2019年11月29日(金) 更新

内定式後でも内定辞退が可能になるケースについて

内定式後の内定辞退は可能かどうか

就職活動をされている学生にとって「内定通知」は涙が出るほど嬉しいものですよね。しかし中には「A社」「B社」等、複数の企業から内定をいただいており、既に内定式に参加している学生もいるでしょう。

そして内定式に参加した後、本命の「C社」から内定通知が来て「C社に行きたいけど…内定式が終わったし無理かな?」と悩んでいませんか?内定式後に内定辞退は可能なのでしょうか?それとも不可能なのでしょうか?今回は内定式後の内定辞退が可能かどうかについて紹介していきます。

内定式後でも状況によっては内定辞退が可能

内定式後に内定の辞退が可能かどうかを紹介します。先に結論を述べますと、内定式後でも辞退が可能です。しかし気になるのは、内定承諾書や他の書類も提出したけど大丈夫なのか?という部分です。

内定式の際などで、「内定承諾書」を書かされる場合があります。これは企業側から「貴方はこの承諾書に記入したから内定の辞退はできませんよ!」と暗黙の了解になっているようなものです。

内定承諾書には法的拘束力はない

実際のところ、内定承諾書に法的拘束力はありません。たとえ承諾後に相手から「内定承諾書を提出しましたよね?」と言われても内定承諾書に法的拘束力が無いので、何を言われても内定の辞退は可能なのです。

そのため、たとえ内定式後に内定辞退を申し込んでも特に問題はないのです。

内定式後の内定辞退が不可能となるケースとは?

ここで、内定式後に内定辞退をするときに気をつけたいポイントが2つあります。以下の条件では内定式後の内定辞退が不可能となる場合があるので気を付けておきましょう。

内定式後に辞退がNGとなるケース①:入社2週間前は法的にアウト

上記では、内定承諾書に法的拘束力が無いため断るのは可能、と記載しましたが「入社2週間前」ではそれは適用されません。そもそも、内定を辞退するのは労働基準法の労働契約の解除にあたります。

これは労働者(ここでは内定者になります)が退職の意志表示をして2週間の期間で雇用契約を解約できると定めた法律です。

そのため、入社2週間以上前であれば断るのは可能ですが、入社2週間以内になると違法になるのです。この場合、内定式後に関わらず内定辞退するのは不可能になります。

内定式後に辞退がNGとなるケース②:研修が開始されたらアウト

内定辞退が不可能なケースの2つ目は、研修が開始されてからの内定辞退です。企業によっては内定式後に研修をすぐに実践する事があります。そこでもし研修が全て完了した後に内定を辞退するとなると、少々厄介な事になります。

とはいえ、研修で企業の情報やノウハウを教えていますので、もしかしたら企業の大事な情報を持って行かれてしまう可能性があるためです。そのため、企業によっては違法扱いとし、内定辞退の申し出に対して損害賠償を請求してくるのです。

内定式後の辞退からトラブルを生まないための対策とは?

ここまでで紹介してきたように、内定式後であっても内定の辞退は可能です。最後に紹介したいのは、内定式後に辞退をした際に、今後トラブルを生まないための対策方法です。

また、これから紹介する内容は対策方法でもあり、これから社会人として働く上で大事となってくるビジネスマナーでもあります。しっかりとおさえておきましょう。

まずは電話で謝罪する

内定式後に内定の辞退をした際には、まずは電話でしっかり謝罪をしましょう。メールで連絡する方法もありますが、会社にとっても貴重な時間を自分に割き、内定まで出してくれたわけです。電話で直接謝罪をするのが真摯な対応でありマナーでもあります。

電話で謝罪をしたあとに手紙で改めてお詫びする

前述で紹介したように、まずは電話で内定式後に辞退をした行為に対して謝罪をします。その後改めて、手紙を書いてお詫びを入れましょう。

内定式後の内定辞退は相手にとても迷惑をかける行為ですから、電話と手紙で大変かもしれませんが、誠意を見せる気持ちが大切です。

電話で内定辞退をする場合のマナー

電話で内定辞退をする場合は、表情が見えない分、きちんとしたマナーを身に付けていないとマイナスの印象を与えてしまいかねません。マナーは髪型などの身だしなみ以外にも、電話での受け答えや言葉遣いなど細かいところでも求められます。他の就活生がマナーを守る中、振る舞い方を知らないでいると慌てることになります。
その際に失礼が無いように参考にしたいのが「就活マナーマニュアル」です。
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内定式後に辞退が可能なのは内定者研修開始前か入社の2週間前まで

内定式後であっても内定辞退をするのは可能ですが、上記で紹介したように不可能なケースもあります。それは、入社2週間前になってからの内定辞退や、研修開始後の内定辞退は最悪、損害賠償を請求されてしまいます。

本命の企業から内定通知を受け、内定式に参加した企業へ内定辞退を申し出たいのであれば、上記の例に当てはまるかどうか改めて考え、なるべく早めに内定辞退の申請を出すようにしましょう。

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