2021年06月21日(月) 更新

履歴書に「なので」はNG!使ってはいけない理由と言い換え方法

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

「なので」は接続詞

履歴書に、「なので」は禁物です。主に会話で使用される、極めて口語的な表現だからです。「なので」は断定の連体形に接続詞がついた形となります。文法的には、断定の助動詞である「~だ」の連体形「な」+理由を表す接続助詞「ので」で成り立っています。理由を表し、連体形や、形容動詞の連体形の語尾などに、助詞「ので」がついたものといえます。口語表現つまり、話言葉として、「志望動機の書き方は大事なので、もう一度確認しましょう」というように使用されます。

内容の後に理由を述べるとき使う

「なので」は、内容の後に理由を述べるときに使います。つまり、前述の内容を踏まえて、理由を話す際に使用する接続詞なのです。「なので」は、主に話し言葉として使われる接続詞です。前に述べたことを理由として、その帰結を導く意味を表します。例えば、会話の中で、「明日は大切な就職の最終面接だった。なので、早く寝るよ」というように使うことができます。会話として、文法的にも自然です。このように、「なので」は、自分の主張や意見の理由と結果の関係を客観的に述べるときに使います。しかしながら、あくまでも、口語表現ですから、履歴書やエントリーシートといった就活の場には、ふさわしくないでしょう。意味が通じたとしても、「なので」の使用は避けるべきです。

目上の人に使えない接続詞

「なので」は、目上の人に使えない接続詞でもあります。なぜならば、敬語ではないからです。「なので」の「な」には、敬語としての待遇表現が含まれていません。会話では、ついフィーリングで、目上の人に使ってしまうこともある言葉でしょう。面接では、特に注意したいものです。面接官は、基本的に全員が目上と考えて間違いありません。普段の癖や感覚で話してしまうと、面接で誤った言葉遣いをしてしまいます。かといって、急に意識しだすと、面接自体がおかしくなり、本質を見失ってしまいます。言葉遣いや敬語の使い方などは、普段の生活で培われていくものです。日本語は変化していきますが、少なくとも現状では「なので」は目上の人に使えない接続詞だということを認識しておきましょう。

履歴書に「なので」はNG

履歴書に「なので」はNGです。言葉には、「書き言葉」と「話し言葉」があります。「話し言葉」とは、口頭で話される言葉を指し、口語表現といわれます。基本的に、ビジネス文書では、「話し言葉」を使いません。すなわち、就活の場でも、使用は控えましょう。就活では、履歴書やエントリーシート、お礼状などの提出文書で注意してください。無自覚に就活をしていると、このようなルールから逸脱した文書を知らず知らずのうちに書いてしまいます。意識すれば、間違えることはありません。

「なので」は砕けた話し言葉

「書き言葉」と「話し言葉」は無意識のうちに使い分けている場合があります。しかし、「なので」は砕けた話し言葉ですから、ビジネスや就活では使いません。その上、「なので」は口語表現ですから、提出書類にも使用できないことを覚えておきましょう。一方、公用の文書などに使われるものは、書き言葉といい、文語表現と呼びます。「なので」は、学生でも大人でも、つい書き言葉で使ってしまいがちです。砕けた場面であれば、問題ありませんが、公文書や新聞、論文などでは使用しません。うっかりフィーリングで使用してしまうことがないように、注意が必要です。最近は、文字を書く際も、SNSなど気軽に表現する場が多いので、適切に使い分けましょう。大学の授業などでも、意識的に文章を組み立てることが重要です。

「なので」は敬語ではない

「なので」は敬語でもありませんので、目上の人には言い換えが必要になります。敬語にするのであれば、「ですので」がふさわしいでしょう。丁寧な言い方になります。ただし、「ですので」も主には会話で使用される言葉です。「ですので」は、「です」という助動詞の連体形に「ので」という接続助詞が付いた形です。「ですので」は「なので」の丁寧語ということになりますが、口語的な表現なので言い換えことができます。履歴書などで使用するのであれば、「ですから」、「したがって」、「そのため」などの言葉が適切でしょう。好みの問題もあります。「ですから」よりも「そのため」の方がしっかりくることもあります。また、「したがって」だとかしこまり過ぎた表現になる場合もあります。

文頭では使えない言葉

「なので」は、接続詞ですが、文頭では使えません。会話の中では、いきなり「なので~」と使用することがありますが、かなり砕けた言い回しになります。「なので」は接続詞ですが、文頭では使用してはいけないと言う決まりになっています。会話では、よく使うことが多い言葉ですし、日本語は変化していきます。最近では、会話の文頭に「なので」を使用する機会も多くなっています。徐々に「なので」を文頭に使用する事も認められつつあります。しかしながら、元々「なので」を文頭に使用してはいけませんので、ビジネスシーンの文頭では、他の接続詞を使用するようにしましょう。日本語は多様です。語彙が豊富であれば、「なので」に代わって文頭にも置ける理由を表す接続詞に言い換えることが可能です。

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「なので」の言い換えは?

「なので」の言い換えは、口語表現であれば、「ですので」、「ですから」、「だから」などでしょう。文語表現であれば、「したがって」、「そのため」、「つきましては」などがあります。日本語は多様性な表現に満ちていますので、その他にもあります。前文を受けて、論を展開・帰結させる表現であれば、言い換えは可能ということです。会話や読書の際、あるいは論文やレポートを読む際に注目してみるといいでしょう。語彙力があれば、言い換えがスムーズに行えます。

書き言葉にすべき

就活やビジネスシーンでは、一層丁寧な言い回しが求められます。そのため、書き言葉を意識するのが良いでしょう。「なので」の使用は避ける必要があります。「なので」の誤用は目立ちます。文頭にもってくる、目上の人に使う、公文書に書くなどです。書き手には、気づかないあるいは、気にならないことも、読み手や聞き手は意外に気になるものです。ましてや、それが履歴書などの就活の場であれば、なおさらです。特に入社後に指摘してくれる企業や先輩がいないケースも考えられます。今のうちに、正しい表現方法をマスターしておいて損はしないでしょう。特に、大学という場であれば、レポートや論文、とりわけ卒論の指導で、先生によっては、細かく指導してくれます。教員も人間ですから、見逃すこともあります。それに気が付くくらい言葉に敏感になれれば大したものです。

「ですので」

「なので」の言い換えで、「ですので」という言葉があります。普段は、あまり使わない言葉かもしれませんが、ビジネスシーンでも使える万能な言葉です。主には会話で使用される口語的な表現です。「なので」の丁寧な言い換えが「ですので」となります。書き言葉でも、話し言葉でも両方に使える言葉ではありますが、履歴書などでは、不適切な表現かもしれません。履歴書であれば、「したがって」、「そのため」などと表現したいところです。固い表現になり過ぎると思うのであれば、「ですので」、「ですから」という言葉で言い換えてもよいでしょう。厳密さを求めるのか、臨機応変に言い換えるのか、柔軟に対応すること、その場に適した表現を駆使する引き出しの多さが大切ではないではないでしょうか。

「したがって」

「なので」は、フランクな会話の中では、文頭に高頻度で使用する言葉であります。特に友達とや家族など、気の置けない仲であれば、自然に口から出てきます。ただ、履歴書などの文頭で「なので」は使用しません。言い換えるのであれば、書き言葉の「したがって」などが適切な表現といえます。論文やレポートでは、よく使用します。ビジネス文書でも、もちろん使用しますが、履歴書では、やや固い印象を受ける場合もあるかもしれません。就活では、接続詞がなくても、つながる文章は、なくても構いません。状況に応じて、また好みに応じて、巧みに書き分けられるといいでしょう。どうしても、つながりが悪いようであれば、書き言葉の接続詞を適切に使用しましょう。

履歴書の文章を良くするには?

履歴書の文を良くするためには、「書き言葉」と「話し言葉」の違いを理解し、接続詞の種類を知るなど、語彙力を磨くことです。就活では、人事採用担当者、つまり読み手は、一人で書類に何百枚も目を通すこともあります。人によっては、長い期間をかけて、1,000枚以上読むこともあります。ここでいう良い文章とは、上記のルールをマスターして、読み手のストレスを軽減することに尽きます。1日で100枚以上も読む場合、読み手が履歴書を読み流すこともあります。自然に読み通して、かつ印象度の高い文章を目指しましょう。そのためには、いかにルールを守りながら、読みやすい文章を書くかでしょう。書きっぱなしは避けて、推敲して後悔のない履歴書を提出してください。

書き言葉と話し言葉を把握しておく

文章を磨くためには、「書き言葉」と「話し言葉」の違いを把握しておくことが肝心です。「書き言葉」とは、ビジネスシーン以外でも、新聞や論文、レポートなどに使用されます。公文書にも使われます。何度も読み返すことを想定した、いわば残っていく言葉です。一方、「話し言葉」は、私たちが普段から会話で使用する言葉を指します。文章作成においては、この「書き言葉」と「話し言葉」の違いを把握しておくことにより、適切に使用しましょう。「話し言葉」は日常会話で使われる言葉です。気軽さがあり、私たちにとっては、より親しみやすい言葉遣いでもあります。しかしながら、文章で記述してみると、稚拙な印象を与えます。また、読み手によっては、「常識がない」と思うかもしれません。

接続詞の種類を知る

接続詞の種類を知ることで、誤用を避けられます。人間は思い込みや間違って覚えたまま使い続けてしまうこともありますので、今一度、社会に出る前に、接続詞について勉強してみてもいいかもしれません。使い方を間違えると、読みにくい文章になり、そもそも論理が破綻しています。逆に接続詞を使いすぎるのも考えものです。例えば、小学生の文章では、「そして」という順接の接続詞が頻発します。大人になって、読書をすると、「そして」という接続詞はほとんど出てきません。敢えて、目立つように使用することもありますが、まず使いません。履歴書であれば、接続詞は要所要所で使用するくらいで構いません。わずか、4~5行のスペースに接続詞を多用すると読みにくくなります。過ぎたるは及ばざるがごとしです。

履歴書で「なので」は話し言葉のためNG!「ですので」を使用しよう

履歴書では、「なので」は話し言葉のため、使用しないことを徹底すると良いでしょう。「ですので」、「ですから」で言い換えることも一つかもしれません。口語的な表現ですが、「なので」の丁寧な言い換えになりますので、置き換えて使用してみましょう。ビジネスシーンであれば、「ですから」が適切と言えるでしょう。敬語を極めたい場合は、敬語入門の書籍などに目を通しておくこともおすすめします。一度、間違えて身に付いたものは、引きはがすのが難しいですが、逆も真なり。正しい表現方法をマスターしておけば、揺るがない言葉の柱が一本立ちます。とはいえ、社会では、臨機応変さ柔軟な対応も求められますので、それも是非踏まえておきましょう。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

ロジカルで分かりやすい文章構成を心がける

ボキャブラリーは日々の情報収集によって培われます。普段から新聞やビジネスニュースなどを使って語彙力を身につけましょう。ビジネスの場では文書で伝える機会が多くありますので、接続詞の使い方だけでなくロジカルで分かりやすい文章構成を心がけるようにしましょう。

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