2021年09月10日(金) 更新

【自己PRが書式自由だったら?】構成のコツと書き方例3つ

自由書式の自己PRとは?

白紙の欄

業界や企業によっては、エントリーシートに白紙の欄があります。白紙の分量は、企業によりそれぞれ違います。数行程度のものから、A4で数枚全部のエントリーシートが、設問以外、全て白紙の場合もあります。白紙なので、その部分を使ってどのように表現するかで、学生の本気度や学生の人となりを垣間見ることができるでしょう。自由度が高いということは、学生がどのように書いてもいいのです。しかしそこは採用のエントリーシートです。しっかりと各設問の意図をくみ取りながら、業界や企業に沿った書き方をするように心がけましょう。どのように書くか、そこから既に選考は始まっています。金融業界とエンターテイメント業界では、必然的に書き方も変わってきます。相手を知らずして、ただやみくもに書かないように注意してください。

書式に指定がない

書式に全く指定がないケースもあります。書き方も自由に加えて、枚数制限なしとかなりハードルが高そうです。しかしながら、恐れることはありません。何を書き、何枚書けばよいか、どのような書式にすればよいかは、企業を知れば割とすんなり書き始めることができます。例えば、新興のITベンチャー企業で勢いのある会社の場合ならどうでしょう。新興企業、IT企業、ベンチャー企業とヒントが散りばめられています。さらに、企業のホームページなどを参考に企業の雰囲気を掴むことです。企業を知ることで、採用側が何を意図しているのか少しずつ輪郭が鮮明になってきます。企業研究をして、プレゼンテーションが必要な企業だとしたならば、ある程度それを意識してパワーポイントを使用してもいいかもしれません。書式に指定がなくても、戦略を持って書き始めましょう。

自由書式の自己PRはどう表現出来る?

自由書式の自己PRはどのように表現出来るか考えてみましょう。自由と言えども、文章での表現は必須でしょう。文字の色や大きさ、フォントなどさまざまな工夫が可能です。キャッチフレーズを付けたり、見出しを考えてみてもよいでしょう。それ以外にも、表や図、写真などを挿入することもできます。絵が得意であれば、挿絵やイラスト、漫画調にしてもいいかもしれません。ただし、本質を見失わないことに注意してください。設問に沿って、企業の意図や読み手のことを常に意識して作成しましょう。

文章のみ

自由書式で文章のみで記載する場合の書き方も押さえておきましょう。
ある程度の分量がある場合は、工夫なしの文章のみで展開するのはおすすめしません。読み手への配慮が著しく欠けています。企業が自由書式にした意図に応える書き方をすることが大切です。一方で、分量が少ない自由書式であれば、あまり華美に飾ることはできません。キャッチフレーズや見出しを付けるなど、わかりやすくなる工夫をしましょう。文字の大きさや色を変えて、強調したい部分にはマーカーを引き、さらっと読みこなせるエピソードの流れには短文でつなぐなど緩急を使いましょう。自由書式の鉄則としては、普通の文章を書くことに終始しないことです。自由書式にした意味がないからです。文章のみで書くとしても、考えて趣向を凝らすことをおすすめします。

表と文章

表と文章で作成する場合もあります。絵が苦手であれば、無理に絵で表現する必要はありません。論理性を求められそうな企業であれば、レポートを作成するような感覚で自由書式のエントリーシートを作ってみてもよいかもしれません。また、自分史や年表を作成する方法もあります。表や図、写真などを挿入して、自分自身がどのような人間なのかアピールすることも可能です。分量のバランスも大切です。図表や絵だけに頼り過ぎても、手抜きになってしまいます。ある程度、その図表や絵を文章でも表現する必要があるでしょう。逆に文章が多くなってしまうと、読み手は辛くなります。やはり、バランスを考えて作成してください。業界や企業のタイプを踏まえることも忘れないようにしましょう。

絵と文章

絵が得意な人は、絵と文章で表現する場合が多くなります。絵や写真を使うことで、視覚的な効果を狙います。何事もまず行動するタイプの人間でチャレンジ精神に溢れている学生がいたとします。写真で海外でのバンジージャンプの絵を描いたり、写真を貼っていれば、読み手は瞬時に脳内で判断が可能です。そこに文章で説明があれば、絵や写真の視覚的効果が手伝って、文章もすんなり頭に入ってくるでしょう。たとえ、絵が得意でなかったとしても、絵の上手さは関係ありません。美術の専門的な職種やデザインのセンスが問われる企業ではない限り、下手でかまいません。真剣に手間暇かけて、心を込めて作成したエントリーシートには、思いが詰まっています。

絵のみは好ましくない

自由書式であるからといって、絵のみで作成するのは好ましくありません。あまりにも偏り過ぎていますし、ある程度文章での説明がないと、読み手の解釈が自分の本意と違ってくるかもしれません。やはり、比重が大切です。エントリーシートの自由書式の分量によって、バランスを考えて絵や写真を使ってください。なまじ絵が得意であると、自分の思いを絵で前面にアピールしてしまうというエアポケットに陥ることもあります。伝えたいことが伝わる表現になっているかどうかに注意が必要です。得意だからこそ、自信があるからこそ起きる現象ですが、常に読み手のことを考えましょう。できれば、第三者に確認してもらった方が無難です。客観性を持って、自由書式のエントリーシートを作成することがポイントとなります。

自由書式で構成を作るコツ

線で区切って項目を作る

自由書式で用意されたエントリーシートの場合は、設問以外は基本的に白紙となっています。全体のバランスを整えるために、線で区切って項目を作るとよいでしょう。設問に沿って、自分自身をどのように表現するかの前に、全体の見取り図を考えてから、作成した方がスムーズに書き進められます。項目と分量を分けると書きやすさと見やすさがともにアップします。エントリーシートの分量や設問によって変わってきますが、図表や絵の挿入、文章量などを事前に考えてから着手してください。ノープランで書き始めると、バランスも悪くなり、書き直すことになりかねません。合理的に書き進めるためにも、簡単な下書きが必要です。線で区切ってから、項目を作ることで、整理しながらゴールに向かうことができます。

見出しを入れる

自由書式であれば、見出しを入れることもできます。書籍でいえば、目次があれば一目瞭然で内容が把握できます。インターネットの情報であれば、見出しがあることが多いでしょう。大見出し、小見出しと分かれている場合もあります。自由書式のエントリーシートであれば、見出しを大きめに書いたり、ペンの色を変えたりして、目立たせるとよいでしょう。見出しによって、エントリーシートで何を伝えたいのか、はっきりとさせることができます。見出しをつけたエントリーシートは、自由書式のエントリーシートを書く上でも読む上でも、見出しがガイドとの役割を果たします。読み手は、自由書式のエントリーシートを読むことを楽しみしています。何が書かれているのか、判断がしやすいように見出しを付けてみましょう。

間違った構成の自己PRでは、企業の選考を突破できない

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画像を入れても良い

パソコンで自由形式の書面を作成する場合であれば、画像を入れても良いでしょう。せっかくなら、画像入りのエントリーシートで、自分自身を表現してみましょう。自分の画像であれば、面接官から「どんな人なのか」と興味を持ってもらえるかもしれません。絵や写真と同様、視覚的な効果が狙いです。画像の選択によっては、面接官の興味を惹き、「エントリーシートを読み進めたい」、「この学生と是非会ってみたい」と思わせることができます。注意点としては、画像を複数貼り付けただけで安心してしまうことです。読み手によっては、明らかな手抜きと感じることもあるでしょう。画像を貼り付けることは、割と手間がかからないからです。因みにリクナビのオープンESなども画像が貼れます。

内容を詰め込みすぎない

自由度が高いと、書き手はついアピールしたいという思いが強くなり、内容過多になることもあります。文章はもちろんのこと、絵や写真、エピソードやアピールしたいことが複数詰め込まれてしまいます。基本は一つの設問に対して、論点は一つに絞ることが望ましいと思います。内容を詰め込み過ぎると、結局何が言いたいのか、わからなくなってしまいます。何となくではなくて、明確なアピールポイントを明示することを意識してください。また、自由書式でたまに装飾が華美になり過ぎて、立体的な表現を用いたエントリーシートもあります。こちらも基本的には立体物は避けた方が無難です。企業側の視点で考えてみると、コピーが取りにくいからです。過ぎたるは猶及ばざるが如しということです。

自由書式の書き方は?

手書きなら先に下書きをする

自由書式の場合、手書きで作成することの方が多いでしょう。その際に、注意したいのは、いきなり書き始めないことです。まずはコピーを取って、先に下書きをしましょう。どのような構成で、問われていることが何で、自分は何をアピールしたいのか。また、業界研究や企業研究をして、相手を知ってから書くべきです。企業が求めているものにマッチする内容にならないようにしなければならないからです。金融機関を受けているのに、自由書式だからといって、派手な演出を施したエントリーシートはそぐわないでしょう。逆にマスコミを受けているのに、工夫や読み込ませるための演出にかけるようでは、ダメでしょう。テレビ番組や雑誌を企画する際に、面白い発想や人を楽しませる視点が弱いのでは思われます。

パソコンで作成するならワードが簡単

パソコンで作成するならワードが簡単でとても便利です。文章機能が充実しており、文字の大きさや色などの単純なものから、図や表の挿入も簡便に利用できます。図形やグラフを使用する際にも、利便性があります。また、SmartARTを使えば、グラフフィカルな手順図や組織図などの複雑なグラフィックまで様々な機能まで使用できます。写真の挿入も容易であり、おすすめです。パワーポイントを使用したことがない人でも、ワードはレポートを書く際に使っている学生が多いと思います。文章作成ツールとはいえ、それ以上の機能が充実していますので、エントリーシート作りにおいても、力を発揮するツールでしょう。間違えても、変更や修正も簡単にできるのが、パソコンのメリットです。

自由書式の自己PR例

自由書式の自己PRでは、多様な表現の可能性があります。自由な表現では、文章のみ、年表と文章、絵と文章など、様々です。一番、自分が納得感の高い表現方法を駆使しましょう。中身以上に、なぜその表現方法でエントリーシートを作成したのかも重要です。面接で聞かれる可能性もあるからです。何となくではなく、自分の言葉で答えられるように自信を持って作成してください。何点か例を提示しますが、最後は自分でなぜその表現で作成したのかをよく考えてください。最初は人真似で構いませんが、最良なのはそれを参考に自分なりの表現方法を考えてみることです。

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文章のみ

【見出し】:「個人から団体への意識変化」
【内容】:私は小学校から高校生まで15年間野球を続けていました。そこでは、レギュラーを獲得するために、人一倍努力をすることで、外野の一角を担い、バッティングでは、クリーンナップを打つこともありました。野球は団体競技なので、チームワークも重要な要素です。個人だけの力だけでは、勝利を手にすることができません。守備では、内外野との連携を意識し、バッターボックスでは、自分が打てばよいのではなく、どうすれば打撃が点ではなく、線になるかを学びました。
【解説】まずは見出しで伝えたいことを一言で表現します。キャッチフレーズのようなものです。次にエピソードを踏まえながら、その見出しを説明します。最後に大学生活の話につなげるとよいでしょう。その他、強調部分にマーカーを引いたり、太字にするなどの工夫をすることも可能です。

年表と文章

【使用したい年表の種類】:自分史年表
【年表の解説】:生まれたときから、現在に至るまでを横軸に線を引きます。左から右へ時間軸とします。年表なので、その学生の歴史が一目でわかります。その際に、モチベーショングラフのようなかたちにしてもよいでしょう。
【内容】:私は、中学時代に絵画コンテストで県大会まで進みました。噴水とベンチを題材にした美術の授業で描いた作品です。県知事賞をいただき、市役所にしばらく展示されていました。その出来事から、美術科のある高校に進みました。しかし、美術科のクラスメイトは全国単位のコンテストや個展、海外の企業から依頼されて絵を描いている人たちばかりでした。レベルの違いにカルチャーショックを受け、入学からしばらくは授業も身にはいりませんでした。10月にあった美術鑑賞会では、上野美術館へ向かい「フェルメール」の絵を鑑賞しました。その時、作品数の少なさと独特なタッチに釘付けになりました。このままで良いのか、まだ学ぶことがあるのではないかと考えたのはその時です。それから、他人と比べるのではなく、周りから良い物を吸収して成長しようと思いました。それから、様々な作品を作成し、現在はデジタル絵で雑誌の表紙や扉の依頼を受けるまでになりました。
【解説】:年表にモチベーショングラフを活用することで、人生でのイベントや転機となった出来事などがわかります。どん底からどのように這い上がってきたのかなど読み手の興味をそそることです。面接でもっと話を聞いてみたいと思ってもらえるような種を散りばめましょう。

絵と文章

【使用する絵】:アイコンとして、楽器の絵を使用。
【内容】:私は、吹奏楽部に所属しています。打楽器を専攻しており、決して目立つポジションではありません。しかし、全体のバランスを考えて音量を決め、チューニングも金管・木管の中間の音になるよう調整しています。金管と木管をつなぐ、大事な役割を担っていると自負しています。主役が輝くには、裏方の支えが必要です。私は、そんな裏方で舞台を支える存在になりたいです。
【解説】:絵と文章では、絵の大きさや、分量に配慮は必要です。絵であれば、色鉛筆や色ペンなどで描いてもいいでしょう。目的は、絵の自慢ではありませんので、メインの絵と文章は関連させるとよいでしょう。

自己PRが自由書式の場合文章だけでなく表や絵も入れると効果的

自己PRが自由書式の場合、できれば文章のみは避けたいところです。なぜならば、自由に書いていいにもかかわらず、文章だけで単純に表現するのは、味気ないからです。せっかく、企業側から自由に書いてほしいという要望があるわけですから、その期待に答えましょう。面接官も期待しています。手抜きせずに、考え抜いたエントリーシートは、自由書式であれ、そうでなくても書面に反映されます。100%通過するエントリーシートなど誰にも書けませんが、可能性を高める努力はできます。

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