2019年12月19日(木) 更新

SE(システムエンジニア)の仕事内容や平均残業時間・ホワイト企業の見分け方についてご紹介【職業研究ガイド】

SEは残業が多いイメージがある

SEのことを見ていく前に、まずはマイナビニュースが実施した「SEのイメージ」について、アンケート結果の一部をご覧ください。

SEの人に持つイメージを教えてください

  • 夜勤、休日出勤当たり前のイメージ
  • 夜いつまでも仕事をしている、休日返上で仕事をしている
  • 朝早く出社、夜は遅くまで仕事、トラブル対応が大変そう

アンケートの結果を見てみると、ほとんどの人がSEは忙しいイメージがあると答えました。このイメージは本当なのでしょうか。本記事では、SEの仕事内容や平均残業時間をご紹介します。

SEとはどんな職業か

SEとは、システムエンジニアのことです。ソフトウェアを開発していくには、プランナーやプログラマーなどが関わります。その際に仕事の管理をする人としてマネージャーの役割を果たすのが、システムエンジニア(SE)です。SEのやりがいとしては、グループで作成したものがクライアントに喜ばれることや、自分の技術力次第で給料が上がっていくことなどが挙げられます。SEに向いているのは、やはり専門知識がある人です。そして、観察力がある人やコミュニケーション能力がある人に向いているといえるでしょう。

社内・社外SEの仕事内容

社内SEの仕事①:パソコンのトラブルシューター

社内SEは、パソコンの動作不良やセットアップなど、社内のパソコンに関する悩みを解決するのが仕事だといえます。独自のソフトを使用している場合、使い方を尋ねられることがあるため、それにこたえるのも仕事の1つです。つまり社内SEは、パソコンのトラブルシュータ―だといえるでしょう。

社内SEの仕事②:より良い社内システムの開発

社内SEは、システムを開発すために外部パートナーのマネジメントをすることも仕事のひとつです。進捗や品質管理、工数の調整はもちろん、現場と直接的にコミュニケーションを取って「どんなシステムが必要なのか」を明らかにすることもあります。
また、大規模なシステム開発の場合は、システムを販売する会社に委託をするのですが、その際に委託会社との連携も社内SEの仕事の1つです。

社外SEの仕事①:どんなシステムを開発するのか顧客と打ち合わせる

会社の中のシステムを相手にする社内SEに対して、社外SEは顧客が会社の外にいる場合を指します。社外SEは、ソフトウェアなどのシステム開発をメインとしている会社にしか存在しません。社外SEの具体的な仕事内容は、顧客と「開発するシステムはどのようなものにするのか」「システムを通して何を実現するのか」という打ち合わせや、システム全体が記された「仕様書」と呼ばれるドキュメントの作成です。

社外SEの仕事②:開発するシステムの詳細設計

システムを通して何を実現したいのかなどを決めたら、そのためにどんなシステムにするのかという基本設計や、どういった機能を有するプログラムにするのかなど、詳細設計をする必要があります。これらの仕事をおこなうのも社外SEの仕事の1つだといえるでしょう。社外SEは、システムの詳細を考えるだけの仕事だと思われがちです。しかし実際には、プログラミングをおこなう場合もあります。

SEの平均残業時間と平均残業代

SEの平均残業時間

厚生労働省の平成28年度賃金構造基本統計調査によると、SEの平均残業時間は月18時間となりました。ほかの業種は、プログラマ16時間、デザイナー10時間で、SEはほかの業界と比べて残業が多いことが分かります。従業員数別に見てみると、10~99人は11時間、100~999人は19時間、1,000人以上は21時間と従業員数が多い企業の方が残業が多くなっています。しかし、これはあくまで平均の残業時間です。もっと残業が多い企業や少ない会社があることを忘れないようにしましょう。

SEの平均残業代

SEの平均残業時間はほかの業界と比べて多いですが、残業代はどうでしょうか。厚生労働省の平成28年度賃金構造基本調査調べによると、SEの平均残業代は月約40,000円となっています。時間外勤務や深夜勤務を含んだ場合は金額も変わりますが、SEの平均残業代はこの程度です。プログラマーやデザイナーよりは多いですが、SEの平均残業時間からすると、金額が少ないことが分かります。

残業が少ない企業の見分け方

残業が少ない企業①:上場している大手企業

従業員が多い企業は残業が多いという結果が出ましたが、大手企業は比較的残業が少ない傾向にあります。その理由は、今も成長している大手企業が、定められた労働時間を守っているからです。また、大手企業は「ノー残業デー」を実施している場合も多くあるため、残業は少なくなります。また、仮に残業があったとしても、その分の賃金はしっかり支払われるのです。

残業が少ない企業②:ITバブル時代から残っている企業

残業が少ない企業を探す際は、設立した年を見ることをおすすめします。昔から続いている企業は、それだけ会社自体がしっかり経営さてれいるからです。とくに、1990年後半から2000年ごろのITバブル時代から実力で生き残っている企業は、社内制度がしっかり整っているため残業時間が少ないと考えられます。

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SEの平均残業時間は月18時間だが企業によって大きく変わる

本記事では、SEの仕事内容や平均残業時間、ホワイト企業の見分け方を紹介しました。SEの平均残業時間は月18時間で、ほかの業界と比べて多いという結果が出ましたが、企業によってばらつきがあります。企業探しをする際は、設立された年や企業の規模に注意して探しましょう。

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