2019年12月19日(木) 更新

2016年卒の就活の全てが分かる人気就職先TOP20【文系・理系別】

就活生が就職先を決める際のポイントとは

就活生が就職先を決めるポイントとは、どういった点なのでしょうか。キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:あなたは志望業界・職種をどのようにして決めましたか?また、それに決めた理由とあなたが選ぶ際に重視するポイントを教えてください。

就活生の回答

私は志望業界を、「自身の社会に対する問題意識・自己承認がなされる場所・将来価値のあるスキルが得られる」という、3つの項目を軸に決めました。志望先業界や企業を決めるにあたって重視していることは、自分の中の就職における最低条件が存在しているかどうか、という部分です。結局、企業で働くことは自身が他者から認められ満足できること、そしてその上で生活に必要な金銭と時間が確保できることだと、私は思っています。それらが継続して実現できることが、就職の最低条件であると思うため、そういった企業であれば業界問わず研究やエントリーシートの提出をおこないました。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております

2016年卒新卒就職ブランドランキング後半版発表!

昨年に引き続き、2016年卒新卒就職ブランドランキングが発表されました。さまざまな就職サイトが新卒就職ランキングを発表していますが、今回は文化放送キャリアパートナーズが運営する就職サイト「ブンナビ!」で調査したランキングをまとめてご紹介したいと思います。

2016年卒の学生の調査により企業の仕事価値をもとに算出

「ブンナビ!」では、回答数:3685(うち男子1413、女子2272/文系3051、理系634)より独自の調整によりランキングを算出。とくに「就職」を重視する学生は「企業イメージ(企業価値)」よりも「仕事イメージ(仕事価値)」に重点を置いている傾向にあるので、そちらに合わせてランキングを作成しました。

就職人気企業ランキング【総合】

文系男女ともに支持があるANA(全日本空輸)が堂々1位

2016年卒新卒就職ランキング1位は募集人数の増加しているANA(全日本空輸)が1位を獲得。募集職種の幅の広さから文系男女の圧倒的支持をうけたことが要因として考えられます。

若手に与えられる裁量が大きい?非財閥系商社も好調

毎年、就活生から絶大な人気を得る総合商社。いわゆる財閥系(三菱商事、三井物産、住友商事)の3社は”御三家”と呼ばれるほどの地位を誇っていますね。ただ、今回のランキングで着目すべきなのは、非財閥系の伊藤忠商事と丸紅が上位に入っている点です。 財閥系総合商社に比べると、若手に与えられる裁量が大きい傾向にあり、そこを魅力に感じている就活生が多いのではないでしょうか?企業ごとのブランディングも進んでいます。特に伊藤忠商事は、配属先決め採用という制度を導入していて、就活生の入社後の不安やリスクを軽減しています。両者の歴史をたどると同根であり、社風が似ているといわれることもあるようです。「個の力」や「挑戦」という部分を強調しているのも、共通点でしょう。

"電博"は安定した人気

広告業界で圧倒的シェアを誇る電通と博報堂。広告代理店といえば電博といわれるほど、知名度もかなり高いですね。多くの学生は広告代理店に対してクリエイティブな仕事、社会へ大きな影響を与えられる仕事と考えていて、それが人気の理由にもなっているようです。また、給与が高いのも魅力的。実際の業務はかなり忙しく、論理的思考能力に加えて強靭な体力と精神力が必要といわれていますが、大きなやりがいを求めている就活生からの人気は安定しています。

就職人気企業ランキング【男子】

理系・文系男子の一位はJR東日本

2016年卒新卒就職ランキング男子の一位はJR東日本(東日本旅客鉄道)でした。2015年は北陸新幹線が運行開始。さらに2016年3月には北海道新幹線が開通しています。このような背景もあり、業界としての注目を浴び続けるJR東日本(東日本旅客鉄道)が理系と文系男子から支持を受けて1位を獲得しました。

総合商社と証券会社も高人気

就活生で、初任給を気にしない人はほとんどいないのではないでしょうか?そして、30代・40代まで勤めた場合の年収についても気になるところですよね。総合商社と証券会社はいずれも高給で、平均年収1,000万超えの企業が多くあります。入社難易度の高さや仕事の難しさなどは無視できない問題ですが、給料の高さに惹かれる就活生は多く、今後も一定数いることが予想されます。

就職人気企業ランキング【女子】

航空業界・旅行業界・金融業界が不動の人気

女子のランキングを見てみると、航空業界・旅行業界・金融業界が上位を占めています。華やかな業界でありながら、堅実な地位を保ち続ける「有名大手企業」への需要が高いことや、結婚・育児を考えた際に福利厚生が充実している企業への就職を望む女性が多いことが背景だと言われています。

金融系は今後さらに女性人気が高まる?

特筆すべきなのは、金融業界が高い女性人気を得ている点ではないでしょうか。以前からランキングの常連だった金融各社ですが、今もなお人気がある背景には、「働き方」「生き方」に強い関心を持つ女性が増えたことが挙げられます。自分自身のライフプランやキャリアプランと向き合うなかで、金融に関する知識を身に付ける就活生も多くいるでしょう。
また、一般職での採用人数が多いのも魅力ですが、女性の昇進・出世が阻害されているわけではありません。たとえば、野村信託銀行では2014年4月に真保智絵氏が社長就任し、他の証券会社やメガバンクでも、女性が続々と役員に就任されています。なでしこ銘柄が毎年選定されるなど、女性が働きやすい社会づくりが着々と進んでいる点も影響しているでしょう。実際に、M字カーブ現象は緩和されてきていますね。今後さらに金融業界を志す女子就活生が増えるかもしれません。

就職人気企業ランキング【文系】

募集人数の増加が影響 ANA(全日本空輸)が3冠達成

募集人数を増加した影響により間口が広がったANA(全日本空輸)が、総合、女子の就職人気企業ランキングに続いて1位を獲得。ANA(全日本空輸)のブランド力の高さが実証された結果となりました。

文系ランキングでメーカーはなかなか上位に入らず

世界的にも高い評価と注目を浴びている日本のモノづくり。日本の生産技術・製造技術はハイレベルなことで有名ですが、必ずしも就職ランキングに反映されるわけではありません。文系学生の場合、どうやってモノづくりに携わるのかといった点がイメージできないようです。一部業界・企業での業績不振による人員整理なども、少なからず影響しているでしょう。

就職人気企業ランキング【理系】

食品の強みは、待遇の良さ+安定性+身近な商品

明治、カゴメ、味の素などの大手食品メーカーは、特に理系就活生からの人気が高いです。就活生の本音は「待遇が良く、事業の安定性も期待できるから」というもの。そして、何よりも食品は身近な存在であるという事が最大の魅力でしょう。CM等によって知名度が高いのはもちろん、大手食品メーカーの商品は生活の一部になっていますよね。食の安心・安全を脅かすようなニュースが取り上げられる頻度も増え、改めて関心が強まっているのも人気の背景となっているようです。

今後は食品業界に変わり、技術者系が躍進か

昨年の2015年卒新卒就職ランキング10位以内に入っていた「サントリーホールディングス」、「キリン」に変わり、「HONDA」、「JR西日本」がランクイン。これは、「モノづくり日本」が理系学生の中での人気を取り戻している傾向が反映された結果とも言えます。

2015年卒ランキングとの比較から明らかになるもの

JR東日本がランクダウン!文系女子からの人気薄が原因か

昨年の結果と比較した上で、特筆すべきがJR東日本(東日本旅客鉄道)の順位です。2015年卒ランキングでは5位を獲得していますが、2016年卒では10ランクダウンして15位となっています。 男子で1位を獲得しているにもかかわらず、女子部門では57位、さらに文系部門でも19位と振るわず総合的に15位という結果となりました。

みずほが1位を狙うポイントは理系男子からの支持

みずほフィナンシャルグループは昨年の8位から5位とランクアップしています。女子、文系では3位にランクインしたが、男子部門では20位、そして理系部門では366位と男性からの指示が少ない現状です。理系男子からの人気を獲得することが総合1位をつかみとるポイントになると言えるでしょう。

市場が縮小しつつある出版業界では集英社が人気

10代20代の活字離れもしばしば話題に取り上げられますが、出版業界は全体的に縮小傾向。しかし、一定の学生からは依然として高い人気を得ています。特に、出版最大手の集英社は、二年連続でTOP20にランクインしていますね。 集英社は女性誌が好調で、全体の売上減少にブレーキをかけている状態です。また、社会現象になるほどの大人気漫画も生まれており、そちらの影響も無視できないでしょう。今後、デジタルとの親和性が強くなれば、就活生からの人気もさらに高くなることが見込めます。

初任給の高い企業トップ20

初任給の高さと人気の関係は比例しない

初任給トップ20内に上記で紹介した「就職人気企業ランキング【総合】」した企業は1つも入っていません。このことから、初任給が高くても人気があるとは一概にいえないことがわかります。 上記の初任給ランキングを参考にしながら就職先を選択するのもアリですが、企業によっては初任給が高いからといって平均年収も高いかといえばそうではないので、その点は十分に注意する必要があるでしょう。年収だけで判断するのではなく、きちんと企業研究を行った上で就職活動をしましょう。

注目のベンチャー企業が多い

少数精鋭の即戦力を求めているベンチャー企業の場合、初任給が高くなりやすいようです。もちろん全てのベンチャー企業の初任給が高く設定されているわけではありませんが、ランキング入りしている会社は、全体平均の約20万円よりもずっと高いです。

就活生に人気の高い業界をチェック

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右肩上がりが期待できるのはいわゆる大企業

初任給の高い順で並べた場合と、平均年収が高い順に並べた場合とでは、結果が大きく変わることが読み取れます。初任給が高い会社TOP20のなかで、平均年収が1,000万円以上となっているのは2社だけですが、こちらのランキングに入っていない総合商社は、ほとんど平均年収1,000万以上と発表されています。もちろん出向によって収入が大きく変わったり、年功序列によってある程度の制限があったりという事が予測できますが、順調に右肩上がりで給料が増えるのはいわゆる大企業だと分かります。

人気就職先ランキングは景気を測るバロメーター

2016年卒新卒人気就職先ランキングのトップ3に変動はないものの、全体的な順位には多少の変動がありました。リーマンショックによる不況からの立ち直り、またアベノミクス効果もあって回復基調にある業界が多いことが伺えます。 また、人気就職先ランキングは景気を測るバロメーターともいわれています。2020年には東京オリンピックを控え、都心を中心に建設ラッシュ傾向にあるので、来年のランキングはまた違った結果が得られるかもしれませんね。今後も、就活生にとって役立つランキング情報を追っていきます。`

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