就活面接で血液型を聞く意図と正しい答え方～対応1つで採用担当者の印象を変えるポイントとなる～

性格診断のために血液型を聞かれると思う就活生が多い

■調査方法：キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時：2017年3月6日
■調査元：ポート株式会社
■調査対象者：キャリアパーク会員の就活生
■質問内容：「面接時に企業が血液型を聞いてくる意図は何だと思いますか？」

面接で血液型を聞かれる意図に関して、性格診断のためだと感じる就活生が多いようです。なかには「輸血」や「緊急対応」という回答もあり、就活生によって血液型を聞かれる意図の汲み取り方はさまざまだということもわかります。では、面接官はどのような意図で血液型を聞くのでしょうか。この記事では、血液型を聞かれる意図と正しい答え方についてご紹介していきます。

面接で血液型を聞かれるケースがある

就活の際の面接では、いろいろな質問をされますよね。志望動機や自己PR、将来の展望などさまざまな質問があります。その中のひとつに、血液型を聞かれるケースもあります。しかし、血液型で面接官はどのような情報を得ようとしているのでしょうか。
ここでは、面接で血液型を聞かれた時にどういった対応をすべきか、なぜ血液型を聞かれるのか、などを中心に見ていきます。

以前は血液型を判断基準にしていた企業も実在していた

なぜ面接で血液型を聞くのか。それは、合否判断基準のひとつとなるからです。しかし、これは以前の話です。近年の面接ではこのような事例はないでしょう。嘘のような話ですが、少し前までは、血液型を採用の合否判断基準のひとつとしている企業が、かなり存在していました。「B型やAB型はとらない」であったり、「経理や秘書にはA型の人を採用する」ということが、当たり前のようにおこなわれていました。

現在では血液型で合否判断するのは禁止されている

上記のようなことは以前行われていたものであり、現在でも血液型を採用の判断基準にしている会社はほぼないでしょう。
現在では、性格と血液型の因果関係が薄いことが、科学的・統計学的に実証されています。それもあり、面接時に血液型のような採用判断の先入観になるような質問はしてはいけないと、労働基準局も厳しく指導しています。

実際の面接評価シートで確認する

面接をする際、面接官は面接評価シートを元に就活生を評価しています。面接評価シートには、マナーや身だしなみ、質問に対する受け答えなどの内容をチェックする項目があります。企業や職種によって設定されている項目は異なりますが、参考にすることで、面接官視点を把握することができます。「面接評価シート」を無料で手に入れて、面接前に最終調整をしたり、就活生同士の練習で活用したりしましょう。

緊張をほぐすための意味のない質問として血液型を聞く面接官はいる

血液型を聞く面接官のほとんどは、その質問に大した意味を持たせていないケースが多いです。多くの面接官は、以下のような意味合いで血液型を聞いているでしょう。

①緊張をほぐすための話題として尋ねる
血液型で性格診断を行うつもりはありません。応募者をリラックスさせるために、あえて世間一般的な話題を選んで場を和ませる質問してくる面接官がいます。

②一般的な話題を質問してコミュニケーション能力を見る
あらかじめ決められた質問事項として、あえて血液型を尋ねてくるケースもあるでしょう。

タブーとされる質問で相手の受け答えを見るといった手法もある

血液型を採用の合否判断にするのは、もちろん違反となります。しかし、この「一般的に血液型の質問はタブーとされる」というのを逆手に取るケースもあります。応募者が予想もしていなかった質問を受けて、とっさにどういう受け答えをするのかを見るというわけですね。このような意図で血液型の質問をしてくる面接官もいるので、いざ質問されても対処できるようにしておきましょう。

面接で血液型をきかれたときの対処方法は？

血液型は、本人ではどうしようもない問題です。最近では、「ブラッドタイプハラスメント」という言葉で差別問題として取り上げられる問題にもなっています。面接官が悪意なく血液型を質問するケースもありますが、そんなときどのように対処すれば良いのでしょうか。

血液型の質問にはポジティブな回答をするべき

血液型を尋ねられたときに、畏まったり恥ずかしがったりするのは、あまり良い対応とはいえません。
「私はB型です。世間一般的にはB型は○○と言われていますが、私の場合は○○な性格です。」と、ポジティブな返答をしましょう。きっと面接官に好印象を与えられますよ。

ただ自分の血液型だけを答えるのは避ける

面接官に「血液型はなんですか？」と聞かれた時、就活で血液型を聞かれる意味がわからずに、ただ「A型です」とだけ答えるのは避けて下さい。面接官はコミュニケーション能力を試しているかもしれませんし、タブー質問に対する対応を見ているかもしれません。どちらにしても、ただ「A型です」とだけ答えるのは評価につながらないでしょう。就活において面接は非常に大切なものです。少しでも心象を良くするためにも、高評価につながる受け答えを心がけて下さい。

就活の際に面接で血液型について質問されたらポジティブな回答をする

面接時に企業が血液型を聞いてくる意図について取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか。血液型を面接の採用基準のひとつにしている企業は、残念ながら無くなっていません。

血液型のことを聞かれることも頭の片隅においておき、質問されたときには、質問を逆手に取るぐらいの心構えで、堂々と対応すればいいでしょう。こういった答えにくい質問に対し、面接官も唸るような的確な回答ができれば、きっと高い評価につながるはずですよ！