2020年07月07日(火) 更新

【家族構成についての質問が禁止される理由】面接での答え方の例付き

「家族構成」に関する質問が禁止されている理由

就活の面接では、家族構成に関する質問が禁止されていることをご存知でしたか?厚生労働省による「公正な採用選考について」という指針があり、公正な選考を行うための考え方や、配慮すべき事項が示されています。この事項の中で、家族構成は配慮するべき質問と決められているのです。

調査方法 : メールを配信して学生にアンケート
調査日時 : 2017年1月26日(木)~1月29日(日)
調査元 : ポート株式会社
調査対象者 : キャリアパーク会員の大学生・院生
有効回答数 : 438人
質問内容 :「面接の質問で家族構成を聞かれたことがある」

就活生を対象に438名から集計したアンケートによると、「面接の質問で家族構成を聞かれたことがある?」という質問に対して、21,2%の人がYes、78.8%の人がNoと答えました。(2017年1月時点、キャリアパーク調べ)
面接で家族構成に関する質問は禁止されているものの、実際にアンケートを取ってみると21.2%もの人が聞かれたことがあると回答しました。

公正な採用選考の基本から外れている

厚生労働省による「公正な採用選考の基本」では、「応募者の基本的人権を尊重すること・
応募者の適性・能力のみを基準として行うこと」が基本的な採用選考の考え方であると記されています。

公正な選考をするためには、雇用する側である企業が公正な採用選考を実施することが必要だとされているのです。

つまり、公正な採用選考を実施するためには、応募者の家族状況や生活環境を採用基準にしてはいけず。企業は、応募者の適性や能力とは関係ないことを判断材料にして、採用の可否を決定してはいけないのです。

このように、選考は、応募者本人が持っている適性や能力以外を加味して採用の可否を判断しないことが前提とされているため、家族構成に関する質問が禁止とされています。

思想信条についての質問も避けるべき内容とされる

家族構成に関する質問の他にも、応募者の思想信条に関わることについての質問も、避けるべきだとされています。

「宗教」「支持政党」「生活信条」「社会運動」「購読新聞」などに関する質問が、これに含まれます。就活においては、公正な選考を行うという理由で、応募者の適性・能力とは関係ない事柄に関する質問は、避けるべきだとされているのです。

面接力診断で、苦手分野を見つけよう

面接を突破するには、対策すべきポイントが多くあります。たった一つの見落としが、致命傷になりかねません。

そこで活用したいのが、「面接力診断」です。

面接力診断は24の質問に答えるだけで、自分の弱点をグラフで見える化できます。ぜひ活用して、志望企業の面接を突破しましょう。

面接における家族構成に関する質問の答え方

では、実際の面接で、厚生労働省が禁止しているはずの家族構成に関する質問をされてしまった場合、どのような答え方をすればよいのでしょうか?

最近では、企業の選考に関する情報はすぐに入手できます。不適切な質問や面接をすれば、その情報はすぐに広まり、企業の印象は悪くなります。イメージダウンを防ぐため、不適切な質問や面接をしないよう、企業は注意を払っているのです。大企業などでは、家族構成などの厚労省の指針に反する質問がされるケースは少ないかと思います。

しかし、比較的規模の小さい企業などでは、家族構成などを質問されることが時々見受けられます。
こうした場合の答え方では、その企業にどれだけ入りたいかという応募者側の気持ちも大きな問題になってきます。

①話してもいいのであれば答える

家族構成に関する質問であっても、話してもいいのであれば答えてください。場を和ますためのアイスブレイクとしての質問かもしれませんし、回答しても差し支えない質問であれば、そのまま正直に回答しても構いません。

例えば「●●さんは何人家族ですか?」という質問であれば、「父、母、姉がおります」「5人家族です」というようにシンプルに回答すれば、家族個人の情報は守れるので回答してもよいでしょう。

一方、家族構成の話題から発展し、具体的な年齢や職業などを聞かれるケースもあるでしょう。この場合も同様に話してもいいのであれば正直に答えても構いません。

面接官としても気軽な会話として質問をしているかもしれませんし、家族の話題は面接中の緊張を和ませる会話のひとつとして捉えている場合もあります。受け答えで印象をマイナスにしたくないという人は、無理のない範囲で回答することも想定しておきましょう。

②答えたくない場合はハッキリ採用担当者に伝える

家族に関わる質問が続く場合や、不要な質問だと判断した場合は、回答を拒否をしても大丈夫です。ですが「答えられません」とだけ返すのではなく、回答できない理由や謝罪の言葉を一緒に伝えると、多少なりとも冷たい印象を柔らかくすることができます。

「家族のプライバシーに関することですので、回答は控えさせていただきます」
「家族の個人情報なので、私の一存では回答することはできません」
「申し訳ありません、お答えできかねます」

また、家族構成の質問をする目的を逆に聞き返すことも有効です。
「家族構成を聞く目的をお聞きしてもよろしいですか」
「家族構成が仕事にどう関係するのでしょうか」

このようにハッキリ回答するのもひとつの手です。ただし、あまりにも直球に伝えてしまうと生意気だと思われかねませんので、自然な態度で相手を刺激しないよう回答するようにしてください。

人事は黙って切り捨てる!あなたのマナーは大丈夫?

質問に答えられないと伝える際も、就活のマナーは守るべきです。マナー違反をすると、指摘されることもなく、黙って落とされてしまうでしょう。

そこで活用したいのが、「マナー力診断」です。

マナー力診断を使えば、24の質問に回答するだけで、「身だしなみ」「電話・メール」「履歴書の書き方・送り方」など、自分の弱点をグラフで見える化できます。

ぜひ活用して、就活の不安を無くしましょう。

面接で家族構成に関する質問をされた時は素直に答えるか回答を拒否する

面接で、「家族構成」についての質問をされた時の答え方についてご説明しました。家族構成などのプライバシーに関する質問、思想や宗教に関する質問は、本来禁じられている質問です。

しかし、面接官が会話を和ますための雑談のつもりで家族構成を聞いただけであることもありますし、家庭環境を確認するために聞いている場合もあります。

企業側が応募者を選ぶように、応募者も企業を選ぶ場です。就職差別に繋がりかねない質問は、厚生労働省によって禁じられています。にもかかわらず、不適切な質問をしてくる企業を選ぶべきかどうか、自分でも適切に判断していきましょう。

イマ就活生に大人気のサービス5選!!

国内最大級のキャリア情報プラットフォーム、キャリアパークの公式アプリが登場!

就活生必見のお役立ち情報が満載!

関連コラム

このコラムに近いイベント

個別面談へご参加ください
  • 19年卒
  • 21年卒
  • 20年卒
  • 18年卒
  • 24年卒
  • 22年卒
  • 23年卒
  • 就活サポートサービス

個別面談へご参加ください

個別面談へご参加ください

38734 view

おすすめの就活イベント