2020年06月05日(金) 更新
【大学の部活やサークル活動が就職で有利となる理由】部長職やマネージャーも活かせるポイント~退部が与える影響
目次
- 部活やサークル活動の経験をアピールするコツとは?
- 体育会系の部活に入っている人は就職先が早く決まりやすい
- 部活出身者は就活で必要な4つが備わっているため就職率が良い
- 大学で部活やサークルに入っている人は縦の繋がりができやすい
- インターンの時期までに、自己分析を終わらせておこう
- 就活のアピールポイント作りで部活やサークルに入る人は多い
- 「部長」という肩書だけでは内定はもらえない
- 体育会系であれば専門のエージェントが利用できる
- 部活を辞めることで就活に影響を与えることはない
- 部活やサークルに所属していなくても就活に悪影響はない
- 就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!
- 大学の部活・サークル活動を就職で活かすにはOBや専門エージェントの利用やポイントを押さえたアピールが必要
部活やサークル活動の経験をアピールするコツとは?
就活生の回答
キャリアパーク会員の就活生を対象に「就活で”部活やサークル活動”経験をどのようにアピールしていますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- 失敗談や改善したことなどを交えてアピール
- 最後までやる、チームワーク
- 優勝経験、努力
- どういう想いでやってきたのか
- 個人で頑張ったことをアピールする
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「就活で”部活やサークル活動”経験をどのようにアピールしていますか?」
部活やサークル活動の経験を、成績や失敗からの改善談でアピールしている就活生が多いようです。その他にも、「どういう想いでやってきたのか」「個人で頑張ったことをアピールする」といった回答もありました。そんな部活やサークル活動の経験が、採用評価にどう影響するのかをこの記事で紹介していきます。アピールする際の注意点もあわせて確認しておきましょう!
体育会系の部活に入っている人は就職先が早く決まりやすい
就活では、大学で部活やサークルに入っていた方が就職先が決まりやすいといわれるのはなぜでしょうか。キャリタスのデータを見ると、8月時点の就職状況では一般学生に比べ体育会学生の方が6%ほど内定を得ていることが分かります。その理由について詳しく見ていきましょう。
マネージャーも同様に就職が決まりやすい
部活に入っている人というのは、もちろんマネージャーも同様に言えることです。マネージャーの場合は大会で成果が出せるよう、普段の練習から選手を支えフォローをしています。そのため、マネージャーも選手同様のことが言えるといってもいいでしょう。
部活出身者は就活で必要な4つが備わっているため就職率が良い
部活出身者の就職率がいいと言われるのは、就活で必要な4つの要素が備わっているためでしょう。ここでは、その4つの要素についてご紹介します。部活経験を就活でアピールしていきたいのであれば、その4つの要素をアピールしていくことをおすすめします。
基本的なマナー
ひとつ目に、部活出身者がそなわっているものとして言えるのが、ビジネスで必要な基本的なマナーです。挨拶の仕方や言葉遣い、気配りなどが言えるでしょう。今までまったく意識してなかった就活生に比べると、日ごろから挨拶や言葉遣いを徹底してやっている部活出身のほうが自然にできるのです。
コミュニケーション能力
運動部、文化部関係なく、部活に所属すると、入部したての頃は、先輩と接し、自分の学年が上がれば後輩と接するようになります。多少ですが年齢が違う人と接する中で、先輩にはどのように伝えるべきか、この後輩にはどう教えるべきかといったことを考え、上手に接する方法が取れるようになっているのです。また、団体戦を要する部活の場合は、周囲とのコミュニケーション具合が試合に影響する可能性もあります。そのため、部活出身者は特に、ひととの付き合い方が備わっているので、グループワークや面接でもその力を発揮させやすいのです。
努力する姿勢
3つ目に備わっているものが、努力する姿勢です。例えば水泳部であれば、あと目標タイムを1秒短くさせるために、毎日の朝練を始めるかもしれません。または、授業後の筋トレメニューを追加するかもしれません。どちらにせよ、自分の目標を達せいさせるために、努力しようとするでしょう。それは、就活においても社会人になってもとても大切なことです。自分の希望とする就職先の内定を得るために、自然と努力するようになるのです。
自己分析力
最後にご紹介する部活生が備わっている要素が、自己分析力です。これは上記でご紹介した3つと関連あることです。他の部員とコミュニケーションをとるためにはどうすればいいのか、自分の動き方はどうあればいいのか考えるでしょう。また、試合に勝つためには、自分のどこがいけないのか、何をどう努力するべきなのか、自分で自分を分析する力が付いているのです。就職活動で、最初におこなわなくてはいけないことが自己分析です。自分はどんな人間だからどの業界に向いている。そういった分析を部活生はおこなえるといえるでしょう。
大学で部活やサークルに入っている人は縦の繋がりができやすい
部活やサークルに入っている方が就職で有利となる理由のひとつには、先輩との繋がりができていることも大きな要因となるでしょう。部活やサークルに入っていない場合、就活経験者である先輩からの情報が全くない状態で、本当に1から就活を始めなくてはいけません。しかし、先輩がいるだけで、インターンシップへは参加するべきか?や、おすすめの説明会などの情報を得ることができるのです。
OB訪問もしやすくなる
また、繋がりのある先輩がいるとOB訪問もしやすくなるという利点があります。部活に入っていると、大会などで思ったように就活ができない人もいるでしょう。しかし、知っている先輩がいるだけで、普段であれば頼みにくい時間帯でのOB訪問もお願いしやすくなります。そういった人とのつながりも、部活やサークルに入っていると就活が有利となる理由のひとつでしょう。
インターンの時期までに、自己分析を終わらせておこう
就活には自己分析が必須。遅くても、インターンの時期までに終わらせる必要があります。ただ、やり方がわからず、上手く進められない方も多いはず。
そんな時は、自己分析ツールの「My analytics」を活用してみましょう。
My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。
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就活のアピールポイント作りで部活やサークルに入る人は多い
就活では色々なアピールが求められます。自分に多くの長所やアピールポイントがある場合はいいのですが、そうでない就活生は「自己PRをして下さい」と言われて困ってしまうケースも少なくありません。そのような事態を避けるために、大学で部活やサークルに所属して「アピールポイント作り」をしている人もいます。
履歴書やESに書くネタがつくりやすい
部活に入っていると履歴書やESを書く際のネタ作りに困るケースが少なくなります。履歴書やESで多く聞かれることとして、上記であげた自己PRの他に、「学生時代に頑張ったこと」、「失敗体験」、「達成感を得たできごと」などが問われます。部活動に入っていない人これらを作成だと、どれも悩みがちな設問ですが、入っている人の場合、これまでの経験からエピソードが浮かんできやすいでしょう。
面接の際の話題になる
また、面接では、印象や雰囲気がとても大切な要素になります。面接で「部活やサークルには入っていましたか?」と聞かれた時、「いいえ、入っていませんでした」と答えるより、「私は◯◯部に所属していました。」と答えたほうが、「では、部活で工夫したことを教えて下さい」など面接時の話題になりますよね。そこで上手くアピールできれば、面接官の印象も良くなるでしょう。このような点においても、大学時に部活に所属していたという事実は就活で有利に働く可能性があります。
体育会系の部活なら「体力」をアピールできる
そして、大学時代に体育会系の部活に入部していたのなら、体力面もアピールできます。体が強いというのは、就活では特別大事なことには感じられないかもしれません。しかし、外回りの多い営業や、常に立ちっぱなしで作業する工場勤務などであれば、体が丈夫であることはプラスポイントでしょう。そのため、業種によっては、体力(体の強さ)もアピールできる点になるのです。
「部長」という肩書だけでは内定はもらえない
部活に所属していて、部長など役職がついていることをアピールしようと考えている人も多いでしょう。しかし、役職をアピールする際には注意が必要です。部活の役職者だから内定を出すという企業はありません。では、どのように役職をアピールしていけばいいのでしょうか。
部長として「何をしてきたか」を「どう伝える」かが大事
部長など、部活での肩書きがあるのであれば、その役職について「何をしてきたか」ということを伝えなくてはいけません。例えば、副部長の役職をアピールしたいのであれば、「部長をサポートしつつも、部員の不満や考えを部長に届ける橋渡しの役割に徹してきた。そのため、部員が不満を抱えて退部することもなく、全員で夏の大会に参加した。」といったように、何をしたから、どうつながったのか内容を説明できるようにしておきましょう。
体育会系であれば専門のエージェントが利用できる
これまで部活生ならではの就活に活かせる要素や、役職のアピールの仕方などをご紹介してきましたが、それでも就活に不安がある人は、専門のエージェントの利用もおすすめです。多くの人が就活を始める際に利用するのは、リクナビやマイナビといった就活サイトではないでしょうか。しかし、体育会系の部活に所属している人には、専門の就活サイトがあるのです。例えばスポナビキャリアなどがあります。これは、スポーツ経験者に特化した就職支援サイトとなっています。マネージャーを含む部活生はぜひチェックしてみてください。
部活を辞めることで就活に影響を与えることはない
これまで、部活経験は就活をするうえで有利だと紹介してきました。しかし、なかには部活を辞めたいと考えている人もいるでしょう。時間や体力、人間関係などなにかしらの理由があり、辞めることを考えている人、心配はいりません。部活の退部はほとんど就活に影響することは無いのです。
辞めた理由の伝え方は考えておく必要がある
部活を辞めることで、就活に影響はないといいましたが、もし、志望動機やES、面接で部活に所属していたことを明かすのであれば、退部の理由を聞かれる可能性があります。そのため、退部の理由を聞かれたときの答えは用意しておいた方が良いでしょう。「人間関係が悪くなり、居づらくなった」、「毎日の朝練がきつくなった」という理由はあまりストレートに伝えるべきではありません。
退部した後に力を入れるものがあればなお良い
辞めた部活を就活で明かす場合、部活を辞めて、より頑張ったものがあるのであれば、そのことを伝えるといいでしょう。例えば、部活と両立していたバイトで、チーフに昇格となった。大学生のバイトながら、店舗運営にまで携われるようになったため、両立が難しくなってしまった。店舗運営では、集客の課題にメンバーで取り組むことが楽しくなり、こっちを集中しておこないたいと思ったため途中で退部しました。といった理由などです。
部活やサークルに所属していなくても就活に悪影響はない
就活では、部活に入っているという点で、有利になる可能性があります。では、部活に入っていなければ就活で不利になってしまうのでしょうか。結論からいうと、部活もサークルも何もしていないからといって、就活に悪影響があるわけではありません。しかし、部活に入っている人よりもアピールチャンスが減ってしまう可能性もあるでしょう。
学生生活の中にもアピールポイントはある
部活やサークルだけが、学生の過ごし方ではありません。勉強やバイト、趣味など自分を伝えられるものがあれば問題ないでしょう。採用担当者は、部活の実績を重視しているのではなく、その奥にある人物像と学んだことを知りたいだけです。部活やサークル以外の経験を、就活でアピールできればいいでしょう。 例えば、私は居酒屋のアルバイトをしていました。そこでは、一人ひとりに対する接客の大切さと、スタッフ全員で協力すること、そして仕事に求められる責任の大きさを学びました。などとアピールできれば、部活やサークルに所属していなくても十分なアピールができますよ。
就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!
最後に、キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。
質問:自己PRでアピールできる能力としては何が挙げられますか?また、それを効果的に伝える方法としてどのように伝えるのがいいと思いますか?
就活生の回答
私が自己PRとしてアピールできると思う強みは、「課題解決力」と「相手に対しひたむきに行動する力」です。どちらもチアダンスサークルの経験と、アルバイトの経験を踏まえ、具体例を出しながら説明することを意識しています。効果的に伝えるには、その具体例の中でも、自分がどのように働いたのか、チームでどのような役割を果たしたのか、などが重要になると考えます。より説得力を持たせるために、課題解決能力が実際に役に立ったエピソードや、ひたむきに行動したことによって得た成果などを具体的に述べるようにするのがポイントだと思います。
※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。
大学の部活・サークル活動を就職で活かすにはOBや専門エージェントの利用やポイントを押さえたアピールが必要
部活・サークル活動は就活に有利かどうかについて見てきました。部活やサークル活動は、日ごろから培われている要素や繋がりから、確かに就活に有利になるケースは多いでしょう。しかし、部活にもサークルにも所属していないからといって、就活で悪影響なのかというとそうではありません。また、部活に所属していても、アピールの仕方を間違えれば何のメリットにもならない場合もあるのです。どのように魅せていくべきかよく考えてアピールしてください。
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