2021年08月25日(水) 更新

玉手箱の言語問題対策|解き方のコツと練習方法【例題付き】

就活生が玉手箱で難しいと感じる部分は?

時間配分に苦戦する就活生が多い

就活生の声

キャリアパーク会員の就活生を対象に「Webテストの玉手箱は、どの部分が難しいと思いますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

  • 係数
  • 問題が多すぎる
  • グラフの読み取り
  • スピードが求められること。
  • 非言語分野
  • グラフなどの非言語分野
  • 言語の長文

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月7日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「Webテストの玉手箱は、どの部分が難しいと思いますか?」

就活生は、「時間配分」や「グラフなどの非言語分野」に苦戦を強いられていることがわかりました。その中でも、「時間配分」と答える就活生の数が圧倒的に多い結果になりました。

玉手箱を解く際の時間配分は、どのように対策すれば良いのでしょうか?

今回は、玉手箱の中の「言語」に関しての対策を見ていきましょう。

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玉手箱とは日本エス・エイチ・エル社のWebテスト

構成は4つに別れる

玉手箱は、日本エス・エイチ・エル社が制作しているWebテストの1つです。自宅で受験できるWebテストであり、選考に用いる企業も増えています。

玉手箱の試験構成は、大きく4つに分けられます。それぞれ計数理解テスト・言語理解テスト・英語・性格テストです。

玉手箱は問題形式1種類に対して複数問出題されるというのが特徴です。このため、問題の解き方を把握できれば、後は同じようなパターンで回答できます。

問題構成に対してそれぞれ計数3種類・言語3種類・英語2種類の8種類あります。それぞれの構成での問題内容自体は、他のテストと同じような内容が多いです。

そのため問題自体は他の試験で慣れている人もいるかもしれませんが、玉手箱を受験する場合は、それぞれの分野に合わせた試験勉強をおこなうようにしましょう。

数理解テスト

計数理解テストでは基本的に、四則逆算・図表の読み取り・表の空欄の推測の問題が出題されます。

特に四則逆算の問題は、方程式の空欄を埋める形の問題なのですが、特徴として50問を9分で解く形です。つまり1問にかけられる時間は約10秒と、非常に短い時間になっているため、時間が足りなくなることもあるようです。

図表の読み取りでは計算の桁数が多いため、電卓を用いて解く形となります。

問題内容は主に、表内容から数値を読み解き、倍数や割合、比の数値を回答することになります。表の空欄の推測では、表の規則性を基に空欄に当てはまる数値を推測します。

計数理解テストは、事前からの勉強で計算問題に慣れておくことが重要です。特に玉手箱では過去問題が使い回されることも多いので、過去問を解いて慣れるのが有効な勉強方法です。

言語理解テスト

言語理解テストでは、主に論理的読解問題と趣旨判定、趣旨把握の問題が出題されます。論理的読解はGAB形式、趣旨判定はIMAGES形式と呼ばれることもあります。

論理的読解では主に、長文を読んで問題に回答する形の読解問題です。3択問題が基本ですが、長文ひとつにかけられる時間が2分未満となっており、時間設定が厳しいという特徴があります。

趣旨判定も基本的には読解問題ですが、問題にかけられる時間は更に短くなります。長文ひとつに対し1分30秒程度となっています。

趣旨把握は1,000文字程の文章を読み、4つの選択肢から筆者の訴えに近いものを選択する問題です。1問に対し1分程しか時間がかけられないので、問題文章を速読できるかどうかが重要になってきます。

英語

英語問題も言語理解テスト同様、GAB形式の論理的読解とIMAGES形式の長文読解がおこなわれます。言語理解テストでおこなわれた趣旨把握がない点が特徴といえるでしょう。

論理的読解の問題は言語理解と同様、3つの選択肢から回答を選ぶものになります。やはり時間設定はかなり厳しく設定されている部分があります。

これに対し、長文読解は大学受験でも見かけるような、一般的な読解問題になっています。各長文に設問が3つ用意され、各設問ごとに問題文と選択肢が用意されている形です。

問題内容の傾向から、英語テストをおこなう場合は問題を素早く読み解くことが重要になってきます。その点を踏まえて、まずは英文を読み解くことを重視した勉強をするといいでしょう。

性格

性格テストではパーソナリティー診断とモチベーション診断の2種類が用意されています。それぞれパーソナリティー(性格)とモチベーション(意欲)から、受験者の人となりを調べようとするものになります。

これらの診断は筆記では選択性で、どちらの内容がおこなわれるかは、企業の判断によって変わるようです。

WEBテストではパーソナリティー診断がおこなわれるため、試験内容によってテスト形式が変化する可能性があると覚えておきましょう。

パーソナリティー診断はその他の検査形式と同様、設問に対して「自分に最も当てはまるもの」と「自分に最も当てはまらないもの」を選んでいく形です。基本的に企業の求める人材と自分の特徴を擦り合わせ、違和感のない回答を選ぶのが基本的な対策です。モチベーション診断も、問題への回答方法は同じ選択形式を取ります。

玉手箱の言語問題は3種類

①GAB形式の言語問題

GAB形式の言語問題は、長文読解のテストとなっています。600文字ほどの文章を読み、以下の3つのうちどれかを選ぶ形式です。

1つの長文につき、これが4問あります。制限時間は15分ですが、32問も問題があるので、素早く回答していく必要があるでしょう。

GAB形式の回答一覧

  • A 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい
  • B 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている
  • C 本文だけでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない

②IMAGES形式の言語問題

続いて、IMAGES形式の言語問題について見ていきましょう。IMAGES形式の言語問題は、GAB形式と同様、長文読解のテストです。

問題数32問というのはGAB形式と変わりませんが、制限時間は10分となっており、こちらもスピードを意識した回答が必要になるでしょう。400~600文字ほどの長文で、こちらは以下のいずれかを選ぶ形式になっています。

IMAGES形式の回答一覧

  • A 筆者が一番訴えたいこと(趣旨)が述べられている
  • B 本文に書かれているが、一番訴えたいことではない
  • C この本文とは関係ないことが書かれている

③趣旨把握

趣旨把握のテストは、1,000文字ほどの長文を読み、筆者の訴えに最も近いものを選べ、という設問になっています。制限時間は12分で、問題数は10問です。問題数と時間を考えると、1問を1分以内に回答しなければならない計算になります。

長文を読む時間を考えると、もっと短い時間での回答を求められているのです。

言語問題の解き方におけるコツとは?

コツ①問題の傾向を知り答え方を把握する

玉手箱の問題形式は、一般的によく用いられる能力テストのSPIと比較しても、やや特殊な形式を取っています。その点を踏まえ、まずは問題の形式や傾向に慣れておくことが大事になります。

こういった適性テストでは大学受験の問題の出題方法とは、形式が大きく変わってきます。そのため問題傾向を理解することが、テスト対策では一般的におこなわれることになります。

問題傾向を知り答え方を把握するためにも、問題集を繰り返し解いて、問題形式や内容・パターンに慣れるという勉強方法がよくおこなわれるのです。

特に適正テストは選考の早い段階でおこなわれることもあり、面接対策よりも早い準備をすることが求められます。事前に玉手箱での適性検査がおこなわれることが予想される場合、できるだけ早く勉強に取り掛かるようにしましょう。

コツ②1問に時間をかけすぎない

解き方のコツ2つ目は、1つの問題に時間をかけすぎないことです。先ほど説明した通り、制限時間は15分・10分・12分となっています。

このほかにも、15分で36問解かなければいけないものや、25分で52問を解く必要があるテストもあるのです。時間をかけているとあっという間に終わってしまうので、1問に時間をかけすぎないのは非常に大切だといえるでしょう。

コツ③無解答の問題がないようにする

解き方のコツとして3つ目に紹介するのは、【無解答の問題がないようにする】ということです。

多少自信がなくても、できるだけ全問に解答するのがコツだといえるでしょう。正答率を高めるより、回答率をあげるのがコツとなっています。

言語問題の練習方法

玉手箱の言語問題は、長文読解力が要求されます。玉手箱では、短時間で日本語を読みこなす読解力が必須です。速読で、趣旨が理解できるようになりましょう。

そのためには、日頃から活字に慣れることは、もちろん、長文を読む習慣を身に付けてください。文章を読むこと自体に苦手意識がある場合は、まずは少しずつでもいいので、活字に馴染みを持つことです。長文を読むことが苦ではなくなれば、最後に問題集を解いて、対策を忘れないようにしましょう。

速読を身につける

制限時間の中で、長文を読みこなして、回答するためには、速読を身に付けましょう。速読と言っても、何も10分で1冊を読むような速読術ではありません。

玉手箱では、600字~1,000字程度の文章が出題されます。文章を早く読み、内容を理解する読解力があればいいのです。自然に頭に文章が入ってくるようになることが理想です。

おすすめは、新聞です。新聞は基本的に毎日発刊されます。毎日読むと習慣化されます。1つの文章の長さも、ちょうど玉手箱などの対策にはもってこいです。活字に慣れていないと、最初は苦痛かもしれません。

初めは、一面と気になる記事だけでもいいと思います。3週間~4週間続けると、何となく理解できるようになります。いきなり、速読力は身に付きませんが、毎日の積み重ねが大切です。

日頃から長文を読む

文章を読むことが苦でなくなり、習慣化されると、活字を読まないと気が済まなくなります。習慣とは、人間の行動を形成する上で非常に重要な要素です。寝る前に歯磨きをする習慣のある人は、歯磨きをしないで寝ると気持ち悪いと思います。

それと同じように、活字に触れることを習慣化してください。習慣化で文章を読むことが定着したら、脳はより長い文章を読みたくなってきます。読書の習慣化です。

日頃から長文を読む習慣が身に付けば、長文を読解する力が自然と身に付きます。小説やライトノベルでも構いません。新書や興味のある分野に挑戦してみてもよいでしょう。

ただし、最近の書籍はインターネットの影響で読みやすさに傾倒している場合もあります。もちろん、読みやすい文章はいいと思いますが、語彙力が豊富で構成がしっかりした本も読みましょう。それには古典といわれる時の試練に耐えて読み継がれる本がベストです。

問題集を解く

文章力が身に付き、速く読みこなす力が定着したら、最後は問題集を解きましょう。GAB形式の問題では、長文読解の中で、論理性を問われます。

IMGES形式の問題では、長文読解の中で、さらに迅速な読解力が求められます。また、趣旨把握のテストであれば、文章の長さ、問題数、制限時間などが要求されます。

いくら活字になれて、文章を早く読みこなす能力を身に付けても、実際の問題を解いておかなければ、本番のテストで苦労します。初見で解くのは極めて危険です。問題集を解いて、ある程度の解き方のコツを知って臨みましょう。

相手を知れば、こちらは準備をしているわけですから、恐れることは何もありません。試合には基本的な基礎体力と技術などの他に、相手に合わせた戦略が必須です。

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言語問題の例

例題①:GAB形式

【設問文】

インターネットが一般化する前までは、大きな賞でもとってどこかの媒体に掲載でもされない限り、自分の作品を大勢の人の目に触れさせることは不可能でした。それが今では、女子高生が携帯で書いた小説や、匿名の人間が描いたマンガがウェブ上で多くの人に読まれ、話題を呼んで書籍化などという話も、珍しくありません。
近年では、YouTubeで動画を配信することでお金を稼ぐ「YouTuber」と呼ばれる職業も出てきました。個人が自分の発信力やコンテンツ力を育てることで、有名になり、好きなことをして生計を立てられる……そんな土壌が生まれつつあることは、素敵なことだと思います。
しかし、創作発表の敷居が低くなったからと言って、プロへの門戸が拡大したわけではありません。もちろん、活躍できるステージが増えれば、その分プロの席は増えているとも考えられます。ただ、やはりどんな世界でも”それで生活できるレベルのプロ”になれる人間は、一握りです。本職を別に持っているアマチュアがちょっと努力したところで、それ一本で戦っているプロの仕事に勝てるはずがありません。片手間で作ったものでプロデビューしてしまうような人間もいますが、それは単に、その人に元から才能があっただけの話でしょう。
クリエイティブの世界で名を挙げるために、最も重要なファクターは才能です。その一方で、時には弛まぬ積日の努力が、才能に肉薄し、凌駕する瞬間も、確かに存在します。ただし、凡人がプロとして生業を持ち、才能のある者たちと肩を並べるには、膨大な時間が必要です。アマチュアとして創作を楽しむこと、その延長線上でネット上に発信してみることは、決して悪いことではありません。もしその先に「プロになる」という夢を見ているのならば、一度自分の心を整理してみてください。その夢を追うには、人生そのものを投資する覚悟が必要です。その覚悟がないままに、生半可に追いかけてしまうと、それは単なる時間の浪費になってしまうかもしれません。

【問題】
問1 クリエイティブの世界においてしあのうは絶対的な優位性であり、才能を持つものしかプロにはなれない。
問2 個人が好きなことを発信して、それが仕事になる可能性を生んだことは、インターネットが与えた素晴らしい変化だ。
問3 創作発表の敷居が下がったことで、プロの書き手を目指す人の母数が増え、競争率があがってしまったため、プロへの門戸が拡大したとは言い難い。
問4 何かのプロを目指すのならば、人生を賭ける覚悟が必要だ。

【解答】
問1 B
問2 A
問3 C
問4 A

例題②:IMAGES形式

【設問文】

自己分析の重要性
就活で最も大切なことは自己分析だと断言できる。まずは、おもむろに仕事を探し始めるのではなく、「なぜ自分は就活をするのか?」「どんな仕事をしたいのか?」という根本的な問いに対して、自分なりの答えを言葉にすることが先決だ。ここが言語化できていないと、どんなに面接で聞こえのよい言葉を並べても、面接官に芯のなさを見抜かれてしまう。ただし、その逆もしかり。自身の原点を掘り下げて、最終的に導き出された言葉には、絶対的な説得力が宿る。時間をかけて自分と向き合い、これから進みたいと思える道の延長線上にいくつかの職業や会社を見出せたら、それだけでも就活はあなたの人生にとって意味のある経験となるだろう。
自己分析の方法がわからなければ、まずは「モチベーショングラフ」を作ってみるといい。横軸を時間、縦軸を充実度として、生まれた時からこれまでの人生の浮き沈みを、一本の線で表してみるのだ。気持ちが上がったポイント、下がったポイントを可視化することで見えてくるのが、自分の中のプライオリティ。自分が何をもって「楽しい、充実している、成功している」と判断しているのか把握すると、長期的な人生の目標も立てやすくなるし、会社選びの軸も作りやすくなる。

【問題】
問1 時間をかけて自己分析をすることは、人生の進路を定める上で、とても重要な行為である。
問2 モチベーショングラフを作ると、自分の価値観を客観的に理解しやすくなる。
問3 自己分析がしっかりできていないと。面接官に考えの薄っぺらさを見抜かれてしまう。
問4 面接で話す志望動機に説得力を持たせるには、モチベーショングラフを書いて、自分の過去を整理するとよい。

【解答】
問1 A
問2 B
問3 B
問4 C

3種類ある玉手箱の言語問題は日頃から長文を読んで対策しよう

玉手箱は時間制限がある、問題数が多いなどの点から難しいと感じている就活生が多いといえます。玉手箱の言語問題は3種類あり、それぞれ制限時間や問題数が違うため、対策が必要です。解き方のコツは、「常識だけで解かない」「問題に時間をかけすぎない」「無解答の問題がないようにする」の3つになります。しっかり対策をして、本番のテストに挑みましょう。

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