2020年06月23日(火) 更新
世界遺産検定は就職で有利か|資格の内容とESに記載すべきポイント
目次
世界遺産検定とは
世界遺産検定は、旅行好きな人や趣味で世界遺産に興味がある人なら、名前を聞いたことがあるかもしれません。旅行や地理に興味がある人なら、就職活動で役立つのであれば、取得を考えるのではないでしょうか?
ここでは、世界遺産検定がどのようなものなのかから、ご紹介します。
世界遺産の知識・理解を深めて社会へ還元することを目指した検定
世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産についての知識・理解を深め、学んだ内容を社会へ還元することを目指した検定です。2006年にスタートした新しい民間資格ですが、2011年以降は毎年1万人以上が受験する人気の資格となっています。
世界遺産検定のレベルはマイスター・1~4級
世界遺産検定にはマイスター、1~4級の5つの級があります。マイスターともなると、世界遺産について、自分の意見をしっかり論述できないと合格できません。
世界遺産検定は、趣味の旅行をより楽しみたい人や、純粋に学ぶことを楽しみたい人、または旅行業界に勤める人が知識の修得として受検することが多いようです。
受験料は資格に応じて異なり受験会場も指定がある
世界遺産検定の受験料は、資格の級数に応じて受験料が異なります。
一番高い級のマイスターを受験する際は、約20,000円程度かかりますが、就活のアピールにも使える3級であれば受験料は4,500円ほどで受験できます。3級は2級や4級と併願することも可能であり、この場合は7,000円~10,000円程度かかるようです。
また級数によっては受験会場についても指定がある場合があります。3級であれば札幌から沖縄まで幅広く受験可能ですが、1級やマイスターの受験をする場合は開催される都市が指定されます。
こういった点から、受験する場合は級数と会場について、しっかりと事前に確認しておく必要があります。受験時間についても、あわせて確認することを忘れないようにしましょう
世界遺産検定は業界や企業によっては就職に有利
社内推奨資格としている企業もある
世界遺産検定は、観光と深い関わりがあるため、主に旅行業界の採用担当者からの注目が大きいです。エントリーシートの資格欄に「世界遺産検定」を設けている企業もあるのです。
資格を持っているということが、直接選考に影響するわけではないですが、アピールにはなります。
◆エントリーシートに世界遺産検定を設けている企業
・JTBグループ
・近畿日本ツーリスト個人旅行株式会社
・阪急交通社
大手の旅行会社は、必要として設けているところが多いです。
今後、世界遺産検定の知名度が高まるにつれて増えていくでしょう。合わせて実際に先輩たちが提出した旅行業界のエントリーシートも確認してみてはいかがでしょう。対策が難しい旅行業界のESの対策ができる貴重な資料です。
履歴書には世界遺産検定3級から記入できる
世界遺産検定を取得して履歴書に記入する場合、3級から記入できます。3級は、大学3年生程度の内容です。
具体的には、代表的な世界遺産100件と日本の全遺産が出題対象です。4級は世界の有名な遺産27件が範囲なので、3級になると難易度が格段に上がります。履歴書には、3級以上を書いてアピールしましょう。
面接で自分のアピールポイントを伝えやすい
世界遺産検定は、世界遺産活動の目的である国際的な相互理解や平和理念、世界遺産登録の条件など、世界遺産を基礎から学ぶことで「世界遺産保全の草の根ネットワーク」が広がることを目的とする検定です。
面接で資格について話題をふられたときに、国際理解や、社会貢献活動、あるいは旅行が趣味でアクティブに動き回っているなど、世界遺産検定資格の話をキッカケに、自分のアピールポイントを伝えやすい内容です。
世界遺産検定をESで記載する際のポイント
資格取得を希望したきっかけを語る
世界遺産検定は、資格としては珍しいものです。そのため、履歴書への記載だけでも採用担当者の興味を持ってもらえるでしょう。
しかし、就活における資格は、資格取得までの過程もあわせて評価されるものでもあります。就職に資格を活かしたいと考えているのであれば「なぜ資格を取得しようと思ったのか」について明らかにし、エピソードとして語れるようにしておきましょう。
具体的な資格取得についてのエピソードを交えて理由を語れるようになっておけば、どのような資格であっても明確な目的を持って取得したことをアピールできます。
これは自分の決めた目標をしっかり達成する能力のアピールにもつながります。
資格をどのように仕事で活かしたいか述べる
資格を取得するまでの理由や目的とあわせて、企業への就職後、どのように仕事で生かしていきたいかを述べることも大事です。
世界遺産検定の場合は特に、旅行業界での仕事において活かせる資格ですので、旅行業界を目指す場合は積極的にアピールに取り込んでおくといいでしょう。仮に目指しているのが旅行業界以外でも、資格の活かし方はあります。
この場合、資格そのものではなく資格取得までの過程で得たことを活かしていく、という形で考えましょう。資格を取得するまでには、努力した部分や工夫した部分が必ずあるものです。これらの努力した部分、工夫した部分を就職後どのように活かしていくかをアピールできるようにしていきましょう。
世界遺産検定は旅行業界に就職した後も役に立つ
世界遺産検定資格は、旅行業界においては就職してからも役に立ちます。では、世界遺産検定を取得していると、旅行業界においてどのような業務に役立つのでしょうか。ご紹介していきます。
旅行商品の企画・開発・仕入れ・添乗業務に活かせる
世界遺産検定で得られる知識は、旅行商品の企画・開発、仕入れなどの業務や、添乗業務、旅行代理店窓口での旅行商品の販売などに役立てることができます。
世界遺産検定を通して修得した、世界遺産に関する専門知識は、旅行業界において幅広く通用するのです。
世界遺産検定1級は世界遺産スペシャリストの前提資格
世界遺産スペシャリストは、世界遺産の知識を活用し、お客様を満足させることができるサービスを、提供・企画できる人材を育成するための資格制度です。
世界遺産検定1級を取得していることが、世界遺産スペシャリストを受験する前提資格となっています。
世界遺産検定は面接での話題作りにもなり旅行業界を目指す場合の就職の際に有利
世界遺産検定は、旅行業界や航空業界も注目する検定で、エントリーシートに「世界遺産検定の取得級」の記入欄がある企業も増えてきています。
世界遺産検定の知識を使って働きたい人には、客室乗務員などがおすすめです。世界遺産検定1級は、添乗員や旅行業者業務に従事する人が取得できる「世界遺産スペシャリスト」の認定要件にもなっているのです。
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