2020年07月07日(火) 更新

「責任感」を面接やESで自己PRするためのコツ5つ|特徴や短所を知って印象に残る内容に仕上げよう【例文あり】

就活生は「責任感」を「最後までやり抜く」とイメージしている

キャリアパーク会員の就活生を対象に「”責任感が強い”とはどのような人のことだと思いますか」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

就活生の回答

  • 言ったこと言われたことを最後までやり遂げる人
  • 自分が任された仕事や自分で決めたことを最後までやり遂げるような人
  • 仕事を最後までやり遂げる人
  • 自身の行動や言動に責任を持っている人
  • 自分に与えられた役目を果たす

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年2月22日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「”責任感が強い”とはどのような人のことだと思いますか?」

アンケート結果によると、「言ったこと言われたことを最後までやり遂げる人」「自分に与えられた役目を果たす」「仕事を最後までやり遂げる人」などが「責任感が強い人」として挙げられました。「最後までやり抜く姿勢」=「責任感」だと解釈する人が多いことが見受けられます。では、 責任感のある人の特徴はどういったものなのでしょうか。

責任感がある人の特徴とは

特徴①:約束を守ろうと努力する

責任感がある人の特徴として、「誰かと交わす約束をとても大事だと捉えている」ことが挙げられます。約束を守るのは社会人にとって当たり前ですが、日々実行できている人は多くありません。たとえ約束を果たせなくとも、約束したことを全うしようと努力をし続ける姿勢が、責任感が強いことを表す証明となるでしょう。

特徴②:物事を最後までやりきろうとする

責任感がある人は、「一度始めたことは最後までやり通すべき」という意識を持っています。そのため、『投げ出すことはしてはいけない』という気持ちを常に持って行動する姿勢も特徴のひとつです。 最後までやり遂げようとする姿勢は企業側にとって高く評価できるポイントなので、責任感のある人にはよりやりがいのある業務を任されやすくなります。

特徴③:時間を守って行動する

「時間を守って行動する」ことも責任感のある人の特徴でしょう。多くの人は時間を守ろうと意識はするものの、多少ルーズになることも少なくありません。しかし、責任感が強い人は「周りに迷惑を掛けてはいけない」との思いから、常に時間意識を持ち、計画通りに行動しようと努力します。約束やルールを時間通り守ることに人一倍厳しい意識をもって行動する人は、「責任感がある」と評価されやすいです。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用してみよう

責任感を題材に自己PRを作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

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責任感にも短所になる部分がある

短所①自分を責めすぎる

責任感は自己PRにも使える性格ですが、短所になる点もあることも認識しておきましょう。短所として、ものごとがうまく進まないと、「何でも自分が悪いと思い込んで、自分を責めすぎる」点が挙げられます。うまくいかない理由がなんであれ、自分の責任だと感じてしまうのです。責任感を強く持つのは大事ですが、自分を責めすぎるのは短所であると考え、「次回こそは絶対に結果を出す」などプラスに考えましょう。

短所②責任感の強さ故に反感を買うことがある

「自分は仕事ができる」と思い込んでいる自信家や、「会社をよりよくするために自分が先頭に立って行動する」という姿勢は、正義感や責任感が強い人によくみられます。しかし、友人や上司に意見を言ったり、提案したりする行為が反感を買い、良好な関係が破たんしてしまうことがあるかもしれません。場合によっては嫌がらせを受ける可能性もあるのです。まわりから反感を買う可能性がある点は、責任感が短所として働いているといえるでしょう。

責任感を自己PRするために知っておきたいコツ

コツ①構成は「結論→理由→エピソード→結論」

責任感を自己PRするためのコツについてご紹介します。「責任感」に限らず、全ての自己PRには、PREP法とも呼ばれる構成法を取り入れましょう。PREP法とは、「結論→理由→エピソード→結論」の流れでPR文を構成することをいいます。始めに結論(自己PRしたい部分)から提示することで、この後話すエピソードもその部分を補うものだと採用担当者に認識させることができるのです。そして、最後に結論をつけ足すことで、自己PRしたいポイントをより強調して伝える効果もあります。

コツ②言い換えて表現する

自己PRにつなげるためのコツの2つ目は、「責任感が強いとの言葉を言い換えて表現する」です。「責任感がある」というフレーズは、他の就活生も動揺に取り上げている可能性が高いでしょう。そのため、「責任感がある」だけではPRとしての魅力が弱くなってしまいます。「私は任されたことは全てやり抜く力があります」「時間を意識しながら目標を達成できる」など、結果的に「責任感」につながる言葉に置き換えることで、より強い個性が生まれるでしょう。

コツ③やって当たり前のことは取り上げない

3つ目のコツは「やって当たり前のことを取り上げない」という点です。例えば、就活生が以下のような例を自己PRとして出したとします。

自己PR例

「私はアルバイトで商品を販売していました。上司から叱責されることは多々ありましたが、責任感を持って販売をしたところ、売り上げ1位を記録しました。」

この内容で責任感が強いことをPRするのはあまりよくありません。商品の販売をすること自体は任された仕事ですから、責任感の強さをアピールするには弱い材料となります。もし責任感の強さを取り上げるなら、売上1位を記録した点をクローズアップし、どのような取り組みでその結果につながったかをアピールするのが適切です。

コツ④具体的に何をしたのかを示す

4つ目のコツは、「具体的に何をしたのか・どう活かせるのか」、この部分を明確に示すことです。仕事をするうえで、ひとつひとつの業務に責任感を持って取り組む人材を雇いたいのが企業側の考えになります。そのため、「○○で責任感を発揮しました」といった単純なものではなく、「○○という課題があったのでこういった対策を打ちました。その結果○○という結果を残しました」と、課題・解決策・結果までを提示した流れで回答する方が評価されやすいです。ESなど書類に記入する際、具体策が複数ある場合はナンバリングで示すと読みやすくなるでしょう。

コツ⑤仕事にどう活かすかも話す

責任感を提示し、具体的な行動を提示したら、最後に「仕事にどう活かすか」を話しましょう。企業側は「就活生がPRしている部分を仕事でも発揮できるか」もチェックしています。行動や結果をPRするのも大切ですが、それだけの説明ではただの自慢に終わってしまい、評価されません。「○○の業務で発揮できる」や「○○の業務を最後までやり遂げる」など、企業のビジョンや業務内容とリンクさせて「責任感」が仕事でも発揮できることをPRしましょう。

自己分析ツールを活用して、自分の長所を正しく理解しよう

効果的な自己PRをするには、自己分析を通じて、「あなた自身の強み」を正しく理解する必要があります。ただ、自己分析をやるのも結構大変です。

そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用してみましょう。

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責任感を自己PRする際の例文3つ

最後に、責任感を自己PRする際の例文を3つご紹介します。「アルバイト」「ボランティア」「サークル活動」と、皆さんが携わる機会が1度でもある出来事をテーマにしていますので、作成時の参考にしてみましょう。

例文①:コンビニのアルバイト

私の強みは、目標を達成しようと努力する姿勢です。
現在までコンビニのアルバイトをしているのですが、この中で、担当する商品のエリア売上1位を記録した時にその強みを活かして行動できたと考えています。

昨年の節分で恵方巻の販売を任された際、呼びかけるだけでは売上が伸びないと考えたため、以下の工夫を凝らしました。

①同僚従業員の協力を得て周辺世帯に恵方巻の案内チラシを配布
②恵方巻の媒体をコンビニ中に取り付け、来店されたお客様に印象を残す
③当日は売場入口に特設販売コーナーを設置、予約のお客様や恵方巻だけ購入されるお客様がすぐに会計できるよう販売体制を構築

目標を達成させるために、販売担当を任された責任感をもって取り組んだところ、予約分を含め、トータルの売り上げが15万円を超え、エリア内の売上で他店に大差をつけて1位を記録しました。また、売れ残りも少なく済んだため、かなりの利益を確保できました。

このときの経験をもとに、まずは任された仕事を全うし、自分のスキルが身についてからは、自分自身で工夫を凝らした営業に取り組み、貴社の売上アップにつなげたいと考えています。

例文②:通学路の見守りボランティア

私は、「やろうと決めたことを継続する力」があります。
大学入学直後から現在まで、地域の自治会が取り組んでいる小学校通学路の見守りボランティアに参加しています。

その通学路は1.5車線程度の広さでありながら、車の往来が激しく、常に児童が危険な状態にさらされていました。その様子を見て「児童が安心して登校するために、見守りなど自分にもできることはないだろうか」と考えていたところ、自治会の皆さんが見守り活動を毎朝おこなっていると知りました。「自分もこの役割を果たしたい!」そう思い、自らの意思で見守り活動のグループに参加しました。

はじめのうちはただ見守るだけしかできなかったものの、もう少し工夫ができないかと思い、自治会の皆さんに以下の取り組みを提案し、実行しました。

①見守り担当が車道側に立ってガードする
②集団登校する児童のグループを細かく分けて、見守り係が即応できるようにする

このような工夫を取り入れてから現在まで継続しておこなった結果、期間中の事故は現在まで発生していません。また、これらの取り組みが評価されて警察からの協力を得られるようになり、登校時間の交通規制を実施するなど、より安全な通学環境を整えることができました。

「安心して登校するお手伝いをしたい!」との決意のもと、周りの協力も得つつ、強い意識を持って取り組んだこの経験は、貴社の防犯取締管理業務において大いに役立つと考えています。

例文③:サークル活動

私は、演劇サークルで脚本や演出を担当しており、「締切に間に合うようにするにはどう取り組むべきか」を常に考えながら行動していました。

私が所属している演劇サークルは、メンバーが25人と比較的大人数で構成されているため、脚本が遅れると各メンバーのスケジュールにも大きな影響を与えます。実際に3年前に脚本を担当していた先輩が、締切り日を過ぎても書き上げず、練習や準備に苦労したことがありました。

自分が脚本担当と決まったとき、「絶対にメンバーの迷惑をかけないように締め切り前に仕上げよう」との決意を固め、以下の取り組みをおこないました。

①テーマの策定を1ヶ月前から3ヶ月前に繰り上げ
②締切1ヶ月半前にプロット脚本を作成し、スタッフ・キャストから意見を貰う
③意見をもとに脚本を修正・締切日までに正式な脚本・台本を完成

これらの取り組みを始めた当初は、勉強の合間を縫っての脚本づくりとなり苦労した面もありますが、早く脚本が完成することで、演出や美術の打ち合わせや、出演者の練習時間の余裕ができたため、よりクオリティの高い舞台が可能となりました。

責任感を自己PRする際は言い換えによる表現や具体例を交えよう

責任感が強い人の特徴3つと、意外な短所について紹介してきました。責任感のある人は魅力的ですが、責任感という言葉ばかりに振り回されても、本当の意味での責任は果たせません。自己PRにつなげる際は、具体的な事例を交えて紹介したり、やって当たり前の行動だけでなく自分の意思で実行し、結果を残したエピソードを提示してください。こちらで紹介した例文はあくまでも一例ですので、自分なりに短くしたり、要点をまとめたりしましょう。

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