2021年09月27日(月) 更新
グループディスカッションで採用担当者が評価するポイントと注意点
目次
グループディスカッションを選考に取り入れる企業は多い
新卒採用の初期段階で取り入れていることが多いのが、グループディスカッションです。
グループディスカッションでは、複数のメンバーでチームを作り、グループとしての結論を出すために制限時間内で議論をします。結論を出すための貢献して次の選考に進めるよう、グループディスカッションについて(選考に取り入れる理由・評価ポイント・注意点など)を事前に確認しておきましょう。
グループディスカッションを選考に取り入れる理由
複数の学生に会いつつも一度に評価しやすい
グループディスカッションは、複数の学生に会いつつも一度に評価しやすいというメリットがあります。面接官が1~2名の場合を例にすると、通常の面接では4,5人程度ですが、グループディスカッションでは10人以上を同時に選考できます。
また、面接の前段階の書類選考だけでは、企業が求める人材であるのかをしっかり確認することができず、見送ってしまう可能性があります。このような理由からグループディスカッションを取り入れて、学生の素質を見極めるわけです。
その時に出す課題についての考え方を知りたい
また企業としては、グループディスカッションの課題をその場で発表することで、書類選考や面接のように、事前準備をしたり誰かに相談したりすることができない状況を作り出し、学生の考え方や議論のしかたを知りたいと考えています。
入社すれば朝会や打ち合わせなど、議論をする機会はすぐに訪れます。実際の業務では、すぐに物事を決断しなければいけない場合や、突然の変更があっても臨機応変に対応しなければならない場面が多々あることでしょう。入社後も円滑に生産的な議論ができるかを試されているわけです。
入社後の立ち居振る舞いが想像しやすい
そして、グループディスカッションを導入することで、学生の入社後の立ち居振る舞いを想像しやすいということも、企業側のメリットとして挙げられます。
提出された履歴書を読んだだけでは分からない、人として必要最低限の部分、例えば人と接する際のマナーや態度、仕事への熱意などを、面接の前段階でチェックできます。
グループディスカッションを通じて、いち社会人として当然持ち合わせているべき資質を確認しているわけです。
グループディスカッションの評価ポイント
協調性
1つ目の評価ポイントは、「協調性」です。チームの中で生産的な議論をするために、何をするべきかを考えて行動に移しているかを見られています。協調性を欠く・チームワークを乱してしまうような人には、低い評価を付けられてしまいます。グループディスカッションで協調性を発揮するために、次の点を意識しましょう。
協調性の評価においていられるポイント
- 他のメンバーとしっかり話したり、意見を聞いたりできているか
- 話したり聞いたりするときに、目を見てあいづちを打てているか
- 他のメンバーの意見を簡単に否定していないか(単に否定するのではなく、付け加える、代替案を出すなど工夫する)
- 議論すべき内容と関係のない話をしていないか
主体性
2つ目の評価ポイントは、「主体性」です。自分の頭で考えて行動できているか、またその行動が良い結果に繋がるものかを見られています。
ただし、いくら自分の意見だからと言って一人で話し続けてしまい、他のメンバーの意見を聞く時間が無くなってしまったりすると良い結果に繋がらず、評価も低いものになってしまいます。主体性を持ってグループディスカッションに参加できるよう、次の点を確認しましょう。
主体性の評価においていられるポイント
- 自分の考えをしっかりと持てているか
- 積極的に話し合いに参加しているか
- 意見や発言の数は適切か(多すぎても少なすぎても×)
思考力
3つ目の評価ポイントは、「思考力」です。良い意見を述べ生産性の高い議論をしてディスカッションを成功に導くためには、議論すべき内容を正確に捉えて分かりやすく伝える力が必要不可欠です。
議論すべき内容とかけ離れた的外れな意見を出してしまうと、低い評価になってしまいます。グループディスカッションで思考力をアピールするために、次の点を意識するようにしましょう。
自分にぴったりの役割を診断しよう
グループディスカッションは、役割決めで自分の力を発揮できるかどうかが左右されます。グループディスカッションの進め方や役割を把握するためにおすすめなのが「グループディスカッション完全対策」です。
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グループディスカッションでの注意点
グループディスカッションでは上述したように、協調性や主体性、論理性などを見られています。採用担当者に評価されるためには、これらのポイントを守りながら、いい結果を出すのがベストです。
そのためにいくつか注意点があります。グループディスカッションでその注意点を意識してみてください。
注意点①:過度な自己主張はしないようにする
グループディスカッションは、話した者勝ちというイメージがあります。もちろん全く話せないで終わってしまうと成功するのは難しいですが、だからと言って周りの空気を無視して「自分の主張」ばかりを繰り返すのは逆効果です。
グループディスカッションで過度な自己主張があると、協調性がないと評価されてしまいます。長々と意見をいったり、他の人の考えを否定したりするのではなく、自分の意見を端的に伝えるのがグループワークでのポイントです。
注意点②:司会や書記などの役職にこだわりすぎない
グループディスカッションでは、さまざまな役職があります。議論の進行上議長として話を進める司会進行約、タイムキーパー、書記などの役職はグループディスカッションを成功させるためには必須です。しかし、ここで司会や議長になったからといって、即合格というわけではありません。
役職にこだわりすぎると、かえって自分の意見が言えなかったり、自分に合った振る舞いができないケースも少なくないのです。
役職にこだわりすぎず、参加者の中での自分の立ち位置を見極めましょう。それがグループディスカッションで成功を収めるための注意点です。
注意点③:周りに流されない
グループディスカッションで成功を収めるための注意点として、周りに流されない点が挙げられます。もちろん周りの流れに逆らって議論を停滞させてしまうのも注意点です。しかし、周りの意見に同調するだけでは面接官に自分のアピールもできずに終わってしまい、成功とはいえない結果になってしまうでしょう。
成功を収めるためには、周りの話をただ受け止めるだけでなく、「こう考えるのもどうでしょうか?」「○○という考えを付け足してもいいのかなと思いました」など、自分の意見をはっきりと言えるようにする必要があります。
注意点④:時間やルールを守る
グループディスカッションの注意点として最も重要なのがその中でのルールを守ることです。たとえば何か問題を与えられてその答えを出す、というテーマであれば時間内に参加者で話し合って出した答えを結果として提示しなければなりません。
グループディスカッションやグループワークでは、時間切れになり失敗したという体験談が多いです。議論が白熱するときもありますが、ルールや時間には特に注意しましょう。
注意点⑤:議論のテーマやゴールを決める
グループディスカッションでの失敗例として、明確なテーマを決めずになんとなく参加者同士で話して結論も出ずに終わってしまうケースが挙げられます。こうなると参加者全員が選考にとって不利な状況となってしまいます。
そのため、注意点としては、まず議論をする前にテーマやゴールを決めるというのが大事です。さらに、議論のやり方、指針などもあらかじめ決めておくと、議論がスムーズに進み成功しやすいでしょう。
注意点⑥:全員が話せるように気を配る
グループディスカッションで自分が議長の立場として話の中心になっている場合は、それだけで選考に有利なケースが多いです。
しかし、他の人の話の分量に気を配れるかというのも注意点です。参加者の中には進んで意見を言うのが苦手な人もいます。そういった人に気づき積極的に話を振れるようにすると、リーダーシップやコミュニケーション能力という点で有利に立てるでしょう。
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グループディスカッションでの注意点は「自己主張をしすぎない」「時間やルールを守る」
グループディスカッションで成功を収めるための注意点を挙げていきました。他にも多くの注意点はありますが、グループディスカッションの基本は何よりも他の参加者と話し合って結論を出すことができるかというところにあります。
そのためには自分の意見をしっかり持つのはもちろんのこと、他の人の意見を受けて自分の考えをその場で話すというアドリブ力も重要になポイントです。
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