接官の視点としては、「この応募者は自分をどの程度把握できているのか」といった点が挙げられます。

自分のことであっても、自分自身を表現するのは、思った以上に難しくあり、本人に多角的な視点と他人からの意見を受け入れられる柔軟性が必要です。どちらかが欠けていてはどうしても偏った見方になってしまい、評価が独りよがりになってしまうのです。

コツ:裏付けエピソードを交えて強みをアピール

自分の性格などで短所・ネックになった点を見つけ出し、それを克服するために何を考え・実行したのかをアピールするチャンスです。

ただ長所を述べるというよりは、分析・検討・実行の流れを示した方がより魅力的な内容になるでしょう。

自己PRの回答例

例文

私には、コツコツと地道な努力を積み上げる力があります。勉強不足により大学受験を失敗し、ふがいない思いをした私は「努力しなかったことを後悔したくない」と心に決め、悔しさをバネにして自身を高めるよう努めました。具体的には以下の2つの事例があります。
①1日最低2時間は英語学習に取り組む。結果として英検1級取得、TOEICスコアを400から890点まで上げることに成功。 ②英語学習と並行して勉強し、簿記3級を大学2年時に取得。現在は簿記2級を目指し勉強中。
これらの経験を通じて、大きな目標を達成するためにもっとも重要なのは日々の努力の積み重ねだと実感しました。 この経験を活かし、貴社の業務においても常に大きな目標に向かって日々努力し、プロフェッショナルとして成長していきます。

【回答のポイント】
上述したように、結果を裏付ける具体的な経験を提示するのが回答のポイント。「なぜその経験をしたのか」「なぜその行動を起こしたのか」など、理由を盛り込むことで説得力が増します。

長所の回答例

例文

私の長所は「計画性」です。この長所が最も活かされたのは、アメリカへの短期留学のために120万の学費を用意した経験です。学業と両立できるよう、計画を立ててアルバイトをしました。
具体的には、比較的拘束時間が短くて時給が高い塾講師のアルバイトをしたり、長期休暇には短期アルバイトを複数入れる計画を立て、実行しました。
アルバイトの計画は順調に進み、大学2年の夏には必要な学費を貯めることができました。貴社においても、常に計画的に行動し、結果を出して貢献していきます。

【回答のポイント】
長所を裏付けるために、長所が活かされた経験を提示しましょう。長所を見つけるためだけでなく、あなた自身に関する質問に回答する上では、自己分析が欠かせません。エントリーシートを作成する前には、必ず自己分析をして、これまでの経験を整理しましょう。

失敗体験の回答例

例文

高校時代に所属していたバレーボール部で、自分がやりたいプレーを優先し、わがままに振る舞った結果、チームメイトから孤立しそうになりました。チームプレーがまったくできず、試合もまったく勝てませんでした。大学に入学して所属したバレーボール部では高校時代の自分勝手なプレーを反省し、チームメイトとどのように協力するかを意識しました。その結果、大会で3度優勝することができ、チームメイトとも円滑な人間関係を築くことができました。

【ポイント】
失敗体験だけを書くのはNGです。失敗体験から何を学んだのか、どう反省して次に活かしたのか、その結果どう改善されたのかまでを書きましょう。

企業はエントリーシートの回答を通じて人柄や内面、ポテンシャルを見たいのです。自分が考えたこと、自分が起こした行動を具体的に書くことで個性が伝わります。

項目②:学生時代に関する内容

・今の大学(学部学科)を選んだ理由をお書きください。
・学生時代、一番力を入れたこと、頑張ったことは何ですか。
・学生時代に熱中した、つい人に自慢したくなるエピソード。
・あなたが高校生からこれまでの間、周囲の仲間と協力して成果を出した出来事を具体的に教えてください。
・学生時代にのめり込んだものは何ですか。
・達成感を得た出来事はどんな時。
・学外で打ち込んだことはありますか。内容は。
・今までにあなたはどのような目標を持ち、それを達成するためにどのように
努力し、結果はどうであったかを教えて下さい。
・ゼミ等で専門に学んでいることについてわかりやすく説明してください。
・学校で取り組んだ「研究テーマ」や「ゼミ・卒論」の内容を説明してください。
・過去に行ったアルバイトの内容や学んだことは何ですか。
・あなたが学生時代に成し遂げた一番の「挑戦」は何ですか。
・その「挑戦」を達成するためにどのような行動を取りましたか。具体的にお答えください。

面接官の視点:社会で必要なインパクトとポテンシャルを見たい

学生時代に頑張った事を通して、企業に貢献できるだけのポテンシャルがあるかどうかを見られます。

また、学生時代の過ごし方や物事に取り組む姿勢から、リーダーシップやチャレンジ精神、目標達成能力も図っていますので、それを意識して答えるといいでしょう。

コツ:エピソードは簡潔に

簡潔に書くということが挙げられます。エピソードというのはそれ自体が何らかの主張になるものではなく、ある結論を補強する材料のひとつです。

そのため、エピソードを長々と記載してしまうと、「この応募者は一体何を伝えたいのか?」という点が曖昧になってしまうでしょう。まずは結論をしっかりと記載し、その後で関連エピソードをなるべく簡潔に書くことが求められます。

相手に物事を正しく伝えるためにはテクニックが必要です。それは実際に就職した後でもなんら変わるところはありませんので、これを機に、磨いておくのも良いでしょう。

学生時代に頑張ったことの回答例

例文

学生時代はカフェのアルバイトでお客様アンケートNo.1のスタッフになるために頑張りました。人見知りで人とコミュニケーションをとることが苦手でした。それを克服するため、あえて接客のアルバイトに挑戦しました。アルバイト先ではお客様アンケートで上位になったスタッフを半年に1回表彰していたので、コミュニケーション能力を磨き、お客様アンケートNo.1のスタッフになるという目標を立てました。 最初はマニュアル通りの接客しかできず、自分の注文ミスでクレームになったこともありました。しかし、マネージャーや先輩社員のアドバイスを参考に、大きな声でハキハキと話すこと、余裕を持つために常に笑顔で接客することを心がけた結果、お客様からの評判も良くなり、お客様アンケートNo.1のスタッフになることができました。 この経験を通じて、接客力やコミュニケーション能力が身についたただけでなく、苦手なことでも努力次第で克服できると実感しました。貴社の業務においても常に努力を続け、結果を出していきます。

【回答ポイント】
冒頭に「学生時代に頑張ったこと」を提示し、なぜそれを頑張ったのか、どのように頑張ったのか、結果はどうなったのか、そこから何を学んだかまでを書きます。

この流れを具体的に書くことで、企業が知りたがっている自分の内面をアピールできます。

学生時代に熱中したことの回答例

例文

学生時代に熱中したことは読書です。大学に入学した時に新しい目標に挑戦したいと考え、3日で1冊の本を読破すると決めました。もともと本は漫画しか読まなかったため、読みやすいと評判のエッセイから読み始めていき、最近発表された小説や名作と言われる文学作品もすらすらと読めるようになりました。作者によってまったく異なる文章表現や緊迫したシーンの描写、文章からそのシーンを想像する楽しさを知り、大学3年になる前には2日で1冊を読破するようになりました。 読書によって文章力や語彙力、想像力が身につき、レポートや卒業論文作成で役に立ちました。卒業論文では教授から特別賞を授与されました。 身につけた語彙力、文章力を活かしてより面白い作品を世に送り出し、本の面白さを広められるよう努めていきます。

【回答ポイント】
熱中したことは些細なものでも構いません。その経験から何を学んだかが重要なのです。

書き方としては、熱中したこと、熱中した理由、学んだこと、今後会社にどう活かすかを順序立てて書くと効果的です。

項目③:就活についての内容

・志望動機について教えてください。
・この業界を選んだ理由を教えてください。
・あなたの企業選びのポイントは何ですか。
・当社の商品についてどう思いますか。
・当社のホームページをみてどう思いますか。
・当社に新商品を提案してください。
・当社のブランドや具体的な製品を1つ取り上げ、どのような改善をするか教えてください。
・最近もっとも関心を持った当社に関するニュースとその理由を教えてください。
・当社に伝えたいことを自由に表現してください。
・あなたを採用する当社のメリットはなんだと考えますか。
・弊社に求めるもの、期待していることは何ですか。
・就職活動を行ううえで重要視していることは何ですか。
・就職活動における企業選びの軸は何ですか。

面接官の視点:仕事に対する「軸」を見たい

例えば「成長したい」や「社会に貢献したい」といった内容は、十分とは言い切れません。

どのように成長するのか、どのように貢献するのかを述べて、初めて成立します。自分ならではの視点を持って、かつ複数の考え方を持てるようにすると幅が広がるでしょう。

コツ:一貫した考えを述べる

「就活についての項目」を記載する際に注意したいのは、できる限り一貫した考えを述べるということです。主張があちらこちらに飛んでしまうと話の整合性がつかず、結局言いたいことが伝わらなくなってしまうのではないでしょうか。

基本的には、ひとつの項目に対し主張はひとつ、そしてそれらの主張が全体的に一つの結論を導く構成であることを心がけましょう。

そのためには各項目をいきあたりばったりで記載するのではなく、ある程度事前に俯瞰し、計画的に記載することが求められます。
全体像を眺めて各項目を構築することも、仕事の場で求められるスキルのひとつです。広い視点や柔軟な姿勢を育み、誰に対しても物事を正しく伝えられるよう努めましょう。

志望動機の回答例

例文

私は、世界中の人々が健康で豊かな人生を歩んでいけるようなサポートをしたいと考えています。健康を維持するためには、ヘルシーで体に優しい日本食が最も適していると思っております。貴社では、日本食に使われる調味料を製造販売しており、世界中に販路を広げています。世界を視野に入れたビジネススタイルを構築している貴社でなら、日本食の素晴らしさをたくさんの人に広められると思いました。留学で身に付けた語学力や持ち前のチャレンジ精神で、販路拡大や海外事業に貢献していきたいと考えております。

【回答ポイント】
志望動機は自己分析だけでなく、業界研究や企業研究も必須。業界研究と企業研究で、その企業の特色や業務内容を把握した上で、なぜその企業を選んだのか、入社してどのように働きたいのかを書きましょう。

業界を選んだ理由の回答例

例文

私が食品業界を志望した理由は、食の重要性を伝えたいと考えたからです。
食事とは、体を動かすエネルギーという役割だけでなく、人と人の関係を深めたり、幸せを感じたり、健康を維持するためにも欠かせないものです。どれほどテクノロジーが発達しても、人間と食は切り離すことはできません。技術が発展していくからこそ、基本的な食事というものの大切さを忘れてはいけないという使命感から、この業界を志望しました。

【回答ポイント】
その業界でどういう仕事がしたいのかを書くのがポイントです。企業を志望した理由ではないので、「その企業でしかできない仕事」を書く必要はありません。業界を志した理由や、仕事をする上での夢や目標を明確にしましょう。

企業選びのポイントの回答例

例文

私の会社選びのポイントは社風と、自分の能力が活かせるかどうかの2点です。 仕事を長く続ける上で重要なのは、その会社の社風が自分に合っているかどうかだと考えています。居心地が良い、働きやすいと感じる会社で成長して結果を出し、貢献したいです。 さらに、自分の能力が活かせない仕事に就いても、仕事が上手くいかず、ストレスばかりが溜まってしまい、仕事を好きになれない可能性が高いと思います。毎日辛い思いをしながら仕事をしていても結果は出ませんし、周囲に迷惑をかけるおそれがあるので、自分の能力を活かせるかどうかを見極めていきます。

【回答ポイント】
企業選びの方法として、「やりたくない仕事を選択肢から除外していく」という方法もありますが(例えば接客業はやりたくない、座りっぱなしの事務職は避けたいなど)、企業選びのポイントを聞かれて「やりたくない仕事を除外していく」と答えるのはNGです。

「消去法の結果、貴社を選びました」と言う人材を採用する企業はありません。
企業を選ぶ具体的な要素を挙げて、その理由を説明しましょう。

項目④:会社に入ってからの内容

・あなたは会社に入ってどの様な貢献ができますか。
・3年後のあなたのある一日を記入してください。
・3年後のあなたのキャリアプランについて自由にかつ具体的に表現してください。
・10年後の自分は何をしているか。そのためにはなにしますか。
・入社後「好きなことをしなさい」何をやりますか。
・当社で具体的にやってみたいこと。
・当社で将来的に実現したいと思う夢や目標を教えてください。
・入社して10年後、どのような仕事をしていたいですか。
・将来「どのような場でどのような仕事」をしたいですか。また「どのような人」になりたいですか。
・当社で『仕事を通じて実現させたい夢』を教えてください。
・もしも入社したら、入社後どのような貢献をしてくれるのか。

面接官の視点:即戦力か確認したい

「会社に入ってからの項目」は、面接官が応募者を即戦力かどうか判断する項目です。「会社に入ってからの項目」が具体的であればあるほど応募者が即戦力である可能性が高く、逆に抽象的であればあるほど仕事というものを具体化できていない証拠になってしまいます。

そのため、「会社に入ってからの項目」はなるべく具体的に記載しましょう。具体的に記載するためには企業分析や業界分析、そして自己分析が欠かせないものになりますので、必然的にそれらを深掘りする必要があります。

即戦力とは、経験のない状態からすぐに成果を挙げられることではなく、ビジネスの基本的なスタンスが育まれている状態のことです。物事を具体的に伝えられることもその一つでしょう。

コツ:キャリアパスを見てミスマッチを防ぐ

数年後の事まで考えているかどうかによって、企業の戦略に合うかどうかを見られるようです。漠然とした夢よりは、自分なりにいくつか目標を立てて、それに向かってどのように工夫するのかを説明できると効果が高くなります。

会社に貢献できることの回答例

例文

私は、長期インターンシップの経験で培ったデザイン力や経営戦略立案、営業マネジメントに関する知識とノウハウで、貴社の企業価値の向上に貢献します。例えば、私は物の販売をゴールと考えず、物の販売は顧客ネットワークを築いていくためのスタートだと考えています。物の販売を通じて顧客ネットワークを広げることで、市場の拡大と知名度の向上させます。その上で次の商品をどう売り出すかを考える、という工程を繰り返し、企業価値の向上に貢献します。

【回答ポイント】
この系統の設問に答えるには、企業研究が必須です。よく企業研究をしないまま回答を作成し、回答に記載した業務はその企業ではやっていない、というケースが少なくありません。

企業の業務内容を確認し、自分の能力をどう活かせるのかを考えましょう。より採用担当者の心を掴む回答には、時間をかけた企業研究は必須です。

3年後のキャリアプランの回答例

例文

私は3年後、販売部門のマネジャーとして本社と現場との連携をより強く構築していきたいと考えております。御社には全国に20ヶ所の販売拠点があり、多くの従業員が働いています。全体の販売を底上げするには、全国各地の販売店の売上向上が必要不可欠です。3年間でひとつひとつの販売店についての知識を習得し、より効果的なマネージメントをおこないたいと考えています。現在は、実際に店舗に出向き商品の種類を調べたり、多店舗との違いを見つけたりしています。

【回答ポイント】
企業研究、職種研究をふまえた具体的な回答がポイントです。企業は、自社の方向性と就活生のキャリアプランがマッチしているかを確認しています。

企業研究を十分におこない、その企業で自分の望むキャリアが積めるのかをよく確認してください。

さらに、自分のキャリアプランを実現するために現在していることを書けると、好感を持たれます。

入社後にやってみたいことの回答例

例文

貴社に入社しましたら、子どもから大人までに愛される菓子類の商品企画に携わりたいと考えております。貴社の商品の中には、自分自身が小学生の頃から現在まで購入を続けているものが多数あります。どれも変わらぬ美味しさで、たくさんの人に愛されています。貴社の商品企画部門では、毎年多くの製品を生み出しており、先日も○○という商品がSNSで話題になっていました。自分も貴社での商品企画を通じて、現代の日本人の拠り所となるようなお菓子を世に送り出していきたいです。

【回答ポイント】
「入社後にやってみたいこと」という設問には、企業研究をみっちり行い、自分が働いている姿をイメージしながら書くといいでしょう。後の面接で希望する職種や部署、仕事内容を聞かれてもはっきり回答できるように、考えを練っておく必要があります。

項目⑤:業界特有の内容

・銀行業務において志望している部門、その部門を志望した理由について記入してください。(金融)
・現在の日本の経済状況についてどう感じますか。(金融)
・業界を取り巻く環境は大きな変化を遂げようとしています。その変化を念頭に置いた上で業界を選択した理由と、当社を志望した理由をお答えください。(金融)
・◯◯という商品にキャッチコピーをつけてください。(広告)
・最近のCMで一番印象に残ったものとその理由をお書きください。(広告)
・生活者視点に立ち、身の回りの変化について観察しなさい。(広告)
・あなたにとってのエンターテインメントとは。(アミューズメント)
・エネルギー自給率の低さが問題となっています。この問題についてあなた独自の視点から分析してください。(エネルギー)
・あなたが今まで受けたサービスの中で最も印象に残っているものは何ですか。(サービス)
・日本のサービスは世界でも優れていると言われますか、それを体感したエピソードを教えてください。(サービス)
・日本の教育の課題は何ですか。(教育)
・理想の教育とは何でしょうか。(教育)
・理想の教育を実現するためにまっさきに取り組むべきことは何ですか。(教育)
・若者の自動車離れが進んでいると言われていますが、その原因は何ですか。(自動車)
・その原因を解決するために自動車業界がすべきことは何ですか。(自動車)

面接官の視点:論理的思考能力を見られる

業界がたくさんある中で、なぜその業界を選ぶのかは「論理的思考能力」が求められます。憧れやイメージだけではなく、社会全体を見て業界の長所や課題を見抜くことで、企業にも魅力的な人材として映るでしょう。

コツ:業界研究を徹底させる

「業界特有の項目」を上手く書くコツとしては、何より業界研究を徹底するというものが挙げられるでしょう。「業界特有の項目」では、その業界の慣習的なことが尋ねられることも多く、その場合はどれだけ業界のことを知っているかが肝になります。

就活とは、企業分析と業界分析、そして自己分析が主軸になると言っても過言ではありません。であれば、その三点に可能な限り時間を割き、深掘りすることで自ずと良い結果が生まれるのではないでしょうか。

仮にエントリーシートで「業界特有の項目」が尋ねられないとしても、業界分析はしっかりと行うべきです。業界分析を行うことで志望企業の立ち位置を把握することができますので、より理解を深められるでしょう。

印象に残ったCMと理由の回答例

例文

女優の○○さんが出演している■■のCMです。理由は、時間がなくとも手軽に食べられるという点に訴求している点に面白さを感じたからです。 私自身、これまで■■はどちらかと言うと40代以上の方が食べるイメージを持っていました。部活でも休憩時の栄養補給はスポーツドリンクを飲んでいたのですが、○○さんがファンの部員が多いこともあり、あのCMを見てから■■が導入されるようになりました。

【回答ポイント】
業界ならではの設問に答えるには、業界研究と企業研究が欠かせません。

印象に残ったCMを答えるだけでなく、その理由とそのCMがどのような影響を及ぼしたかまでを記載してください。

今までの中で最も印象に残っているサービスの回答例

例文

印象に残っているサービスは、スキンケア用品を扱う女性向けのショップに行った際の 接客サービスです。
姉の就職祝いのプレゼントを買うために、男性一人では入りにくい女性向けのショップに行ったことがあります。しかし何を買えばいいのかわからず、商品を目の前に悩んでいると、店員の方がスッと寄ってきて「何かお探しですか?」と優しく声を掛けてくれました。その店員の方は丁寧に予算や姉の好みを聞き出し、希望に合った商品を勧めてくれました。この商品を購入して姉にプレゼントすると、とても喜んでもらえました。
むやみに客に声をかけるのではなく、困っている客に対して声をかけ、丁寧に接客する姿勢に感動しました。

【回答ポイント】
その業界を目指すきっかけになったエピソードが必ずあるはずです。エピソードを具体的に書き、自分がどう思ったのかを書くことでオリジナリティあふれる回答になります。

日本教育の課題の回答例

例文

日本の学生は、他国の学生と比べると「主体性に欠ける」と言われています。急速なグローバル化が進む今、他国と勝負していくには社会に出てからではなく、学生のうちに主体性を身につけるしかないと考えています。 日本の教育現場では、教師が生徒に向かって一方的に勉強を教えるスタイルが主流です。この教育のままでは主体性は身につきません。生徒が積極的に発言し、生徒が主体となる教育が必要だと思います。

【回答ポイント】 志望する業界の抱える問題点を把握し、自分はどう考えているかを具体的に書くのがポイントです。ただ課題を挙げるのではなく、どう解決していくかまでを書きましょう。

項目⑥:その他の内容

・最近気になるニュース・出来事は何ですか。
・最近関心のあることは何ですか。
・わが国の伝統的な価値観を一つ取り上げ、それについてのあなたの考え。
・過去1年程の間で起こった出来事の中で、特に興味を持ったことについて意見を述べてください。
・日本が今後解決すべき問題で一番重要なものはなんですか。
・それを解決するために、日本社会は何をすればいいですか。
・最近読んだ本は何ですか。その内容も含め説明してください。
・日本の競泳人口はどれくらいですか。算出方法を含め説明してください。
・競泳人口を3倍にする施策を提案してください。
街でみかけた面白いものを写真に撮り、タイトルをつけてください。
・来年の初詣から、おみくじにプラスして新たな楽しみが用意されることになりました。どのような楽しみが増えるのかを自由な発想でお答えください。
・世界史上存在した全ての職業の中で、1年の期限付きでやってみたい仕事は?
・世の中にもっと広まればいいと思うことは何ですか。

面接官の視点:話題をどう広げるか見たい

「その他の項目」は面接官から、与えられた話題をどのように広げるかという点が見られています。そこに如実に現れるのは、応募者の日頃の社会に対するリテラシーや発送の瞬発力、そして様々な分野に対する造詣の深さでしょう。

それら全てを完璧に備えることは難しいものですが、少なくとも自分が志望している業界に関連することは抑えておくべきです。とはいえ、それも多岐に渡りますので、細かい部分と大まかな部分を抑えておけば良いでしょう。

細かい部分は業界に関するニュースになりますし、大きなところとしては、社会全体がどう動いているかという部分です。それは日経平均株価や失業率、そして世界各国の動向に目をやればある程度掴むことができるでしょう。

コツ:瞬発力や興味・発想の豊かさをアピール

就職活動とは関係のないように思える内容も、実は就活生の能力を図るための良い方法です。

世の中をしっかり観察しているか、あるいは突拍子もない事柄に対しても自分なりの回答を出せるか、どんな発想力があるかなど、あらゆる能力を見られていますので、意外とアピールにつながるチャンスです。

最近気になるニュース・出来事の回答例

例文

最近気になるニュースは、学生のソー活(ソーシャルネットワークで就職活動を進めること)です。ソーシャルネットワークは大手媒体に依存しない職業選びのインフラとなり、学生に仕事の機会を提供する大きな場です。 たとえば、××で新しく職を得た人の3分の1がソーシャルネットワークを利用して職を見つけている、というニュースを見ました。ソーシャルネットワークでつながった「オープンなコネ採用」が日本でも進めば、学生と企業の接点はますます増えると思います。
ソーシャルネットワークを使えば、大手企業を中心に掲載している就活サイトでは見つからない企業と学生とのつながりも生まれ、新たな雇用の機会が生まれると考えています。新卒だけでなく第二新卒や既卒、さらにはニートの新たな就職の可能性を秘めたソー活の今後の動きに注目しています。

【ポイント】
基本的には、この設問に対しては志望する業界の重要なニュースを挙げましょう。情報収集を怠らないよう、気をつけてください。

この質問は面接でもよく聞かれますから、就活中は常にアンテナを張っておくのがベストです。具体的なニュースを挙げたうえで、興味を持った理由、自分の考えまで書きましょう。

ここ最近で関心のあることの回答例

例文

バレーボールの世界大会が近いため、バレーボール日本代表の人気の高さに関心を持っています。近年の日本代表の人気は、メディアに大きく取り上げられている点が大きく影響していると考えています。実際、メディア・トレーニングの成果が表れているそうです。 しかし、メディアやマスコミを通じた選手の人気は、一過性的な色が強いとも感じています。競技そのものへの人気を根づかせるためには、たとえば××というチームが実施しているような地元の学校へのプロコーチの派遣など、地域への貢献が必要になるのではないかと思います。

【回答ポイント】
この質問も先ほどと同様に、志望する業界の重要なニュースを挙げましょう。気になったニュースを自分なりに深掘りする回答は好印象を与えます。気になったことは調べるのが当然であり、採用担当者もその姿勢が備わっているかをチェックしています。

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エントリーシートの項目をあらかじめ確認して対策を立てよう

上記エントリーシートの質問は、比較的よく聞かれる問題を中心に構成しています。

本番前に、練習で上記の質問に対する自分なりの答えを書いてみてはいかがでしょうか。また、面接ではこのエントリーシートに書かれた事から質問をされるケースも多いため、エントリーシートの対策をしっかり行う事が重要です。

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