2019年10月09日(水) 更新

介護職を目指す新卒が知っておきたい志望動機の書き方|魅力的なものにするためのポイントと例文

介護の志望動機を書くときに意識するとよい面接官側の視点

①人柄や対人行動

介護職の仕事の中心は、利用者の介護をおこなうことです。人とのふれあいを大事にしなければならない仕事であるため、志望者の人となりが重要になってきます。介護職の場合、仕事へのスタンスが、そのまま利用者に対する姿勢に反映されることが多いでしょう。そのため面接官は、志望動機から人に関わる姿勢が積極的なのか、受け身なのか 、また配慮ある行動ができるのかなどを見ているのです。
また、職場内の人間関係で辞める人が多いので、他のスタッフとの関係は良好に保てるかという点も気になるところになります。したがって、志望者の人柄が重要視されるのです。

②長期的に働けるのか

介護職は慢性的に人手不足の状態です。その上、職員がすぐ辞めてしまうようであれば、利用者の不信や不満も積もってくるのです。そこで、志望者が長期働けるのかを、志望動機から見極めようとします。仕事に対する将来的なビジョンがあるか、職場でトラブルを起こしそうかなど、長期的に働くのに関連する事柄や、障害になりそうなことはないかが見られるのです。
また、トラブルが起きた時にどう乗り越えてきたかも見ています。問題が起きたときの対応が書いてあると長期的に働けそうと思えますし、採用する側への配慮から相手のことを考えられる人と思われるでしょう。

新卒が介護職を目指す場合の志望動機を書くポイント

①志望先の方針に共感した姿勢を示す

施設にもよりますが、多くの介護をおこなう職場では「方針」を定めています。方針は利用者に快適な環境を与えるためにあるので、介護施設にとって大事な部分といえるでしょう。したがって、介護職の志望動機を書く際には、「施設の方針にどう共感したのか」を具体的に書くと効果的です。方針はホームページやパンフレットに記載されていることがほとんどなので、事前にホームページは必ず見ておいてください。

②目指すきっかけとなったエピソードを加える

介護職の志望動機では、目指すきっかけとなったエピソードを加えるのも効果的です。自分の性格や長所への気づき、過去のボランティア経験など、介護に興味を持つきっかけとなった事柄を思い返してみてください。
エピソードはなるべく具体的に、しかし長くなりすぎない程度で作成するとよいでしょう。嘘のエピソードを作成すると、面接などでボロが出てばれてしまう可能性があるので、気をつけてください。

③介護の勉強中であることをアピールする

新卒が介護職を目指す際に問題となるのは、知識や経験が足りないことです。経験が足りないのは仕方ありませんが、知識もなく無資格となれば、就職活動において不利になる可能性があります。志望動機で勉強中であることをアピールすると、そういった点をカバーできるでしょう。
アピールする際には「〇月におこなわれるXXの資格を取得する予定です」など、具体的な目標を提示すると効果的です。専門学校などに通っている人は、その点もアピールしましょう。

介護職を目指す際に取得しておくとアピールできる制度

①介護職員初任者研修

介護職をめざす際に習得しておくとよい制度をご紹介します。1つ目は、介護職員初任者研修です。これは、介護職の知識・技術・考え方の基礎を学べる研修制度になります。講座を受講し、修了後の筆記試験に合格すれば修了者の称号が取得できるのです。受講資格はとくになく、最短1ヶ月程度で研修が修了します。また、通信でも学べる資格なので、大学などで勉強をおこないながらも取得できるでしょう。

②介護職員実務者研修

2つ目は、介護職員実務者研修です。上記でご紹介した初任者研修の上位制度に位置づけられており、より実務に関する知識・技術・考え方を身につけられる研修となっています。受講資格はとくになく、初任者研修を受けていなくても受講できるものです。国家資格である介護福祉士を受験するのに必要な研修のため、難易度はそれなりに高いといえるでしょう。

③介護福祉士

3つ目は、介護福祉士です。介護業界唯一の国家資格のため、知っている人は多いでしょう。年に1回行われており、 次の3つのルートで取得することができます。

介護福祉士へのルート

①実務経験ルート
実務経験3年+上記の実務者研修取得もしくは介護職基礎研修と喀痰吸引等研修の修了

②福祉系高校ルート
高校又は中学(専攻科含む)で福祉に関する教科及び単位を修め卒業

③養成施設ルート
部科学大臣及び厚生労働大臣指定の学校もしくは都道府県知事指定の養成施設で知識・技能を修め卒業

①は就職してから資格取得を目指すルートです。②、③は専門的な知識・技能を学校などで学んで資格を取得するものになります。キャリアアップにも役立つため、経験者で取得を目指す人も多い資格なのです。

履歴書や面接で使える介護職の志望動機の例文

実際に履歴書で使える介護職の志望動機の例文を見ていきましょう。そのまま使用するのはNGですが、具体的な例文を知っておくだけでも、志望動機の書きやすさは変わります。以下の3つの例文を参考にして魅力ある志望動機を作成ください。

志望動機の例文①:父の病気がきっかけ

私は、人のために働ける介護職に就きたいと思っております。高校時代に父が病気にかかり、介護施設を利用したことがありました。その際にスタッフの方に父の生活介助をしていただいたのですが、優しく温かい対応に父も喜び、病気で不自由であるにもかかわらず笑顔で過ごしている姿を見て、自分も同じ仕事に携わりたいと思いました。貴法人は老人ホームの運営や入浴車の製造、環境の整備など、今後の高齢社会に向けて大きく貢献されており、その部分に魅力を感じました。 介護職は未経験ですが、高校時代に商業科で培った事務や接客のスキルには自信があります。そういったスキルを活かして現場のサポートをしながら、福祉について勉強していきたいと思っております。

志望動機の例文②:ボランティア経験で魅力を感じた

高校時代に参加した福祉関係のボランティアで、利用者の方々とレクリエーションなどを通してコミュニケーションを取りながら、介護の仕事を体験させていただきました。食事の介助を手伝った際、利用者の1人から「ありがとう」と言われたことに、強くやりがいを感じたのが介護職を目指したきっかけです。未経験ではありますが、採用された際に大きく貢献できるように頑張る熱意は持っています。現在もボランティア募集などがあれば参加することで、経験を積めるように努力しています。

志望動機の例文③:スキルを活かして社会に貢献したい

福祉分野が依然として成長期にあることを知り、今後、少子高齢化が進んでいく中で、働くこと自体が社会貢献になると感じました。将来的にも大きな展望もあると感じたのが介護職を目指したきっかけです。私自身、介護職は未経験ですが、高校時代に生徒会役員として仕事をしていましたので、円滑な人間関係を築くためのコミュニケーション能力と積極性には自信があります。介護の現場は、人と人とのつながりで成り立っていると思っています。学生時代に培ったコミュニケーション能力で貴施設の業務に、また社会や地域の福祉に十分活かせるものと考えております。

志望動機作成に役立つジェネレーター

志望動機を作成する際に、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に志望動機を完成させましょう。

介護職の志望動機では3つのポイントを意識しよう

介護職は、今後の高齢化社会でさらなる展望が期待されている職種です。そのため需要が高く、新卒で介護職を目指す人は増えていくでしょう。そういった中で志望する介護施設に就職するためにも、志望動機は大切なポイントとなります。志望動機には、志望先の方針に共感した姿勢を示し、目指すきっかけとなったエピソードを具体的に書きましょう。また、介護を勉強中の人は、それをアピールすることを忘れないでください。やる気を示すことにもつながり、新卒の弱みである経験不足を補うことにもなります。本ページの内容を参考に、魅力的な志望動機を作成してください。

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