内定取り消しを会社がする理由と対処法

内定取り消しの理由として「卒業できない」「嘘の発覚」などがある

会社からの内定取り消しで最も多い理由が、単位不足などで卒業できなかった場合です。就職活動中は卒業見込みがあって採用試験を受け内定が出ても、未卒となってしまった場合や、内定者に対する研修等に出席しなかったり、遅刻や欠席が多かったりすると、内定取り消しになるケースがあります。また、嘘が発覚したり、内定後に事故による怪我や病気などで長期入院や治療が必要となったり、出勤が困難になるのも、会社からの内定取り消しの理由となります。

会社に対する嘘が発覚すると内定取り消しとなる

就職活動で自分を良く見せようと嘘をついてしまい、それが会社からの内定取り消しの理由になるケースがあります。履歴書に学歴や職歴をごまかして書いたり、採用条件に必要な資格を持っているように見せかけたり、面接などで大事な内容の確認に対しても、調子の良い返事や話をしてしまったりした結果、内定後に嘘が分かり、内定取り消しの理由になるのです。また、入社を条件に内定を出したのに対し、その後も就職活動を続けていたのがばれると、会社からの内定取り消しの理由になります。

会社の経営難や内定者の虚偽など正当な理由での内定取り消しもある

就職試験での内定とは、どのような意味や定義があるか、あまりよく理解されていません。法的には、就職試験を受ければ雇用契約の申し込みにあたり、内定は採用を内諾したことになります。内定取り消しは解雇とみなされるので、簡単にはできません。しかし、採用予定時に予測できなかった会社側の経営難や、内定者が正常な勤務ができないと分かった場合、また、内定者の重要な部分に虚偽があったと分かれば、内定取り消しが許される正当な理由となります。

提出書類などの期限を守らないと内定取り消しになる可能性がある

何社も就職活動で受験し、面接を何度も繰り返し、やっと届いた内定通知で安心してしまってはいけません、最後の最後まで、十分なチェックが必要です。会社から内定の連絡が電話できたときでも、後日正式な内定通知書や提出書類、また事前研修などの書類が届きます。一般的に提出書類の中には、大事な提出期限が明示された入社承諾書などが入っています。期限までに会社に提出しないと「期日を守れない人物」「他社と併願しているのではないか」等の不信感などが理由となり、内定取り消しになります。内定通知が来たからと気を緩めず、提出などに漏れがないか、十分に点検する必要があります。

会社からの納得できない内定取り消しは理由の確認が大切

内定が出たので、就職活動中の他社は途中辞退してしまい、自分に落ち度がないと思った時に、会社から内定取り消しをされるケースがあります。内定取り消しをされた理由に思い当たることがないなら、まずはしっかりと内定取り消しの理由を確認しましょう。会社経営上の不振などで、正当性をやむなく認めざるを得ない場合以外は、泣き寝入りせず労働基準監督署や、弁護士事務所などに相談しても良いです。

内定取り消しへの対処法として採用担当者や役員に会って確認する

入社したかった会社からの内定取り消し理由が、どうしても納得できず、どうしても入社したい時には、直接採用担当者や役員に会って確認してみましょう。自分に落ち度がなく、どうしても入社して会社に貢献したい強い熱意が通じるかも知れません。また、内定取り消しが覆らない場合には、労働基準局に相談すると伝えれば効果があるかもしれません。それでもダメなら、法的手段と取りましょう。いずれにしても、言うべきことはしっかり言うのが大きなポイントです。

内定取り消しの理由として嘘や会社の経営難があり対処法としては採用担当者や役員に会って確認する

就職環境が改善され、求人を出す会社が増えたといっても、全業種の求人数です。本当に自分が希望する会社の内定を取り、承諾書を提出するまでは、気は抜けません。また、承諾書を提出した後でも、レポート提出や事前研修等があるかも知れません。会社はそれらの様子をすべてチェックしているものと考えましょう。卒業するのは当然としても、入社までに資格取得や運転免許取得などが条件になっている場合などは、確実に取得を修了しておいてください。つまらない理由で内定取り消しされないよう、気を付けましょう。