2019年01月30日(水) 更新

文系出身者のためのIT業界就職ガイド【活躍する人の特徴と必要な行動】

IT業界は理系出身者だけの就職先ではない

IT業界というと、どうしても理系出身者が働く場所というイメージがありますが、実際にはそんなことはありません。文系出身者がプログラミングに携わっている例も多々ありますし、理系出身者がIT系以外のところで働いている例も多いでしょう。
文系理系もそうですが、大切なのは自分の特性をしっかりと把握し、適切な場所で働くことです。そうすることにより、少ない労力で大きな成果が上げることができますので、生きやすさが向上します。

文系出身者は営業で活躍するイメージ

※上記グラフの情報は、キャリアパークがtwitterアンケートを用いて収集した回答をもとに作成しています。(2017.01-354票)

文系出身者がIT業界に就職する場合に活躍できそうな職種について、学生の皆さんにアンケートをとったところ、「営業」と答えた方が最も多く全体の58%となりました。一方で「エンジニアとして活躍できる」と答えた方は最も少なく全体の14%という結果になり、文系の学生からみると”IT=理系”というイメージが強いことがわかります。では、文系の方がIT企業に就職するためにはどうすればいいのでしょうか。

文系出身者も活躍できる

文系出身者でもIT業界で活躍することは十分可能です。実際にプログラミングや開発に携わっている人も大勢いますし、IT業界の中にも営業や経理、マーケティングといった仕事は存在しますので、そういった職種に就けば自分の特性を活かして働くことができるでしょう。
仕事を選ぶ際には、あまり文系理系という枠に囚われず、自分の特性をフラットに眺めることが大切です。「文系出身だからIT企業には入社できない」という誤った前提条件の下で企業選びをしてしまうと、自分が本当にやりたいことを見失ってしまう可能性もあります。
そうではなく、まずは自分の行きたい業界を検討し、次に自分の特性と関連しそうな職種を探すのが良いでしょう。

文系出身者だから活躍できる職種もある

逆に文系出身者だから活躍できる職種も存在するのではないでしょうか。ここでも文系理系という括りはあまり意味を成しませんが、一般的に理系出身者は数字やデータに強く、文系出身者はコミュニケーションや文字に強いというイメージがあります。
仮にその印象がある程度的を得ているのであれば、コミュニケーションや文字に強いことを活かせる職種に就くのが良いでしょう。具体的には、営業職や法務、総務といったものが挙げられるのではないでしょうか。
繰り返しになってしまいますが、まずはあまり文系理系という枠に囚われずに自己分析をすることをおすすめします。もちろん、その延長線上で自分の出身学部を参考にする分には問題ないでしょう。

なぜ文系出身者がIT業界に弱いと言われる?

巷では文系出身者はITと縁遠いという言われ方をされることもあるかと思うのですが、一体何故そのように言われてしまうのでしょうか。プログラミングや開発業務は確かに理系出身者の方が馴染みがあるかもしれませんが、学校で習っていなくとも、趣味で開発をしている文系出身者も多いはずです。
それは、学んでいる学問の性質によるところが大きいかもしれません。文系と異なり、理系は論理や仮説を積み重ねて答えを導く科目が多いものです。

論理性に欠けていると思われがち

文系出身者は論理性に欠けていると思われがちな面があります。確かにそういう人もいますが、全員が全員そうではなく、むしろ中には理系出身者より理論的な思考に優れているような人もいるでしょう。
文系出身者が論理性に欠けていると思われがちなのは、やはり学んでいる科目の違いが大きいようです。文系で学ぶ学問は確たる正解がないものも多く、数値やデータを下に何かを証明したり導いたりする機会も少ないものです。
理系出身者は日常的にそういったことを行っていますので、論理で物事を考えるのが癖になっているのではないでしょうか。それ故に理系出身者は「扱いづらい」という印象を与えることもありますが、論理的な思考は仕事に役立つ能力です。

IT知識がないに等しいと思われがち

理系出身者は学校でIT系科目を専攻していることも多いものですが、文系出身者はその限りではありません。もちろんITに強い文系出身者もいますが、そういう場合は「何故理系に進まなかったのか?」という疑問を相手に抱かせてしまうでしょう。
もし実際にIT系の知識が乏しかったとしても、それは勉強で身につけることができます。余程高難度な業務に携わるでもない限りは、知識や技術はある程度後天的に身につけられますので、自分がITに疎いと感じているのであればしっかりと勉強しておきましょう。
ITという分野は日進月歩が著しい世界ですので、入社後は勉強の日々が待っています。少なくとも、それに耐えられるくらいでないと就職は難しいでしょう。

ITに関する実務に慣れていないと思われがち

文系出身者はITに関する実務に慣れていないと思われがちなのも、就職においてはマイナス要素になってしまうでしょう。こちらも、実際に専攻していた理系出身者に比べると劣るのは当たり前ですが、ITに関する実務になれる機会は自分で作ることができます。
就職する前にどこかでアルバイトをしても良いでしょうし、ネット環境があるならクラウドワーカーとして働くことで実務経験をつむことができるでしょう。実際問題として、全くの未経験からいきなりクラウドソーシングサイトで仕事を獲得するのは難しいところですが、それでも可能性はゼロではありませんので、自分の実績をしっかりとアピールしつつ、気になる案件に応募してみてはいかがでしょうか。

業務内容の多くは理系要素の方が強い

そうはいっても、職種全体と業務内容の割合をみてみると、理系の要素が求められる事業の方が多いのが現状です。IT系の仕事になると、事務や営業にならない限り、システム開発・設計、分析、テストなど、数字や特殊なコードを使用して仕事をします。そういった理由から“文系では無理”と思ってしまいがちですが、文系の人でも理系の考え方ができれば問題ありません。文系出身者でも、資格などを取得して、理系の分野でもやっていけることをアピールすると良いでしょう。

IT業界の業界・企業研究を進めよう

IT業界は、就活生にとって人気の就職先のひとつです。IT業界での就活を勝ち進むには、しっかりとした下準備が必要となります。そのためにも、業界研究は必須です。そこで、IT業界を志望する学生のためのIT業界大研究Bookをご用意しました。

この資料にはGoogleやAppleをはじめとした各社の特徴や事業内容、求める人材像などの情報が詳しく掲載されています。無料でダウンロードできるため、IT業界への就職を目指している人はぜひ参考にしてみてください。

IT業界で活躍している文系出身者の特徴は?

それでは、引き続きIT業界で活躍している文系出身者の特徴について見ていきたいと思います。文系出身者でもIT業界で働けるのは前述の通りですが、その際にはやはり自分の強みをしっかりと活かすことが大切になるでしょう。
自分の強みを把握せず、無闇やたらにITを志すのはおすすめしません。IT関連はただでさえ向き不向きがはっきりしている世界ですので、もし向いてないのに入ってしまったら、入社後即退職ということにも繋がりかねません。

苦手分野でも積極的に学ぶ姿勢を見せている

IT業界で活躍できる文系出身者の特徴としては、まず苦手分野でも積極的に学ぶ姿勢を見せていることが挙げられます。苦手だからといって業務に関連する知識を学ぼうともしない人材は早晩時代に取り残されてしまい、戦力化が難しくなってしまうでしょう。
流れの早いIT業界だからこそ、新しい技術をどんどんキャッチアップしていく必要があります。それは開発に携わる場合もそうですし、営業やコンサルタントとして顧客と打ち合わせをする立場でも同様です。
自分からしっかりと学ぼうとする人は周囲からの信頼も厚くなり、自然と良い仕事を任せてもらえるようになるでしょう。しかし、受け身に終始してしまう人は扱いづらい人材になってしまう恐れがあります。

コミュニケーション力がある

文系出身者はコミュニケーション力が高いという印象がありますので、それを活かして仕事をするのもIT業界で活躍するコツです。もちろん、コミュニケーション力が高いかどうかは学部ではなく個人に依存するところが大きいため、文系出身だからといって必ずしもコミュニケーション力が高いというわけではないでしょう。
しかし、もし自分のコミュニケーション力に自信がある場合、それは大きな武器になります。IT業界には様々な職種があり、多くの人と連携しながら一つの媒体を作ることが多いため、コミュニケーション力は非常に重要な要素の一つです。
コミュニケーション力に欠けてしまっていると周囲との連携が取れず、自分の仕事すら満足にできなくなってしまうでしょう。

資格取得に意欲的

IT業界で活躍している文系出身者は、資格取得に意欲的という点も特徴として挙げられます。資格を取ったからといって実務経験に加算されるわけではありませんが、少なくとも一定の知識を保有しているという証明にはなりますので、自然と周囲からの信頼を得ることができるでしょう。
また、主体的に資格を取得するということは、自分から学びに行く姿勢を見せているということにもなります。仕事においては基本的に受け身な姿勢は推奨されておらず、どんな会社でも主体的に行動できる人材を欲しているのが本音です。
会社の求めに応じるのはもちろんですが、それ以外のケースでも積極的に勉強して資格取得に励むことは、IT業界において強い力になるでしょう。

説明がわかりやすい

文系出身者は他者とのコミュニケーションに優れている面がありますので、説明の上手さを活かして活躍しているケースもあります。それもまたコミュニケーション力が高いという話にも繋がりますが、IT業界は専門的知識も多いため、それらを噛み砕いて説明できる人は貴重な人材と言えるでしょう。
IT企業に籍を置いているからといって、必ずしもITに強い人ばかりと関わるわけではありません。中にはPCの使い方も分からないような顧客と接する機会もあるかもしれませんので、その際に複雑なシステムを分かりやすく説明することができれば、相手からの信頼を得、契約に繋げることができるかもしれません。
また、説明が上手い人は、講師という道も考えられます。

臨機応変に動ける

臨機応変に動けるというのも、IT業界で活躍している文系出身者の特徴の一つです。システムというのは予期せぬエラーが発生するのが当たり前であり、突然の誤作動を起こすこともしょっちゅうです。
その際にいちいち思考がフリーズしていては仕事になりませんので、そういった緊急事態でも臨機応変に動けるような人材は重宝されるでしょう。納品先でバグが出ても慌てず騒がず、必要な対処を冷静に行えるようなメンタルの持ち主は、文系理系問わず多くの人から信頼され、「仕事がデキる」とみなされることが多いものです。
それは技術のあるなしではなく、胆力の問題になるかもしれません。そして、そういう人はマネジメント能力も高いことが期待できるでしょう。

IT業界で文系出身者におすすめの職種は?

では、続いてIT業界で文系出身者におすすめの職種を見ていきましょう。基本的には文系理系の枠に囚われず自分の特性を見つめながら職種を決める必要がありますが、どうしても悩んでしまっている場合は学部を参考にしても良いかもしれません。
基本的にはある程度どんな職種でも就くことができますが、あまりに専門的すぎる分野は避けた方が良いでしょう。もちろん自信があるなら挑戦しても構いませんが、多くの場合、理系出身者の独壇場になります。

営業職

文系出身者でもSEやNEになることは可能ですが、一番オススメなのはITの営業職でしょう。上記で紹介したセールスエンジニアにも関わってきます。仕事内容には、自社の開発したシステム(商品)を売り込むという一般的な業務があれば、クライアントから要望を聞き取り、SEに伝えて改善するという中間的な役割を担うこともあります。商品の強みを理解して、分かりやすくクライアント伝えるという点では文系の方が強いので、営業職が向いているといえるでしょう。

SE

SEとはシステムエンジニアの略であり、システム開発の上流工程を担当する職種です。システムの上流工程とは、いわゆる顧客との折衝やシステムの要件を作成する仕事になりますので、文系出身者のコミュニケーション力を大いに活かすことができるでしょう。
その際にはシステムの分野に話が及ぶことも多いため、ITに関する基礎的な知識は必須です。そもそも、SEがプログラミングを行う現場も数多く存在するため、SEだからといって技術に疎いことが許されるわけではありません。
どうしても自信のない場合はシステムの専門家を同席させるという手もありますが、知識がないことが相手に露呈してしまった場合は信用を得られなくなってしまう可能性もあるでしょう。

PG

PGはプログラマーの略であり、SEが策定した仕様に基づいて実際にプログラミングを行う職種です。そのため、プログラミング言語に精通している必要がありますし、場合によってはサーバーに対する知識や、その他システムの基礎的な知識が要求されるでしょう。
そして、SEが求めている処理をいかに早く効率的に行えるかもPGの腕の見せどころです。プログラムというのは同じ処理を行う場合でも多くの書き方があり、アルゴリズムによって処理速度やシステムへの負荷が大きく異なります。
当然ながら、システムは軽い方が、処理速度は早い方が好ましいものです。少しでもそれに近づけるための記述を模索するのがPGという仕事に求められることです。

意欲があればどの職種でも可能

新卒採用であれば、文系出身者でも職種を問わず活躍する機会はあるでしょう。しかし、大学でIT分野を専攻していた学生には劣ってしまいますので、何かしら特化してその差を埋めることが求められます。
もしそれが叶わないという場合は、就職が難しくなってしまう可能性があります。IT企業は、当然ながら即戦力に近い学生を採用したいのが本音ですので、大学でITを専攻している学生を優先的に採用することに不自然さはありません。
文系出身者で理系出身者ほどのIT知識がない場合、どの分野で特化するのかをしっかりと模索しておきましょう。その際にはやはり自己分析が必須になりますので、自分の特性を鑑み、長所を活かせる職種に就くことをおすすめします。

IT業界への就職に必要な行動は?

それでは、続いて文系出身者がIT業界に就職するために必要な行動を考えてみたいと思います。IT業界に就職するとはいえ、基本的には通常の就職活動と変わりありませんので、自己分析と企業分析、そして業界分析はマストになるでしょう。
それ以外に、やはり技術的な部分をアピールすることが求められます。いくら自分で「知識があります」と自称しても相手には響きませんので、資格取得という目に見える形で証明するのも良いでしょう。

業界研究をする

IT業界に就職するにあたっては、IT業界のことをしっかりと調べて特徴を掴んでおく必要があります。それはIT業界に限らず、どの業界に就職する際にも言えることですが、IT業界の場合はどのようなやり方で各企業が回っているかもしっかりと調査しておくべきでしょう。
例えば、IT業界には大きく分けて二つの形態があります。一つは自社でサービスを開発してリリースし、そこから売上を得ているパターン。そしてもう一つは、クライアントから依頼されたシステムを開発し、それで売上を得ているパターンです。
それぞれにメリット・デメリットはありますので一概に「こちらをおすすめします」とは言えませんが、自分の進みたい道をしっかりと考える必要はあるでしょう。

資格を取得する

資格取得することによって、技術に対する知識量をある程度アピールすることができます。資格を取得するためには当然ながら勉強が必要ですが、その勉強をするのも就職に必要な行動の一つと言えるでしょう。
資格を取得すれば全てが上手くいくわけではありませんが、ないよりはあった方が好ましいものです。特に文系出身者は技術に対する理解という面で疑念を抱かれるケースもありますので、資格を取得することによって相手に安心感を与えることができるでしょう。
そして、自発的に資格を取得すれば「この応募者は自分から学ぶ姿勢がある」こともアピールできます。IT業界はトレンドの移り変わりが早いため、就職後も絶え間なく勉強することが求められます。

文系出身者におすすめの資格

では、もう少し具体的に文系出身者におすすめの資格を見ていきましょう。IT系の資格を闇雲に取得すれば良いというわけではなく、業務に関連する資格を取った方が何かと都合が良いものです。
主だったものとしては、「基本情報処理技術者」と「ITパスポート」が挙げられます。いずれも国家資格ですので、IT業界に携わる人間であれば一度はその名を聞いたことがあるでしょう。それはすなわち、技能の証明にという話にも繋がります。

基本情報処理技術者

基本情報処理技術者はシステム開発を行う人であれば取得しているのが基本という資格です。だからといって問題が簡単なわけではなく、ITに疎い人から見たら何を問われているのかすら分からないレベルでしょう。
基本情報処理技術者は国家資格になりますので、その信頼性は確かなものです。会社に就職してから取得する人も多いのですが、それに先駆けて取得しておくことで、技術に対する知識とモチベーションをアピールすることができます。
また、基本情報処理技術者を取得した後により難易度の高い資格に挑戦することも可能です。会社によっては高度な資格を保有している人にしか任せられないような仕事もありますので、徐々にステップアップしていくのも良いでしょう。

ITパスポート

基本情報処理技術者は主にシステム開発者が取得すべき資格ですが、ITパスポートはもう少し間口が広く、ITに携わる人全員に向けた資格試験です。それだけに対象となる人は幅広く、国家資格ということもあり、多くの人が取得に励んでいる資格と言えるでしょう。
現代ではビジネスのIT化が著しく、どのような仕事に就くとしても最低限のITの知識が求められます。また、商品開発においてもインターネットやAIとリンクさせる手法を検討しなければならないケースも多いため、ITについて知っておくにこしたことはありません。
ITパスポートを取得することで、ある程度ITに対する造詣が深いという証明になり、役立つシーンも多いのではないでしょうか。

IT業界は文系出身者も活躍できる!就職前に資格取得や業界研究を徹底しよう

IT業界は理系出身者だけの世界ではなく、多くの文系出身者が活躍している場でもあります。ITに対する専門性は理系出身者には敵わないものの、文系出身である特性を活かして営業職やコンサルティング職、また経理や法務、マーケティングといった道もあるでしょう。
もちろん、実際にプロダクトを作る開発側に回ることもできます。その場合はある程度の技術があること前提になりますので、就職前にしっかりと学んでおくことをおすすめします。
その方法の一環としては、資格取得が挙げられます。資格を取得することで一定ラインの知識を得ている証明になりますので、相手に多くのことをアピールできます。
業界研究をしっかりと行い、悔いのない就職活動を行いましょう。

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